{店紹介2003}
(2003/02/16号)
{お店紹介}

        菓子工房「菓楽里(からくり)」

        京都市上京区新町一条上がる一条殿町505
        075−432−0806
        定休日 不明(書いてない)
        10:00〜20:00

2002/11/24に出来たばかりのケーキ屋さん。
ケーキを中心にクッキーなどの焼き菓子もある。

で、いきなり味の評価。

        「おいしい」

まだケーキ数種類、クッキー、マドレーヌしか食べてないが、
とてもおいしい。風邪引いて寝込んでいる身にもおいしかった。
「素材を厳選」と書いてあるが、確かに素材の良さも感じる。
その味を生かし、かといってそれだけではなく、甘さを含め
ケーキ全体としての味のバランスがよい。食感も良好。
久々においしいケーキに出会った。

ただし、価格はそれほど安くはない。
とはいってもケーキ1個300円なので、べらぼうでもない。
この味ならこの価格は納得。

ここんところ、ホテル系の食事の味が軒並み落ちている。
京都ではニュー京都の出前弁当が価格そのまま(けっこうする)なのに
味は3ランク位下がった。
ブライトンホテルも(値段は下がったが)味も落ちたと聞くし、
近頃は冬にもかかわらず食中毒を出してしまった。

コストダウンのためだとは思うが(料理人を変えたのか?)、
一度下げた評価を取り戻すのは非常に難しいと知るべきである
(選択肢が他にもある場合、一度悪くなったところに対して、
再評価に行く必然性がないから)。
つらい時期ではあるが、本当においしければ価格は下げる必要はない。
値段勝負より集客のやり方を考えるべきであろう。

そうしてホテルが軒並み名を下げるなか、こういうまじめなところが
出来たことがうれしい。

        お勧め度        90%

多くのケーキは大人向けの味付け(お酒も入っているものが多い)なので
子供に食べさせられるのが少ないのが難点か。
クッキーやマドレーヌあたりなら大丈夫なのだが。
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(2003/11/24号)
{お店紹介}

        串揚げ屋
        「京四季彩(いろどり)」御所西店

        昼11時半〜1時半
        夜5時半〜9時入店(9時半ラストオーダー、10時閉店)
        水曜全日、土日祝の昼は休み。

        京都市営地下鉄 丸太町駅北出口上がって徒歩8分位
        075−441−1694

串揚げ屋である。
前から気にはなっていたがなかなか行く機会がなく、
今回初めて友人と共に行くことになった。

夜の料理は大きく分けてコース物と鍋物がある。
鍋は湯豆腐や水炊きやしゃぶしゃぶ、あと「沖すき」なるものがある。
要するに鍋と串揚げのセットである。
3日前までに要予約で4人から。2500〜5000円/1人くらい。

コースは「おまかせ」「サービス」「おつかれさま」と3つある。

おまかせコースは1本150円〜400円。
これはお客が止めるまでランダムに出てくるもの。
サービスは串8本とご飯、香の物、赤だし、デザートである。
お疲れ様はサービスのご飯、香の物赤だしの代わりに生ビール2本が付く。
サービスは1500円、お疲れ様は2000円である。

今回はサービスを頼んだが、
串カツはそれぞれおいしく、またバラエティーがあって飽きさせない。
赤だしはジュンサイが入っていておいしかったし、香の物も
自家製であろう。またお米がかなり甘くおいしかったのが
印象的である。

串カツ8本が多いか少ないかであるが、それぞれ十分な大きさがあるので
大人の男性でも十分であろう。
今回は更にバラで2本追加したが。

これにビールと日本酒を頼んで1人3000円いかないのだから、
かなりお買い得である。
居酒屋でこの価格でこの満足感は得られない。

カウンターと座敷があるが、座敷は平の畳なので長時間座るにはちょいと
疲れるかも。その代わり酒に酔って寝っ転がるときには
いいんだけど(今回また酔いが回って倒れてしまった。
疲れているときにチャンポン酒はいけない。)

        お勧め度        90%

家族経営のようであったが、愛想も良くて好印象。
四条界隈のように混んでないので落ち着いて食事が出来てよろしい。
このあたりは府庁が近いので平日は混んでいるのだろうが、
休日ともなると近所の人しか来ないようなので一層である。
今度またうちに誰かが来たときには連れて行ってあげよう

1つだけ苦言を申せば、付け合わせに生野菜(キャベツ、人参・大根スティック)
が出てくるのだが、このキャベツが少々苦い。
食べられんほどではないが、もう少し質を上げていくと満点に近づく。

そうそう、昼は穴子天丼やトンカツ膳が¥850あり、
こちらもおいしいそうである。

        ・・・2005/2/14追記・・・

やっとお昼に行くことが出来た。
頼んだのは穴子天丼。これに野菜のみそ汁が付いているのだが、
どちらも非常に大きい。
穴子天丼は大降りなのが3本(たぶん丸ごと1匹分の片側)が入っているし、
みそ汁は人参、ジャガイモ、さつまいも、厚揚げなど盛り上がるほどに
具だくさん。私には少々多いくらいだ。味も良い。これで税込み890円は安い。

強いて苦言を呈するなら、せめてカウンターだけでも禁煙を。
昼は13:30までだが、13時を越えると人がぐっと減るので
臭い連中と会う確率も低くて良いが。

        お昼のお勧め度  95%
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(2003/12/08〜15、2004/02/02、04/12号)
{お店紹介}

        「カミヤ珈琲店」

        京阪出町柳駅北出口すぐ
        (=叡山電車出町柳駅すぐ)

        珈琲                            400円
        袋コーヒー                      700/800円(200g)2種類あり
        スペッシャルカレー              800円
        スペッシャルカレー+コーヒー    1050円
        全て税別

前から存在は知っていたしおいしいとは聞いていたがなかなか入れなかった店。
それはひとえに私があまり珈琲が好きではないからである。
今回、京都紅葉狩りで歩き回った後でのどが渇いていたので、
友人と共に入ってみた。

私は、眠気覚ましには珈琲を呑むが、正直なところ珈琲を心底おいしいと
思ったことはなかった。
缶コーヒーなど全く問題外だし、挽いた豆で自分で入れた珈琲でも
それに比べれば圧倒的に良いが、それでもこの程度かと思っていた。
水出し珈琲というものも呑んだことがあるが、いまいちであった。

そんな私が、初めて珈琲がおいしいと思った。
非常にこくがある。香りもすばらしい。
私にはさすがにブラックでは飲めないが、砂糖1個で十分。
これで400円なのだから、画期的に安いと言えるだろう。

店の前にサイクロンという装置(粉体工学関係の装置)があるので、
おそらくまめと渋皮をこれで分離しているのだろう。
店主が、誰でもおいしく入れられるようにまめに細工をしている、と
置いてあった何かの雑誌のコピーに書いてあったが、
その甲斐あってと言うべきか。
いかに豆上での細工(というか選別)が出来た珈琲の味に影響するかを思い知らされる。

今回は時間の関係で珈琲のみだったが、
やたら味のあるというか解読に苦労する手書きのメニュー(のカラーコピー)
にはいろいろとメニューが書いてあるので再チャレンジである。
ニューイングランド何とかのホットケーキ、
やたらでかいショートケーキ
スペッシャルカレー(本当にそう書いてある)等。
これからも何度か通うことになるであろう。

非常に残念なのが、こういう薫り高い珈琲のお店であるにもかかわらず
禁煙でないことである。
せっかくの香りが全て台無しになる。本当に良い香りなのに。
昔からあるお店のようなので常連っぽい奴らも散見されるのであるが、
そいつらが臭いというのはどういう事だ。
香りが解らない臭い連中はうせろ。

        おすすめ度      89%

味だけなら100%。ただし、禁煙でないのが大減点ポイント。

昨日、ここの袋コーヒーも買ってきたので、その味についても後日報告。

おまけ。
その近所にある金平糖専門店。美味しんぼにも出てた店。
http://www.konpeito.co.jp/index.html
(でも、実際にはどこにあるのか不明。探したんだけど・・・)

        ・・・2003/12/15追記・・・

先週紹介のカミヤ珈琲店の持ち帰り珈琲であるが、
これもまたおいしかった。
袋を開けてすぐにわかるのが香りの違い。
店では悪臭があったのではっきりしなかったが、家でかぐとその違いは歴然である。
味もコクがあるのに変な苦みやくどさがなくよろしい。
店で飲む味がほとんどそのまま再現できるというのは、
「豆に細工をして誰が入れても同じ味になるようにしている」言い分が
正しいことを意味している。

惜しむらくは、豆を入れている袋がビニール+紙袋なので劣化が早いと
思われる点である。アルミパック袋にすればいいのに。

200gで700円。良心的な値段。
店の外に売っているのは挽いてあるものだが、店内には豆のままのもある。
ぱっと見では見分けが付かないので要注意。
(友人が店内で買って、挽いてなかったのですり鉢でつぶして飲んだ、という
エピソードが生まれたあるよ。)

現在のうちのメインコーヒーはこれ。

        ・・・2004/02/02追記・・・

またぞろカミヤ珈琲店に行ってきた。そして念願の「スペッシャルカレー」を
食べてきた。

一見すると「どこがスペッシャル?」という感じであるが、
その味はお見事である。

その心は、味の全体のバランスの良さであろう。
カレーはただ辛いだけでなく味わいがあるし、
ピーマンの薄切りが乗っているが、これが単なる付け合わせでなく
それとカレーとを一緒に食べたときの食感と味のバランスがよい。
更に香りも香ばしく食欲をそそる。

喫茶店のカレーにこれ以上望むことはないだろう。
いや、少なくともそこいらにあるカレー専門店よりずっとおいしい。
そういう意味で味、おなかの満足度が「スペッシャル」なのであろう。
まあ、見た目で驚かす「スペッシャル」だけでは困るので、
こういうのは歓迎である。

カレーだけなら800円、珈琲付きで1050円(税別)。
珈琲だけで400円なので、後者の方がお得ではある。

        お勧め度        90%

以前紹介のハヤシライスもよかったが、こちらの方が上か。
ここのメニューには挑戦すべきものがいくつかあるので、
次回にチャレンジである。

それにつけても、ここが禁煙になればどれだけうれしいことか。
残念。

で、そこで食べた後に近くをぶらぶら歩いてみたのだが
(近くにあるはずの例の金平糖屋を捜していた。が、それは見つからなかった。)、
この近辺にはいろいろとおもしろそうなお店があることを知った。
喫茶店がかなり多いが、それぞれに趣向を凝らしているようであるし、
オムライス専門店やらイタリヤ料理店らしきものもあった。
しばらく探求できそうである。

        ・・・2004/04/12追記・・・

先週末に花見へ行ったと書いたが、今週も行った。
意外に桜がもってくれたのでなんとかなったのだ。
今度の場所は御所。
御所自体はちょうど一般公開(の最終日)とあってえらい人だったが、
桜を見に来ている人は、先週に比べると大幅に少なかった。
だから、結構良い場所が取れた。

もったとはいえ、もうソメイヨシノはもうほとんど散っているので、
今の見頃はしだれと八重である。
特にしだれは今が見頃で非常に美しかった。
その下で食べる花見弁当、飲むお酒は格別である。

先週の花見では後半日が陰って風が出て、雨もぽつりぽつりと来て
肌寒かったが、今日は25℃まで行こうかという陽気で、
余計に桜の下で眠りたい気がした。

        ・・・

で、先週書き忘れていたが、花見の後またぞろカミヤ珈琲店に行き、
今度はショートケーキを食べた。
「ニューイングランド風ショートケーキ」である。

でかい。普通の喫茶店、いやケーキ屋のものに比べても
高さで倍くらいある。
スポンジは、最近のケーキ屋で主流のやたら柔らかいものではなく堅めのもの。
クリームは曰く「本物」。確かにすっきりしておいしい。
これにイチゴが入っている。
昔食べたショートケーキを思い出した。こういう簡素でありながら
味は本道であるのが一番良い。凝るのも悪くないが、
ケーキ屋はこの原点を見つめ直して欲しいものだ。

        お勧め度        89%

このサイズからして値段は高くない。
ただ、非常に食べ応えがあるので、何かを食べた後のもう1口
という食べ方は出来ない。

ところで、「ニューイングランド風」とはいったどこの部分だろうか。
大きさ?堅さ?味?
機会があれば「ニューイングランド ショートケーキ」を食べてみたい。
(風、じゃなくて本物。)

それにしても、1軒のお店でこう何度もネタに出来るところも少ない。
希有な店である。
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(2003/12/29号)
{お店紹介}

        「膳や」(ぜんや)

        近鉄難波駅すぐ近く(ナンバウォーク地下街)

先週木曜日に出張で東大阪に行くことがあった。
私の作った製品の現場対応だったのだが、前日にちゃんと電話を入れて何時に行くって
言っといたのに、言ったら1時間も待たされたあげくに担当者外出でドタキャン。
全くひどい。こっちは20キロの荷物を持っているというのに!!
(しかも、この前の現場で数キロ歩かされていた。)

・・・って、愚痴を言うんじゃなかった。
このとき難波でお昼を食べようとして見つけたのがこの店。

ここんところどうにもおなかの調子が良くないので、
あまり刺激の強いものは食べたくなかった。
だからカレーとかフライ物の定食は避けて捜していたのだが、
残念ながら、お昼の定食類はそういうものが多い。
手軽に出来るからだろう。

その中でこの店は和風中心のおかずを揃えている。
この日食べたのは煮魚定食だったが、カレイの煮付け、
イカと芋の煮物、それに香の物、おみそ汁、ご飯である。
この店では小物を1品選ぶことが出来るのだが、
今回頼んだのが前述の煮物であるが、他にも数多くの種類がある。
鰯のフライもあったが、他は和風の煮物や和え物であった。

「体においしいごはん処」と書いてあったが、
素材もいいと見た。
イカも量は(非常に)少なかったがゴムのような
堅いものではなかったし、カレイの煮付けも実においしかった。
やはり和風は胃に優しい。量も最初は少ないかなと思ったが、
ちょうどであった。味がいいので少々少なくても満足するのだ。
値は昼食としては少し高め(850円)かも知れないが、
それでもこれだけの味が出ていれば満足。

        お勧め度        92%

難波に行くときにはまた行ってみるかな。
どうやらナンバウォーク内に2店ある模様。

あえて苦言を呈するなら、
・ご飯がちょっと堅かった(でも古米ではなさそう)
・禁煙にして欲しい
特に後者、おいしい物を食べているときに臭い煙が漂ってくるのは
どうにも耐え難い苦痛である。
健康増進法をもっと強化して、食堂は全て禁煙にしていただきたい。
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