「花粉症の治し方」(1996年03月18日号)
こんなことを書くとどこぞの会社から怒られるかも知れないが、
花粉症は薬を使わずともある程度は治る。

勿論、これで100%とはいわない。
個人差はあるだろうし、場合によっては時間がかかることもある。
でも、治った人もいるので「効果はある」といえよう。

で、その細かいことは抜きにして、要点は次の通りである。

(1)栄養を付ける
   花粉症のアルレギーを潜在的に持っていても発病しない人もいる。
   それは、体に十分な栄養が与えられていれば発病を抑えるのである。
   花粉症になる人は、すべてとはいえないが、栄養不足である。
   本人が取っているつもりでも足りないのである。
   栄養の元になる食品を食べても、それを吸収させるための栄養も取らなければ
   ならないので、食べればいいというもんではない。
   (同じ量の自然食物を食べても、昔と今では採れる栄養量が違うということも
   考慮すべきだ。今は促成栽培が多いので、栄養が昔よりはるかに少ないのだ。)
   また場合によっては、食べても体に付かないときもある。こういう時は、
   体の他の機能に障害が出ているときがあるので、調べた方がよい。

(2)血のめぐりをよくする
   栄養を取っても、それを全身に運ぶ血のめぐりが悪ければ何にもならない。
   すべからく、体の健康というものは血のめぐりと大きな関係がある。
   血のめぐりがいいか悪いかの簡単な判定法は、体が冷えやすいかどうか
   でわかる。血行の良くない人は体が冷えやすいのだ。冷え性の人は
   すべてこれだ。
   血行をよくする一番簡単な方法は、寒さに強くなること。
   暖房をかけすぎ、厚着をする人はどんどん寒さに弱くなり、
   血のめぐりも悪くなる。耐寒性能をあげることは、あらゆる意味で
   いいことなのである。血行は良くなるし、風邪はひきにくくなるし、
   服装代や暖房費が安くすむし。(悪いことは何1つ無い。)
   いつもより1枚薄着にする、お湯を使わず水を使う、暖房の温度を下げる。
   最初はつらくても、しばらくすれば慣れる。

暖房をがんがんかけ、厚着をし、外食ばかり、それに煙を吐き出して喜んでいる
ような奴らが「花粉症は杉を植えた国の責任だ」(植林には杉が向いている。
なぜなら杉は成長が早い上に使い道が広いからである。)などというのは
お角違いである。

もちろん、杉増えた、車が多く空気が汚れている、ほっておいても暖房は
かかっているという状況はあろう。でも、それだけが原因ではない。
やはり根本的原因は個人にある。

何のことはない、花粉症を治すのは、人間の持つ本来の治癒能力を高めるだけのこと
である。そしてそれは特にお金がかかることでなく、むしろ安くなることが
予想される。

薬なんていうものは、しょせんは手助けにすぎず、それに頼っていてはいけない。
人間の秘めた力を馬鹿にしてはいけない。治すことは出来るのだ。
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