「ゲーム紹介2000」
(2002/02/09号)
{ゲーム紹介}

        「サクラ大戦2」

        SEGA SATURN用
        CD3枚組

        SEGA/REDカンパニー
        ¥6800(位かな?)

家庭用ゲーム機「SEGA SATURN」用の、なんだろう、
RPGでもないし、アドベンチャーでもないし、
インタラクティビ・ムービーと呼ばれるものかな?

基本的には話の筋は決まっているが、それに参加しながら見ていこうという
新しいタイプのゲーム。
アニメを見るような感覚で、1話1話の話を見ていくんだけど(次回予告まである)、
ときどき選択枝があって、それによって相手の反応が変わったりする。

戦闘画面(この画面は一般的なRPGとさほど変わらない)ではやられたら
即ゲームオーバーになってしまうけど、それ以外での選択枝は基本的にどれを
選んでもいいようだ。
主人公を硬派にするのも軟派にするのもプレイする人次第である。

ゲーム途中でどの女性キャラクターと一番親しくなるかによって
エンディングが変わる。
だから、途中の選択枝を変えて何回かやってみるのもいいかもしれない。
もっとも、1回のプレイは結構長丁場になるので、
そんなに何回もはできないかも知れないけど。
(そういえば前作は2回やったっけ。1回目はたぶん珍しいエンディングで、
2回目は普通と思われるエンディングになった。)

物語的には一応勧善懲悪もの。太正(誤字じゃなくて架空の)時代の
帝都をめぐる悪の軍団対正義のグループの戦いを描いたもの。
その中で隊長と8人の女性の隊員のふれあいあり、恋愛ありである。
各隊員の素性に関する話は、実はこれの前作である1で語られているので、
この2では新しい2隊員の話だけである。

正義のグループの名は「帝国華撃団」という。
日頃の彼女らの仮の姿は「帝国歌劇団」の一員である。
そう、舞台女優なのである。それがいったんことあれば華撃団となって
戦うわけである。

前作は涙ありだったけど笑い無しで、今回は涙無しで笑いあり。
一応ストーリーに起承転結があり、引き込むだけの魅力はある。
ある意味ありふれた話だけど、ちゃちではない。

途中の行動が少し無意味だったり、戦闘が妙に冗長だったり、
途中にミニゲームがあるのだけど、ほとんどが蛇足程度のものだったりするのが
少しポイントを下げる。
(ミニゲームの中で、トランプの大富豪だけはおもしろい。
前作でも花札がおもしろかった。)
そういえば最後のボスは前作の方がずっと強かった。
今回のボスはめんどうなだけ。そこも減点対象。

そういう点や、そもそもこういう形式のゲームにに慣れない人からは
不評も聞かれるので、人によって評価が大きく分かれるのかも知れない。
私はこういうの好きだけど。

前作サクラ大戦にも大いにはまったけど、今回もはまっている。
(ちまたではキャラクターに人気があって、OVA=オリジナル・ビデオ・アニメ
にもなっているようだ。)

大体1話2時間から一番長い話は3時間以上かかる。
全体的に前作に比べだいぶ長くなっている。
だから1日1話だけ進める。それ以上やると疲れるだけは話に
のめり込めなくなるから駄目。
全12話+エンディングの1話あるから、最低でも正味30時間位かかる。
始めるときは気長に出来る心構えが必要。

エンディングも、1作目と似た終わり方だけど、
結構感動的。
(作品の質そのものは1作目よりだいぶ上がっている。やり比べると解る。)
1回終わらせた後に起動すると、ミニゲームが出来たりや動画やCGが
見られるモードで立ち上がる。まあ付け足しだけどあってもいいかな。
このあたりは先に紹介したLUNAR2にもあったけど、
最近のゲームではそれらが必ずあるんだけど、ゲーム中はゆっくり見られない
時もあるのでこういうのはうれしいかな。

アニメののりが好きで、そこに参加したい人向け。
テーマソングが秀逸なので、一聴の価値あり。

        お勧め度        75%

もうこれも1年以上前のゲームだから中古で探した方がいいかな。
ちなみにサクラ大戦3はSEGAの新ゲーム機、DreamCast
で出ると聞いてるけど、どうかな?

そういえば、話の途中で「湯川博士」というのが出てくるけど、
あれってやっぱり湯川(元)専務のことかな?
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(2000/02/14号)
{ゲーム紹介}

        「サクラ大戦」

        SEGA SATURN用
        CD2枚組

        SEGA/REDカンパニー
        定価    ¥5800位
        買値    ¥1980(中古)

家庭用ゲーム機「SEGA SATURN」用の、
ドラマチック・アドベンチャー。
以前に紹介した「サクラ大戦2」の前作。

アニメ界や漫画界で有名な作家を使って作ったということで、
発売当時はそれなりに話題を集めた作品。

物語は2と基本的には同じ勧善懲悪ものだが、前半は各隊員の素性(?)に関する
ものや隊員同士の信頼や強調性を高める話が続く。
後半は敵との闘いに話が進むが、一応どんでん返しが有ったり
意外な結末だったりする。

だから、良い話だろうと思いきや、実は―寸不満足。
2に比べれば簡単というか単純。ちょっと練りが足りない。
余りに話が飛躍しすぎたり、敵としてあんまりなものを出したりで、
力作であるかも知れないけど、ちょいと「何」な出来と言わざるをえない。

物語の最後、話の舞台が日本なのにその筋がキリスト教的思考に依っているのは
ちょっといただけないような気もする。
いや、日本にもキリスト教の人はいるが、物語として使う時にはあわない感じがする、
ということである。
これが物語がちょっと「何」と言う部分。

しかし、新しい分野のゲームとして考えるなら、最初としてはこの位なのかも
知れない。

戦闘部分における難易度は1の方がずっと上。
敵が理不尽とも言えるほどやたらと強い部分がある。
このあたりのバランスの悪さも1の評価を下げる部分である。

初めてやった時は「こりゃあ、おもしろい!」と思ったけれど、
2をやった今となってはやはり、システム的に古さを感じずにはいられない。

後の方が出来が良いというのは当たり前のようだけど、
システム的にも物語的にもそうなっているというのは意外と無かったりするので、
(ドラゴンクエストがいい例かも。)
この変遷は好感が持てるものである。

        お勧め度        60%

まあ、2をやって1も気になったらやってみればいいかな?

全てのゲームが終了した後に、ミニゲームが出来るのであるが、
(全てメインの話の中で出てきた物)
この中では花札が秀逸。
ゲーム本体よりこれがおもしろいのでは?
等と言うのは禁句である(^_^;)。
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(2000/12/01号)
{ゲーム紹介}

        「パイプ・ドリーム」
        
        X68000用
        BPS
        FD 2枚
        ¥?(多分6800円位)

パズル物苦手な私がはまった数少ないゲーム。
パイプ(管)をつないで出来るだけ長く水を流すゲームである。

半分は出来るだけ長くつなぐだけ、半分はさらに決められたゴールに
入れる必要がある。
途中で固定の仕掛けを通したり、特殊な経路を作ると高得点になる。
経路を作るパーツはバラバラに出てくるので、うまく選んでつなぐのがポイント。
面が進むにつれて、水が流れ始めるまでの時間、
流れる水の早さが早くなる。
全36面ある。

かなり古いゲームであるが、最近とある筋から安価でもらうことが出来た。
実は初めてやったのはNEC98用で、かなり気に入ったのだが、
X68用が出ているのを知りながらも、なぜかその当時は買わなかった。
で、惜しい気持ちであったのだが、ふとしたきっかけで、
こんな時期に手に入れることが出来て非常にほっとした。

X68用は古いので現在入手不可能だろうが、他機種用、
Windows用やいわゆる家庭用ゲーム機用が出ているかも知れない。
簡単だが面白いので、気楽にやるには良いかも。

        お勧め度        71%
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(2000/12/25号)
{物紹介}

        ドリームキャスト(DC)
        セガ
        ¥19900(税別)

以前ドリームキャスト用ゲームの「グランディア2」を紹介したが、
ドリームキャスト本体に付いても紹介しておこう。

現在の定価は19900円で、メーカーが割引を認めてないため、
まともな店で買えばどこでもこの値段である。

PlayStation2はPlayStation(1)と互換性がある(=ゲームが使える)が、
DCは同社の前のゲーム機SATURNとは互換性がない。
ソフトもハードもである。従って、前に買った物は使えない。

ゲームメーカーはいつもこのようにして世代交代時に出費を強いるが、
いい加減、こういうのはやめてもらいたい。この点ではPlayStation2のやり方
大きく支持する。
(もっとも、ゲーム機メーカーは本体では全く収益が出ないので、
少しでも稼ぐために互換生をなくすというのはわからんでもないのだが。
ちなみにゲーム機メーカーは、ゲームソフト会社から入るライセンス量で
食べているのである。)

DCには標準でゲームパッド1つにそれ用ポート4つ、モデムが付いている。
モデムが付いていると言うのが「売り」だが、通信をしない人には
何の役にもたたないが、ゲームによっては通信対戦出来たり
ホームページからデータがダウンロード出来たり、いろいろ出来るらしい。
プロバイダーは特定されるし、そこの料金は取られるが。

DCには大きな問題が1つ有る。
ゲームデータ記録用メモリー(VM=ビジュアルメモリーという)が別売で、
かつ¥2500もすると言うことである。しかもこれがないと全くゲームが出来ない。
SATURNでは本体だけでも何とかゲームが出来たが、それがDCでは不可なのである。
要するに19900+2500円が最初に必要と言うことである。
2万円握り締めてゲーム屋に行ったら「それだけではあきまへん」と言われるので
要注意である。

ゲームの媒体はGD−ROMというもので、前に書いた通り1Gバイトの
CD−ROMもどきである。
1枚の容量を増やすと言う目的もあるが、
最近はCD−Rが普及したのでCD−ROMではコピーされるということへの
対策でもある。

DCは高速なCPU(日立SH4)と周辺LSIを使っているため、発熱がすごく、
本体横に放熱用ファンまで付いている。
常時回り続けているので結構やかましい。
因みに、この手のファンはメーカー保証は2〜3万時間である。
多分ゲーム機用は価格を下げるため安物だろうから、
1日3時間ゲームをしたとすると2万÷3日=6667日。
5時間で4000日、10時間で2000日・・・もういいって。
まあ、基本的には24時間動作させる物ではないから、
これで良いのである。

最近の携帯用でないゲーム機の売りは美しいコンピューターグラフィックにあるが、
このDCもハード的にすごい物を持っている。
PowerVR2というNECのグラフィックチップだが、
拡大、縮小、回転、視点変更、透明体、屈折、炎、霧、光源、影、合成などが
出来る。
グランディア2の見せる映像のほとんどはその機能を使っただけとも言える。
もちろん3Dのデータを作るのは作成者だから、
そんなに単純ではないのだが。

音的にもサンプリング音源を何重にも出せる(24本位はあったと思う)。

ハードの機能だけで見ればこれだけのことが出来て2万円とは安いと言える。
一昔前なら映像だけで数百万、音だけでそれだけで何十万もした物がこれである。
しかし、ゲーム機は結局はそこで走るゲームの質で評価されるのだから、
良いゲームがあれば安いし、無ければ高いのだが。

        お勧め度        これだけでは無意味なので省略。

グランディア2のために買うべきかどうかは、微妙な線だな。
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