「Ys6 ナピシュテムの匣」(2003/12/22〜29号)
{ゲーム紹介}

    「Ys6 ナピシュテムの匣(はこ)」
    (初回特典付き版)

    日本ファルコム(株)
    定価    7980円(税別)
    買値    6980円(税別)

パソコンやコンシューマーゲーム史上において、歴史に残る作品という物がある。

TVゲームの元祖としてのテーブルテニスや、シューティングの元祖
「インベーダーゲーム」、ロールプレイングゲームで言えば「ドラゴンクエスト」
などは誰でも知っているものであり、間違いなくゲームの歴史に名を残すもの
であるが、このYs(イース)もまたそうした作品の1つである。

先に紹介のYs I&II Eternalはその初代作品をリメイクしたもので
あったが、そのオリジナルはアクティブロールプレイングゲームという分野を
創り出しただけでなく、それまでのロールプレイングゲームの
「物語などほとんど無くただ単に迷路を歩き、戦闘を繰り返し、アイテムを
かき集めるだけ」「レベルアップしていくだけ」という形態を脱し
レベルアップはおまけであり、物語を楽しむという事を主題にしたところが
すばらしかった。

当時のパソコンの力を十分に使った美しい映像や音楽もまたその1つの魅力であり、
その他、ゲームバランスが絶妙であったりと、いろんな意味で画期的と
言えるものであった。
(作品の技術的完成度としてはYs2の方が上であったが、印象度は圧倒的にYs1
の方が大きい。)
これが1987年である。

パソコン用にはYs3までが作られ、以後はコンシューマーゲーム機で4〜5が
作られていたが、それも1995年で終わっていた。
Ysシリーズは、主人公アドル・クリスティンの冒険談であり、
もっと多く作られるような感じであったが
(オリジナルのYs1の取説にはこのあたりの話が載っている)
もはやそこまでかと思っていた。

それが8年経ってよみがえった。
しかも、コンシューマーゲームではなくPCゲームとして。
ファンとしては、やはりこれは押さえなければならない。
ということで、早々に予約を入れて初回特典付きを購入した。

    ・・・

まずはシステムについて。
土台は言うまでもなくWindows機であり、
さらにグラフィックを使いまくるために結構処理が重く、それなりの性能を要求する。
グラフィックの質を変えることで処理負荷を下げて、低い性能のPCでも
それなりに遊べるようにはなっているようである。
詳しくはhttp://www.falcom.co.jp/ys6/index.htmlのサポートにある。

うちのノートPCはEPSON Direct EDiCube BN100という機種で
CPUがMobileAthlon 1.2GHz、メインメモリは512M
(うち32Mをグラフィックに割り付け)、HDDは30Gバイトで、
OSはWindowsXP sp1+DirectX9.0b(このクラスのCPUなら8.1bのままが
よかったのかもしれないが、一端アップすると元に戻せない。
MSの罠に引っかかってしまった)であるが、
残念ながらこの機種では標準画質設定でも重たくなることが多い。
時々画面が止まり、音楽がラップを刻んでしまう。
全ての画面効果をONにするととてもゲームにはならない。
画面効果全ONだと確かに綺麗にはなるが、だからといって劇的に
変化するわけでもなく、軽量設定でも十分綺麗である。

また、1度だけであるが急にOSに戻ってしまうことがあった
(同じ場所でも再現はしない)。

このPCの最大の欠点はCPU処理負荷が高まるとファンがうるさく回ることで、
これ位のゲームになると回りっぱなしなので非常にうるさい。
ゆえに快適に遊ぶためにはヘッドフォンが必須である。
ただ、この機種の優秀なのはサウンド系のノイズが非常に小さいこと。
ゆえにヘッドフォンでの視聴に十分耐える。
(ヘッドフォンをしていても聞こえるファンノイズが問題なのではあるが。)

グラフィックは描き込みがすごいだけでなく、3D処理もされている。
昔に紹介したSATURN用のゲーム「GRANDIA」のような自由に視点を
変えられるものではないが、カメラ視点は主人公に位置によって変化するので、
それを見ているだけでも楽しい。またGRANDIAよりすぐれている点は
高低差の他に遠近(画面の置くに行けば小さく手前に来れば大きくなる)がある
点である。だから、主人公や背景が大きい場面=狭い空間であったり、
小さい場面=広い空間であったりする。従来のYsが2次元平面であったのに
対して、この点だけでも大きく変わったと言える。
しかし違和感は全くないのがすごい。

3Dは画面だけでなく音においてもそうなっている。
左右の音分けはもちろん、遠くの音は小さく、近くの音は大きくなる。
(ちょっとおかしい部分もあるけど)。

このあたりはYsの機能というよりWindowsのグラフィック描画機構である
DirectDrawの機能かも知れないが、それを使いこなしていることは
評価されよう。
ファルコムは昔から対象となる機種の性能を十分に引きだすプログラムをしていたが、
この作品でもそれは引き継がれているようである。

一部の画面構成などはYs Eternal(完全版)で
採用された物がそのまま使われている。
それらをやっていると「あぁここは似てる」と思うことがあるだろう。
(仲間を連れて歩く事があるというのも似てる。)

今回のYs6は基本的にはフィールドを斜め上横から見たような感じで
描かれている。1つ1つのフィールドは広くなく、それらの端に行くと
画面が切り替わる。切り替わりは遅くないので変なストレスはない。

セーブはフィールド上にある特定場所でしかできないが、
ボス(大ボスと中ボス)戦の前には自動保存があるので、
やられてもそこからやり直せる。
もっとも、この場合はやられる前の戦闘で使ったアイテムなどは戻らないし、
多くの場合2回やられた場合はまだレベルが足りない証拠なので、
そのままやり直さずに一端タイトル画面に戻ってロードした方がよい。
(1回目は敵の攻撃パターンを知るため。)

操作はキーの他、マウスとジョイパッドでも出来るらしいが、
Ys6はアクションゲーム系とはいえキーボードだけで問題なく可能である。
マウスも使えるが、それだけでは全ての動作が出来ないのでおまけ程度である。
操作キーは割り当て変更できるので、自分のPCで一番操作しやすいように変更する。
特に剣の変更は非常に頻度が高いのだが標準設定ではやりにくいので変更
すべきである(絶対に剣を変更しなければいけない場面もある)。

    ・・・

ゲームの内容についてはあまり書けないが、タイトルからもわかるように、
「ナピシュテムの匣」という物を巡る話である。
この「匣」(はこ)とは、英語タイトルでは「ARK」になっているが、
辞書によると単に蓋の付いた箱という意味である。
ということで、なぜこのゲームが「匣」なのかはよくわからない。
ある建物(遺跡)がそのように見えるからなのだろうか。

もっとも、話がかなり進まないとその名前どころか、それをイメージさせる物は
何1つ出てこない。一体今どこまで進んでいるのかを全くわからせないまま
進める手法は、ある意味アッパレであった。

その「匣」がなんであるのかは実際に遊んで確認して欲しいが、
過去の3以外の全てのYsが絡んでくるとだけ書いておこう。

ゲームを進めていくと、いくつかの場面で行き詰まることがあろう。
特に、3本目の剣を見つけた後にそうなる。
ここで必要なのはひたすらレベルアップ。
場所は初めが忘却の遺跡で後が緑水洞。緑水洞は中盤以降極端に敵が強くなるので
注意が必要である。
本来なら、この先に行くにはとあるアイテムがあると便利(なくても行けないことは
ない)だが、これまたこのアイテムを持っている中ボス「蜂」がやたらと強いので
なかなかとれないのが問題である。

この蜂は針を飛ばしてきてこれに当たると非常に大きなダメージを食らうが、
何かにぶつかるとこの針はなくなる。
ゆえに、画面最上部の壁を縦にして針を避けると良い。
万が一当たったら体力回復は忘れずに。
後、店に売っている毒消しの装備(薬ではない)は必須である。
エメラスの剣が自動魔法力回復できるまでレベルアップしていると楽だろうが、
こいつにはあまり魔法は効かない。

戦闘の上でのこつは、
・レベルが低いうちはすぐに回復処理をする(セーブもこまめに)
・少なくともジャンプ切り(上下)は早々にマスターする
である。

Ysは一応アクションゲームなのでこれは仕方ない。
ジャンプ切りだけはマスターしないと先に進めない場面がある。
他にダッシュ切りやダッシュジャンプなどの技もあるが、
それが使えなければどうにもならない場面はない。
(そもそもダッシュジャンプなんてまぐれ程度にしか出せない。)

剣で切ってもなかなかダメージを与えられない敵もいるが、そういうものは
・ダメージを与えられるタイミングがある
または
・剣のレベルが足りない
のどちらかである。

剣のレベルアップにはエメルというものが必要であるが、
その数は自分のレベルがアップするにつれて減る場合もある
(一定以下にはならないが)ので、
「こんな数集められるかい!」と思ったら、地道にレベルアップして数を
減らすのもよい。

一方大ボス戦は、
・基本的には敵の攻撃を避けながら隙を見て攻撃だが、
 それが苦手ならレベルを上げていけばある程度の力業が可能となる。
・中には特定剣魔法による攻撃しかないボスもいる
剣魔法が自動で復旧するようになったら、基本的にはそれを中心にした方が
戦闘は楽になる。ボス戦だけでなく雑魚戦も。
一部を除き、ボス戦で苦労する時はレベルアップにいそしむと良い。
たいがい楽になる。

音楽は、従来のYsイメージとはちょっと異なるが、場面には合っている。
(一部は従来音楽のフレーズを使っている。)

デモは、店頭で流れていたものはゲーム中のムービーとは音楽を含め全く異なる。
でもこれはゲームを進めておくと謎が解ける。
一言で言えば、「うまく繋げてある」である。
いわゆるオープニングムービーによる舞台の説明が全くないので、
取説初めにあるプロローグをよく読んでから始めないと、
ゲームの始まり方の意味が解らないかもしれない。

これ以上書くとねたばらしになりすぎるのでこれくらいにしておくが、
最後の最後に行く前にするべき事を曖昧に書くと、
・中ボスは2回戦う(重要)
・剣は少なくとも金と火は最高レベルにする
・基本は金の剣
・当然あの楯も作る
・お金をかき集めて命の種を出来るだけ使っておく
・回復アイテムは下から使っていくか出来るだけ使わないようにする
・LV50以上(普通にやっていれば51になるはず)
である。そうすればだいぶどころかかなり楽になるだろう。
経験値やエメラスおよびお金の入手を増やすアイテムがあるので、
それらをうまく使って早くそれらを集めると楽になるのは言うまでもない。
そうそう、「鏡は1枚ごと返す」ようにすると、手に入るアイテムが増える。

プレイ時間は、1日平均3時間くらいとすると1週間くらいであろうか。
取り立てて難しいところもなく、殺伐として部分もなく、非常にプレイ
しやすい作品である。全体のバランスがすばらしい。
このあたりはYsシリーズ共通の特徴(例外Ys3;ボスが凶悪すぎ)であり、
だからこそ物語を楽しめると言うものである。

    お勧め度    90%

初めてYs1/2を見たときほどではないが、結構感動する最後である。

久しぶりのYsシリーズなので果たしてどうなるか心配していたが杞憂であった。
Ysを知っている人にも知らない人にも安心してお勧めできる。

全体的に見れば、Ysシリーズとしての流れはちゃんと汲んでいるし
出来も良いが、Ys1であったような物語のつながりやボスの必然性で言えば、
この6も含め以後の作品ではそれが薄い気がする。
改めてYs1は名作であったと思いもした。

話の展開からするとこのYs6が今までのシリーズ(3/5を除く)の集大成となる
感じなので、今後はある意味3/5のようなYs王国の設定とは全く異なるシリーズが
始まるのかもしれない。
一体どういう物になるのか、期待。

http://homepage1.nifty.com/sugimo/falcom/ys/index.htm

追伸:これを書いている時点では2周目も終了。さすがに2周目は早かった。
2周目では1周目では手に入らなかったアイテムがだいぶ手に入った。
でもまだ空きがあるし出会ってない中ボスもいるらしい。奥は深い。

    ・・・

特典の話。
初回限定版には「Ys1〜5全ゲーム」と映像DVDが付いてくる。
前者は、過去のイースシリーズのゲームを、当時の機種のゲームのまま
エミュレーターでWindows上で動かす物である。
Ys1/2はこの間Eternalをやったばっかりなのでやらないとして、
Ys3はX68でやったのでやってないのはYs4/5のみ。

ちょっとだけ感想。
Ys4
    Ys1/2からYs6につながる設定が多く出てくる。
    (ただし、むりやりYs1/2の設定を使った嫌いもある。)
    神殿と塔以外マッピングもほとんど不要。
    が、次にどこに行ったらいいのか解らない場面がかなりある。
    行く場所が解っていても、どこからそこへ行けばいいのかわからないもある。
    アイテムが必要なのだが、それがどこにあったかが解らないなど。
    ヒントが少なすぎる。Ysらしくない。
    (全ての人との会話を記録せんといかんのか?Ys1/2の設定を覚えていると
    思い出せるかも知れないが。)

    半ずらし攻撃をしないと反撃を食らうというのはYsシリーズの特徴であるが、
    Ys4ではこの半ずらしが非常にシビアなのでほとんど決まらない=
    ダメージを食らう。セーブはどこでも出来るのでセーブをこまめにしつつ
    レベルアップするしかない。
    また、選択肢がある部分で一発強制ゲームオーバーもあるので、
    何かありそうな前もセーブ(こういうところは再確認があっても良さそうな
    ものを)。
    入口に光る物が埋め込まれていたらボス戦。

    最後-2のボス(バミー)もかなり強いが、英雄の剣で回復しつつ攻撃する
    しかない。「バミーのレーザー攻撃は画面下で、下を押しているとダメージを
    受けない」という情報もある。

    最後-1のボス(グルーダ)が強すぎていやになるかも。
    こいつを倒すポイントは、第2段階に入ったら、英雄の剣に持ち替えて
    敵の左右どちらか上方で相手が炎をはき出した後の一瞬の隙をひたすら待つ。
    (左右に向けて光りの玉をはき出してくるが、これは軌道が読めるので
    避ければよい)。炎が終わって次の攻撃態勢に入るほんの一瞬(1〜2秒)の
    間に懐に入って腹を攻撃。万が一攻撃食らってダメージを受けたら
    適当なタイミングで英雄の剣の魔法で回復。これを繰り返せば5〜6回で
    何とかなる。絶対にやってはいけないのは相手の雷撃の間に入ること。
    間に入ったら絶対に避けられない。
    また、こいつは魔法だけでは絶対にやっつけられない(MPが足りない)。
    なお、この先頭ではセルセタの秘薬を使ってはいけない(次で使うから)。

    最後のボス(エルディール)に行く前に必要な装備は英雄系と回復系
    アイテム。薬草がなければ一端町に戻って買ってくる。

    最後のボスは4段階ある。最初は相手が雷撃してきたら枠の最外周を
    ひたすら回って逃げる(攻撃は効かない)。メッセージが出たら腕輪を使う。
    その後しばらく攻撃。相手の少し下ぐらいの横で待ち、レーザーが動く瞬間に
    その起動を避けて敵の足下を横から攻撃(2〜3往復)。このレーザーが
    やたらダメージが大きいので、ダメージが大きくなったら英雄の剣で回復。
    3段階目は攻撃が効かないのでしばらく逃げ続ける。この後HPは回復する
    (MPはだめ)。
    4段階目はあまり難しくはないが、吸引技(歩けるところが無くなる攻撃)
    を仕掛けられた時はひたすら下移動を押して吸われないようにする。
    とにかく、このボスは時間が長いので、MPやHPはアイテムで適当に回復
    させつつしのぐしかない。
    
    http://homepage1.nifty.com/sugimo/falcom/hotinfo/ys4/index.htm

Ys5
    ちょっとそれまでのYsシリーズとは異なる感じもする。
    画面構成、音楽、操作(ぶつかるだけで戦闘にならない)など。
    Ys6はこれを基本にしているのは確か。
    極一部の場面でアクション度が高すぎるが、全般的にはかなり容易
    (Ys史上一番楽かも)。
    滝の場所でのアクションは1つ間違えると最初まで戻されるので非常に
    いらいらする(最後のジャンプは横ではなく「下」にしてもいけるらしい。
    一度川に入って即ジャンプが正当だろうけど)。
    http://homepage1.nifty.com/sugimo/falcom/hotinfo/ys5/ys5w.htm
    http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/1796/tenuki/ys5ex.htm

ついでにYs3(PC88版)
    X68版に比べ画面と音楽において大きく劣るが、まあそれは
    致し方ないこと。特に音楽はX68版の方がずっと良い。
    X68版の方がずっとアクション度が高いと聞いていたが、
    なかなかどうして88版もきつい(以下難易度ノーマルでの話)。
    が、このYS6付属版は速度調整が可能で0.5を選ぶと速度半分に
    なるのでアクションが苦手な人も何とかなろう。
    苦労するのは最後の2ボス連続であろう。ガーランドはそれまでのボス戦と
    異なり、終わってもHPが回復しない。また、町に帰ると復活するので
    やっかい。こいつとの戦いにこれといって王道はないが、ここではMPは
    一切使わず、薬草だけで行くことが重要である。こいつだけは速度0.5
    でも結構苦しい。
    ガルバランは、本来なら火の玉を放つ手を切ってから〜という順序がある
    のだが、もっと簡単な方法がある。始まってガルバランが画面内に入って
    きたら攻撃が始まる前にガルバランのちょうど真ん中、おなかの火の玉の
    真下に陣取ってブロシア秘薬とプロテクトリングを装備。
    ひたすらジャンプしてはそのおなかを攻撃。プロテクトリングはMP消費が
    激しいのでMP量に注意して、ある程度減ったらブロシア秘薬で復活。
    ほぼ全てのジャンプで斬りつける事が出来れば無傷で倒せる。速度0.5
    ならジャンプと斬りつけるタイミングを覚えれば楽勝となる。
    ちなみにこの方法はX68版では使えない。X68版では火の玉を放つ両手
    を切らないとおなかのこの弱点がむき出しにならないからである。この点
    だけで言えば、X68版のガルバラン戦はマゾ的に難しい。それでも2回
    くらいノーマルでクリアできたが、もう二度としたくない。
    そういえば、Ysシリーズを通してアドルがしゃべる(せりふが出る)のは
    Ys3だけである(他はみんなせりふを想像させる)。ちょっと違和感が
    ある。

そういえば、Ysと言えばYs1/2(まれに4)しか認めないように人が居るようだけど、
それはあまりに度量が狭いと言うもの。
確かにYs1/2のインパクトは非常に強く、その完成度はたたえられるべきだけど、
Ysの神髄はそれではない。「物語を楽しめる」ところが味噌であり、
これに美しいグラフィックと音楽が加わり、アクションを入れることで
プレイヤーの入れ込み度を上げるのである。
そう言う意味では過去の作品も一貫しているとは思うのだが。
出来の善し悪しはあるけど。

映像DVDははっきり言って価値無し。
映像に音楽が合わせてあるもの+αだけど、
映像は見るに堪えないほど汚いし、音楽もどうでも良い程度。
+αも今となっては意味なし。

まあ、特典なしで安い訳じゃないからいいんだけど、
もう少しまともな特典が欲しかったところ。
Ys6の音楽CDなら非常に良かったんだけど。

Ys6の音楽ファイルは.oggというMP3に替わろうとするフリーの圧縮音楽ファイル形式に
なっている。インターネットで検索するとフリーのプレイヤーがあるので演奏可能で
ある(有名どころではWinampが対応)。
    .oggについて    http://www.xiph.org/ogg/vorbis/


補足:
DirectX 9.0を8.1に戻すためのツールがここ↓にあるが、WindowsXPのCDが必要な上に
それがあってもうまくいかなかった。
(そもそも、このツールは不完全なので一部書き換える必要がある。
extract.exe→extrac32.exe等)
http://www.dxbuster.de/index_e.html
↓
http://www.3dcenter.org/downloads/directx-dx9uninstaller.php

で、結局新しいHDD(40G)を買って、OSから再インストールすることで
DirecXを8.1に戻した。
その結果であるが、体感で1割(以上)ほど早くなった気がする。
ゲーム中での変なつっかかりが減った。
映像では少し荒くなったというか線のギザギザが目立つようになった
(専門的に言うとアンチエアリアスが効いてない)ような感じではあるが、
たいしたことはなく、むしろ1割早い分他の映像効果を加えられるので
その方が良い。
私と同じクラスのPCで、間違ってDirecXを9.0にした人は、
可能なら8.1に戻した方が良い、と言っておこう。
ファルコムから出ているバグフィックスを当てても一部の画面で
少し早くなることがあるようである。

    ・・・かなりネタバレの話・・・

わかる人へのおまけ。
知りたくない人は読まないように。

(1)ピッカードの居場所
・風見の丘の階段手前
・グラナヴァリス山頂
・緑水洞奥
・忘却の遺跡の奥
基本的にはボスのいた場所近辺である。
4匹とも連れ帰ってあげると良い物をくれる。
さらに、エンディングに変化がある(たいしたことではないけど)。
しかし、なんでこんなところにいるか?という場所だらけである。
実はピッカードって強いのかも。

(2)隠し通路
忘却の遺跡の奥に通常では見えない隠し通路がある。
通路というよりジャンプで渡る場所である。
虹のかけらを持っていると見えるようになるのだが、
見えて渡っていっても、最後に壁があってジャンプでは飛べない
場所がある。
最初は剣で破壊するのか、
一定以上のレベルではだめ?話が進みすぎた後ではだめ?
何かのアイテムを使う・持っているとだめ・持っていなければだめ?
などといろいろやってみたがどれもだめだった。
でもある方法で渡ることが出来た。

ヒントは、その壁の前の足場が3マス分ある意味を考えることと、
剣技の特徴をもう一度思い返すと言うことである。
ジャンプで渡るのではないのだ。
その先にあるのは結構良いアイテムなので行く価値はある。
そうそう、帰りは落ちるしかなさそうである。

(3)謎解き
ここで1つ謎の解明をば。
忘却の遺跡とゼメスの聖地の間に培養槽が並んでいる場所があり、
1つだけ目玉が残っている。
これが何かという疑問があるわけだが、いろいろな画面と台詞を繋いでいくと
それがわかる。
あれは龍(ガルヴァ=ロア)の幼生である。
最初に戦うボスの「はぐれ龍」はこれの完全体でないもの。
レダの長の言葉に過去の何度も現れてというのがあるが、
培養槽の中からそこから1つ1つ(または3匹いっぺんに)出てきたものであろう。
あそこには残り1つしかなかったので、アドルが最初に戦ったのが
残り−2匹目であり、ガルヴァ=ロアが最後の1匹(しかも完全体になった)で
あったといえる。
完全体とそうでないものの違いは足があるかどうかなどがある。
ガルヴァ=ロアは「しっぽのない民」が灰エメラスから作ったと語っているので、
あの培養槽を作ったのもまたその民であろう。忘却の遺跡そのものも
そうかと思われる。
ゲーム中で直接的な謎解きはないものの、よく考えれば解るような絶妙な
「謎解き」が仕組まれているのもYs6のおもしろさである。
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