「WindowsXPのバグ」(2002/04/22号)
WindowsXPのバグというかマイクロソフト的「仕様」について。

新しいPCを買ったことは少し書いた。その機械についての紹介はまた別途ゆっくり
書くとして、まずは取り急ぎ、そのOS、WindowsXPと、その関連ソフトの
問題について書いておこう。同じ問題にぶつかる人がいるかも知れないからである。

なお、これらはユーザーにしてみれば「問題」ではあるが、
マイクロソフトにとっては単なる「仕様」なのかもしれない。

        ・・・

(1)フロッピーを読みに行った時、そのフロッピーの一部に異常が有って
読めない物でも長い間フロッピー読みを続けてしまう。
フロッピーに異常があったり、プロテクトがあったりする場合に発生する。
読み込みエラーで止まらないということである。
CTRL+ALT+DELでそのタスクを強制的に止めても続くと言うことは、
タスク停止のやり方に問題があると言うこと。

(2)CD−ROM内を表示している途中にそのウインドウを最小化し、
その状態でCD−ROMを抜いてしまうとその後タスクバーからそのウインドウを
消せなくなってしまう(閉じられない)。

(3)タスクバーのスタートで右クリックして開くをして
スタートメニュー内を編集しようにも、有るはずのファイルが見えない。
まさかと思って、直接c:¥Documents and SettingのAllUserから該当フォルダを見ると
そこにはある。
XPはマルチユーザーなので他のユーザーのメニューが見えないなら解るが、
自分が登録したはずの物まで見えないのはバグ。
ちなみに、Windows95では¥Windows¥sendtoや¥Windows¥favoriteに入っていたものは
このフォルダ中にある。マルチユーザーだから共通で使う¥Windowsの下には
置かないようにしたのであろうが、それらを知っていた人は迷うことであろう。

(4)XPはマルチユーザーで、しかもユーザーを切り替えても他のユーザーの
タスクは裏でそのまま動いているため、重複起動が禁止されているソフトでエラー
が出る。
一番いい例がCD−R/Wライティングソフト。
デバイス自体が1つしかないのでということだろうが、重複起動出来ない。
にもかかわらず、XPはそれぞれのユーザーでそれを起動しようとするのでエラーが
出る。

(5)ダイアルアップで接続する時、電話線がつながっていなくて
NO CARRIERなのにエラーが出ない。
やはりXPはエラーチェックが非常に甘いと思う。
ひょっとすると、これはPC側の設計不良かも知れないが。

(6)XPではCD−R/RWに対してOSから直接書き込みが可能であるが、
これがどうにも不安定のようで、書き込めないことがかなりある。
特に一度に大量のデータを書き込もうとするとだめである。
(書き込み補正機構がついたドライブですらだめなので、書き込み速度の問題
ではない。)
エラーが出るだけでメディアをだめにしないだけましであるが、
使い物にならない。また、この書き込み機能については、ファイル名に
ある特定文字を使うと全ファイルが消えてしまうというバグもあるようなので、
多少面倒ではあっても、OSの書き込み機能は使わず、B'z Recorderのような
書き込み専用ソフトを使うのが安全である(こちらでは書き込める)。

(7)花子12のアップデートモジュールが4/2に公開されたが、
これをWindowsXPで当てようとすると内部エラーが出て当てられないことがある。
さらに、無理に進めるとコントロールパネル−プログラムの追加と削除
にあったプログラムリストが全部消えてしまうことがある。
(削除が出来なくなる!)
この問題、XPをハードディスク再フォーマットしてから入れ直したら
直ったのでパッチだけの問題ではない。XPが絡んでいるのは間違いない。
特にプログラムの追加と削除のリストが消えるのはバグだと思う。
前にも登録したはずのソフトのリストが入らなかったと言うのもあるし。
(ちなみに、XPより前の「アプリケーションの追加と削除」が
「プログラムの追加と削除」である。何故名前を変えたのか。
理解に苦しむ。くだらない変更の代表例のようなものだ。)

ちなみに、プログラムの追加と削除の表はレジストリの
        [HKEY_LOCAL_MACHINE]-[SOFTWARE]-[Microsoft]-[Windows]-[CurrentyVersion]
                -[Uninstall]にある。
ここさえ戻せば復活する。レジストリは時々保存しておくのが良さそうである。
(システムの保存をする方が良いけど。)

        ・・・

上記の問題もあるが、他でも急にハングアップしたりすることがある。
特に設定を変更するとなりやすいが、単にモデムで通信しようとしただけでも
ハングることはある。再インストールしたらかなり改善したが。

また、破壊されたJPEG画像を開こうとするとハングアップするとかいうのもあった。
先のFDやモデムの件もそうだが、XPは異常事態に対する対策が出来ていないと
言える。
XPはマルチタスク度が高いので1つのタスクがハングアップしても
他のタスクは動くことが多いのでそういう意味での致命度は下がっているが、
いつまで経っても終われない処理があるのは良くない。

とにもかくにもXPは、今まで使っていたWindows95OSR2に比べると非常に重く
不安定である。
まだ進んで買うには早いと言わざるを得ない。
今買うならWindows2000が一番安定している。
少々高くてもそれを買った方が精神衛生上一番よろしいかも。
もっとも、できるならLinuxなどにして、マイクロソフトと一切手を切るのが
一番ではあろうが。
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