「DVD紹介2007」
(2007/01/15号)
{DVD紹介}

        「トイ・ストーリー」
        「トイ・ストーリー2」

        各DVD1枚
        1 81分/英語5.1CH、日本語2CH 
        2 92分/日本語・英語とも5.1CH
        共に定価 1800円(税込み)
          買値 1403円(税・送料込み)
        ブエナビスタ

ディズニーの作ったフルCGアニメ。
基本的にディスニーの作品は好きではないのだが、これはTVで見て良かったので
安くなってから購入。
と思ったら、やっぱり作ったのはミスター・インクレディブルなどと同じ
Pixarだった。それなら安心。

1は1995年の作品。数回TVでも放映されているが、ちょっとカットされていた感じ。
フルCGなのに、始まってすぐあたりの画質が妙に悪い。
それ以降は大丈夫なんだけど、なぜ?
英語は5.1CHなんだけど日本語は2CH。

2は1998年の作品。TVでも1回は放映されているはず。
こちらは日本語も5.1CHで画質も問題なし。
1に比べCG技術がさりげなくだけど向上しているのがよく分かる。

物語は、1は新しいおもちゃが来てそれまで子供の一番お気に入りだったおもちゃの
嫉妬から起こる事件の話で、2はそのおもちゃが盗まれてそれを仲間達が救いに行くが、
実はレトロ品で価値があると解ってさあ大変、という感じ。

どちらも子供でも解るような物語でありながら、大人でも感動するような仕上がりになっているのが
Pixarのうまさ。ディスニーが作るとこの辺りちんけになってしまう。

1の方は子供に「おもちゃを大事にしないと仕返しされるぞ」と、教育するためにも良いかも。
2はSTARWARSのパロディー部分が多いので(設定にも音声にも)、その辺もお楽しみ。

        お勧め度        1      90%
                        2      92%

バズ役の吹き替えを所ジョージがやってるのだが、
なぜかと思ったら、元々の英語の声の人と声質が似ているからだったのね。
英語の声はトム・ハンクス。向こうのアニメって、結構有名俳優が声を当てていることが多い。
シュレックという映画では主人公をダウンタウンの浜ちゃんが当てていたが、
これも元の英語の声優と声質が似てるから。
でも、吹き替えで聞く人は元の声質なんて気にしないはずだから
もっとうまい人があてるべきだと思うんだけど。
まあ、所ジョージは違和感少ないけど。

Pixarはアップルの代表、スティーブ・ジョブスの会社だったけど、
ディスニーに売却されちゃった。今後どうなることやら、心配。
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(2007/01/22号)
{DVD紹介}

        「にゃんこ THE MOVIE」

        DVD1枚
        66分
        ステレオ
        ポニー・キャニオン
        定価    2940円(税込み)
        買値    2298円(税・送料込み)

フジテレビでやっていたらしい猫のテレビをまとめて映画にしたもの、らしい。
簡単に言えば、いろんな猫の生態を写したもの。

ただそれだけと言ってしまえばそれまでなのだが、
単にかわいいというだけでなく、人との関わりの中でのその生き様をちゃんと
描写している。
そのため、同じ猫を時期を変えて何度か写していたりもする。
これを見てると猫の世界も厳しいようで。

相手が猫と言うこともあり、撮影にはかなり苦労されたようである。
メイキングも見ると面白い。

        お勧め度        80%

誰が見てもまったりできるが、
やはり猫好きの人向けの映画であることには違いない。

犬版もあるらしいが、見てない。
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(2007/01/29号)
{DVD紹介}

        「クレヨンしんちゃん 踊れ!アミーゴ」

        DVD 1枚
        96分
        DolbyDigital 5.1CH
        バンダイビジュアル
        定価    3990円
        売価    1993円

クレヨンしんちゃん、2006年映画のDVD。
映画を見たときにも紹介したが、評価は低かった。
だからDVDは買うかどうか悩んだのだけど、一応全て買ってあるので
お約束で買った。

やたら安いのは、中古ではなく、Amazonの1000円割引があったから。

映画紹介では評価を低くしたが、内容的には当然DVDも同じ。
しかし、映画館では嫌がった子供達への受けはやたら良くなった。
映画館は真っ暗な中で見るので恐怖感が一層強くなったのが、
うちでは明るい部屋で見たから大丈夫だったのかもしれない。

特にサンバが大好きになったようで、激しく踊って見せてくれる。
まあそれだけでも買った甲斐はあったかなと。

        お勧め度        77%

映画よりちょっとだけ増加。

音声は5.1CHで後ろのスピーカーもそこそこ鳴ってるけど、
あんまり意味はないかな。
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(2007/03/05号)
{DVD紹介}

        「カーズ」

        DVD 1枚
        116分
        DolbyDigitalEX(6.1CH)
        ブエナビスタ
        定価    3,360円
        売価    2,486円

Pixarが作ってディズニーが配給しているフルCGアニメ。
Mr.インクレディブルの次の作品となる。

主人公はレーシングカー。
私自身、余り車が好きではないので買っていなかったのだが、
ちまたの評価が高いので買ってみた。

ルーキーだが才能のある主人公だが、その反面鼻っぱしらが強く仲間がいない。
その彼がとあるハプニングで、地図上からも地名が消えてしまったような田舎町にたどり着き、
そこの人(というか車)達と接するうちに、仲間という意識を持ち始めていくという話。

今まで名作を生み出してきたPixarの作品だけに、さすがに内容は良い。
ただ、車の構造やアメリカの車&道路事情に関する知識がないとちょっと
理解しづらいところがあると思う。
私もそんなに詳しくないが、逆に、それが解ると非常に細かくちりばめられた
小細工というか演出が解ってより面白いであろう。
一応世界の車メーカーの協力を得ているようで、架空の車ではなく
本物を少しデフォルメしたようなデザインが多い。
ポルシェやフェラーリ、フォルクスワーゲンビートルといった有名所はもちろん、
日本車ではマツダのロードスターが出ている。

映像はとにかく綺麗。車の造形自体はCGに向いているから当然だとして、
風景が実写にしか見えないほどよくできている。
STARWARSもすごかったけど、あれはSF物だからある意味何でも来いの部分があるが、
こちらは自然風景だから難しい。光の当たり具合とか反射とかもとにかく細かく
描かれているので注意してみると良い(車体に写り込む風景とか)。
CGでもうここまで出来るんだなぁ、と感心する。

音声は6.1CHで、これも良く出来ている。
レースの場面などは臨場感がよく出ている。

        お勧め度        89%

私のように「車」という点で引っかかる人もいるかもしれないけど、
まあ、見てみるよろし。
エンディングのスタッフロール中も横に映像が出ているが、
ここも面白いので最後まで見逃さないように。
(他のPixar作品を見てないと解らないかもしれないけど。)

また、いつものPixar作品同様おまけ映像もあるが、こちらも面白い。

このカーズは、一部のDVDプレイヤーでコピープロテクトに引っかかって
正常に再生できないことがあるらしい。もし見ていておかしいと思ったら、
ブエナ・ビスタに問い合わせると交換してくれるはずである。
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(2007/02/12号)
{DVD紹介}

        「ウルトラマンゼアス1&2」

        定価 6300円
        買値 5000円(税、送料込み)
        ステレオ
        DVD 1枚
        1/2合わせて116分
        東映

映画だけでやっていたウルトラマンシリーズ。
ウルトラマンシリーズでありながら、コメディー作品である。
それで買ったのだが・・・。

出光興産とのタイアップで作られたので、出光のガソリンスタンドが秘密基地だし、
組織の名前がMyDo(マイド;出光カードの名前)だし、
当時のイメージキャラクターのとんねるずが出演しているしと言った具合だが、
主人公(ウルトラマン役)は新人。というか、とんねるずのマネージャーの人らしい。
組織の紅一点の女の子も新人らしいが、なかなかかわいい娘である。

初代を中心に歴代ウルトラマン出演の人が出てたり、
マニアが見るとにやっとする設定が多数あるが、
はっきり言ってギャグは「寒い」。
一言で言えば東京人の笑いのレベルで、大阪人には失笑を買うような感じ。
もうちょっと弾けてなくては笑うに笑えん。
特にとんねるずの演技が臭すぎ。

全体の物語も言うに及ばず。

CGもちゃちで、はっきりCGと解る部分が多い。
メカの造形もそう。映画なんだから、もう少し何とかならんかったかなぁ。

画質も余り良くない。
音もステレオだけ。

1と2合わせて116分(ただし連続で見られるわけではない)ということで、
1本当たり1時間もない作品なので物語も大したことはない。
コメディーなんだからこの程度が限界なのかもしれないけど、
それでももう少し練りようがあったろうに。

        お勧め度        60%

悪い作品とは言わないけど、思いっきり期待はずれだった。
これでこの価格だから、他の人にはお勧め出来ない。
見るならレンタルで十分。買う必要なし。
何をやるにも中途半端は一番いけないという代表例かと。
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(2007/02/19号)
{DVD紹介}

        「涼宮ハルヒの憂鬱」(通常版)
        
        Episode00/7巻(1話)/1〜6(各2話)
        各1枚*8巻
        Episode00      51分
        Episode7        40分
        他64分
        ステレオ
        定価    5880円(税込み)            1〜6
                3780円                      Episode00/7
        買値    4410円(税・送料込み)      1〜6
                2956円                      Episode00
                2835円                      7

2005年第4四半期に放映されたアニメの最高峰。
原作はライトノベルらしいが、読んだことはない。

SFをベースにしながらも軽い恋愛や学園物もあったりして、結構芸が細かい。
最初見ると何のことか解らない部分もあるが、一度最後まで見て再度見ると解ってくる。

TV放映時は物語上の時系列がバラバラで放映されて、
「あれっ、1回録り逃したか?」と思うこともあったりして、
いきなり話が変わったり新しい設定が出てきたりしてわかりにくかったが、
DVDでは本来の時系列で収められているので比較的理解しやすい。

1〜7巻が本筋の物語で、Episode00は劇中話で文化祭で作った映画、
という設定になっている。
Episode00はいわゆる自主映画で、それを再現してみせるために
「画面が揺れる」「カットが安易」「台詞が棒読み」とかいろいろ出てくる。
TV放送時はいきなりこれが初回だったので「引いてしまった」人も多かったようだが、
それに我慢して2回目以降を見た人から絶賛されたという次第である。
逆に言えばそんなところまで律儀に再現してあるのはかなりすごいことである。
特筆すべきはテーマ曲で、一度聞いたら忘れられなくなること必至。
「みっ、みっ、ミラクル、みっくるんるん♪」あぁ、歌えてしまう!

先日発表された「文化庁メディア芸術祭 日本のメディア芸術100選」
http://plaza.bunka.go.jp/hundred/hundred.html
のアニメ部門でも堂々上位入賞している。

物語も秀逸だと思うが、作画や音響的にもかなりていねいに作り込まれた作品
なので是非見て欲しい。
第2巻の第4話、第6巻が盛り上がっているで特に良い。

第7巻の最終話には長〜い動かない場面がある。
画面は動かないが、実は小さな背景音(演劇部の練習?)が入っており
時間が流れていることを表している。
学校の放課後の風景をこういう形で描写するのは
アニメでは非常に勇気が要ることだろうが、実際出来たものは秀逸だ。
安いTVでは聞こえない可能性が高いので、是非とも良いオーディオ装置で聞いて欲しい。

かつてエヴァンゲリオンでもエレベーター内のシーンで同様の試みがあったが、
あれよりこちらの方が音の分良く出来ている。
この最終話にはこれと言った出来事がないので「つまらない」という意見も(Amazon等で)
散見するが、それは「日常の風景」というものに価値を見いだせるかどうか
という感性の違いだと言ってよい。私はよくやったと褒めたい。

この第7巻にはエンディングの踊りもノンテロップで完全収録されている。
うちの子供も大好きで踊ってしまうのだが、TV版では一部にテロップ
が入ってしまい踊りが完全には見えない。これが全部見られるのはうれしい。
かなり早い振り付けなので私には踊れないが。

        お勧め度        95%

画質はかなり綺麗だが、さすがに画面が混んでるところではブロックノイズが目立つ
部分もある。特徴的なのがオープニングの部分で、画面が混んでくると
あえて必要でない部分の圧縮率を上げて全体の破綻を防いで
うまくDVD化している。

第2期の放映が決まったそうなので、これを見ながら期待するとしよう。
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(2007/03/26号)
{DVD紹介}

        「はちみつとクローバー」

        DVD2枚
        5.1CH
        定価    4,935円(税込み)
        買値    3,547円(税・送料込み)

私がこのような映画のDVDを買うはずがない(断言)。
でもなぜあるかというと、嫁が好きだからである。

ということで、買ったからには見ないと損なので見た。
ちなみに、うちには原作マンガもあるが私は見ていない。

非常にはしょって物語の筋を書けば、
3人の男性と2人+1人の全員片思いの恋愛の行方、である。
女性の+1人以外全員が美大生(ただし、学科は建築、彫刻、絵画と異なる)でという設定。

案の定、私が好んで見る話ではなかったし、
ごく一部を除いて笑いもしなかった(泣きは全くない)し感動もしなかった。
正直なところ「やっぱりこの程度」と思ったくらい。
なおのこと、喫煙シーンが多すぎるのが嫌。
私はこの点だけでも評価を大幅に下げる。

嫁曰く「マンガの方が面白い」とのことだが、
物語自体はもう少しどろどろしているとか。
すでに完結している作品だが、その終わり方が特に。
そうであっても、私が読むことはなかろう。

映像は至極綺麗。音声は5.1CHだが効果的ではない。

        お勧め度        70%

好きな人には良いんだろうけど、私の評価ではこの程度。
同じ芸術系でも音楽の「のだめカンタービレ」は好きなんだけど。
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(2007/04/02号)
{DVD紹介}

        「モンスターズ・インク」

        DVD2枚
        92分
        日本語5.1CH、英語DTS/ES(6.1CH)
        定価 1800円(税込み)
        買値   0円=プレゼント
        ブエナビスタ

「カーズともう1枚買って1枚プレゼント」でもらったもの。
これでPixarの映画作品は全部揃えたことになる。

モンスターの国では子供の悲鳴がエネルギー源になっている。
そのエネルギーを取ってくる=子供を脅かす会社が「モンスターズ・インク」。
その国では子供およびその身の回りの品は危険物として恐れられ、
専用処理班までいるのだが、そんな国に女の子が入ってきたからさあ大変
・・・というお話。
別の側面で書くと「どこでもドア」を使った映画の一例。
いや、1枚のドアは1カ所にしかつながってないから、
どこでもドアじゃないか。でも見たらこの意味は分かってもらえるはず。

最初は子供を怖がってたモンスター達が徐々に父性愛に目覚める過程も良いけど、
ジェットコースターアクションとか仲間とか、Pixar作品に共通している
命題はこの作品でもちゃんと描かれている。

最後はちょっと切ない・・・と思いきや、
ちゃんとハッピーエンドにしてある。
このあたりは「さすが」という感じ。

映像は極めて綺麗。DVDの解像度でありながら、モンスターの毛の1本1本まで綺麗に見える。
音声も5.1CHが非常に効果的で、ぐるぐる回っている。

        お勧め度        93%

Pixar作品共通の特徴として、エンディングというかスタッフロールの時に
NG集等が表示されるが、これがまた芸が細かい。
結構長いエンディングだけど最後まで見るように。
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(2007/04/09号)
{DVD紹介}

        「おねがい☆ツインズ」

        DVD4枚
        全12+1話
        ステレオ
        定価    $39.98
        買値    $33.98(送料別)
        バンダイビジュアル(株)

日本のアニメ「おねがい☆ツインズ」の北米版。

前に紹介した「おねがい☆ティーチャー」に名前が似ているが、
それもそのはず、同じ制作者たちが同じ舞台を使って作った別のアニメだからである。
ティーチャーの流れなので買ってみた。
同じ舞台;白馬近くの木崎湖周辺で、登場人物にも一部重なりがあるが、
話自体には直接の関連性はない。
これもTV12話+OVA1話。

物語を簡単に書けば、「一人暮らしの少年の元に突如2人の女の子がやってきて、
『二人とも私が家族』と言い始めた。果たして本物はどちらだ?」というもの。

3人とも子供の頃に棄てられたという設定で、
手がかりは兄妹(もしくは姉)と思われる子と共に映っている1枚の写真のみ。
主人公は目の色が青いが、やってきた女の子も2人ともそうなので
目の色では判断出来ない。

「そんなんDNA鑑定したら一発やん」というツッコミはなしである。
作品中では「DNA鑑定は高いから出来ない」と言っている。

1人は家族、1人は他人。家族がいればうれしいが、他人なら「恋」が出来る。
この葛藤と周りの人の恋愛模様も絡めて描かれているが、基本的にはギャグアニメ。
ティーチャーのような難しさはない。
それと比べて「良くない」という意見をインターネットで見ることもあるが、
舞台が同じというだけで根本的に異なる物語なので、
同列で比較してはいけない。
個人的にはこちらの方が好き。

OVAは後日談。ティーチャーのそれと同じくH度があがっている。
ティーチャーにOVAは本編の感動と比較すると
かなり傾向が違いギャグに走っているので「見ない方が良いかも」と思う部分もあったが、
こちらは元がギャグ系なので違和感はそれほどない。

        お勧め度        90%

最後の最後にどちらがどうであるかが解るが、ちょっと手抜きな気がする。
あと、「実は写真に写っているのは他人の方」という台詞があるのだが、
その関係も不明のままである。
この辺りがマイナス部分。

ケースはスリム。
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(2007/04/16号)
{DVD紹介}

        「R.O.D Read Or Die」
        「R.O.D THE TV complete BOX」

                枚数                    定価            買値
        DVD 1枚(30分*3話)        $ 29.95  $25.46
                                        $ 19.97 ¥1096(再販版)
           7枚(25分*26話)      $199.98  $159.98
                                                        (共に送料別)
        DolbyDigital 5.1CH

「かみちゅっ!」の監督や脚本家が以前に作ったアニメ。
かみちゅっ!が良かったので、北米版で購入。
北米版ではあるが、それなりに高かった(日本版はもっと高いが)。

同じタイトルであるが、R.O.Dの方がOVAで先に作られたもので、
TVはその好評を受けて5年後という設定で作られたもの。
同じ名称なので基本設定はそのままだが、(最初の)主人公は異なる。
ちなみに、前者は上にも書いたとおり「Read Or Die」の略で、
後者は「Read Or Dream」の略とされている。

物語は雰囲気も含めかみちゅっ!とは全く異なる。
だいぶハードボイルド系。
音楽もそうなのだが、007とかルパン3世を意識しているような気がする。

この物語では、紙使いと呼ばれる紙を自由に操って切ったり造形したり出来る
能力を持った主人公(たち)が活躍する。
(だから、かみちゅ!とは「かみ」つながりである。)
R.O.Dでは、英国国立図書館の特殊諜報部対「偉人」と呼ばれる、
細胞からバイオクローン技術で再生された過去の有名人との戦いである。
玄奘三蔵、ファーブル、ベートーベン、一休などが出てくる。
TVの方は、英国が没落した世界で、紙使い3姉妹が中国の詩仙公司(しせんしゃ)と呼ばれる
組織の仕事をして行く内に徐々に敵が変わってくるという感じである。
R.O.Dでもちらっと出てくる「Gentlemen」というのがキーワードである。
R.O.Dでは紙使いの戦い自体は描かれているものの敵の背景などは語られなかったが、
TVではそれも含めて丸く収めている。

全部で3+26話という構成になるわけだが、TVは大きく分けて1〜13話がTVのみの話で、
14話でOAVの内容をダイジェストで見せ、15〜26話で両方をまとめている。
14話を見ればだいたいはわかるものの、やはり後半を楽しむにはOVAを見ていた方が良い。

特にTVシリーズの出来はTVアニメとしては出色の出来と言って良い。
最後の最後までどんでん返しがあってぐいぐい引き込まれる。
7枚組だが2日で一気に見てしまった。

映像は、OVAの方はちょっと荒い。
主人公の声優もちょっと合ってないような気がする。
他の作品でも聞いたことがある声なので素人さんではないと思うが。
この人はTV版にもそのまま出てくる。
TVの方はかなりきれい。TVアニメでこれだけの質を
最後まで維持したのはたいしたものである。
(意外とアニメは途中で作画が荒れることが多い。初代ガンダムですらそう言う場面がある。)

OVAの方は途中で圧縮エラーか、ノイズが出る部分がある。
私がわかった限り4カ所、00:24:11で画面全体に、1:20:00は左、
1:22:00は右、1:34:22は上に乱れが出る。
少なくとも最初のは他のディスクでも確認されているようで、仕方ないようである。
日本版なら文句を言うが、北米版なので言えないのがちょっと残念。
(アメリカの品質なんてこの程度、という良い例。日本じゃ絶対に許されないはず。
日本のアニメ好きはうるさいから。)
2007/10/27追記:2007/09/04に発売になった再販版ではノイズがなくなっているし、
全体的に画質が上がっている。
あと、TV版のオープニングにもほんの少しノイズと思われる部分があるが、
これはオリジナルに起因するゴミのようである。

音はOVAもTVも5.1CH。
TVが5.1CHというのが実はすごい。
最近の北米版では英語音声を入れるときに5.1CH化することが多いが、この作品は日本語も5.1CHである。
ただし、余り効果的ではない。
どうも機械的に変換したような感じがあって、変な動きというか出方をする部分が多い。
でも第4話は5.1CHを活かした話なので絶対に5.1CHで聞くべきである。

TV版の物語は、あのエヴァンゲリオンの「人類補完計画」にちょっと似ていなくもない。
あれは他人の自分との(物理的)境目をなくして一体化することで疎外感をなくすと言うものであったが、
こちらは記憶の統一による一体化。
エヴァほど暗い話じゃないが、ちょっと共通するところを感じた。

        お勧め度        98%

いやぁ、久しぶりにすごいもの見たと思った。
15話以降は主人公たちがどんどん追い詰められていくのでかなりはらはらするが、
本当に最後の最後で・・・いや、これ以上は書かない方が良いだろう。
とにかく見て欲しい作品。

100%にしても良かったが、OVAの画面乱れと、
ハードボイルドだけにちょっとグロイ、とまでは言わないかもしれないが
それなりの画面があるので−2%。

そうそう、作品中でのアメリカ(大統領)の扱いがぞんざいなのが面白い。
モデルはブッシュかも。

このセットは残念ながら普通のケースを使っている。
そのため7巻ではかなりの幅を取られてしまう。困ったもんである。
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(2007/04/30号)
{DVD紹介}

        「フルメタル・パニック? ふもっふ」

        DVD 3枚
        25分*12話
        ステレオ(日本語)、5.1CH(英語)

        定価    $49.98
        買値    $37.49(送料別)

「涼宮ハルヒの憂鬱」を作った京都アニメーションの作品。
第1話だけインターネットのバンダイチャンネルで無料でやってたので見たら
面白そうだったので購入した。これも北米版。

設定は、特殊部隊にいる主人公が女子高校生を守るため
高校生に扮し学園に入るというもの。
特殊部隊にいたので一般常識がないことや、
その女子高生が見た目はいいが性格はある意味劣悪という
キャラクター設定である。

ギャグ物なので物語はあってないようなものだが、
主な設定はこれの前作品である「フルメタル・パニック」でなされているという前提のようで、
登場人物や背景の説明が少ないが、まあ、この作品だけを見る分には大きな問題ではない。
(大体は想像は出来よう。)
軽い恋愛もあって、一応物語の核をなしている。

いやぁ、久しぶりに大笑いさせてもらいった。
ここまではじけてくれれば言うことなし。
ギャグと言ってもだいぶ前に紹介のマサルさんのような
変なギャグではなくて主人公達がまじめにやっているので余計に笑える。
ヒロインのツッコミもすばらしい。

        お勧め度        95%

人によっては好き嫌いが出そうな話もあるにはあるのだが、
個人的には全く問題なし。
だいたいギャグアニメに細かい設定や背景を求める方がナンセンス。
思わず連続2回見てしまったほどである。

何かを飲みながらには見ない方がよい。
吹き出す可能性大なので。

これもケースはスリム。
<戻る>
(2007/05/14号)
{DVD紹介}

        「フルメタル・パニック」

        DVD 7枚組
        25分*24話
        ステレオ(日本語)、5.1CH(英語)

        定価    $89.98
        買値    $62.99(送料別)

先に紹介の「フルメタル・パニック? ふもっふ」の前作。
主な登場人物はふもっふと同じ(本当は逆)だが、
物語の構成は大きく異なる。

ふもっふが完全にギャグアニメだったのに対し、こちらは
一部にギャグ話を入れながらも、基本的には戦場物を中心としている。
なので、直接的な描写はないが、それなりの残虐シーンがあったりする。
助かると思って見てたら全滅とか結構容赦ないが、
実際の戦争もそんなものかもしれない。
あぁ、戦争反対。ブッシュ断罪。

主人公および周辺設定はこの中で丁寧に語られるので、
ふもっふを見る前にこちらを見た方がわかりやすくなる。
ただいかんせん、その残虐シーンというか戦争シーンがある分
万人向けではないので、設定を知るためだけに見るべきかどうかというのはある。

作画は京都アニメーションではない。
だからと言うことではないが、手抜きな部分(作画が荒い部分)が
そこそこ見られたりする。ひどいというほどではないが。

4枚目の最初の話の中に画像乱れがある。
ほんの一瞬なのだが、画面上部の一部領域に縞ノイズが入る。

音声は日本語は2chステレオだが良く出来ている。
TVアニメの2chとしては秀逸ではなかろうか。

        お勧め度        83%

やはりこれを見てからふもっふを見た方が理解度は上がる。
そういうべきでは先に見るべきではあるのだが、何せ方向性が異なるからなぁ。

そういえば、アメリカでのDVDの値段って、話数じゃなくてDVDの枚数でもなくて
「ケースの大きさ」によるのじゃないかと思う今日この頃。
要するに、店に陳列する際にどれだけの幅をとるかで価格が決まると言うこと。

このフルメタル・パニックがスリムケース7本/24話で$62.99、
以前紹介のR.O.D the TVが普通ケースで7本/26話で$159.98で
R.O.Dが2.5倍高い。
スリムケースは普通ケースの半分の幅だと考えるとまあ、良い線かと。
他の奴を見ても同じような傾向が見られる。
北米版も、どんどんスリムケース化して安くして欲しい。
日本で買っても十分安けりゃ買うんだけど、2倍以上の差があってはねぇ。
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(2007/06/11号)
{DVD紹介}

        「スーパーマン・リターンズ 特別編」

        DVD2枚組
        定価 3980円(税込み)
        買値 2985円(税・送料込み)
        154分
        5.1CH
        ワーナー・ホーム・ビデオ

あのスーパーマンの続編。

スーパーマンが謎の失踪をして5年、帰ってきたスーパーマンに
仇敵が再び挑む+スーパーマンとヒロインの恋の「その後」という話。

前回の映画化ではクリストファー・リーブが主演して4作品作られたが、
第1/2作の後という設定のようで、登場人物もそれに倣っている。
もちろん登場人物配役は心機一転であるが、旧作に出ていた人も
一部出ているらしい。

旧作から引き継いでている設定が多いので、先にそれらを見ていると理解が早いだろう。
というか、見ていないと人物関係がよく解らないかも。
旧作へのオマージュと思われる描写も結構見られるので、
思い出しながら見ると楽しい。

前作でも空を飛ぶ感覚は(当時としては)見事に表現されていたが、
最新のCGで表現されたそれも見事。
特にこの作品で感じられるのはリアルさで、スーパーマンが飛行機を
支えようとするとその部分がへこんだり、重い物の動きはゆっくりだとか、
音速を超えるときには衝撃波が発生するとか、
いろいろな部分でリアルさを追求されている。
ヒロインの女優さんは何度も吹き飛ばされるのだが、あれ、大丈夫だったのだろうか。
それともCG?
物理学的に見ればそれでもまだ嘘の部分はあるのかもしれないが、
映画の表現としては十分だと思う。

これは映像だけでなく音声的にもそうで、とにかく細かい音が入っているし、
よく音が動く。今まで音の動きではスパイダーマン2が一番だったが、
それを抜いて1番といえるだろう。奇しくもどちらもDCコミック作品である。

裁判があったり球場が出てきたりとアメリカンな部分があって気になるが、
この手のアクション映画でその手の部分を過剰に気にするのは良くないだろう。
前作はアメリカだけが舞台だったが、ロシアや中国など他国もちらっとだけど
出てくるところに時代の違いを感じる。

        お勧め度        90%

最後の部分はちょっと長すぎたような気がするが、総じて面白い。
「そうくるか!」という意外な設定もあって最後まで楽しめる。
それにしても、まさか今回の人、この1本で終わりじゃないよな?
次は2人組?
おっと、これ以上書くとばれるのでここまで。

そうそう、クラーク・ケントの勤めている会社のカメラマンの使っている
カメラはニコンであった。私にはモデルまでは識別できなかったけど、
映画ではニコンのカメラがよく出てくるというのはほんとだったのね。
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(2007/06/18号)
{DVD紹介}

        「ああっ女神さまっ」#1/#2(OVA)

        全5話
        定価    $24.95*2
        買値    $22.46*2(送料別)
        ステレオ

藤島浩介の同名マンガを原作としたOVA。
この作品は映画化もされ、TVシリーズも放映されたが、
このOVAが初代の映像化作品である。
物語はマンガにはないオリジナル。

元々はビデオの時代の物だが、その後LDが出てそれを中古で揃えた。
DVDも第1巻(第1/2話分)が安かったので買ったが、
その他はLDからのダビング分しかなかった。
今回、アメリカ版で全話分を見つけたので購入。
本当は持っている部分を除いて買いたかったが、
如何せん#1が1〜3話、#2が4〜5話という構成だったので
やむを得ず両方買うこととなった。
アメリカ版ではあるが、これはリージョン1ではなくALL(正確には1/2/4)なので
日本の普通のプレイヤーでも見ることが出来る。
リージョンALLのディスクはCOSMOSがそうだったが、それ以来。

内容は前回紹介しているので省略するが、映像はまあまあきれい。
日本語版と比べると、基本的な発色や解像度などは同じだが、
ちりちりノイズがなくなっている分画質はこちらの方が少し上。
(元がビデオの作品だけに、解像度はそんなに高くない。)
音声は逆に日本語版方が上。北米版はちょっと音量が小さい上に
細かい音が聞こえにくくなっている。
元は2CHステレオの作品だが、疑似多CH化がよく合う。

        お勧め度        77%

まあ、古い作品なのでこの程度。

うちのDVDレコーダーRD-XD71では本編以外(オープニングなど)でアングルマークが出てしまい
消せない。これはXD71の問題。マルチアングル部では必ずアングルマークが出てしまい、
これを消す設定がないのだ。XD71ではアングル付きディスクは再生しにくい。
(XS30/X4EXには一応消す設定があるのに。)

ケースは普通。
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(2007/07/02号)
{DVD紹介}

        「時をかける少女」(特別版)

        DVD 3枚組
        角川
        5.1CH
        定価 10500円
        買値  6370円

2006年映画でも紹介した、平成アニメ版「時をかける少女」のDVD。
映画を見たのは2006年の9月だったが、DVDが出たのが2007年4月だから
結構時間が経っている。最近の映画はだいたいすぐにDVDが出るのだが、
この作品がここまで送れたのは「公開が長かった」ということである。

この作品は最初ごく少数の映画館で公開された。
京都でもたった1カ所しかなかった。
しかし、その出来の良さが評判になってあっちで終わればこっちで始まりと、
一度の公開館数は少ないが、長い間公開され続けたためこういう事になったらしい。

映画を見てからだいぶ時間が経っていたので、話も半分忘れていて
初見に近い気分で見た。

家で見ると、映画館では気が付かなかった細かい設定にも気が付く。
そもそも時を戻る映画なので、最初の時と後の時の違いを
細かく見ていくと「伏線」の貼られ方がよく分かる。

音響効果も良く出来ている。
映画館では全く気が付かなかったが、結構後ろからも音が鳴っている。
最後の方で、主人公の女の子が走り続ける場面がある。
この場面では女の子の息づかいだけが聞こえる。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
こんな声出されたら・・・
        「いや、もう止めよう、こんな話」
        「まだ何も言ってないじゃん!」
(C)すごいよ!マサルさん
男性読者だけ、そのように想像してくださいませ。
いかんなあ、こんな名場面で興奮してたら(^_^;)。
ということで、音響効果も「抜群」である。

        お勧め度        98%

すべこべ言わずに見なはれ。
2006年度最高のアニメ映画だから。
親の七光りでヒットした「ゲド」とは本質的に出来が違うから。
「スタジオ名の差が、作品の質の差ではないということを教えてやる!」(C)シャア

実は後日、原田知世版「時をかける少女」も見たのだが、
原田知世版が「タイムリープ」する力に否定的なのに対し、
平成版の主人公はそれを楽しんでいる。
調子に乗って使っている内に最後に・・・というわけだが、
私には平成版の方が明るくて、楽しくて、元気になって良かった。
とは言え、設定などは同じ部分もあるので、
原田知世版も見た方が、より一層楽しめると言うものである。
原田知世の白ブルマ姿(^_^;)という、反則映像もあるし。
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(2007/07/30号)
{DVD紹介}

        「CARDCAPTOR SAKURA
         The Sealed Card
         THE MOVIE2」

        DVD     1枚
        95分
        DolbyDigital 5.1CH
        定価    $29.98
        買値    $26.98(送料別)

ず〜っと前(2001年)に紹介した映画「カードキャプターさくら封印されたカード」の
DVDの北米版。
なんで日本版を持っているのに北米版も買ったかと言えば、
子供も好きで「何度も見たのでディスクに細かい傷が付いてきたから」である。
日本ではもう絶版なので、あるうちにバックアップを買っておこうかと思って。

内容はそのときに紹介しているので省略。

画質・音質共に日本版と同じ。
映像は本編のみで、日本版にあった「ケロちゃんにおまかせ」はない。
ジャケットには"Kero-chan Video Extra"とありそうなこと書いてるんだけど。

ジャケットの絵は日本版と全く異なるし、付属品も違う。
日本版は監督はじめ各担当が感想を書いた解説本が付いているが、
こちらはピクチャーブックレットが付属。
綺麗な絵が揃っているので、これはこれで価値がある。

        お勧め度        90%

日本語版も持ってなければの度合い。
日本語版を持っているなら、あえて買う必要はない。

それよりもだなぁ、私がこれを注文して数日後に
カードキャプターさくらの劇場版2作品をを高画質化した物を
「カードキャプターさくら THE MOVIE COLLECTION」として
15540円で発売すると発表されるとはどういう事よ。
これを買ってなかったら予約したかもしれないけど、今は考え中。
割引があっても1万円は超えるからなぁ。
なんでカードキャプターの映画はこんなに高い?
NHKが関係しているせいか?

ケースは普通。
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(2007/06/07号)
{DVD紹介}

        ドラマ「のだめカンタービレ」(初回限定版)

        DVD 6+1枚
        ポニーキャニオン
        2CH
        定価    23,940円(税込)
        買値    17,715円(税、送料込み)

マンガの原作、アニメ共に大人気の「のだめカンタービレ」のドラマ版。
アニメに先行して放映されていたらしい。

私はアニメを最初に見てはまった口で、嫁も子供も大はまりして原作を全部購入、
「ドラマのDVDが出たら買え!」というので買ったのである。

しかし、実際に見て出てくるのは怒りだけであった。
私には最初の15分しか見ることが出来なかった。

「画質が悪い」
16:9画面なのにハイビジョン撮影ちゃうんかい。
なんでアニメより汚いねん。
しかも解像度だけじゃなくて色がおかしい。
色に深みが全くない。黒はべた塗りの黒で、光る色は嫌らしい光りかた。

「音質」。仮にも音楽の話なのに、この悪さはどうよ。
オーケストラの演奏もラジカセ並の音。

「演技」。素人かと思うほど下手。そりゃ、学園内での一部は素人さんが出てるんだろうけど、
主人公クラスのあの演技は何ね。素人の演劇見てるよう。
俳優の当て方も良くない。特に主人公の元彼女の役の女優、全然合ってない。
初っぱなの画面から長いこと悪臭の煙見せてるのも最低。

「特撮」。飛行機は誰でも一目で分かるおもちゃ。
しかもそれをこれでもかと言うほど何度も見せつける。
いくら何でもひどすぎ。

原作の人気にあぐらをかいた手抜き作品としか思えない。
それか、演出がよっぽどへぼか(監督名は書いてなかった)。
出演者だけでなく、演出、制作周りも素人の集まりで作ったのであろうか。

これに比べればアニメの方が以下に原作に忠実かつ面白くできているか。
特に、先にアニメと原作を見たらこのドラマが許せるはずがない、と思う。
(よほど俳優に思い入れがなければ。)
アニメ原作のドラマでもまだ「ハチミツとクローバー」の方がまし。
マンガをドラマ化するのは難しいと思うけどちゃんと出来ている作品もあるわけで、
この「のだめ」がいかに出来が悪いかが解る。

うちでは嫁さんも子供も「ひどい」との評価。
こんなん誰が見ても「駄作」だと思うと思いきや、
Amazonでの評価はやたら高い。
正直言って「おまえらおかしいんとちゃうか?」思うくらい。
今の日本人はこの程度で「良い」というのだろうか。
まあ、子供だましのくそ芸人の番組が謳歌している昨今だから仕方ないのかもしれないが。

日本のドラマのDVDは二度と買うまいと決心させたくらいの
「超」「ウルトラ」駄作である。
(実はこの後1つ買っちゃったんだけどね。)

        お勧め度        30%

金返せ。買うな。同じだけ金を出すんならアニメの方を買ったほうがいい。
アニメは良く出来ている。主題歌の音質が最悪なことを除けば。
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(2007/07/16号)
{DVD紹介}

        「SPIRITED AWAY」
        DVD     2枚
        124分
        DolbyDigital 5.1CH
        定価    $29.99
        買値    $25.49(送料別)

「千と千尋の神隠し」の北米版。

これも日本版を2003年に紹介している。

日本版DVDといえば「画面が赤っぽい」と言われ、裁判まで起こされた。
いったいどれくらい違うのかを見るためにこれを買ってみたのである。
(「そんなことのためだけに!?」といわれそうだけど。)

確かに北米版は「赤みは少ない」。
日本版だけ見ると「こんな物か?」と思うが、見比べるとよくわかる。
でも全く赤みがないわけではない。
全体的にこういう色遣いなのだと思う。

またこの「赤み」というのも、「赤い」というより日焼けしているような色である。
映画の色とは違うのかもしれないが、これはこれでこういう作品だと思えば
「あり」ではないかと思う。

しかしである。北米版は画質が悪い。悪すぎる。
日本版の方がずっと上。
色合いと画質どちらを取るかと言われれば、私なら迷わず画質を取る。
ゆえに、北米版をわざわざ買う必要は「ない」。

再生するといきなり外人が出てきて「これは私の一番のお気に入り映画だ」と、
もちろん英語でしゃべっている。
「あれ?特典ディスクのほう再生したかな?」と思ったけどそうではない。
チャプターをとばすと本編が始まる。
日本でも最初のCMが入っているDVDがあったりするが、
こういうのは初めて。
こんなん入れる分容量取られて画質が落ちてんじゃないか、と思ったりする。

音質も日本語版がDTS-ESという6.1CHだったのに対し、こちらはDolbyDigital5.1CH。
大差はないが、細かい背景音がはっきりしている・していないの差がある。
(最初の場面で背景に蝉が鳴いているのだが、この声の聞こえ方に差がある。)

        お勧め度        50%

作品としてのお勧め度はもっと上だけど、見るなら日本語版で十分。

そういえば、時間が日本語版より1分短い。
どっかカットされているのだろうか。

ケースは普通。
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(2007/07/23号)
{DVD紹介}

        「あずまんが大王」

        DVD     5枚組
                25分*26話
        ステレオ
        定価    $69.98
        買値    $59.48(送料別)

とある高校(共学)、そこに通う女子生徒と先生の日常を描いたマンガのアニメ化作品。

体裁で、小学5年生から飛び級で高校生に編入した「ちよちゃん」を初め、
個性の強い生徒(大阪、よみ、榊、かおり、とも、神楽他)、先生(ゆかり、にゃも、木村)他の
絡み合いが非常に面白い。
1本25分の作品ではあるが、その中で細かく何話かに分かれており、
それぞれで主人公的役割が変わる。
従って、全体として誰かが主人公ということにはなってない。
ギャグアニメの範疇に入ると思うが、結構シュールな回もあったりして、
その緩急が楽しい。決して馬鹿アニメではない。

作画はおそらくコンピューター上でのデジタル作画。
コンピューター上での作画を生かしてほぼ同じ画を何度も使っている。
それはある意味手抜きであるが、細かい部分を変えることでうまくごまかしている。
また、それがいかにも手抜きに見えないのは原作からしてそうなっているからではないかと思う。
ある意味デジタルアニメの模範的作品とも言えるだろう。

画質はだいたい良好だが、暗部に若干ノイズがある。
まあよほど大画面でない限り気になるほどではないだろう。

        お勧め度        98%

個人的にはツボにはまったので100%。
大笑いさせてもらった。

高校3年間をリアルタイム(じゃないけど)過ごしていく話で、
最後は卒業で終わるが、私自身の当時のことを思い出してしまった。
まあ、高校の卒業はあまり良い思い出ではなかったので中学の方を。

ケースはスリム。
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(2007/12/2)
{ミニDVD紹介}

        「茄子 スーツケースの渡り鳥」
        VAP
        DVD 1枚
        54分
        定価 5040円
        買値 3730円

前作「茄子 アンダルシアの夏」の続編。
だけど、前作を知ってる必要はあまりない。

舞台をイタリアから日本に移し(世界中の自転車レースに出てるから)、
前回の主人公個人の心の葛藤を自転車レースに絡めての描写から
今回はチームやチームメイトを中心に移している。

相変わらず、自転車レースの描写としてはピカイチで、非常に臨場感がある。
思わず体が動いてしまうくらい。
音声もこの部分に関しては良く出来ている。5.1CH。

ただ、全体としてはちょっと軽いというか内容がないというか、
そういう感じもせんではない。
特に一番最初の映像が全体にどう絡んでいるのかがわかりにくかった。
自転車レース好きな人なら解るんかなぁ。

        お勧め度        90%

良い作品ではあるんだけどね。
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(2007/12/10)
{DVD紹介}

        「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」

        ワーナー
        1枚
        138分

ハリー・ポッターシリーズの最新作。

前作で復活した「敵」と組する「悪の軍団」、
それに対抗するポッター側の新「騎士団」の成立と
初めての戦いを描いた作品。

今までの中で、一番話がわかりやすい。
今までのようなあざとい(ある意味卑怯な展開)もないので
途中で「なんでやねん!」とつっこむこともなかった。
時間も一番短い分、だれる部分がない。

この時間で友情も主人公の苦悩もみんな描こうとしているので、
ちょっと展開が早すぎる部分もあるが、
まあ、気になる人は原作を読めと言うことであろうか。

最初の作品を紹介したときに「STARWARS」に似てると書いたが、
今回もそんな気がした。まあ、映像的には全然違うけど、
雰囲気とか設定がね。

このシリーズは画面が暗いのが特徴だが、今回は暗い中にもちゃんと階調があって、
同じDVDでも、やはり最近の物ほど符号化技術が進んできれいになっているというのが
よくわかる。
音も5.1CHでなかなか効果的である。

        お勧め度        89%

今までの中では一番良い。
これが第5作目だから、あと2作ですな。
原作では日本語版は来年に最終巻が出るんだっけ。
映画はあと3年くらいで完結?
ここまで見たら、最後までがお約束か。
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(2007/12/12)
{DVD紹介}

        「アベノ橋☆魔法商店街」

        3枚組(25分*13話)
        ステレオ(日本語)、5.1CH(英語)
        定価 $49.98
        買値 $32.49

非常に珍しい、フル大阪弁のアニメ。
名前の通り舞台は大阪は阿部野橋。
アベノと言えば「安倍晴明」ということで、その人および京都も少し出てくる。
人はほぼ毎回登場だけど。

大阪弁なのはもちろん、設定の細かい部分に大阪、とりわけ
あべの橋というか通天閣付近が出てくるので、
大阪人ならより一層面白いと思う。

基本的にはドタコメだけど、ちょっとだけ話がある。
動きが速くてコメディーは単純なので、子供にも大受けであった。
「話」の部分は結構シビアなので嫌がってたが。

コメディー部分は多くの名作アニメ・特撮・映画・ゲーム・人物のパロディーを含んでいる。
私が解っただけでも「2001年宇宙の旅」
「ヤッターマン」「ガイキング」「ウルトラマン」「帰ってきたウルトラマン」
「ガメラ」「ハジメ人間ゴン」「ブルースリー」「北斗の拳」「霊幻道師」「ドラクエ」「桂三枝」「キャプテンハーロック」
「ロボット刑事K」「スペクトルマン」「インディー・ジョーンズ」「マトリックス」「少林寺三十六房」
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「タイタニック」「ときめきメモリアル」「ドラゴンボール」
「ストリートファイター2」「カードキャプターさくら」「ランボー」「ナイト・ライダー」「ターザン」
「激突!」「Kanon」等々。
パロディーアニメの随一と評されることもあるそうだ。
その辺りの元ネタを知っているとさらに楽しめるであろう。

        お勧め度        90%

画質は優秀、音質も良好。日本語のステレオでも十分音が広がる。

ケースはスリム。
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(2007/12/14)
{DVD紹介}

        「かんばって いきまっしょい」

        1枚
        ポニーキャニオン
        2CH
        定価 2625円
        買値 2285円

田中麗奈主演の、青春ドラマ。
良く出来る姉と比較されて落ち込んでいた主人公が、
高校に入学して立ち上げたボート部で頑張っていく姿を追った青春ドラマ。

挫折や恋愛なども絡めて話が進む。
スイングガールズやウォーターボーイズをつくった事務所の作品なので、
やはりよく似た流れになっている。しかし時系列で言うなら、この作品が初回作。

何かの伏線のつもりで用意したんだろうけど、後で使われてない画面があったり、
突然話が変わるところがあるのでちょっと話の筋が追いにくかったり、
せっかくの設定が活かされてない部分も多くあってもったいない。

その辺りは後の作品への習作と思えば、納得してやろうという気にもなる。
すくなくとも、「ドラマ版のだめ」のような根本的に作りが腐っている
様なことは全くない。

        お勧め度        89%

田中麗奈のブルマ姿とか(昨今はブルマを使う学校はほとんどないらしいけど)、
女子高生のレオタード姿とか、そういう視点で見る向きもある。
いや、別に萌えたりしないでっせ(^_^;)。
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