{店紹介2004}
(2004/01/26号)
{お店紹介}

        「手打 大山そば 響」
        京阪出町柳駅すぐ
        075−791−2597

以前紹介のカミヤコーヒー店の真隣、ただし少し奥まったところにあるそば屋。

お昼を食べてないときにカミヤ珈琲店に袋珈琲を買いに行ったとき、
そこでスペッシャルカレーを食べようとも思ったが、
それはまた友人が来たときのお楽しみにしておこうと思いとどまり、
じゃあどこへ行こうかと思っていたときにふと気が付いた店。

あまり広くない店で、入った瞬間に「いらっしゃいませ」の一声がなかったので、
「これはひょっとしてはずれ!?」と思ったが、他にお客もいたし、
ちょっと遅れて一声があったので、まずはカウンターに座ってみた。

メニューは大きく分けて暖かい系と冷たい系=ざる系があり、
それぞれにいくつかの変化があるが、基本的にはそばで勝負の店と見える。
初めての店と言うこともあり、まずは「釜揚げ」(かけそば)で勝負してみた。

出てくるまでにはちょっと時間がかかる。駅前そばの感覚でいるとだめ。
まっとうなそば屋なので手間がかかるのだ。
そばは結構堅くて、悪く言えばぼろぼろしている。
こういう感じはそば粉100%の時に起こる。
そう、ここは間違いなくそば粉100%だ。
このそばは、おばあさんが手打ちをしているようである。

つゆは薄くない。色がである。味は鰹ベースであるが、
あっさり系である。悪い調味料を使った変な味ではなく、
飲み干せるくらいにおいしい。
ゆずが一切れ入っており香りを付けている。

正直なところ、ここのそばは釜揚げとしてはあまりおいしくない。
先ほど書いたとおり、100%でぼろぼろしているので喉をつるっと
通る感覚がないのだ。1つ1つ噛む感じになる。
やはり釜揚げはあの喉越しが重要だ。

でもそばの味はいい。つゆの味もいい。要はこのそばの質が
釜揚げに合ってないと言うことだ。
そう、ここのそばはざるにして真価が出ると見た。
次回にチャレンジである。

        お勧め度        釜揚げは65%

ちなみに価格は結構高い目。釜揚げで760円(税別)である。
そばの質からしてぼったくりではない。

・・・で、実は今日(2004/1/25)に再び行って
ざるそば(実際にはざるではなく皿というか椀)を食べた。
確かにここのそばはざる向けだが、でもざるで食べても堅い。
腰がありすぎると言うべきか。だから子供はいやがった。
もう少し補足し、またもう少しゆで時間を長くした方が
いいような気もする。

価格はおろしそばもとろろそばも¥1100(税別)。
量的には、1人3皿、一見少なそうだが面が結構太いので
食べ応えはある。2人分食べたら多い。
そうそう、大根おろしは結構辛かったと書いておこう。
とろろが一番おいしいかな。

        お勧め度        おろし  67%
                        とろろ  78%

夜(というかお客の少ない時間)はおばあさん1人でやっているようである。

正直なところ、この評価点は高すぎるかも知れない。
少なくとも私がそばに求める味や食感とは大きく異なる。
たぶんもう行かない。
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(2004/03/15号)
{お店紹介}

        「Ristorante KOYAMA」
        京都市営地下鉄 今出川駅南出口 歩いて2分
        075−411−0239
        水曜定休日

イタリア料理店。

友人が京都に来るというのでどこか昼食を取るところを
捜していて、入ったお店。

今まで気になってたのだが、なかなか入る機会がなかった。
それというのもお客が入っていくところを見たことがなかったからだ。
が、たまたま朝、開店前の準備をしているところの店員さんを
見かけて、電話番号を聞いた。

夜のコースもあるらしいのだが、今回はランチのコースを頼んでみた。

ランチのコースは1800円と2500円(共に税別)の2つがある。
基本的メニューは、
        前菜
        パスタ
        主菜
        デザート
となり、2つのコースの違いは主菜のありなしである。
パスタは通常のパスタ料理(10種類ほど)の中から
選択できる。

このパスタだけでも1200〜1400円だし、
主菜も(量などが全く同じかどうかはわからないが)同様の値段だったので、
このコースのお買い得度は高い。

今回我々は2500円のコースを頼んだ。
前菜は生ハム、自家製ベーコン、茸の潰したのが乗ったパン、
たこ(イイダコの小さいの?)、エビであった。
いや、なかなかいける。

パスタだが、私はイカスミのものを頼んだ。
これは味は濃厚だがあっさりしている。
胃が脂っこいもの(カルボナーラとか)を受け付けないときはこれが良かろう。
量もちょうど。

主菜はサワラの・・・炒めたものと言うか焼いたものと言うかそういうものと、
ポテトの・・・済まん、よう説明しない。
でも、どちらもおいしい。

デザートは、アイスとパイとイチゴ、それに私は紅茶であった。
紅茶はミルクと良く合っていた。
友人は珈琲であったがちゃんと豆から挽いているものだった。
(エスプレッソも選べる。)

今回は2500円コースであったが、1800円でも十分だとは思った。

ランチは基本的に予約は不要だが、希に満席になるので
予約しておいた方が無難だそうな。
実際、この日も次から次へと人が入ってきて席が埋まっていった。
「お客が入っていくところを見たことがない」と書いたが、
失礼であった。とても繁盛しているようである。

        お勧め度        90%

いやぁ、実に満足した。
良い店を見つけた。
今度は夜のコースに行ってみよう。
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(2004/05/31号)
{お店紹介}

        「ヨーロッパ軒」

        ソースカツ丼    ¥1030(税込み)

福井県下に19店舗ほどある、カツ丼屋。
しかし、ただのカツ丼屋なら紹介はしない。

店にあったパンフレット曰く、創業者の高畠増太郎が「ソースカツ丼」の
発明者らしい。1913年のことである。
ドイツで修行し、日本に帰ってきて東京で開店してこのソースカツ丼を
出していたが、東京大震災で灰燼に化し、故郷福井へ戻り開店したそうである。

名前の通り、ソースのかかったトンカツをのせたどんぶりであるが、
そのおいしさの秘密は言うまでもなくカツとソースにある。

トンカツというと厚さ勝負でくる店もあるが、実際のところ身の厚さと
おいしさは全く関係ない。厚いだけで堅く味のない肉は食べるのに苦労するだけ
である。
また、豚は脂身がおいしいのでそれを多く入れる店もあるが、
いくらおいしい脂身でも多すぎるとくどい。

この店のカツは厚さでも脂身でも勝負しない。ひたすらうまみである。
厚さはせいぜい3ミリ程度であり、脂身も全くない。
きめの細かい肉を丁寧に選んで揚げている。
衣のパン粉も細かいので舌に痛いことがなく、
通常抱いているトンカツのイメージとはかなり異なる。

ソースはウスターであるが、甘みの酸味がほどよくバランスがとれていて
おいしい。

どんぶりの中でご飯の上にこのトンカツ4枚ほど、その上からソースがまんべんなく
かけられている。ほとんどそのままで食べられるが、
一応小皿にソースが少し入って出てくる。いわゆる「つゆだく」嗜好の人の
人のためだ。

後これに付け合わせのキャベツなど野菜が付いているが、これもおいしかった。
カツ丼についてくる野菜にはまずいものが多いが、
さすがに専門店だけあってそんなことはなかった。

はっきり言えば、涙を流すほどのおいしさではない。
でも、丁寧に作られていることは確かであるし、
全体のバランスがよい。
このトンカツを食べてしまうと、今までおいしいと思っていた
トンカツが急にそうではないように思える。
そういう感じのおいしさである。

        おすすめ度      90%

福井県に行くことがあれば是非探してどうぞ。
JR福井駅に一番近いのは県庁前通りの城町支店(だと思う)。
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(2004/06/28号)
{お店紹介}

        健康食彩レストラン
        「三尺三寸箸」(さんじゃくさんずんばし)

        HEPナビオ6F
        06−6316−1363
        昼 11:00〜15:30(オーダーストップ14:00)
        夜 17:00〜22:30(オーダーストップ21:00)

ナビオにある和風(中心)バイキングレストラン。
お昼は1600円、夜は2400円(税込み)でお酒以外は飲み放題食べ放題
のお店である(小学生は850/1350円、6才未満はなんと無料)。

ここの特徴はなんと言ってもその食材が良いこと。
豆類やその他野菜中心に質の良い材料を使って作られた物がたくさん
並べられていてどれも皆おいしい。
(普通の居酒屋にあるような唐揚げ類や焼き物類はない。)

また、お酒は別だがソフトドリンク類は100%ジュース(確認しただけで
トマト、リンゴがある)や烏龍茶、麦飯水なるものまで飲み放題である。
人参ジュースなるものも呑んだが、これも人参だけ100%なのにとても
甘くおいしかった。
それだけ食材の質に自信があると言うことだ。

その上、禁煙席が完全に分離されているので臭くて嫌な思いをすることもなく
快適に過ごせる。

        ・・・2005/11/07追記・・・

席は店には行って左と右に分かれる(中央に食材が列ぶ)。
以前は左が禁煙、右が喫煙だったような気がしたが、
この間行ったら右も半分が禁煙になっていた。
その奥がすだれで仕切られて喫煙席になっている。

ところが、所詮しきりがその状態なのでその近くでは煙が流れてきて
禁煙席の意味がない。だから、出来れば左側の席がいい。

それ以前に、この手の店は全部を禁煙にすればいい。
臭い連中にはうまくて良い素材のものなんて食わす必要はない。
所詮味は分かってないし、健康にも気を使ってないのだから。
是非とも検討していただきたい。

        ・・・

子ども連れも多く見かけたが、確かにこの食材、料金、
禁煙を考えれば来る価値はある。
時々普通の居酒屋に子供を連れてきているのを見かけるが、
あれは感心しない。居酒屋のメニューは塩分が多い上に環境が最悪だ。
一種の虐待とも取れると思うぞ。

大人でも、酒は飲みたいが臭いのはいやだという人にお勧めである。
健康増進法の施行以降、普通のレストランなどでは分煙が、誠に不十分
ながらも出来つつあるが、居酒屋だけは旧態依然で非常に嫌だったのだが、
こういうお店が出来てとてもうれしい(健康増進法には是非とも
罰則規定を設けていただきたい)。

        お勧め度        95%

おいしいのでついつい食べ過ぎてしまい、後でちょいとえらい目にあったのだが、
それはともかくひさびさに感動を覚えるようなお店であった。

なお、夜は2時間の時間制限が付くが、空いているときは特に追い出しはかからない。
(土曜の夜に入ったら、9時頃には大分空いてきた。)
非常に混雑して入るのに待ち時間がでることもあるので、
早め(夜なら17時半まで)に入った方が良いであろう。

        ・・・2006/04/10追記・・・

京都JR伊勢丹、10階はオープンビューレストランにもあるらしい。
今度行ってみるかな。
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(2004/07/19号)
{お店紹介}

        「麺どころ 晃庵(こうあん)」
        御所店
        京都市上京区新町下長者町北東角
        075−441−8808
        http://mgfoods.co.jp/kouan

        平日    11:30〜23:00(14:00〜17:00休み)
        日祝日  11:30〜22:00

以前から知っているし何回も行ったことはあるのだが、
(たぶん)紹介しそびれていたので。

店は上記の場所にあるが、元々はここだけだったのが
今は京都駅前店、三条店もある。

ここは基本的にうどん屋なのだが、昼と夜で大きく内容が異なる。

夜。
麺は細麺で腰がある。
釜揚げも(3〜4人前くらいで1600円くらい)もあるが、変わった名前のうどんの
単品もある。そのほか、居酒屋のような逸品類も10種類強ある。

で、このうどん、量は非常に少ない。
細麺でこれだから、子供でも少ないと思うほど。
それもそのはずで、「食事の〆に」といううたい文句である。
他の夕食屋か居酒屋に行った後に寄ってもらおうということであろうか。
その割にはこの店は幻の銘酒(日本酒・焼酎)が飲めるというのが売りなのだが。

以前はもっと麺も太く量もあったはずなのに、いつからこんな風に変わった
のだろうか。
+200円で麺の量を追加できるが、これで普通くらい。

さらに夜はチャージ量として1人300円取られる。
まあそれは突き出しの料金となるのだが(でも、子供で突き出しなしでも同じ料金!)、
と言うことは、800円のうどんも1100円となるのだ。
最初800円のうどん*4を食べたつもりだったのに4000円を超えてびっくりした。

ここは以前にも行ったことがあるのだが、昔はこんなんじゃなかった。
麺も太かったし、チャージもなかったと思う。
(ついでに言えば、お昼は出前もしてくれた。)

うどんの味も、そのほかの素材の味も良いのだが、いかんせん
・量が少ない
・うどんは良いのに具との組み合わせがちょっと変なものがある
というのが欠点か。
具との組み合わせは、開店初期は本当に悪かった。
新しいうどんの開拓にいろいろと試しているという感じだったが、
ほとんどがはずれだった(実はそのころはよく食べていた)。
今回久しぶりに行ったら、前のようにあからさまにおかしい組み合わせは
なくなり、以前食べておいしいと思ったものだけ残っている感じだった。
更に、前にはなかった釜揚げができていたということは、
「うどんが売りなら釜揚げで勝負」と言うことをやっと理解したか。

何度も書くようだが、ここのうどんそのものはおいしい。
なら、それだけを食べるのが筋なのかも知れない。
釜揚げなら量も少なくはないだろう。
(というか最低4人前からだから、よく食べる人そうでない人の全体で調整できるだろう。)

で、実はここはランチもあるのだが、
それは日替わりランチ730円=うどん、小鉢逸品、本日のご飯、香の物で
        うどん大盛り無料
        ご飯もお代わり自由
となっている。
これならお得と言える。
夜もこれに準じたものがあると良いんだけど。

        お勧め度        78%(夜の部)

味だけならもっと上にも出来るのだが、上記の問題があるのでこの程度。
言っちゃ悪いけど、あの量の天ぷらうどんで1100円はぼったくりと言われても
仕方ない(讃岐うどん系なら、釜揚げ500円が上限相場だぞ)。
突き出しなんぞいらん。800円で勝負せよ。
以上。

        ・・・ホームページ掲載時補足・・・

後日お昼時に入った。
メニューは上記通りのランチ。
ランチだからといって味が落ちることもなく、
これに割引券もあったので、630円になった。
これだと非常にお得である。

        お勧め度        88%(昼の部)

後、せめて昼だけでも禁煙にしてくれれば93%位にまで上げられるのに。
残念。
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(2004/10/25、11/01号+ホームページ掲載時補足)
{お店紹介}

        「a la Campagne」
        (ア・ラ・カンパーニュ)

                改め

        「À LA CHALAMONT」
        (ア・ラ・シャラモン)

        075−441−0170
        京都市上京区室町通り下長者西入る 西鷹司町13
        地下鉄丸太町駅から北へ歩いて約7分

        ランチ   11:30〜14:00
        ディナー 17:30〜22:30

        月曜日定休
        (2006/4月より日曜日の夜も営業)

        http://www.chalamont.jp

仏蘭西の田舎料理を主としたお店。まだ開店して2ヶ月ほど。
前から見てはいたがなかなか入れなかったが、友人が来たので
まずは昼食で行ってみた。

店に着くと本来の扉の他に横にある窓が全部全面開放可能で、
そこから入りそうになる(入っても良いとは言われる)が、
実は閉まっている扉こそ本当の入り口であったりする。

店内はテーブルが前に3つ(4人がけ)、奥に2つ+バーカウンターくらい。
それほど広くはない。

ランチは1600円のコースと2800円のコース、
それに1プレートメニュー(1200円)というのがある。
今回は、張り込んで2800円のコースにしてみた。

        前菜;タコのマリネ、サラダ、生ハム、テリーヌとクルミパン
                カンパチの刺身と自家製スモークサーモン、えび
        スープ;栗とさつまいものスープ
        メイン;
         マグロのカマのロースト(私)
         山形産黒毛和牛のサーロインステーキ(友人)
        パン
        デザート;アイスクリーム、果物、焼きプリン
        飲み物1品

この日のメニューはこんな感じ。
だいぶ忘れているのでいい加減ではある。

ナイフとフォークも用意されているが、お箸もある。
やはりお箸で食べられると楽でよい。
(スープやデザートなど)料理に応じてスプーンも用意される。

各素材はかなり吟味されており、とてもおいしい。
多くが当日着で鮮度も高い。

前菜は綺麗な大きなガラスのお皿に多くのものが少量づつ載せられてきた。
特に野菜は甘みがあり、生のままでもおいしかったが、
バジリコソースをかけると、一層おいしく感じた。
テリーヌには少しお酒が入っていたのだろうか、ちょっと癖があるように思った。
生ハムは薄い2きれであったが、噛むほどに味が出てくる。
サーモンは、店でスモークしたということであったが、薫製臭が穏やかで
私が今まで食べたスモークサーモンの中で一番おいしかった。

スープは季節の野菜スープとなっているが、この日は栗とさつまいものスープ
と言うことであった。しかし、おそらくそう教えてもらわなければ、
味からは解らなかっただろう。その双方の味が突出することなく、
融合して新しい味を創出していた。おいしい。

メインはサーロインステーキかその日の魚のローストということで、
実はこの日は夜にステーキを食べる予定になっていたので、
私はその日の魚であったマグロのカマ(頭の部分)にした。

味は、正直に書くが、ちょっと癖があるように思った。
カマの部分は元々油が多い上に(ぎとぎとするほどはないが)、
血合いの部分はほんの少し少し生臭さが残った部分があった。
これは思うに、ソースとして酢を使っているのだが、これが米酢ではなく
ワインビネガーだからではないかと思う。同じ酢でも米酢は魚の
生臭さを消すが、ワインビネガーはそうではないと言われるから。
決してまずいわけではないが、人によって好き嫌いが出るかもしれない。

黒毛和牛の方はちゃんと焼き方まで聞いてくれて、「おいしかった」と言うことであった。
こちらは薬味として粒入りマスタード、仏蘭西の岩塩+粒こしょう、
および西洋わさびがあり、それぞれの味の変化を楽しめる。
この塩だけなめてみたが、塩辛さが穏やかで肉に合うと思った。

メインには付け合わせとしてジャガイモとほうれん草と思われる野菜も
付いていたが、これもおいしかったと書いておこう。

パンは細めのフランスパンで、自家製ではなく仕入れで(店にいるときに
持ってきてたからそう思う)、でもその場で焼いて温めている。
このパンはお代わり自由である。
スープに付けても、メインのソースにつけてもおいしかった。

デザートは、この日は上記3品であった。
どれも皆おいしい。

飲み物は、珈琲・紅茶はもちろんのこと、実はビールやワインまでもが選べる。
真っ昼間からと思って今回はお酒は避けたが、
なかなかすごいことではないかと思う。

紅茶はレモンで頼んだが、皮がちゃんと剥かれていた。
更に紅茶自身も妙な渋みがなくおいしく、久しぶりにストレートで飲めた。
砂糖は入れなかったが、置かれた砂糖自身も普通の角砂糖ではなく、
こだわりの1品と見た。

        お勧め度        95%

全ての素材や調理方法にこだわり、しかも客の食べるペースに合わせて
仕上げをする、実に丁寧に作られた料理であった。
また、店の人の対応も非常に良かった。
料理も素材などいろいろ教えてもらった(会話があると言うこと)。
これだけでも味が変わる。

いやあ、正直2800円でこれだけの味、量が出れば大満足である。
特に量はかなり多いと言えよう。
お店の人曰く「赤字です」だったが、そうだろう。
量が違うかも知れないが、ディナーメニューならステーキだけで2500円、
デザート盛り合わせだけで1200円となっているから、
まさに出血大奉仕である。
今のところまだあまり知られていないのか、軌道になったとは言えない状況の
ようだったが、こういう店は潰してはいけない。食べ支えねば。
近くに来られた際は、是非行って欲しい。

夜間であるが、昼とは異なり基本的に1品料理で行くそうである。
(パーティー用にコースも一応ある。)
店の奥がバーになっており、お酒だけでもOKということであった。
そのうち行ってみようと思う。

なお、メニューには子供用は書いてないが、言えば作ってくれるそうである。
ということで、子供連れも大丈夫。
「地元の人に愛される店作りをしたい」とのこと。
(少なくとも私よりかは)お若い3人であったが、
がんばっていただきたいと思う。

最後に−5%の理由をば。
「禁煙」にしていただきたい。せめて昼は。
残念ながら今はそうではない。これだけ。

そうそう、店にはメニューなどを書いたパンフレットがあるが、
いくつか誤植がある。ローマ字で書いてある町の名前が間違ってたり、
地図上と文章上の住所の綴りが違ったり、「Kyoto-pref.」が抜けてたり、
英語とフランス語が混ざってたり、時間表記が24時制だと思われるのに午後2時を
2:00と書いてたり(正解は14:00)する。つっこみを入れようかと思ったが、
今回はやめておいた。常連さんにでもなったら言おうかな。

        ・・・続編・・・

ということで、先週紹介のこの店、実はその翌日(日曜日)にもランチで行った。

今度は1600円コースと1プレートメニュー(1200円)。

1600円コース
        前菜(2800円とほぼ同じ内容)
        魚のソテー(白身魚だったけど名前は失念)
        パン
        黒ビールのゼリーを載せたバニラアイス
        ドリンク(エスプレッソ)

1プレートメニュー
        季節のスープ(たぶん紫芋のスープ)
        パン
        ポトフ(ほろほろ鳥、ソーセージ、野菜のシチュー)
        ドリンク(紅茶・コーヒー・烏龍茶から1つ)

そういえば、エスプレッソ(前回は紅茶)と一緒に出てきた砂糖であるが、
精白糖のものと精白前のものがあり、しかも大きさが不揃いなので、
これも何かこだわりの品ではないかと思う。

どれもおいしかったが、この日は昨日とうってかわっての大繁盛で、
奥のバーカウンターまでいっぱいになった。
そこまで入るとテーブルのみの倍ちょっと入るようだ。
(更に何人かのお客が入れなかったくらい。)
お客の一部が、やはり入り口(扉)で迷っていたのがおもしろい。

そのため、大忙しで話をするような雰囲気ではなかったが、
ちょいと小耳に挟んだ話では、
        店の3人は学生以来10年来のつきあい
        1人は元々京都でバーをやっていた
        ここは元々倉庫であったのを貸してもらった
        ガスが引けなくて困った
        テーブルは特注
        店内は仏蘭西の田舎の雰囲気を再現しようとしている
        店名の「ア・ラ」は「〜のような」、「カンパーニュ」は英語の「Country=田舎」
         という意味(ラは冠詞らしい)
        アマカラアベニューの取材を受けた
        Leafの取材を受けた。↓ここに載っている。
                http://www.leafkyoto.net/newopen/0412/shop02.html
        どっかのホームページに掲載されているらしい
         (調べてみると同名のお菓子屋等が在るが関係ない。私には見つけられなかった。)
        ビールはギネス
ということであった。横で話しているのを聞いたので、間違っている部分も
あるかもしれない。

まさか私のネタを読んだ読者が早速行った、とは思えない(そんな人数は居ない)ので、
その番組や雑誌に載ったおかげで急に人が増えたのかもしれない。
なんかこの間書いたことと反するし、店の人には悪いかもしれないが、
もう少し落ち着いた雰囲気の方が良い。
カウンターまで埋まるほどではなく、手前のテーブル3席が埋まっているくらいがちょうどかと。
せっかくのおいしい料理だから、落ち着いていただきたい。

一時的にはファッション風にはやるかも知れないが、
最終的にはその味と雰囲気を好む人が集まる店になると良い。
(いわゆる「おしゃれな店」は、食事を楽しむ場所としては失格な場合も多い。
こういう事を書くと女性読者に怒られるかも知れないが、
雑誌を見てくるような女性客は味より雰囲気で来るので、
そういう客が多いと食事を楽しむ場所としての店の雰囲気は悪くなる。)

そうそう、名刺があったのでもらったが、名刺上は先週指摘した
        14:00
        住所の綴りが間違っている
        地図上と文章上の綴りが違う
等は修正されていたが、Kyoto-Pref.が抜けてるとか、
フランス語と英語が混在しているという問題(?)はそのままであった。

土曜日がこの感じだったらたぶんお勧め度は若干下がっただろうと
思うが、味が良いのは確かなので、お近くにお立ち寄りの際はどうぞ。

        ・・・ホームページ掲載時補足・・・

紅葉狩りに友人たちが来たので1月ぶりくらいに訪問。

京都御苑内が人が多かったので「こりゃ混んでいるかも」と思いながら
行ってみると空いていて安心。
先日の混みようは、やはり雑誌掲載直後のものだったのであろうか。
ここの店はこれくらいが一番良い。

店前面の扉は、さすがにこの時期はほとんど閉めてあった。

今回も2800円のコースを選択。
メニューはだいたいの構成は同じであるが、内容は都度異なる。
ゆえに何度行っても楽しめる。

少しだけ感想など。
・京野菜とアサリのスープを食べていたら、友人のアサリの中から「真珠」が出てきた。
 2枚貝は体内に異物が入ると、その回りに真珠質を集めてこのような物を作ることがあると聞いたことがある。
・「白金豚」は、肉は豚肉とは思えないほど軟らかいが歯ごたえもあり、油もとても香ばしくおいしかった。
・前菜にはいつも生ハムが出るが、「イベリコ」って最高級品ではなかろうか(「美味しんぼ」での入れ知恵)。
 おいしい。

この日はこの後の行程の都合で1時間ほどで出るつもりだったけど、
無理でんな。ここの料理をもっとじっくり楽しまなければ。

        お勧め度        98%

早速禁煙席の設定が出来ていた。非常にありがたい。よって+3%。
これくらい素材と調理法が吟味されていると、香りも大きな要素になるので、
この設定は絶対に不可欠。店側も「香りも楽しんで」という主張を
もっとすべきである。
残り2%?まあ、次回への期待を込めて。

そういえば、1人店の人が増えている。さらに募集もしていた。
それだけ繁盛し始めているということかな。

        ・・・2005/05/17・・・

インターネットでオタクラをリンクしているサイトをチェックしていると、
ちょうどここをリンクして「店名が変わった」と書いてあった。
で、急遽確かめに会社終わってから店に行ってみたら確かに変わっていた。
それが、

        「À LA CHALAMONT」
        (ア・ラ・シャラモン)

である。4月26日から変更されたらしい。

たまたま外にいた店の人に事情を聞くことが出来た。

どうやら、神戸にある同名のケーキ屋が文句を言ってきたらしい。
「うちが商標登録しているので使うな」と。

本来なら方やケーキ屋、方や料理屋と業種が違うし
地域も違うので商標問題は発生しないと思うのだが、
先方は本業以外の分野でも登録している事に加え、
東京にも支店がある=全国展開を考えていることなどで
「ひっかかる」という判断を、その店がしたらしい。

また、Hanakoという雑誌に載ってそれが西日本全域で発売されたことや
最近はインターネットで情報が調べられるからとか、
まあいろいろなことで地域の違いを超えて、問い合わせなどがあったようでもある。

で、去年の年末に連絡があって、変更期日が4/25で、
裁判云々の話も出してきたので仕方なく・・・ということであった。

「カンパーニャにしようか」という話もあったそうだが、
これ以上いちゃんもんつけられんためにはここはすっきり変えて正解だろう。

まあ、こんなしょうもないことで要らぬ苦労をするより、
すっぱり店名を買えて心機一転した方が賢明である。
店名が変わっても中身は同じなのだから、ここを知っているお客は逃げない。
店名が変わって、特に近所の人からよく聞かれるのだそうだ。
「経営者が変わったの?」とか。それだけみんなが気にしている店なのだ。

チラシや看板はすでに書き換えられていたが、入り口のガラスに
透かし彫りされている文字だけはまだそのままだった。
それを換えるのはかなり大変だろうから、まあ当面は仕方ないだろう。

それにしても、神戸のケーキ屋はきわめてけつの穴の小さな店である(←下品)。
(これは私見なので店に文句は言わないこと。)
ここの味を知っていれば、姉妹店にした方が得策とも思えるのに。
まあこれで少なくとも1人の客は逃したことになる。
私はもう絶対にそこのお菓子は買わない。いくらおいしいと評判でも。

そういえば東京赤坂や秋田県にも「ラ・カンパーニュ」という店が、
金沢には「カンパーニュ」もあるが、
それらにもいちゃんは付けているのだろうか。
付けていなければ手落ちというか弱いものいじめに見えるが。
それとも「ア」「ラ」がなければ大丈夫?

方やいちゃもん付けの店、方やお客の顔をちゃんと覚えてくれている店。
どちらがより好かれるかは、自明の理である。
有名だからって、図に乗るんじゃない。

今度の新しい名前は、フランスの非常に小さな村の名前らしい。
新しいチラシには由来と地図まで載っている。
で、一応商標登録のサイトで検索したら重複はなかったらしい。
一安心。

心機一転と言うこともあって、夜に新メニューが追加されている。
RECETTES PROVENCALES(ルセット プロヴァンス)
  ¥3450
夏に美味しいメニューということで、また今度行ってみることにしよう。
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(2004/10/11号)
{お店紹介}

        小料理屋「森清」
        新梅田食堂街2F
        17:30〜23:00
        土日祝休
        06-6312-0480

        料理
        おまかせ六菜盛り合わせ  ¥1500
        手打ち蕎麦              ¥800
        他

梅田は新梅田食堂街、JR高架下にある2階にある小さな小料理屋。
先に紹介の「生人形展」の後に行った店。

ここの店の最大の特徴は「禁煙」であることである。
最近分煙の店は増えているが居酒屋では非常に少ないし、
まして完全禁煙の店は初めてである。
まずはこのあっぱれさを書いておきたい。

メニューは、種類だけで言えば数は少なく、それぞれも量も多くないし、
特に取り立てるほどの特別というか珍しい物はないが、素材を活かした料理が多く、おいしい。
正直に書いてしまえば、この日食べた刺身には少々血生臭い部分もあったが、
それは私が港で獲れた鮮度の良い魚を知っているがゆえに気づいたのであろうし、
漁港で買った魚でも時にそういうものがあるので、
ここのが悪いというわけではない。
他の料理については文句の付けようがない。

これだけ素材と調理にこだわったのであれば、
その味と香りを十分味わって欲しいと思うのは当然だろう。
その意味でも「禁煙」というのは実に理にかなっている。
臭い連中はそもそも味も香りもわからないし、
そうでない人も周りに臭い連中がいるとそれらがわからなくなる。
いや解らなくなるだけでなくはっきりと「まずくなる」。
これは食べる側もそうだが、まともな作る側なら耐えられないだろう。
そういう意味でも、ここが料理に対して真剣であることがくみ取れ、
信頼できる。

臭くないというのは、もう1つ重要な利点がある。
それは「酒に悪酔いしない」のである。
臭い店は酸素が少ない。というより、周りが臭いと呼吸がまともに
出来なくなるのでアルコールの解糖が遅くなる。
アルコールを水と糖分に分解するには酸素が必要だからだ。
臭くない店はこの点でも酒に飲むのに適している。

今回は日本酒だけで行ったのだが、初めて「北雪」を飲んだ。
北雪は佐渡の酒で、人にお土産で買っていったことはあるが、
実は自分で飲むのは初めてなのだ。
純米酒であるが、かなり端麗で飲みやすい。
銘柄で言うなら、越乃寒梅や上善水如に通じるとことがある。
(それらほど水っぽくないが。)
香りもきつくないので、いろんな料理に合うだろう。
今度新潟行ったら買ってくるかな。
大阪ではなかなか手に入らないのだろうけど、向こうではいつも売っている店を
知ってるからね。

非常にこぢんまりとした店で、23席しかない。
数人で切り盛りされている店の人が全て目が届く数、と言えばいいだろうか。
はっきり言ってかなり狭く、しかも常連さんらしい人が長く居ることが多いので
(居座るという意味ではなく、長く居たいと思う店だからである)、
早めに入る必要がある。

        お勧め度        95%

酒を飲み、食事を楽しむに禁煙というのは実に理にかなっているのだ、
と言うことをもっと他に店にも知って欲しい。
ただ単に客を酔わせ金をせびり取るという店が多すぎる中で、
こういう店は貴重であり、重要である。

ただ、先にも書いたとおりかなり狭い店なので人数と行く時間に注意。
2〜3人で遅くとも7時までに、というところだろう。

久々に、何の憂いもなく酒と料理を楽しませていただいた。
連れて行っていただいた方に感謝。

そうそう、予算としては1人5〜6千円くらいを考えていると良いだろう。
これで、店のメニューの多くと、日本酒も数種類飲める。
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(2004/11/01号)
{お店紹介}

        ステーキ 仏蘭西割烹
        「西陣かもがわ亭」
        
        京都市上京区(堀川今出川東下がる)東堀川一条戻り橋上がる
        錦綾ビルB1

        0120−4855−39(通じないことあり)
        075−432−4855(通じないとき、圏外はこちら)
        http://www.leafkyoto.net/g/kamogawa/

        ランチ   午前11時30分〜午後2時30分
        ディナー 午後5時〜午後11時

        定休日  第二火曜日(希に水曜日もあり)

先週も書いた、友人が来たので行った夕食の場所。
夜は2コース在り、今回は安い方の「西陣コース」(5775円)にした。

店は広く、和風で畳のカウンター席であるが、掘られているので
足は楽である。25席在り、広く感じる。

        サラダ
        前菜取り合わせ;牡蠣の料理、イカの梅和え、えびのクリーム煮のパイ包み
        スープ;松茸と鱧と鶏肉とぎんなんの土瓶蒸し
        近江牛ひれステーキ
        焼き野菜(もやしと椎茸)
        ご飯と香の物
        シャーベット;イチゴとブルーベリー
        コーヒー

メニューはだいたいこんな感じ。
前菜がちょっと抜けている気もする。

サラダは特に野菜が甘かった。良い素材と見た。
ソースはフレンチとサウザンズアイランドの2種から選択。
私は後者を選択、市販のものと違い甘く野菜の味を殺さない
良い出来であったが、しかし、店の人がかけてくれるというか、
かけてしまうので、野菜のみの味を楽しめない。
これはちょっと残念。

スープは、普段は違うそうなのだが、今日は予約を入れたと言うことと、
ちょうど素材が手に入ったようで上記のような良い物を出してくれた。
「松茸と鱧の土瓶蒸し」というものは漫画美味しんぼで名前だけ走っていたが、
実物を目にするのも食べるのも初めてである。
確かに汁の中に松茸の香りと鱧の味が出ていておいしい。
熱くて少し舌を火傷してしまったが。

松茸と言えば、以前「松茸を知らない大人達」という歌を書いたことがあるくらい
私は縁がないが、久々に向こうが透けて見えない、噛みごたえのあるものを食べた。
ということで、ちょっと修正して再発表。

        「松茸を知らないオタク達」
                (戦争を知らない子供達)

        松茸を知らずに 私は生まれた
        松茸を食わずに 私は育った
        大人になって はじめて知った
        椎茸と松茸は 違うってことを〜
        私の名前を覚なくていい
        松茸を知らない オタクたちさ(T^T)/

そうそう、これには香り付けにスダチが付いていたが、囓ってみると
酸っぱくなく甘かった。かなり良いものと見た。

牛ひれステーキは、目の前で焼いてくれる。
実は肉を焼く前にニンニクの薄切りを丁寧に焼いて鉄板にその香りと味を
付けておいてから焼き始める(その薄切りも後で食べる)。
2人分だと「こんなに大きいの!?」と思う肉のかたまりが出てくるが、
実際はその半分である。

ここで苦言を呈する。
肉は焼いた後細切れにしてくれるが、はっきり言ってこれは大きなお世話。
そんなに細かく切らなくても良い。これではせっかくの肉汁が
過剰に流れ出てもったいない。
さらに、肉にはかなりきつめに塩こしょうがふられるため、
本来の味がわかりにくい。

たれとして味噌ベースのいわゆる焼き肉のたれとぽん酢ベースのたれの2種類を
用意してくれるが、私はぽん酢ベースの方が好みだった。
両方とも自家製と思われるが、いかんせん肉に塩味が効き過ぎていて
それらの味があまり有効でない。

肉の質自体は非常によい。柔らかく味もある。
にもかかわらず、「大きなお世話」がそれを台無しにしている。
焼き肉風のたれもこの肉には合わないと思う。このたれは本当にいわゆる「焼き肉用」の物であり、
ステーキには合わない。
非常に残念。焼く前に頼んでおけば良かったのであろうか。
まあ、私の行ったことのあるちまたのステーキハウスはみんなこんな感じなのではあるが。
本当に肉の味を楽しませてくれる店はないものだろうか。

焼き野菜は特記すべき事はない。
ただ、もやしも水っぽいものではなかったので素材はよい。

ご飯と香の物。香の物は自家製で塩加減がちょうど良い。
ご飯はちょっと甘みが足りないと思ったが、つやがあり良い米だとは思う。
(甘みの足りなさは炊き方によると思うが、舌の火傷のせいで感じなかったのかもしれない。)

この日のシャーベットはイチゴとブルーベリーのもの。
味はさわやか、香りはかなり強かったが、人工香料ではなさそうだ。

コーヒーはかなり濃かったが、ちょっと「ネスカフェの味」がしたのは
勘違いだろうか。豆の味もしたような気がするので解らないのだが。
(これも舌の火傷のせいかもしれない。)
さすがに「これ、ネスカフェですか?」とは聞けないし。
ただ、砂糖やミルクには全くこだわりがなさそうであった。
と言うことは、やっぱりネスカフェ?

        お勧め度        81%

各素材は良く味はおいしいが、肉の扱いと値段ゆえに少し低めにした。
ただし、今回は土瓶蒸しがあったので値段分の価値はあったと言える。

アルコールは結構種類がありそうだがメニューがないのでよく分からなかった。
生ビールはギネス(¥525)。

ちなみに、ディナーにはもう1つ「かもがわコース」があるが、
こちらは8925円で、近江牛が特選となり、ヒレの他にロースが付くのと
デザートにもう1品付くところが違うらしい。
まあ、私には西陣コースで量・質共に十分ではあった。
ランチは1995円または2625円で、肉の量が100/150gの違いだけである。

お店の人の愛想はかなり良く、聞いたりするとそれなりに答えてはくれるが、
話が弾むという感じではない。

そうそう、この店も禁煙ではない。
行った日はシャーベットを食べているときに臭い奴が来たが、
せっかくのシャーベットの香りが台無しになった。
まだそれくらいの時だからましだったが、これが香りが大切な
松茸の土瓶蒸しの時だったら、怒っているかも知れない。
あの香りを汚す奴は死刑である。
話からして常連のようだったが、こんな常連とは合い席したくない。

こちらはもう開店23周年だそうな。と言うことは、常連さんが食べ支えている
ということであろう。私ががんばる必要はないかな?

追記:翌日までニンニク臭かったとさ。
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(2004/12/20号)
{お店紹介}

        「ツキトカゲ」

        京都市中京区柳馬通り場丸太町下がる西側
        (京都御苑南、京都裁判所西)
        075−212−3550
        定休日 水曜日
        ランチ   11:30〜15:00
        ディナー 17:00〜23:00

町屋を改造して作られた炭火焼きを中心としたお店。
店内は、町屋としての柱は活かしながら、
壁はほとんどぶち抜いて広く見せ、また色は基本的に白で統一してある。
町屋なのでトイレも外にある。
(だから基本的にはうちの家の構造と似ている。こちらの方が倍ほど広く思ったが。)

名前の通り蜥蜴(とかげ)をイメージした印を店のマークにしているが、
本来は、
        月と影
から掛けた名前であるらしい(そういう短歌の色紙が飾ってあった)。

友人が遊びに来るたびに新しい店を探していくのだが、ずっと洋食続きだったので
和食を探して見つけたのがここである。
(京都の「和」食は高かったり一見さんお断りだったりするので行きづらい。
仕出しをとることはよくあるのだが。)

和食と言ってもここは「炭火焼き」の店。
炭火で焼いた焼鳥や有機野菜を中心に出す店らしい。

今回は「炭火焼きと有機野菜のコース」3150円(税込み/2名より)を頼んだ。
前菜から始まってデザートに終わるコースである。

はっきり言って前菜はちょいと拍子抜けだったが(昼にラ・カンパーニュに行ってたから余計にそう思う)、
その後の料理はなかなかどうして対した物だった。
途中でひどく酔ったので細かいメニューが思い出せないが、
途中焼き鳥が数種類と有機野菜のゆでたものなども出た。

ここの料理の特徴は、素材重視であまりにいじらない物とみた。
ア・ラ・カンパーニュも同じ素材重視でありながらきっちり調理していることとはある意味対照的である。
だからといって当然、素材を切ってそのまま出すようなことはしていない。
調味料などはかなり考えて作ってあり、よく合っている。

特にわさびが非常に良くきいていた。
普通のわさびよりかなり粘り気があるようだったが、
鮫革で丁寧におろしているからであろうか。

ここの焼き鳥は全部がおいしかったが、特に初めて鳥の肝がおいしいと思った。
かなり良い素材と見た。
デザートも良くできていた。
ちなみにデザートは洋風である。

最初はこのコースを頼んで足りなければ一品で頼もうかと思っていたが、
なかなかどうしてこれだけで十分おなかがふくれる。
量は十分多い(友人たちはそれでも1品ずつ追加していたが)。
私ももう食の最盛期は過ぎたので、量より味で勝負である。
おいしい物が続けば、量は要らない。
(まずい物は量も要らないけど。)

そういえばここのお箸は割り箸ではなく、黒檀かと思われる箸。
これがねじってあるのだが、ちょうどよいねじり具合で指にフィットする。
狙って使っているのだとしたら、心憎い。

今回座ったのは1階の席であったが、2階も出来たらしいが、
こたつのような物を真ん中にして赤いランプで照らされている部屋は、ちょっと妖しい雰囲気。
まあ、男数人で入る雰囲気ではないな。
恋人同士向けか。

ここも若い人達がやっている。
最近はこういう、若い人達がよい素材を用いて町屋を改造したところで
店が開くというのが増えているようだ。
味も値段も少なくともこことア・ラ・カンパーニュの2軒はとても良い。
がんばって欲しいものである。
(こういうところが増えると、「老舗」という看板だけでつないでいる・高額を取っている
ような店はつぶれるんじゃないかな。いいことだけど。)

        お勧め度        91%

あえて注文を付けるとすれば、
・禁煙席の設定
・薫製卵はもう少し薫製度を高めるか、黄身が濃い物を選ぶか、黄身に味を付けた方が良いと思う
 黄身が少しぱさついていたようなので。
というところ。

それと、店員さんが「町中で見かければ普通の若者」にしか見えないので、
少し年を召した方には入りづらいかもしれない、等と思った。要は慣れなんだけど。
客層も若い人が中心に見える。
ア・ラ・カンパーニュのお姉さんはそういう意味では得している。
(いや、老けて見えるというわけでなく、人を引きつける魅力があるというか、
話しかけてくれるので和むというか。)
料理の説明をしてくれるんだけど、もう少し会話が弾むような説明だと
良いんじゃないかな、と思う次第。

ここもランチもやっているので、またそれも食べてみたいと思う。

        ・・・後日・・・

会社の宴会の場所に「ちょっと」紹介したらここになった。
宴会コースとして2500円のコースにしたが、
量は3000円に負けず劣らず多く(私にはこれくらいで十分かも)、
質は相変わらず良かった。

このときは2階を使ったが、赤い茅様なもので仕切られた畳部屋の中に
テーブルがあって、こたつではないのだが、こたつ布団が掛けてある。
ちょっと凝った照明は薄暗らいが、なかなかに趣がある。
ただ、私は最近足が痛い(股関節がおかしい)ので長時間の座りはつらかった。

行った人には結構気に入ってもらえたようで、紹介したかいがあったと言うものである。
カンパーニュほどの変化はないが、こちらもメニューは日替わりもあるので、
何度か足を運ぶと良いだろう。

        ・・・2006/11/22追記・・・

先日平日の昼に行ったら、空いていて良かった。
量はちょっと少ないかな。800円。ドリンクは別。

全面禁煙になったという話も聞いたが、未確認。
おいしい店だけに、是非ともそうなっていて欲しい。

        ・・・2006/12/05追記・・・

NY支部長夫妻が行かれたところ、かなり対応が悪く、量も少なく
混んでないはずなのに料理の出が遅かったとのこと。
一品で頼まれた結果がそうだったとのことで、「良くなかった」と
おっしゃってた。

私はコースでしか行ったことがないが、一品は苦手なのだろうか。
もしもう一度こういう事があれば、評価を下げる。
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