「爪の話」(2001/06/25〜07/02号)
(書いてからずっと忘れてしまっていたので、随分と前の話しである。)

そう言えば、足の親指の爪を剥がしてもう1年以上になる。
今では完全に復活しているが、それにはおよそ10ヶ月ほどかかっている。

足の親指の爪が出来るのにはそれだけの日数がかかるということだが、
その爪がどうやって再生してゆくのかを、そう言えばネタにしていなかった。
「日日是実験」をモットーにしているオラクラとしては不覚であった。

そこで、おそばせながら、その過程を報告するのである。

        ・・・

足の爪はコンクリートブロックにぶつけたことで剥がしたのであるが、
正確に言えば、ぶつけた時に直ぐ全部剥がれたのではなく、
浮いてしまったと言える。
この時は激しい出血があった。

翌日病院に行って「これは剥がれますな」と言われたが、
付け根の部分が徐々に外れてきて、実際に全て剥がれるまでには
2ヶ月位かかっていたと思う。
この間、剥がれ掛けた爪は、それでも付いている部分は結構しっかりしているので
無理に取ることも出来ず、引っかかると痛いし、
なかなか大変である。
完全に剥がれた爪を見ると少し感動する。こんな大きな物が付いているんだなぁ、と。

        ・・・

爪というのは、実は結構水分を含んでいるようで、
剥がれてしばらくすると乾燥して縮んでくる。
しばらく記念に取ってあったのだが、小さくなり、また丸まってきたので棄てた。
ちょっともったいなかったかな?

さて、新しい爪は付け根の部分から徐々に出てくるのかと思いきや、
実はそうではなかった。
まず、爪のあった部分全体が硬くなってくる。
(爪が完全に剥がれた時にはもうすでにだいぶ硬くなっている。)
でもこれが爪の形になるのでもない。
これは爪の代用品みたいな物である。

実際、爪が剥がれた直後はその下は柔らかく、足がふんばれなくなって
歩きにくいのだが、ここが硬くなるとそれが解消される。
人間、足のふんばりに爪が如何に重要かが良く解る。

それからしばらくすると、付け根の方から新しい爪が伸びてくる。
というか、この硬い部分が爪化するように見えるが、それが付け根の部分から先へ、
徐々に行われる。
だから、その硬い部分がまた剥がれるのではなく、爪が完全に再生する時には
爪の下になるようになって見事に消える。

        ・・・

この爪が伸びてくる過程で1つ問題があった。
それは新しい爪が肉に食い込むことがあったのだ。

人間、正座状態から立ち上がろうとするとまず爪先を立てるが、
この時激しい痛みがあった。調べてもらうと、爪の先端部分の横側が肉に
食い込んでいるというのだ。さらに、そこに膿みも溜まっていた。

新しい爪が前より大きく成長しているからなのだが、これは非常にまずいので、
まず食い込んでいる部分をピンセットでほじくり出し(これがまた痛い!)、
底に包帯をかませて上に向くように矯正する。
この状態を2週間ほど続けて爪の成長を待ち、爪が上がってきた時に
切って修正した。

        ・・・

以上でやっと爪が完全に復活したのである。
それにしてもこれほどまでの時間がかかるとは思ってもみなかった。

その間、足のふんばりが効かないなど、不便もあった
日頃は何のためにあるのか解らない足の爪の重要性を再認識したのであった。

みなさん、くれぐれも足元にはご注意を。

・・・等と書いてたら、皮剥き器で手の親指の爪をざっくりと(x_x)。
指先がやわで物が扱い辛くて大変。
くれぐれも爪を大切に。マニュキュア&ペディキュアでもしてたら
少しは気にするのかしらん(*^_^*)。
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