「楽しい禿養成講座」(1996年04月03日号)
「秀」ではなく「禿」(はげ)なのである。

そういえば昔、

        「犯人を捜せ」
        秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀
        秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀
        秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀
        秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀
        秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀禿秀秀秀
        秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀
        秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀秀

とういうのがあったなぁ。
どうでもいいことだけど。

別に馬鹿にしているわけでなく、冷静に世の中を見たとき、
「禿」とまでは行かなくても髪の毛の薄い人が増えたと思う。
男性が多いのはもちろんとして、女性にもそういう人が多い。
最近は男性女性、老若男女問わず「かつら」を買う人が多く、
その業界は大繁盛だとか。

これにはいろいろな原因が考えられる。
下手をすれば他人ごとではないだけに、その原因究明は必須である。
私の長年の研究の結果、3つのポイントが見えてきた。
今日はそれを発表するのである。

        ・・・

1つの原因はストレスであろう。
正確に言えば体調不良である。
人間、体の調子が悪いときには毛が抜けやすい。
病気の時には抜けやすいのだが、
病気までいかなくても、ストレスが大きくなったときにも抜けてしまうようだ。

最近の世の中は時間との勝負であり、常に時間に追われ、
情報の収拾に躍起になっている。
それは他人に先立ってと言う脅迫概念であり、人間性が欠如している。
こういう状態におかれた人間が普通でなくなるのは当然で、
頭による認識というものはそれを隠そうとするが、体は正直なのだ。

現代社会のおけるストレスの発生は異常であり、
やがてはそれが人間を破壊するのではないかと思うが、
現在は「毛が抜けやすい」という状況で収まっている。

2つ目の原因は栄養失調である。
これに関しては以前書いたことがあるが、要は、
最近は昔と同じ量を食べても体に入る栄養分が少ないのだ。
人間は栄養分が少なくても体を保たねばならない。
しかし、もし何かにさく栄養をさけるのならそうしようとする。
その結果が髪の毛を減らして、そこへ回る栄養分を体に回そうというのだ。
これは、冬に木が葉を散らして備えるのに近い。

さらに、先の体調不良からの快復のためにも栄養分は必要となる。
そのためよけいにその傾向が強まる。

3つ目の原因。
これは「大気汚染」である。
頭の毛を抜こうとする働きは何のホルモンによるものかと言えば、
それは男性ホルモンである。
女性ホルモンは頭の毛を伸ばそうとする。一方男性ホルモンは
鼻毛や体毛を伸ばそうとする。

大気汚染がある場合、人の体はそれを察知し、汚れが入りにくくするようにと
鼻毛を伸ばそうとする。
実際、汚れが多いところに行った後には鼻毛が伸びてくるスピードが早い。
するとそこで男性ホルモンが増え、結果、頭の毛も抜けてしまうのである。

最近頭が薄い人を見ると、この推論があながち間違いではないことが
わかる。煙を吐き出して喜んでいる連中にそういう奴らが多いのだ。
もしくは、そういう環境におかれている人にも多い。
そういう奴らでは体内も不調だからその傾向は一層速まるわけだ。

余談ではあるが、肺癌の末期症状のすごさというのは、
直視できないぞ。煙吐き出して喜んでいる奴らはそういうことを
知っているのだろうか。知っていたら絶対に出来ないと思うのだが・・・。

まあ、そういう奴らがどうなろうと知ったことではないが、
間接的に、そういう状況におかれてしまっている人は災難である。
この仮説は現在科学的には認められておらず、「あいつらのせいだ!」
と言ってもだめだからだ。

        ・・・

以上、である。
この説を馬鹿話と受け流してもいい。
しかし、世の中の「髪の毛が薄い症候群」が増えているのは事実である。

「なる」原因がわかっているなら、「ならない」為の対策もできるはずだ。
くれぐれもなってから後悔することがないように。

・・・私の場合はストレスですな、たぶんに。・・・
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