「DVD紹介2001」
(2001/02/26号)
{DVD紹介}

        「MATRIX」(特別編)
        
        ワーナー・ホーム・ビデオ
        ¥2000(買値;税・送料・代引料別)

去年(一昨年?)大ヒットした映画である。
そんなわけで見た人も多いだろうが、私は見ていなかった。
ビデオとDVDが発売されたが、LDでは発売がなかったので
今まで見る機会がなかったのである。

しかし、とうとうDVDプレイヤーを買ってしまったので
見ることが出来た。そのプレイヤーに付いてはまた今度のネタにするとして、
まずはこの映画である。

物語は・・・あえて、省略。
「今見ているのが現実かどうか。
それを問う旅から闘いに至る」と言えるか。

SFXバリバリの作品ではあるが、意外にもストーリーもちゃんとしている。
コンピューターが支配する世界とか、敵との闘い(カンフー!)とか、
裏切りとか愛とか救世主とか、
ある意味王道の話なのではあるが、見ていて飽きない。
流れが良いからであろう。

確かにヒットするだけの要素がつまっている。
私に言わせれば、タイタニックよりよほど良い。
(世間の評価がどうであれ、個人的にはタイタニックはそんなに
大きく評価していない。)
ぜひ見た方が良い。

物語も良いが、SFXもすごい。
スターウォーズとは違った意味で今のSFXの頂点的作品である。
「これどうやって撮ってるんだ?」と思うことしきりである。
この店に関しては、おまけ映像の中で説明があるが、
全部合成かと思い気や、以外にもワイヤーアクションだったりするのが面白い。
そうそう、このおまけ映像があるのが「特別編」の意味であって、
他の映画でよくある、本編の再編集版ではない。

(2003/01/10;音について追加)
音についてもかなりなものだとは聞いていたが、うちで聞く限りそれほどでもない。
モーフィアスを救いに行くところ、ヘリの前でエージェントと鉄砲の撃ち合い
になるところでの銃弾の音の動きは秀逸だが、音周りの設定をよほどしっかりしていないと
わかりにくい。

        お勧め度        90%

レンタルでもビデオ買うなりでもして見るべし。
何ならうちで上映会するけど。
(次回オタ会はうちで映画上映会と合わせてする?)

ちなみに、私は新星堂という店のインターネット通販で買ったが、
税金+送料が380円に代引手数料が300円もかかるので結果2780円にも
なってしまった。
同じ物がソフマップの通販でもあったが、こちらの方が220円安く、
しかもこちらならコンビニ支払いで手数料無しである。
新星堂で申し込んでから見つけたのだが、損であった。
さらに、その後新星堂の店で見たら¥2000で売っていた!!

「安い!」と思っても、一呼吸置いて、他にもっと安いところが無いか調べてから
申し込むべきである、と思ったのであった。
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(2001/04/20号)
{DVD紹介}

        「すごいよ!!マサルさん!!1〜3巻」

        定価 ¥3800(それぞれ;税別)
        買値 同上

以前にちょっと「はまっている」と書いたことのある、アニメのDVDである。
関東ではずっと前に放映されていたようだが、
関西ではここ最近、毎週土曜日の夜(と言うか日曜日の深夜)、
4CHで1:45位から30分でやっている。

放送を録画しておけば良いのだろうが、
何か思いっきりはまってしまった上に、DVDも安かったので
思わず買ってしまった。
置いている店がなかなか無くて困ったけど。
(結局東京は秋葉原で買った。出張のついでで^_^;)

内容はまったくのギャグである。
が、私の嫌いな悪下劣系でも理不尽系でもない。
何と言うか、―寸変な設定の物である。
ありそうでない(でも絶対にない)位の設定だから、
結構すんなりはまれるところがある。

1話は10分。開催での放映では3本まとめているが、
元もとはそれだったようで、DVDもそのオリジナルのままである。
1回後とに2分程度のオープニングが入っているので、
実質8分ほどか。

ギャグ物ではあるが、全体を通してみると一応筋はある。
内容とはまで言えないが。
―寸最後が打ち切り気味で残念だが。

内容もすごいが、映像や音声で結構いろんなところに凝っているので
そういうのを探すのもおもしろい。
DVDなら巻き戻しなど何度繰り返しても劣化がないので良い。

全48話+総集編(?)2話。1枚当たり16話+αである。
それだけの回数オープニングを見るだけでも結構大変であるが、
内容的にも結構体力を消費する部分があるので、
1日に全部を見ることは出来ない、と言うかしない方が良い。
頭を真っ白にしたい時にはお勧めである。

        お勧め度        80±70%

この手の物にはまれるかどうかに依って、評価は大きく変わる。
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(2001/11/09号)
{DVD紹介}

        「劇場版 カードキャプターさくら
                封印されたカード」

        EMOTION
        96分(本編)
        定価 ¥9800(税別)
        買値 ¥8820(税別)

CLAMP原作で、TV(NHK;最初はBS2、その後教育とHiVision
;ただし両方とも放送終了)で放映していたカードキャプターさくらの
新作劇場公開ものである。

実は、TVシリーズも全話見ていて、綺麗でかわいい映像が好きだったので、
これも買ったのである。
が、発売直後は売り切れてて、しばらくしてやっと買えた。
人気があるのだろう。

基本的にはTVシリーズの延長の話なので、それを知らないと解らないかも。
(下記のこともね。)
逆に、ほぼ全出演者出てくるのでファンにはたまらない。

この映画の主題は、さくらの小狼(シャオラン)への想いを伝える
というところにある。ということで、一応事件が起こるのではあるが、
そちらはあまり重大には描かれていない。
予告編を見るとそちらが中心のように見えるけど。

この想いを伝える過程のさくらの心情に付いては、細かく
描かれていてとても良い。
少女が想いを伝えると言うのはこういういうことなのか、
というのが、少女成らぬ私が見てもそれなりに(たぶん)理解出来るのだから。
ハッピーエンドであるが、結構泣かせる話である。

敵(?)との一戦の最後は―寸あっけないけど、
この話の主題からすればこれで良いのであろう。
TVシリーズを見た後、これを見て初めて全ての話が真に完結する感じである。
そういう意味では、TVシリーズを見ていた人はぜひとも見た方が良い。

後ざっとした感想。
画質は非常に綺麗。もともとカードキャプターさくらはTVの時も
別格で非常に綺麗な映像だったが、映画もそれを維持しており、
DVDでもそれが守られている。
アニメのDVDの中には非常に酷な映像にものもある中で、
これは誉めるべき部分である。

音は一部を除き軽い。決して悪いと言うことではなくて、
BGM等の音を意識的に小さくしている感じ。
台詞も聞こえにくいのは難点だけど。

しかし、しかしである。
高い。非常に高い。
DVDでは、最近ワーナー・ブラザーズの作品群は先に紹介のMATRIXを始め
ほとんどが2000〜3000円になったと言うに、
他メーカー、特にアニメ関係は高すぎる。
マニアを当て込んで高くしているとしか思えない。
もっと思い切った価格にして欲しい。
LDではコピーが出来ると言うことで高いのも止むを得ないと思っていたが、
DVDハコピー出来ないのが売りなんだから。

        お勧め度        80%

ファンなら良いけど、いきなり見たら話が解らないとは思う。
まあ、この手の映画はたいていそうなのでそれを悪いとは言わないが。

しかし、しかしである(2回目)。
これ、買って直ぐ(3月末)にNHK−BSで放映されてしまった。
良い作品だから持ってて損はないんだけど、う〜ん。
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(2001/11/12号)
{DVD紹介}

        「劇場版 カードキャプターさくら」

        EMOTION
        86分(本編)
        定価 ¥9800(税別)
        買値 ¥5600(税別;中古)

先紹介した「劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード」の
前作である。

「封印されたカード」がTVシリーズ(2部)の後の話なのに対し、
この作品はTVシリーズ第1部、しかもその途中の設定である。
そのため封印されたカードに比べて使える設定が少ないのか、
新しい敵(?)を出して話を作っている。
このため、本編の流れとは―寸離れているので、これを見なくても
良いと言えば良い。このあたりも封印されたカードとは違う部分である。

粗筋は、さくらの扱う「クローカード」と言う物を作った人物「クロー」と、
その「クロー」と関係の有る人物との「思い」に関するものである。
カードキャプターでは封印されたカードも含め「思い」に関する話が多いが、
この映画もそれには沿っている。

ただ、個人的にはやはり設定が浅い分話が解りにくい感じがする。
解りにくいと言うより、のめり込めないと言う感じか。

映像的には綺麗なんだけど、それだけではねぇ。

        お勧め度        65%

見ても損はないかも知れないけど、あえてみる必要もないかも。
内容から考えれば、中古でも¥5600と言う価格は決して安くない。
2000円位で他の映画を見た方が良いかも。
まぁ、コレクターアイテムですな。
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(2001/12/03号)
{DVD紹介}

        「アンドリューNDR114」

        主演:ロビン・ウイリアムズ
        (株)ソニー・ピクチャーズ・エンタテイエント
        定価 ¥3800(税別)
        買価 ¥3420(税別)

近未来に生まれたあるアンドロイド「アンドリュー」の物語。

ある家に買われたアンドロイドが、その家族3世代とかかわりながら
成長(?)していく様を描いているが、
本当のところはそのアンドロイドが人間に近づこうとしていく
姿を通して「人間の定義とは何か」を問いかけようとした作品。

動物と人間の違いに付いてはいろんな学者がその定義しているけど、
でもロボットとの間ではそれらは成り立たない。
アンドリューは言葉を喋るし、道具も使って自分で物は作り出すし、
火も使うし犬も飼う。
そういう時に「人間」と「アンドリュー」の違いはいったいなんなのか。
アンドリューは人間なのかどうか。

自分の回りの人間の変わりゆく様を見るアンドリュー。
自分を人間に近づける「努力」、人間を自分に近づける「努力」。
ここまで来ているのに、ここまでやったのにまだ「人間」として認められないのは
何故か。人間とアンドリューを分かつものは何か。
そのあたりの描きかたは絶妙である。
最後、ああいう形で「決まる」のはちょっと悲しいものがあるけど。

そういう意味で言うと、ブレードランナーにも通じるところがあるが、
こちらはマニアックな設定はないので、話の筋だけに専念出来る。
(6/30から公開の最新映画、スピルバーグの「AI」にも
通じる部分があると思う。)→全然違った。AIは駄作。

話も良いが、映像的にもきっちり見せてくれる。
家族3世代なので長い間の社会を映し出すので、
近未来の世の中が描かれているわけだが、
それが余りに突飛ではなく、今の状況から容易に想像出来る範囲なので
違和感が少ないのも良い。
この他細かい部分の見せ方、ロボットの動きやロボットの視点からの映像も
凝っているので注目すると良いだろう。

オリジナルのタイトルは「bicentennial man」。
私の拙い英語力で訳せば「2世紀男」。
「男」と訳すより「人間」と訳すべきか。
その意味は、ぜひとも見て判断して欲しい。
(一番最後に解る。)

        お勧め度        98%

本当にぜひぜひ見て欲しい秀作。
感動します、えぇ。タイタニックなんかよりずぅ〜っと。
(私的にはタイタニックは良く出来た駄作。)
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(2001/12/21号)
{DVD紹介}

        「ああっ女神さまっ 劇場版」

        (株)ポニー・キャニオン
        定価 ¥6800(税別)
        買価 ¥5440(税別)

藤島康介原作の同名漫画の初の劇場映画化作品。

私が読んでいる、数少ない漫画の1つであり、
ずっと前に作られたビデオ及びLD版のオリジナルアニメシリーズも
良かったので、映画化にも期待していた。

残念ながら劇場には行かなかったが、DVD化されたので
早速買ったわけである。

この手の原作付き漫画の映画化の場合、原作を知らないと見ても解らない場合もある。
この作品の場合も、人物や背景の設定に関しては少々解りづらい所はあろう。
しかし話的には簡単なので、少し見ていれば解るのではなかろうか。
(この点、一番解りにくかったのが「うる星やつら」だった。)
逆に、原作を知っていると、その細かい設定までも活かされているのおもしろい。

話は恋愛を主題にしているけど、単に誰かが誰かを好きというようなものではない。
もっと哲学的に恋愛を見ている。
そういう意味では、少女漫画的ではないので大人でも十分
見応えはあると思う。

        お勧め度        90%

映像も音も良い。

気を付けなければならないのは、映画全体を通して静かな音楽が多いので
音量を上げがちなのだが、後半急に音が大きくなる部分が何か所かあるので、
そこで近所迷惑にならないようにする必要がある。
私も始めて見てた時は夜で、急に大きな音になったのでびっくり。
子供も目を覚ましそうになった。
だから、少々聞き取りにくくても小音量でどうぞ。
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(2001/12/28号)
{DVD紹介}

        「コンタクト 特別編」

        ワーナーホームビデオ
        定価 ¥2000(税別)
        買値 ¥2000(税別)

作品的には、以前、LDで紹介した「コンタクト」と全く同じである。
「特別編」とは書いてあるが、本編は全く変わり無い。
付録映像が付いていると言うところが「特別」らしい。

ある店でしか使えないCD/DVD/LD商品券が1140円分有り、
これで何かを買おうと思った時、手持ちが少なかったので一番お金の追加が少なく、
しかも見たい映画を、ということでこれを買った。
その店にもう一度行けるかどうか解らなかったので(東京は秋葉原である)、
しかたなく、と言う部分もなきにしもあらず。

コンタクトは持っているのに何故ということであるが、特別編という言葉に
引かれたのと、日本語吹き替えが聞きたかったというのがある。

コンタクトはすでに完成された作品だと思ったが、あれに何処をどう変化を
加えるのか知りたかった。
しかし、実際には作品自体には全く手は加えられていない。
加えて、特別編の映像も大したことはないので、
はっきり言って、これを目的に新たに買う必要はない。

この作品は、英語もさして難しくないので英語+字幕でも何とか解るが、
それでもやはり日本語で聞いてみたいという気はした。
で、聞いてみたのだが、はっきり言うと合っていない気がする。
物語の細かい部分の台詞まで解ったのは良かったのだが、
まず、オリジナルの人の声の質に似てないということと、
何より口パクが合ってないのがいけない。
何か、急いで適当にやったという感じがしてしまう。
2000円という価格にもよるのだろうか。

しかし、このDVDでの日本語吹き替えの最大の問題は、
重大な翻訳間違いをしていることにある。

中で主人公が「Oh! My God!」と叫ぶ場面がある。
これ、日本語では「助けて!」としていた。

だめだめである。
ここは絶対に「神様(助けて)!」にしなければならない。
何故なら、この主人公は普段は「神は存在しない」と主張しているからだ。
詳しくは見て欲しいので書かないが、
そんな主人公が、究極の状況で思わず叫んでしまった言葉が
それであるところに意味があるのだ。

この翻訳をした人間は原作を読んでいないのはもちろん、
この映画そのものですら十分に理解して見ていない。
おそらくは原稿を渡されてそれをそのまま訳しただけなのだろう。
ひょっとすると機械翻訳かも知れない。

いくら安いDVDとはいえ、これはなかろう。
全く、物語最大の山場をいっぺんに台無しにする大ミスである。

        お勧め度        LDなしなら90%
                          ありなら30%

初めて買うなら文句無しのお勧め作品なんだけど、
LDからの買い直しという意味では余り高くはお勧め出来ない。
特に英語に堪能なら不要。
(ちなみにLDは英語+字幕のみ。)
う〜ん。実質1000円で買ったからいいんだけどね。
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