{店紹介2000}
(2000/05/26号)
{食べ物処紹介}

        「クリーム・デ・ラ・クリーム」
        Crème de la Crème

京都市営地下鉄 烏丸線 丸太町駅 南の出口上がってすぐ

うちの近所に出来たシュークリーム専門店である。
何か工事してるなぁ、と思ってみていたところに出来たのがこれであった。
で、気にはなっていたのが、なかなか行く機会がなく、
開店して2ヶ月ほど経ってようやく行けたのであった。

開店初日は卵プレゼントと言うこともあって、閉店間際まで行列が出来ていたが
(実はその日行ったが卵品切れでもらえず、人も多いので諦めて帰った)、
はたして、そこまでして待つほどの味なのかどうか。

店の中はさすがに新築だけあって綺麗で、3階ぐらいの高さを2階だけで使い、
しかも入り口からのホールを天井までの吹き抜けにしてある。
天井もガラス張りであり、非常に明るく綺麗に見える。
1階手前がお店、奥が厨房、2階は喫茶である。

専門店だけあって、確かに種類はたくさんある。
それはもう目移り程。
しかし、シュークリーム専門店と言うのだから、まずは一番
オーソドックスと言うか、基本的な物を頼むのが筋である。
弁当屋に行った時まず買うのがのり弁なのと同じである。
それで店の実力が解るという物である。
基本と行っても1種類では面白くないので、4つほど買ってみた。

で、試食。感想。
まずくはない。おいしいと言って良い。
確かに良い素材を使っていると思う。
味はしっかりしている。
クリームも皮もそうだ。

が、欠点を言うなら、味に鮮烈さがない。
悪く言えばくどい。

ここで言う鮮烈さとは、「あの広島で食べたシュークリームの味のような
一口でファンになるような素晴らしさ」と書けば解る人には
解るのだろうが(店の名前を忘れてしまった。残念)、
一般的に書くと、舌の上でとろけるような感じ、味の余韻を楽しみたい感じ、
すっきりさわやかな感じである。

ところが、ここの店のシュークリームにはそれがない。
おいしい。味わって食べる価値はある。
でも、そういう風に気負わなくても「あぁおいしい!」と言える感じがない。
クリームが何かべったりしてて舌の上でとろけない。
良い材料を馬鹿正直に使うので、くどくなっているのでは?と思う。
非常に残念だ。

さらに、値段が安くない。
最低180円。今回4つ買って870円位だったから、平均で1つ200円以上だ。
広島のはそんなにしなかった。
値段と味のバランスが取れてるように感じない。
材料費+人件費だけを考えれば妥当な価格だとは思うのだが。

百聞は一見にしかずなので一度は食べてみても良いと思う。
決して無駄ではないだろう。
が、もう一度買おうと思うかどうかは解らない。
店がもう少し精進してくれると良いのだが。
(アンケートでもあれば書くんだけど。)

        お勧め度        61%

どうも「うちの店の味はこれだから、欲しい人だけ来い」という
感じがしないでもない。
何度も言うが、悪くはないしおいしいのだが、
印象が薄いのが欠点である。

        ・・・2002/11/12追記・・・

開店3周年という事で、太っ腹にも「お買いあげ価格の100%商品券還元」と言うことだったので、
3年ぶりに買ってみた。
(貧乏人の悲しい性か。)

味はやはりこの店独特で、この味が好きならこれも良いと思う。
普通のシューのクリームの他に、オレンジとシナモンとたぶんバターを入れた
カスタードクリームがあり、この2種類の組み合わせがこの店の流儀(?)と見た。
(他にもコーヒーを混ぜたものとかあるようだけど。)
でもやっぱり少々くどい。特に弱った胃にはだめ。

皮は固めだけどカリッというよりしっとり系でこれも好みの分かれるところ。

商品券があるので、また今度別のを食べてみよう。

と言うことで、おすすめ度には変更なし。

結局、私の現在までの評価ではシュークリームで一番は、
メイプルリーフ(金沢が本店、JR福井・富山駅前にもあり)のだなぁ、と。
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(2000/07/17号)
{食べ物処紹介}

        竹邑庵太郎敦盛(しきゆうあんたろうあつもり)

京都市営地下鉄 烏丸線 丸太町駅
        北の出口上がってヴィラ大丸の横の小路を入って直ぐ

そば屋である。
そば以外には何もない、一応筋金入のそば屋である。
せいろの上に乗せた熱いそばと冷えた皿そばがあるが、
いわゆる「釜上げ」系はない。
1斤〜1.5斤まで¥820。

京都の古い建て屋を使っている。
1階と急な階段を上がっての2階、見た目3階もあるようだが、詳細は解らない。
「乳幼児お断り」が出ている。

まあ、そういうところはいいとして、問題はそばの味である。
個人的意見としてはっきり言ってしまえば、「失格」である。
おいしくない。

理由はいくつか考えられるが、一番大きいのは「つゆがなってない」こと。
甘すぎるのである。甘くて濃すぎる。
これがそばの味を台無しにしている。
さらに、山盛りの葱も味がきつい。
試しにつゆだけを飲んでみると、うっと来るくどさ。

店の能書きの中には「つゆは長期間寝かせた物」「葱は九条葱(京都では有名な良い葱)」
と書いてあるが、いくら寝かせても、良い葱を使っても、
そばに合ってなければ何にもならない。
そばの味に、使っている物の「銘柄」なんて関係ない。

肝心のそばはどうかと言うと、一応そば100%らしい色合いだが、
(手打ちでなく押し出しのように見える)
不思議なことに香りが立っていない。
さらに、細すぎて歯応えがなく、喉越しもいまいちである。

香りの立っていないそばにくどいつゆを絡めて食べたら、もう駄目である。
香りも楽しむはずのそば屋で禁煙でないのもだめ。
乳幼児御断りの前に喫煙御断りにすべきである。

それでも近所では人気らしく、行った日も客は多かったし、
平日の昼間は行列が出来るらしいが、
ここに来る客はよほど舌が成ってないらしい(暴言?)。

確かに、大阪あたりの安いそば屋に比べればましとは言えるが、
あれはあれで「安い」というメリットがあるのであって、
高くてまずけりゃそんなに何度も、というより二度と行きたくなる味ではない。

食後に爽快感がない上に満腹感も少ないので、その後コンビニでサンドウィッチを
食べてしまったほどである。
口直しに「梅干し」が出てくるのだが、これが一番おいしかったりする。

        お勧め度        20%

良い素材も使い方を間違えばこの程度になってしまう。
ものは試しに1回行く位か。
結構高いし、止めた方が良いとは思うが。

ここまでわざわざ来るなら、もう少し足を伸ばして、
滋賀は比叡山坂本にある「鶴きそば」(漢字が難しくて出ない。七が3つ)に
行った方が良いと思う(本物と偽物があるので注意)。
ここはおいしいぞ。
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