「車で電子レンジ」(1996年04月11日〜04月12日号)
世の中には無線機を車に付けている人もいる。
最近はパーソナル無線が(一応)免許無しで使えるので余計に増えたような気がする。
そのレベルならまだいいが、一部のトラックは非常に強い電波を出す
違法無線を積んでいる奴らがいる。
そういうのが家のそばを走るとラジオやテレビから変な声が聞こえてくる。
困ったもんである。

ところが、こういう奴らは長生きできない。
自業自得なのでまったく同情の余地なのだが、それはトラック乗りだからではなく、
強い電波を使うときには場所に注意、ということなのだ。

実は、出力の高い電波を車内で使うと、車のフレームの金属で電波が反射され、
車内が電子レンジ状態になる。
あっ、車内でというか、近くで使うとと言った方がいいか。

電子レンジというのは、金属の筐体の内部にマグネトロンというもので高速の
電子線を走らせ、それにより極性分子(おもに水)を高速で振動させて加熱する
物である。

これと同じ状態が車の中で起きる。それが体にいいはずはない。
(電子レンジの中に猫を入れて・・・という事件がアメリカであった。)
実際、家の中で電子レンジを使うこと自体、体には良くないと言われる位なのだ。

先日の「禿」の作り方の番外編になるが、無線のやりすぎが毛抜けの原因という話もある。
テレビ・ラジオの混線ならいいけど、中には自動ドアが開いた、
信号が誤動作した、ガソリンスタンドのポンプゲージが暴走することもあると
言うから、違法無線の影響は他人ごととして馬鹿にできないのだ。

ということで、馬鹿ものどもが消えてなくなるのは歓迎するとしても、
有能な人材が知らずにそういう状態に陥っているとしたら危険である。

ということで、読者のみなさんはまねしないように。

・・・ということは、放送局勤務の人間の危ないということか・・・

電波を遠くに飛ばすには「出力だ!」などと例の馬鹿ものどもは思っているの
だろうけど、実際には出力ではなく、アンテナの方が重要。
(1にアンテナ、2に場所、3から9が無しで10が出力である。)
ほら、ときどき屋上に巨大なアンテナをたてている家があるでしょ。
あれはアマチュア無線のものだけど、ああいうふうにすればいいわけ。
まあ、あれは大げさだが。

実際、白内障と電磁波には関係があるらしい。
眼球には血管が通っていないために、冷却されず過熱されやすい。
血液が流れていれば、その流れによって熱が奪われる。

で、強い電波というものは、若干のシールド(金属板)があってもだめ。
だから、電子レンジレベルとかじゃだめなわけ。
最近のコンピューターには内部に金属板が入れてあるけど、あれでも
だめかもしれない。ましてやディスプレイは。

そうそう、電磁波を浴びていると、生まれてくる子は女の子が多いとか。
これは事実だそうで。ということは、私の子供も女の子の確率が高いかも知れない。
別にいいけど。
(後日談;正解!)
遺伝子的には女性の方が染色体が1本多くて進化した形だから、
その分強いんだろうけどね。

最後に。携帯電話も電波発信源だから要注意。
人によっては皮膚が赤くなるなどの症状が出るらしい。
(アメリカでは常識。日本の郵政省は否定してるらしいけど。)

同じ出力の電波なら、周波数が高い方が危険。
携帯電話が1.5GHz(アナログは800MHz?)、PHSが1.9GHz、
電子レンジは2.4GHz。
ただし、危ないのは周波数より出力の方および照射時間が大きいから、
それを考慮すると
        危険    携帯電話>>電子レンジ>PHS     比較的安全
の順である。
ところで、Hz(ヘルツ)ってわかるよね?

携帯電話の電波が医療機器を誤動作させるという研究もあるようだし、
文明の利器も、気をつけて使わなければ、かえって自分の命を縮める結果と
なりかねないわけである。

くれぐれもご注意を。
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