「べん○」(2001/11/26、30号)
下の話になって恐縮だが、私は少々どころかかなりの便秘症である。

最近はそれでもだいぶましになったが、昔ひどい時には
2週間以上出ないこともあった。
そうなると、当然おなかは膨れてくるし、
食べても上から戻しそうな感覚すらあって、気持ち悪いものである。

最近は料理でも出来るだけ野菜を多くするようにしてるし、
不足していると思う時は青粒ならぬ青粉(モロヘイヤの粉)を飲んでいるし、
食べる時も良く噛んで食べるようにしている。
そうすることで、最近は悪くても3日に1回はお通じがある。
まだ豪快にと言うか、気持ち良くと言う感じではないが。

さてこの便秘、一般に野菜不足とか運動不足だけが言われるが、
もう1つ大きな原因があると私は考えている。
それは「便座」の問題である。

いきなり研究結果を書こう。

        便秘    痔      長時間  跳ね返り        消費電力
和式    ○      ×      ×      ○              ○
洋式    ×      ○      ○      △              ×

これがどういう意味を持つのか。

        ・・・

便座が洋式では気張りに十分な力が出ない。
例えば、家の便座は洋式なのだが、会社のは和式であるが、
会社での方がはるかに出やすい、と言うか出しやすい。

便秘の場合、腸の運動が十分でないため便の固まりが肛門付近までなかなか
進まないため便意が起こらないということだと思うし、
だからこそ強制的に気張る必要があるのだが、
その力の入れやすさを見た時に、腰掛け状態と腰下ろし状態では
後者の方がずっと力が入るということである。
あと、座り込む姿勢は自然とおしりが割れるので、そういう面でも
良いと考えられる。

よって、理想的にはお通じが快調な時は洋式で、そうでない時は
和式に切り替えられるのが望ましい。
和式の上にかぶせて簡易洋式にする物が売れているが、
意外にもあれが一番良いのかも知れない。
そうだ、あの和式で座った状態でおしりを押さえる便座があれば良いのだ。
簡単に言えば低い洋式か。
メーカーにはぜひ御一考願いたいところである。
(作った時にはぜひ謝礼と現物を寄越すように。)

        ・・・

他の項目に付いても一応説明しておこう。
「痔」に付いては特に説明はいるまい。
あえて書くなら、先の「気張り」の悪影響側の現れである。
力が入りすぎて、また勢いが付きすぎて切れてしまう。

「長時間」と言うのは、例えば下痢で長時間そこから動けない状態になった場合である。
下痢の場合、そうでなくても体から力が抜けるので、
和式の形態でしゃがみ続けるのはしんどい。
これは間違い無く洋式の勝ちである。

「跳ね返り」は、便が出た時、その反動として水が飛び上がってくる現象である。
私の経験から言えば、Natural Free Fall以外では、和式の方がずっと少ない。
これは言うまでもなく、便が落ちる部分に溜まっている水の量の違いである。
洋式も、もう少し前を長くして斜め部分を延ばし、
直接便が水に入らないようにすれば良いのに。
水に直接入れることで汚れのこびりつきを防ごうという狙いだろうけど、
結局汚れるので同じではないかと。
衛生面ではやはり跳ね返りの方が気になるよなぁ。

「消費電力」は、便座ヒーターである。
洋式の場合、どうしても座椅子の部分が肌に触れるため冷たく感じる。
だから便座ヒーターは必須と思っているが、和式では不要である。

        ・・・

日本人はもともと腸が長くて便秘になりやすい種族であるらしい。
(日本人の食事は植物類が多く、消化に時間がかかるためと言われる。
でもそれなら胃が大きいはずだよなぁ。
たぶん、日本人の食事が量的に質素であったため、
少ない食事から最大限の栄養素を取り出すように伸びたんだと思う。)

従って、便秘は宿命と考え、前向きに科学すべきである。
食事の改善はもちろんだが、便座もただ単に「和式は駄目で洋式が良い」ではなく、
便秘にも有効な「新和式」を考えるべきなのである。

どこも作らないようなら、自分で特許出願しようかな。
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