「DVD紹介2006」
(2006/01/16号)
{DVD紹介}

        「バットマン・ビギンズ」

        1枚
        140分
        定価    2980円(税込み)
        買値    2384円(税・送料込み)
        ワーナー・ホームビデオ

あのバットマンシリーズの最新作。

バットマンことブルース・ウエインがいかにしてバットマンになったかをつづった作品。
ある意味、STARWARSにおけるEPISODE1〜3に
近い役割を果たしている作品と言える。

実は、この作品にはEPISODE1でオビ・ワンの師匠「クワイ=ガン・ジン」
をつとめたリーアム・ニーソンが敵役(と解るのは最後の最後だけど)で
出てきているので、その面でも共通点がある。

物語の設定はかなりよく出来ている。
バットマンがいかにして強くなったか、なぜ「コウモリ男」になったか、
各種装備はどうして出来たか、他の主要登場人物との関係はいかにしてなったかなど、
従来の作品へつながるようになっている。

でも第1作目とは細かい設定の違いがある。
第1作目では警察のゴードン(長官)が最初、バットマンを知らないというのも違う部分だが
(ビギンズで知り合っているから)、一番大きな違いはブルースの両親を殺した犯人の設定。
この部分は1作目の鍵であっただけに残念なところだが、
そこを変えないとつなげられなかったのかも知れない。
それとも、この話を元に、旧作品もリメイクするのだろうか。

この映画は渡辺謙が出演し、アカデミー助演男優賞にノミネートされたことでも
有名になったが、正直なところ、何でノミネートされたのか全く解らない。
全部で10分も出てないのではなかろうか。
なんか公開前の話では「バットマンを教え導いた謎の人物」みたいに言われてたけど、
「導いた」とまで言えるのか?という感じ。
なぞめいた人物なのであの程度の出演にしておいた、というのなら解らなくもないが。

従来の敵はいわばちょっといかれた連中だったが、
今回の敵は「自称正義」である。台詞上は「絶対正義」の集団と自認しているようであるが、
その集団が腐敗したゴッサム・シティ(バットマンの居る町)を滅ぼそうとするのに対して
バットマンが「この町はまだ救える」として守るという構図である。

まあ、これ以上書くとネタバレになるのでやめておくが、
最後は結構大どんでん返しとなるとだけ書いておこう。

        お勧め度        91%

私はこのシリーズが好きなので少々高め。でも見て絶対に損はない。
完全無欠でない生身の人間の行うことであり、暗い動機に突き動かされて行っているというあたりが、
ちまたに多い実現不可能というか熱血だけの正義と違って
共感というか、ある意味の現実味を与えているのが良い。

音声は5.1CHで、かなり効果的である。
日本語吹き替えは、過去の作品はバットマン役を竹中直人がやっていて
「何で?」と思っていたのだが、今回はTVで放映されるときの吹き替えをいつもやっている(と思う)
「檀 臣幸」さんがつとめている。バットマン役の俳優は旧作と異なるのだが、
日本語では同じ声なので違和感がない。やっぱりバットマンの声はこの人でなくちゃ。

この作品のDVDは、いわゆるメイキングが含まれた2枚組の物もある。
私はそれらはほとんど見ない方なので安い方にしたが、
そちらも定価3980円なので、メイキングが好きな人はそちらでも良いかも。


        ・・・ついでなので・・・


        「バットマン」

        1枚
        127分
        定価    2222円(税込み);2作目リターンズとの2本セット
        買値    1980円(税・送料込み)
        ワーナー・ホームビデオ

バットマン映画シリーズの第1作目。

日本でのバットマンといえば、その昔のアニメ版でいつもロビン少年と一緒に
出てくる奴だったが(これを知っている人はそこそこの歳だが)、
この映画ではアニメ版にあったコミカルな部分は除いて、
単なる正義の味方というより、少年期の体験から来る復讐心に
基づいたくらい正義の実践者という描かれ方をしている。

この作品ではバットマンの生い立ちについてはほとんど語られない。
少年期の体験だけはちょっとだけ出てくるが、そこから
バットマンへのつながりは解らない。
まあ、それを知るのがビギンズなのであるが、上記のとおりちょっと設定が違う。

1989年の作品なのでCGなどはない。
なもんで、あちこちに模型やマットペインティング(絵)とはっきり解る部分があるが、
そこはご愛敬。

音声は英語が5.1CHで日本語吹き替えは2CH。
昔の映画ではこういうものも多く残念。
5.1CHではあるが、それほど効果的ではない。
特に前半はほとんど2CHで、途中プリンスの曲が流れるあたりから5.1CHが効いてくる感じ。

それにしてもこれ、日本語吹き替えがだめでねぇ。
バットマンは難しい台詞も多いので、字幕を追うより吹き替えで聞きたかったんだけど、
聞くに堪えなかった。もう少しベテランで吹き替えて欲しい。
バットマンの吹き替えは竹中直人じゃなくて渡辺裕之だけどこれもまた下手だし、
敵役のジョーカーは名優ジャック・ニコルソンなのにデーモン古暮って
どういうことよ。もう少し作品を大切にしなきゃ。
ということで、英語で聞くことをお勧め。

吹き替えもあれだけど、最大の問題は画質。
はっきり言って、今まで見たDVDの中で最低の画質。
DVD化の際の圧縮による劣化と言うことではなく、
オリジナルに起因するノイズや画面の揺れが多い。
良いように解釈すればフイルムでの映像質感を出しているとも言えるが、
こんな映画でそれを出してもねぇ。

        お勧め度        83%

それでも好きな作品だから高め。
ビギンズと合わせてみると、時代による画像・音声系の質感の違いがはっきりわかる。
バットマン自体の性格はほぼ同じだが、敵の設定の違いはどちらが好みかによって
評価が分かれるかも知れない。
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(2006/03/27号)
{DVD紹介}

        「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ夕陽のカスカベボーイズ」

        1枚
        100分
        定価    3990円(税込み)
        買値    3192円(税・送料込み)
        バンダイ・ビジュアル

クレヨンしんちゃんの映画、第12作目。

しんちゃん達が止ってしまった西部劇映画の中に入ってしまい、そこから出るまでの話し。

同じようにこの世界に来た人が徐々にカスカベの記憶をなくし、
そこでの生活に順応してしまう中で、それに必死にあらがい
何とか戻る方法を捜すしんちゃんとぼ〜ちゃんの姿はなかなか感動的
(←本当はちょっと意味が違うのだが、適当な言葉が見あたらない)である。

がしかし、この映画にはかなり問題がある。
1つは日常の描写が無駄に長くてだれることと、
もう1つは今までの作品で一番暴力的であることである。

特に後者に関しては、過去の作品の中でも嵐を呼ぶジャングルが
暴力的であまり好きでなかったのだが、今回はその何倍も「ひどい」。
西部の荒くれを表現にするためかも知れないが、
風間君にしんちゃんの腹を殴らせるまでしなくてもよかったのでは。

        お勧め度        73%

後半、帰る方法が解ってからの部分はいいんだけど、
前半の問題が足を引っ張ってるのでこの点数。
残念。

しんちゃん映画には有名人ゲストが出てくることが多いのだけど、
今回は内村プロデュースのNO POLANとか言うグループ。
はっきり言って無駄。他の映画ではそれなりに意味があるのにこれでは
ただ単に出しただけ。むしろ浮いてて要らない場面になっている。
ちなみに過去の映画ではこんな感じでそれなりに役に立っているのに残念。
        ブリブリ王国    小宮悦子
        ヘンダーランド  雛形あきこ
        ブタのヒヅメ    SHAZNA(これも無駄な出演だったけど)
        温泉わくわく    丹波哲郎
        ジャングル      小林幸子
        大人帝国        小堺一機、ラビット関根(声だけ)
        戦国大合戦      雨上がり決死隊(声だけ)
        ヤキニクロード  華原朋美
        3分ポッキリ    波田陽区、坂井真紀

映画じゃなくてスペシャルではPUFFY等も出演している。

そうそう、1つ書き忘れ。
この作品でいちばん注目すべきは「音声」。
とにもかくにも低音の使い方がすごい。
この作品は以前TVでも放映されたが、当然TVでは伝わらない部分なので
全く気づいてなかった。低音だけで表現されている部分もあるのでこれが聞こえないと
音声的魅力は半減以下である。
あんまり重低音部が多いので、家でならしていたとき「近所から迷惑が来るのでは?」
と思う程だった。家が揺れる揺れる。こんな見事というかとんでもない使い方をしている
映画は他にない。音声がちゃんと聞ける環境で聞いて欲しい。
(夜には絶対鑑賞できないな、これは。)
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(2006/04/03号)
{DVD紹介}

        「映画 ふたりはプリキュアMaxHeart」
        初回限定版

        1枚
        80分
        定価    5985円(税込み)
        買値    4788円(税・送料込み)
        ポニーキャニオン(株)

今、小学生以下の女の子(と大きなお友達)に人気の同名アニメの映画版である。
このアニメは日曜日の朝に放映されているが、
うちの子どもも大好きである。
が、私は見てない。本当?と思うかもしれないがこれは事実。
気に入ったアニメなら「大きなお友達」になるのだが
残念ながらこれは受け付けない。
(これの1つおよびもう1つ前の作品は良かったのだが。)

なもんで、映画化されたときも子どもにせがまれながらも映画館には行かなかったが、
DVDが出たので買ってしまった。

初回限定版は、
        (DVDジャケットサイズ)クリアファイル、シール付き
        ピクチャーレーベル
        カラーDVDケース
        その他
ということでたいした物はないが、通常版との価格差もあまりないので
こちらにした。

物語は、
        希望の園から来た蛙たちにせがまれて
         その国に来た悪い奴をやっつけに行く
というもの。

元のアニメも物語はあってないような気もするが、この映画同様で陳腐。
しんちゃんの家族愛のようなテーマもない。
たぶん友情をテーマに入れてはあるんだろうけど、ほとんど見えてこない。
その上暴力的で好きになれない。女の子に殴り合いをさせちゃだめ。
悪い意味でお子様向け。

何でこんなアニメに人気があるのか解らない。
主人公の口癖「ぶっちゃけ、ありえない!」も嫌い。
最近の女の子向けアニメの中で最悪の作品。

出てくるおもちゃを子どもがほしがってなぁ。
一度買ったら、もうそればっかり触って他のことしなくなったから取り上げた。
おもちゃ屋の戦略にはまらないようにもしなくては。

        お勧め度        50%

こんな物見せるくらいならカードキャプターさくらとかしんちゃんの方が100倍良い。
1つ前の「ナージャ」とかその前の「おジャ魔女」とか。
その上値段も高いので、どうしても見たけりゃレンタルで十分。

2005年年末にも映画化されたが、当然見に行ってないし、
DVDも買わない。
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(2006/04/10号)
{DVD紹介}

        「鉄人28号」デラックス版

        DVD2枚組
        114分(本編)
        定価    3990円(税込み)
        買値    3192円(税・送料込み)

映画については2005/03/28号に紹介しているが、
横山光輝原作の、現代風リメイク版と言えるのだろう。
「DVDが出たらたぶん買う」と書いていたが、その通りに買った。

このDVD、音質はDTSですこぶる良いのだが、
画質は良くない。どうもピントがちょっとずれているような感じがある。
残念。

内容やつっこみどころについては映画紹介時にさんざん書いているので
省略するとして、あのときにはあえて書かなかったのだが、
正太郎君の「へぇっ!?」と言う台詞があまりに多いのがちょっといや。
台本に書いてあるのか本人の癖なのかは解らないが、こうも繰り返されると
いい感じはしない。

        お勧め度        80%

メイキングが25分り少しだけ見たけどあまりおもしろくなかった。
CGとミニチュアについては映画のパンフレットにも書いてあったのを映像化しただけ。
もう少し鉄人のCGの作り方など説明してくれれば良かったのに。

それにしてもこれ、実はSTARWARS EPISODE3の後に
連続して見たんだけど、そうするとちゃちさが目立ってしまって。
予算も日数も比べちゃいけないんだろうけど、もう少し細かいところに
情熱を注いで欲しかったなあ。物語の優劣は予算じゃないはずだし。
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(2006/04/10号)
{DVD紹介}

        「映画クレヨンしんちゃん 3分ポッキリ大進撃」

        1枚
        92分
        定価    3990円(税込み)
        買値    3192円(税・送料込み)
        バンダイ・ビジュアル

クレヨンしんちゃんの映画、第13作目。
2005年5月公開の最新作であるが、早くもDVD化された。
従来バンダイは先にVHS化してから半年位してDVD化するという流れだったが、
もうVHSを出す必要がないと判断したのか今回はDVDだけである。

映画については2005/05/09号に紹介している。

変身して怪獣と戦うことに快感を覚え、日常生活をおざなりにするひろしとみさえ、
それに相対して日常をちゃんとこなすしんちゃんの対比までは良かったが、
ひろしとみさえが徐々に強くなる怪獣におびえていくさまのあたりの描写が
浅いというのは、映画の感想でも書いたが惜しい部分である。
映画冒頭にあるしんちゃん夢の部分を削ってでもこの部分を丁寧に描いて欲しかった。
この後の家族総出で戦う部分が良いだけに余計にそう思う。

最新の映画だけに映像は至極きれい。音声も5.1CHが効果的に使われている。

        お勧め度        88%

ついこの間TV放映されてしまったから見た人もいるかもしれないけど。
(この紹介記事自体はずっと前に書いてたんだけど、発表までに時間がかかった。)

この映画の主人公はみさえであるが、特に変身後のプリティー・ミサエスに萌え〜(^_^;)。
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(2006/05/08号)
{DVD紹介}

        「ロボッツ」
        特別編

        1枚
        90分
        定価    3129円(税込み)
        買値    2441円(税・送料込み)
        20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン(株)

「ロボットだけの世界での立身出世伝」・・・と書けば45%間違い。
「古いロボットも修理やパーツの交換で過ごせていたのに、
全てアップグレードでしかだめにしようとする連中との戦い」
と書けば95%正解。
これに、「発明家になろうと思った青年の活躍」を加えればだいたいあっている。
OK?

何か、リサイクル推進映画のような感じもするが、
物語自体は悪くない。

当然のことながらCGの映画で、ロボット物なので全く違和感はない。
しかし、兎にも角にも画面内の情報量が多すぎる。
見ているだけで疲れてくる。
STARWARS EPISODE3も情報量は多かったがまだ見てられた。
でもこちらはだめ。ロボットの世界なので光り物が多く、目がちかちかするのだ。
CGだからってやり過ぎにもほどがある。
もう少し整理した方が良い。

その上、話の展開が早すぎてわかりにくい。
90分という長さは、この映画の筋を語るのに短すぎる時間ではないと思うが、
その中でのエピソードが多すぎる。
それに埋もれるような形でその世界での英雄的存在の人が落ち込むまでの過程がわかりにくい。
大筋ではいい話だし「文部科学賞選定」とあるが、これを子どもが理解できるだろうか。

        お勧め度        80%

いい話だけに、ちょっともったいない。

音声は5.1CH。でもそれほど効果的ではない。
一部音声が割れる所がある。

音声は、標準では英語が選択される。
この手の映画でこれはないんじゃないかと思う。

吹き替えは有名人が担当している。
        草薙剛
        矢田亜希子
        西田敏行
この他、私でも知っている人が多い。
大きな違和感はないけど、やっぱり本職の声優さんに任せた方が良いんじゃない?
とは思う。
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(2006/06/18号)
{DVD紹介}

        「ターミネーター2 エクストリームエディション」

        3枚組
        劇場版  137分 DolbyDigital-EX(6.1CH)
        特別版  152分 DolbyDigital-EX(6.1CH)
        定価    8190円(税込み)
        買値    6388円(税・送料込み)
        ジェネオン・エンターテイメント

あのターミネーター2(以下T2)の高品質版。

T2と言えば実は以前劇場版を買って紹介している(2003/05/12号)。
にもかかわらず今回買ったのはそれだけ好きな作品だからであるが、
もちろん同じであれば改めて買うことはない。
今回のは、
・徹底した高画質化
・特別版も日本語吹き替え
・日本語も含め6.1CH化
が成されているから購入したのである。

今回は劇場版を再編集して作られた特別版も収録(商品としての発売やTV放映はされている)。
この特別版は過去のVHS/LD/DVDでは一度も日本語吹き替えがされていないが、今回初めて成される。
前回買ったのは英語こそ5.1CHだが日本語は2CHとしょぼかったが、
今回は全て6.1CHとなっている。

映像は格段に綺麗になっていて、特に金属質の輝きが素晴らしい。
T2では敵ターミネーターT-1000が液体金属という設定もあって、
金属の色が綺麗になると見栄えが大きく違う。

音声も6.1CHと良くなっているが、若干低音が軽い気がする。
この「軽さ」については前回の紹介時にも書いているので、
オリジナルもそうなのであろう。
音が派手に動く映画なので、是非とも多CH環境で聞いて欲しい。

内容は今更紹介すべくもなくもちろん良いのだが、問題は吹き替え。

シュワちゃんの吹き替えと言えば玄田哲章(げんだてっしょう)さん以外にないと思っていたが、
以前のはそうではなかったらしい。
玄田哲章さんと聞いても解らない人もいるかもしれないが、
古いところではドカベンの岩鬼、1stガンダムのドズル、CityHunterの海坊主から
クレヨンしんちゃんのアクション仮面と幅広い声を当てているし、
TV放映時のシュワちゃんの吹き替えと言えば、殆どがこの人である。

で、今回のシュワちゃんの吹き替えはこの人なので申し分ないのだが、
問題は他の人。声質があってない。
T2の吹き替えと言えばどうしてもTV版のイメージが強く、
またそれがぴったりはまっているだけに今回のは非常に残念。
特にジョン(ターミネーターに狙われる少年ね)の声が違和感ありすぎ。
権利の関係なんだろうけど、何で他の人もTV放映時と同じにせんかなぁ。

        お勧め度        91%

ディスクは3枚組で、劇場版、特別版の他いわゆる特典ディスクも付いてくる。
それに冊子が2冊。

特典ディスクには撮影時のいろんなエピソードや削除されたシーンなどが
見られるようになっているが、未見。
このディスクは構造が複雑と言うことで吹き替えも字幕もないので、
冊子の1冊はその訳本。かなり分厚い。特典ディスク見るのは大儀だが、
これを読むだけでもいろいろと解るので、かえってこういう構成になって良かったのかもしれない。

値段だけ見れば少々高いと思うかもしれないが、高品質の2作品+内容充実の冊子と思えば
決してそうでもない。

それにしても、吹き替えがなぁ。
他の出来が良いだけに非常に残念。
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(2006/07/31号)
{DVD紹介}

        「ポケットモンスター ミュウツーの逆襲/ピカチュウのなつやすみ」

        1枚
        129分
        DolbyDigital 5.1CH
        定価    4515円(税込み)
        買値    3480円(税込み、送料360円別)
        (株)メディア・ファクトリー

ポケットモンスターの1998年、劇場版第1作目らしい。
Amazonでの評価はかなり高かったので買ってみた。

ポケモンの世界では「ミュウ」というのが幻のポケモンで、
しかも最強ということらしい。
このミュウの化石からクローン技術で作られたのがミュウツー=
「ミュウ2」である。

このミュウ2が、自分がなぜ生み出されたのかに悩み、
「人間に操られるポケモンと、ポケモンを操る人間に復讐する」という物語。
ちょっと意訳が入っている気もするが、大筋は間違いない。

生み出されたものの苦悩という辺りはなかなか哲学的な香りもするが、
それも子供向け映画なので深く練り込まれてはいない。
むしろあっけなさ過ぎて拍子抜けするくらい。

最後はミュウとミュウ2、同時にポケモンとそのクローンとの戦いとなって
疲れ果てていく中で・・・と話が進む。
悪くはないのだけど、そこまで高評価するほどかなぁと言うのが正直なところ。
まあ、「子供向けとしては良く出来ている」の範疇ではないかと。
去年は劇場版の「波動の勇者ルカリオ」を見に行ったが、
それの方が上。

「ピカチュウのなつやすみ」というのは同時上映された作品で、
ポケモン達が公園で遊ぶ様を描いたもの。
ポケモンの友情物と言うところだろうか。
本編以上に子供向けである。
本編が小学生向けだとすると、こちらはそれ未満の子供向けと言うところだろうか。

        お勧め度        80%

まあまあ。

このDVDでは購入時にあった問題についても書いておかねばならない。

Amazonでは、それ自体だけでなく提携している店からの購入も出来る。
新譜で新品の場合は殆どはAmazonの方が安いのだが(旧譜の新品の場合はそうでもない)、
Amazonでは中古の扱いはないので、売価の関係で中古で求めたい場合は提携店で買うことがある。
過去に何度か買っているが大方綺麗だし、発送通知、領収書の発行等、
物品の購入として問題があったことはない。

ところが今回購入した「ブックマート戸越銀座店」というのはひどかった。
物自体は比較的早く着いたが発送通知がない、
封筒後ろに一応店名の判が押されていたがかすれて読めない
(だからどこから来た何なのかが明けるまで解らなかった)、
中に入っていたのはDVDの他は1枚の紙切れだけで、そこにも店名はない(メイルアドレスしかない)。
まがりなりにも「店」から購入したはずなのに、これはひどい。
ひょっとしたら店の名を語ってはいるが、個人なのかと疑ったくらい。

さらに入っていたDVDそのものも中でメディアが外れてて、
そのせいかメディアが傷だらけ。ケースは拭いたらぬのが茶色くなるほど汚れている。

再生には問題なかったが、今まで買った中古品の中で最低の質だったことはいうまでもない。
Amazonでは店の評価が付けられるが、もちろん最低評価を付けた。
この店で二度と買うことはない。
<戻る>
(2006/08/28号)
{DVD紹介}

        「かみちゅ!」

        全8枚
        リニアPCM(2CH)
        第1〜7巻は各25分*2話、第8巻は59分。
        定価    各5250円(税込み)
        買値    各4095〜4200円(税・送料込み)
        アニプレックス

2005年後半に全12話でテレビ朝日系でTV放映されていたアニメのDVD。
私がこの手の最近のTVアニメを、見るのはしょっちゅうだけど、
DVDまで買うのは実にめずらしい。
それだけこの作品が良かったと言うことである。

簡単に物語を書いておけば、ある日突然神様になってしまった女子中学生と
彼女を取り巻く人々の話、となる。なぜ神様になったかは語られてない。
女子中学生が主人公ということで、いわゆる「萌えアニメ」ではないかと
思われるかもしれないが、そうではない。
学園物でもないし、神業を連発する魔法少女物でもない。
同じ分野の作品を他にあげるのが難しいような異質な作品である。

舞台は話中では明らかになってないが、尾道。
私は一度だけ行ったことがあるが、ちゃんとロケをしたらしく、その雰囲気をうまく出している。
年代は昭和50年代だろうか。
だから、中学生といえども今のガキ共のようにこまっしゃくれた感じもなく、
実に素直で見ていてほっとする。

話は、超能力(神業)、宇宙人、(宇宙ではない)戦艦大和、神在月、
淡い恋心から日がな1日こたつでごろごろ等々、実に多彩である。
特に「日がな1日こたつでごろごろ」で1話作ってしまうところは
他ではあり得ない、斬新というか意外というか、すごいことである。

そういう他に類を見ない多彩さ、話のまったり感も相まって、
アニメ好きの間ではかなりの話題になったし、
なんと2005年度の文化庁メディア芸術祭平成17年度アニメーション部門優秀賞
まで受賞している。

「全12話でTV放映」と書いたのにDVDは8枚で各2話である。
ということは実は4話がTV未公開話となっている。

最近のTVアニメがDVD化される場合、その多くが放映直後からDVD化されるのだが、
ほとんどは陳腐な映像特典とかTV未放映カットが入るかその程度である。
この「かみちゅ!」にも未放映カットもあるが、
完全な新作を4話も入れるというのは、実に異例である。
人気が出てから作ろうと決めたわけではなく、最初からその予定だったらしいから、
先見の明があろうというか、スタッフの意気込みがそれだけ強かったと言うべきか。
だからか、この手のアニメでは良くある作画の手抜きなどは余り見られない。
見ていて安心できる。

ところがどっこい惜しいのはこの未放送話の出来で、
作画自体は悪くない(良いとはいわない)のだけど、如何せん話の筋が本放送分に比べ
若干お粗末。
他のどうしようもないアニメに比べれば十分質は高いが、
放送分に比べると1ランク落ちてしまう。放送分はおそらく放送局のチェックも入るが、
こちらはそれが内分練りが足りないのではなかろうか。
特に第8話(猫の話)がだめ(他の話との雰囲気が違う)。
尾道には猫が多いのでそういうネタを作るのは良いと思うけど、もう1つ作り込みがなぁ。
それでも、見る価値がないほどではないのだけど。

未放映カットもどうでも良いような部分ではなくて、結構話にとって重要な部分があったりして、
それがあるとないとでは話の印象がかなり変わる部分もある。
特に第8巻は5分以上追加がある。それもかなり重要な台詞回しで。

ということで、TVで見たから良いやとは言わず、DVDでも見るべき作品である。
私も、最初は録画した部分は買わないつもりだったけど、
結局全部買ってしまった。

        お勧め度        93%

これで未放映話の内容がもう少し良かったらもっと高得点にしたのに、
非常に惜しい。

先述の通りこの作品の舞台は尾道なのだが、これを見てから再びそこを訪れた。
詳細は後日紹介するが、実在する建物や学校をモデルにしながら、
それなりに変更もしてあるのですぐには解らなかった。
時間や体力の都合からまだ見られていない場所もあるので、
またそのうち行きたいものである。

全52話くらいでやってくれないかなぁ。
もっとも、そんなに多いとこの話のレベルを維持できないかも知れないけど。
<戻る>
(2006/09/11号)
{DVD紹介}

        「それゆけ!アンパンマン ハピーの大冒険」

        1枚
        51分
        DolbyDigital 5.1CH
        定価    2940円(税込み)
        買値    2940円(税・送料込み)
        (株)バップ

2005年の劇場版アンパンマン。映画も見に行ったので感想を2005/09/05号に
書いている。

この作品のテーマは、「本当の強さって何?」ということで、
アンパンマンの強さの意味を再認識させる。
日本、いや世界を探してもアンパンマンのようなヒーローはいないのではなかろうか。
ヒーローというより、仏の化身のようにも思えるが。

隠れた教育的映画という意味では、子供向け映画としてこれ以上素晴らしい作品はないとも思える。
もっともその意味を子供が理解できるとは思えないので、
それを教えるのは大人の役目である。
でも、それを理解しながら見ている大人がどれだけ居るか甚だ疑問ではあるが。

        お勧め度        92%

若干低めなのは最後の敵がちょっとなぁ、と思うので。
決して内容が悪いわけではない。

同時上映の「くろゆき姫とモテモテばいきんまん」は別のDVDになっている。
そこまでして儲けなくても、と思うのだが。
と言うか、こちらをちょっと上げてでも入れるべきではないかと思う。
それだけ買う人は少ないだろうに。

世界中がアンパンマンの心を理解すれば、
少なくとも毛唐のような自己利益のためだけに人殺しを続けることはなくなるのに。
毛唐にこそ見せたい、というか理解させたい映画である。
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(2006/10/09号)
{DVD紹介}

        「ハリーポッターと炎のゴブレット」

        2枚組
        157分
        DolbyDigital 5.1CH
        定価    3980円(税込み)
        買値    2985円(税・送料込み)

張りぼて・・・じゃなくて棚ぼたでもない、ハリーポッターシリーズの第4弾。

物語はハリーポッターが、年齢制限から言えば選ばれるはずのない魔法3学校対抗魔法競技の代表に
選ばれてしまったところから始まる。その勝負とそれにかかわる友情と恋心が今回の表の主題。

従来の作品ではハリーポッター、ハーマイオニー、ロンの3人組はまだ子供という感じだったが、
今回は青年期という感じで、それにつれてか物語もかなり従来とは違う。
友情ありの淡い恋愛ありのと、青年期の心の動きも描写している。
ちょっと誇張され過ぎとか、逆に浅過ぎとかあるけど。

3人が成長すると言うことは他の登場人物も年を取ると言うことで、
一部、それをかなり感じる人が居た。誰とは書かないけど。

いつもの通り最後は悪の魔法使いとの対決。
ついに実体を取り戻した敵とどう戦うのか。
(最後に急にその展開になるのがいつも通りで、ちょっと「?」な部分。)

今回は今まで謎になっていた部分のいくつかが明らかになる。
こんなにいきなり出して良いの?
ハリーがやられなかったわけとかなども解る。

従来の作品とは経路が大きく異なり、ファンタジー感はかなり薄れている。
悪との戦いでは、シリーズで初めて悪でない人がやられてしまう。
最初に(少し)あった「子供向け魔法映画」という感はもうない。

        お勧め度        90%

2時間半と長い作品ではあるが、今までの作品にあった、こざかしい大どんでん返しもなく、
一番だれることなく見られた。
この先どういう展開になるのか楽しみである。
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(2006/10/23号)
{DVD紹介}

        「タイタニック アルティメイトエディション」

        3枚組
        195分
        DTS−ES/DolbyDigitalEX(6.1CH)
        定価    4179円(税込み)
        買値    2843円(税・送料込み)
        20世紀フォックス ホーム エンタテイメント ジャパン(株)

あのタイタニックの高画質版。
実はタイタニックはLDでもDVDでも持っているので3度目の購入となる。
そんなに思い入れのある映画でもないのにこれとは。
バカ?
安かったので買ってみたのだけど。

本編の吹き替えや時間は前のと同じだが、今回のは高画質・高音質化されている。
前回はシネスコサイズと言うサイズで上下幅が狭かったが、今回はビスタサイズとなり、
上下に広がった。

画質は確かに上がっている。
前の時に書いたけど、195分という長い作品をDVD1枚に納めていたため
かなり高圧縮にした感じで画質は余り良くなかった。
それが今回は前後編で2枚に分けているだけあって格段に画質が上がっている。
ただ、2枚に分かれたため途中で入れ替えが必要となり(LDの時には当たり前だったけど、
DVDの入れ替えなしに慣れるとやっぱり面倒)、
そのときに音声・字幕モードが元に戻ってしまうので再切り替えが必要なのが難点。
DVDの仕様に2枚組(以上)の時に音声モードを引き継ぐというのあれば良かったのに。

音質も上がっている。
前回は日本語吹き替えは2CHだったが、今回は日本語も6.1CHになっている。
ということで、前回は英語で聞いたのだが今回初めて日本語吹き替えを聞いた。
ところがこの吹き替えがへたくそで、だいぶ違和感がある。
細かい台詞が解るのは良いけど、やっぱり英語で聞くべきかなと。

先に紹介のターミネーター2もそうだったけど、こういう吹き替えの人選って、一体誰がやるんだろうか。
その辺りに全く才能のない奴がやっているようにしか思えん。
声質やうまさではなく個人の趣味で選んでるとか。
ターミネーター2はTV放映時の吹き替えが良かっただけに余計にそう思う。
(タイタニックはTV放映時もひどかったはず。)

音声はどちらかというと移動感より臨場感を重視した構成である。
前に紹介したサントラCDは高音質だったが、
映画の音声もやはり高音質なのがよく解る。
細かい音が周りでよく鳴っている。
特に最後の方、船がきしんでいる音は迫力ありすぎ。

タイタニックについては、実はキャメロン監督は本当に潜水艦を使って実際の船の探索をしている。
映画を撮影する前と後に。
映画冒頭に出てくる探査の場面に出てくる小型の探査モジュールは実際に存在する。
(映画に写っているのも多分本物。)
この探索については3枚目の特典ディスクに少し映像が入っているし、
後の探索については別に「ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密」という
ドキュメンタリー映画になっている。
それを見て解ったしが、このタイタニックは史実としてかなり忠実に再現されていることが解る。
(監督本人もそうだと言ってる。)

3枚目には削除された場面も入っている。
中にはあってはいけない場面、あると前後のつながりが良くなって理解が進む場面、
なくてもいい場面などがある。
「理解が進む場面」は一度は見ておいた方が良いと思う。
あってはいけない場面については、あるとこの映画がくどい恋愛映画や俗物映画に落ちてしまう
可能性もあったもので、編集の重要さを知ることが出来る。
他の映画では削除部分は未完成のままほっておかれていることが多いが、
タイタニックではちゃんと完成されているので、直前に決定したのだろう。

完成していると言うことで、本編ディスク(1〜2枚目)においても設定により
削除場面を含めて再生できる。45分もあるそうなので、195分が240分、4時間!になるということだ。

沈んだ船を探査しただけでなく、生存者にインタビューをしたり、
多くの資料を集めて裏付けを取っているわけである。
特に今回のアルティメイトエディションではその辺りの資料も入っているので見ると
より理解が深まる。

映画中、一見不要に見えるカットがあったりする。
195分、3時間以上という時間を考えればカットすべきなのにあえてカットしていないのには
そういう理由があったのだ。

そういう視点で見ると、このタイタニックに対する評価がかなり変わった。
恋愛映画としてみたときは、正直なところ2流とまでは言わないけどそこそこ程度にしか思ってなかったが、
記録映画としては素晴らしい出来で、こちらの方がもっと語られるべきだと思う。

        お勧め度        90%

記録映画としての出来を加味してこの点。
限定発売なので、タイタニックが好きな人は手に入れるべきかも。

特典映像にはメイキングやパロディーも入っている。
あの船体が、殆ど実物大で作られていたのには驚いた。
YAMATOは前半分だったが、さすがにハリウッドは金をかけるときはそのスケールが違うと言うことか。
もっとも内部までは作り込んでないようだが(内部はセットやミニチュア、CG合成が多い)。
90%位は実写というのには驚いた。もっとCGが多用されていると思ったから。
このメイキングは見る価値があったが、パロディーはちょっと日本人の感性には合わないかも。
あちらではそういうのが受けるんかなぁと。
見ない方が良いと思う。
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(2006/11/20号)
{DVD紹介}

        「デーブ」

        1枚
        110分
        ステレオ
        定価    980円(税込み)
        買値    829円(税込み)

アメリカ大統領にそっくりさんが一度だけの替え玉に起用されたら、
その間に本物の大統領が脳卒中で倒れてしまってそのまま続ける羽目になり、
その間に本物の大統領がやらなかった善行をいろいろとやっていくが・・・というお話。

実は(これを書いた)先日TVでもやっていたのだけど良い作品で、
またちょうど2006/5〜7の間この値段で安売りしていたので買った。

一人二役以外の特殊撮影もなく、大統領の話だけど難しい政治的な話はあまりなくて
とてもわかりやすい。軽い恋愛もあり、コメディーに近い部分もあるけどお笑い物でもなく、
それでいて最後には泣かせる台詞もありで、見た後にほっとすること請け合い。
TVはかなりカットされていたのがDVDを見るとよく分かる。

脚本が素晴らしいという人もいるが、確かにそう思う。
最近はやけにCGや特撮に頼ったり、ドキュメント過ぎて気楽に見られなかったりする
作品が多い中で、物語のすばらしさで引き込める希有な作品である。

        お勧め度        95%

時間もさほど長くないし、是非とも見て欲しい。
そういえば作品中、シュワルツェネッガーを初め有名人が友情出演している。
エンディングの出演者を見るとHIMSELFとなっている人が結構多い。
そういうのを探してみるのも良いだろう。

画質は余り良くないが、まあ気になるほどでもない。
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(2006/11/27号)
{DVD紹介}

        「探偵!ナイトスクープ DVD Vol.1&2 BOX」

        2枚組
        88+103分
        2CH
        定価    5960円(税込み)
        買値    4148円(税・送料込み)
        ワーナー・ホーム・ビデオ

あの探偵!ナイトスクープの名作を集めたDVD。

ナイトスクープと言えば以前は欠かさず見ていたのだが(爆発卵も本放送で見たはず)、
最近は余り見られていない。金曜日の夜だから、疲れて寝ていることが多いか、
ここ数ヶ月は仕事から帰ってきてすぐの時間だからということもある。

それでも今回のDVDには入っている作品の内、半分以上は見た記憶があるから、
結構あたり作品は見ているのだろう。

今回のセットの内容は、第1巻では
・謎の爆発卵
・母乳でケーキ作り
・岸和田の信号
第2巻では
・マネキンと結婚したい!
・カメムシと文さん
・かみつく犬と散歩
・素晴らしき車椅子の旅

等が入っている。

最初はあの伝説の「爆発卵」。久々に爆笑した。
第2巻は子供らが寝てからヘッドフォンで聴きながら見たが、
笑い声を上げるのを押さえるのに苦労した。
余り夜中に見るものではなさそうだ。

アニメを見たがる子供を制して見たが、今度は子供がせがむほど。
やはり大阪人ならこののりが子供でも解るようである。

そういえば最近笑ってなかったなぁ。会社ではもはや笑えんし、家でもそう。
「笑う門には福来たる」は事実で、笑いは健康のためにも良いので笑いたいのだが。

さすがに古い作品(特に1980年代)に関しては画質が悪い部分もある。
ノイズが入る部分も。
が、そこはのりでカバーすべきであろう。

7月には3&4も出るようなので、速攻で予約を入れた。
今回入ってなかった越前屋俵太ネタとかあれば良いんだけど。

        お勧め度        90%

関西圏では本放送で見ることが出来るが、東京圏など地方ではそうでもないらしい。
今回のDVDは中に入っている冊子を見てもそちらもターゲットにしているようだった。
まあ、この笑いがあちらの人間に通用するかどうかは解らないが、
大阪人を理解するきっかけになればと思う。
東京圏の親戚にも否が応でも見せつけて洗脳せねば。

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(2006/11/27号)
{DVD紹介}

        「探偵!ナイトスクープ DVD Vol.3&4 BOX」

        2枚組
        110+87分
        2CH
        定価    5960円(税込み)
        買値    円(税・送料込み)
        ワーナー・ホーム・ビデオ

あの探偵!ナイトスクープの名作を集めたDVDの第2弾。

前紹介の1&2は半分以上見ていたが、今回のDVDには入っている作品は多くが未見だった。

今回のセットの内容は、第3巻では
・淡路島パラダイス
第4巻は爆笑小ネタ33連発となっている。

各ネタの強烈さでは1&2に譲る部分があると思うが、
総合的な笑いでは同じだろう。

今回も最初嫌がる子供に無理矢理見せたが、最後には繰り返しをせがむほど。
大阪人教育は順調に進んでいるようである?

画質に関しては、第1回の放映分もあるにしてはそれほど悪い部分はなかった。
まあ解像度他明らかに古いと思わせる部分はあるが、問題はない。

        お勧め度        90%

それにしても秘書と言えば「岡部まり」さんだと思っていたら、
第1回目のあたりは違ったのね。
探偵にも入れ替わりや同じ人でも風貌の変化があって、その変遷を見るのも楽しいかも。
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(2006/12/11号)
{DVD紹介}

        「おねがい☆ティーチャー:コンプリート・コレクション」

        DVD4枚+CD1枚
        100+75*3分(全12+1話)
        ステレオ
        定価    $49.98(税込み)
        買値    $54.98(税・送料込み)
        バンダイビジュアル(株)

日本のアニメ「おねがい☆ティーチャー」のアメリカ版。

DVDにはリージョンコードというものがあって、地域を越えて見ることが出来ないようになっている。
たとえば日本はリージョン2でアメリカは1。
プレイヤーもそれぞれの国ではそれぞれのリージョンのソフトのみを再生できるように
「基本的には」なっている。
日本でアメリカ発売のDVDは見られないのである。
(オールリージョンとある物は別。)
日本で映画が公開される前にアメリカ版DVDが入ってくるのを防ぐため、だと聞いた。
ハリウッドの意向による「こそくな手段」である。

ところが、一部のDVDプレイヤーは隠しコマンドを入れたりハードを改造すると
別リージョンのを見ることが出来るようになる。
プレイヤーなんて物は多くの場合輸出も考慮して作られており、
その際にどこそこ用という設定をある程度簡単に変えられるようにするのは当然である。
私が使っていたDVDプレイヤー、SONYのDVP-NS715Pという機種は
ハードの改造をするとリージョン1が見られるようになる。
XD71の導入時に一度は引退させたこのプレイヤーだったが、
この改造による復活させた。

改造方法は http://homepage3.nifty.com/~kei_nifty/NS715P.htm に書いてあるが、
実際にはかなり難しい。ここにある写真は拡大されているのだが、
実物は非常に小さい部分に半田付けをしなければならず、
半田付けをしたことがない人には絶対に無理だと言っておこう。
でも私には出来たので、今回このような北米版を買ったのである。

日本のアニメだから、当然日本でも売られている。
にもかかわらずわざわざ逆輸入したのには理由がある。
それは「圧倒的に安い」からである。

同じ物を日本で買おうとすると、中古でも2万はくだらない。
でもこちらは新品で6千円以下。しかもCD付き。
パッケージや入っているチラシの文字は英語だが、
音声は日本語も入っているので、見るには何の問題もない。
むしろ、英語音声や字幕も出るので英語の勉強になるかもしれない。

2002年の作品で、その当時はその筋では大人気になった。
私も気にはなっていたが、いかんせんDVDが2話で6000円以上という、
日本の消費者を馬鹿にしたようなぼったくり価格だったので買えなかった。
それが2006年、たまたま検索していたらこういう物があって、しかも安いので買ったわけである。
DVDプレイヤーは改造したけどテストも出来てなかったし、買ったはいいが見られなかったらどうしようかと
思ったが、うまく見られて良かった。

それはそうと肝心の内容であるが、非常におおざっぱにあらすじを書けば
「自称『停滞』という病気にかかった少年が宇宙人の女性と出会って前に進もうとする話」
となる。昔あったある事件をきっかけに主人公の少年は仮死状態になり
3年間、意識がなく成長も止まった。その少年が出会った宇宙人との女性と
色々あって結婚することになって、その周りの男女の友人、同じ病気の女の子との関係
が色々ある話である。青春時代の恋愛ものの分類に入るだろう。
一応アメリカ版は「16禁」と言うことになっているということは、
露骨にやっている場面はないけど、それらしい場面も何カ所かあったりする。
特に13話はOVAとして作られた=TVでは放映されていない後日談のような話で、
結構Hなシーンが出てくる。子どもと一緒に見るのは説明に苦労するので避けた方がいいであろう(^_^;)。
良く言えばHを正面から見据えた青春物、悪く言えばHゲームをアニメ化したもの、となるだろうか。
物語は言うほど深くはない。

CDは番組内で使われている曲を集めたものだが、
アレンジ違いだけで2回入っていたり、同じフレーズの繰り返しが多かったりするので
聞いていてあきてくる部分もあるが、総じて良好。
まあ、おまけと言うことで。

        お勧め度        90%

人気が出たのもうなずけると言うところか。
まあ、ちょっと主人公の心の動きが単純すぎる気はしないでもないけど、
案外、現代の若゛者の考えなんてこの程度なのかもしれない。

そういえば、この作品の舞台は白馬近くの木崎湖周辺。
私も白馬へ行くときには目にする風景なので何となく見覚えがある。
作品中「海ノ口」という駅が出てくるが、これは木崎湖最寄りの駅である(写真に撮った)。
前に紹介した「かみちゅ!」で尾道巡りをするのと同じ感覚で、
当時は「聖地参り」というのがはやったそうだが、今はどうだろうか。

ちなみに、キャラクターの原案はかみちゅ!と同じ人。

逆輸入アニメは日本のすべての作品があるわけではないし、新しい物は日本に比べ少し遅れて出るし、
古い物はなかったりもするけど、なかなかどうして結構な種類があるようなので、
今後も探してみよう(「かみちゅ!」も半額程度で出ている。)
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(2006/12/18号)
{DVD紹介}

        「トム・ヤム・クン」

        2枚組
        110分
        5.1CH(タイ語)、2CH(日本語)
        定価    3990円(税込み)
        買値    2993円(税・送料込み)
        (株)クロックワークス

マッハ!!!!!!!!で一世を風靡したトニー・ジャー主演の第2作。
世界進出第1作という事で、舞台はタイを出発点にしているがオーストラリアが
メインとなっている。

今回もCGなしのアクション中心なので物語も簡単で、
「友達のように育った象が盗まれたので取り戻しに行く」
だけである。前回が仏「像」で今回は「象」。
しゃれではないが、どちらもタイの文化に深く関わっている事には違いないし、
それを知るのにも役立つだろう。

マッハでは戦いよりアクション中心で、ムエタイによる戦いを見せたが、
今回はさらに他の格闘技との戦いを中心にして見せている。
カンフー、カポエラ、剣術、プロレスなどが出てくる。
カポエラは名前は知ってたが、実物は初めて見た。

前の作品の印象は「すごい」「熱い」だったが、
今作品での一番の印象は「痛い」。
関節技というか骨を折る技が多く出てくるのだが、
あれって本当に折れてないのだろうか。

        お勧め度        85%

熱くなりたいときには一番。

画質は余り良くない、というよりかなり悪い。
ちらちらノイズが多いので、DLPではきついだろうし、
うちのリアプロテレビMH700(後日紹介)でもノイズが強調されてかなり見にくかった。
マッハもそうだったが、このあたりは改善して欲しいところ。
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