「足の毛の話」(2001/12/07〜12/17号、2002/06/05一部修正)
足の毛の話。
「すね毛」と書いてしまうとなんとなく想像してしまい「何」なのであるが、
「足の毛」と書いておくと、まだましな気がするのでそうする。

        ・・・

或る日、ちょっとしたきっかけで足の毛を剃ることになった。
「それはもうすごい量であった」・・・等という話は棄て置くとして、
そのままズボンを履いた時のことである。

        「!」

まず最初に感じたのは「涼しい」。
いや、これは少々驚いた。
こんなに涼しいなら、夏場は剃っておいた方が良さそうである。

足の毛程度で保温効果がどれほどあるかだが、
動物のように密集してはいないのでそれほどではなかろうが、
ズボンと足の間にわずかな空気の層を作り、ここに熱気が溜まることによると
考えられる。冬場シャツ一枚でも結構暖かいのと同じ理屈である。
(空気の層と言うのは、結構遮熱性が高い。故に外の熱を伝えず、
中の熱を逃がさない。真空ポットはこの理屈である。)

が、デメリットもある。
夏場は半ズボンも多いが、この時足を日に直接当てることになり、
日焼けしてしまう。
嫁さんにも言われたが、男性の足は日頃ズボンの中であり、
また、足の毛が日焼け防止をしているしているので日焼けしておらず、
意外に白いのだ。
だから、毛がなくなると、一層綺麗になるのだ(^_^;)

いや、それはいいとして、大きな問題は行動しにくくなることにある。
「ズボンがひっつく感じがする」ということである。

そう、足の肌が直接生地に摺れてしまうのだ。
このためズボンがまとわり付く感じがして歩きにくい。
特に汗をかいてきてからが駄目だ。
足の毛が適度なクッションとなって、ズボンの中で足の動きを
スムーズにしてくれているのがよく解る。

そこで1つ実験。
要するに足の毛の代わりをして、足の肌が直接摺れるのを防ぐ物があれば
良いのである。
ということで、パンストを履いてみることにした。
(いわゆるサポートタイプで爪先型付き、フクスケ製、500円位
なので、普通位?)

うむ、確かに肌の擦れはなくなった。歩きやすい。
それに案外気持ち良い。癖になるかも(^_^;;)

でも暑い。折角涼しくなったのにこれでは逆戻りだ。
これに付いてもう少し補足しておくと、クーラーの効いた環境、
風が当たるところではそれでも結構涼しい。
でもそうでないところでは汗が吹き出しているのが解る。

パンストを履いているとそれでもべと付きはないが暑さはどうにもならない。
足の毛よりもずっと暑い。
これでは夏場は駄目だ。

夏場にパンストを穿くのであれば、

        「高い吸湿&放湿性」=温度を上げない

ということが重要である。
(すでにそういう物があるかも知れないが、多数を買って調べる余裕はない。)

        ・・・余談・・・

「はく」という漢字。
「穿く」と書いてるが、「履く」ではないかと思われるかも知れない。
念のため辞典(新潮現代国語辞典)で調べてみると、

        「穿く」・・・袴・ズボンなどを身に付ける。足袋・靴下を足に付ける
        「履く」・・・履き物を足に付ける

ということで、靴下系は「穿く」方が正しいようである。

        ・・・

ここで折角なので、パンスト、いや全般的なストッキングを穿くとしての問題を科学してみる。
(ここでいう「ストッキング」は野球選手の靴下のことではないので念のため。)

ストッキングで歩くと足の裏が滑って歩きにくい。
まあ、触ってみればわかるとおりつるつるだからである。
これは結構疲れる。私は日頃スニーカーの類で出勤しているし、
この時は足の裏を地面に出来るだけ付けて回すように歩く(解る?)。
この時に足の裏が滑ると非常に歩きにくい。
こういう歩き方をする人には滑り止めが必要であろう
(この滑り止め付きの物はすでに売られているようだ)。

特にパンティーストッキングの場合、
椅子に長時間座ると疲れると言うか、お尻が痛くなるのも難点である。
男女でお尻の形がかなり違うので同じには語れないかも知れないが、
穿いていない時はお尻の形がωであるものが、穿くとWになる
=パンストの引き締めによって割れ目の間が狭まることにより
椅子との接触面積が減ってしまい滑り=言い替えれば、
お尻の椅子を保持する力が減り、これを防ぐために自然と
お尻に力が入って疲れるのではないかと考えられる。
逆に考えると尻筋のトレーニングにはなるかも知れないが。

これは季節によらずだが、すれても静電気を発生しないことも重要かも知れない。
パンストを穿くと、どうも静電気が大量に発生するように思う。
電気系の仕事をしている人なら静電気防止は必須だろう。
(電気部品の中には静電気を嫌う物も多い。)
また、静電気は人間に体に非常に悪い。血液がどろどろの人は、
血が流れるときに静電気が発生してたまり、これが悪影響を及ぼすという研究も
あるようだ。
こういう面では、いわゆる「パンティーストッキング(股ぐら部分がある物)」ではなく
「ショートストッキング」や太股で止まる物、およびガーターベルトの
ストッキングの方がまだ良い。きっと網タイツもましなのであろう。
男女を問わず、パンストに限らず、静電気を発生させやすい着物という物は、
すべからく体に悪いと知るべきである。

男性に対しても使えるようにするなら大きさも必要。
別に男性用を作れとは言わないが、サイズだけは欲しいところ。
実際のところ男性用タイツとかはあるが、高い上にやわなので、
大量生産でそこそこ安く多分丈夫だろう女性用が流用出来れば良いのだ。
男性が穿くようになれば、自ずとストッキングの売れ行きは2倍。
女性用に下手にあれこれ目先を変えた(もしくは平気で嘘を付いた似非)改良をするより、
サイズの追加だけで良いのだから、メーカーにしても良い売り上げ増進ではなかろうか。

必要なのは、既成概念(もしくは羞恥心)の撤廃というか打破。
男性化粧品や男性のピアスが平気とされている昨今、
精神的壁はもはや破れないものではない、と知るべきである。
また、足と足の毛を科学した結果であれば、別に変なことではない。
(でもその前に、あえて足の毛を剃ること自体に問題がある?)

        ・・・

女性は、スカートで足が見えるので、それを少しでも(失礼?)きれいに
見せようとしてストッキングを穿くのだと思っていた。
(中には素足の方がきれいな人もいるだろうに。)

しかし、それでは足の見えないパンツスタイルの時に穿くのが理解出来なかったが、
足の毛の(少)ない女性では、足しかに肌の摺れ防止、というか足のスムーズな
動きのためにはストッキングとは必要なのかも知れない、と思ったのである。
まあ、実際のところの理由は聞いてみるしかないが。
(嫁さん曰く「暑くてきつくて、仕事意外では嫌」ではあったが。)

ということで、足の毛にまつわる実験結果であった。
こう考えると足の毛と言う物は良く出来ている。
適度な保温、摺れ防止、日焼け防止である。
人間の体というものは、実に巧妙に出来ているものである。

そうそう、足の毛は2ヶ月ほどでかなり元に戻る。
前より濃くなったかどうかは不明であるが。
(余り濃くなってないような気もするが。濃くなると言うのは迷信であるらしいが。)

        ・・・

話代わって、ストッキングと言えば先日見た(見た!?)ある足の話。

東京方面出張に行った時、ある駅で白のスーツでバチっと決めた
OLらしき人が前を歩いていた。

もちろん(?)膝上タイト系スカートなので足がよく見える
(って、それを見ているのが、足フェチの悲しい性分)。
しかし、その足の色が妙なのだ。
よく見ると(!)足に斑点がある。
さらによく見ると(!!)それはストッキングの柄だったのである。

しかし、これは気持ち悪いぞ。
履いている本人はどういうつもりかわからんが、
どう見ても(まだ見てる)病的な斑点にしか見えん。
私は元々柄ストッキングが嫌いであるが、余計に嫌いになったのであった。

今年は見ていると柄ストッキングが流行のようである。
しかし、私をして美しいと思わせる物は余りない。
(清く正しい?網タイツはOK。)
どういうつもりで履いているのか、その意図は履いている人に聞かねばなるまい。
(まぁ、単なる流行に乗っているだけだろうけど。
何が「神田うの」プロデュースだ?)

やっぱりストッキングは無色透明だよな
(黒は特殊な事情においてのみ可・・・おいおい)←スケベ(^_^;;;)
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