「ソフトクリームメーカー」(2004/05/10号)
{商品紹介}

        ソフトクリームメーカー
        ABP−A型
        タイガー魔法瓶

        購入    カタログハウス
        買値    12800円(税、送料別)

もうすぐ暑くなるので、それに見合ったものを紹介してみよう。

ソフトクリームメーカーである。
うちもご多分に漏れず、夏場はアイスの消費量が多いが、
やはりその添加物なども気になっていた。
添加物だけでなく、砂糖の量もそうであるし、
それ以前に、味が悪いのが多い(というかほとんどな)のが難点であった、

ちょうどその時、カタログハウス社の通販生活という通販雑誌で
このソフトクリームメーカーが紹介されていた。
値段がこれで、ちょっと高い気もするけどべらぼうではない。

で、いろいろ調べてみるとちょうど同じ売価でアメリカ製の物もあった。
タイガーのがソフトクリームに特化したものでアイスクリームも作れない
こともない、と言うものであったのに対し、そのアメリカ製のはアイス・
ソフトクレームメーカーということのようだった。
どちらにしようか悩んだのであるが、やはりアイスクリームとソフトクリームは
違うで、専用機に決めたのであった。ちなみに、アメリカ製の方が
大きな粒の混ぜものが出来るので、応用範囲は広そうではあった。
(本当は食べ比べが出来れば良かったのだけど。)

        ・・・

本機でのソフトクリーム作成は、かき氷機のように氷を入れるだけ、と言うような
簡単には出来ない。準備が必要である。

準備は大きく2段階に分かれる。
1つは本体の冷却剤の準備。
専用冷却剤を冷凍庫で冷やしておく必要があるのだが、これには12時間以上かかる。
更に、1回使ったあとは完全に溶かしてから再冷却する必要があるので、
1日何回も、と言うわけにはいかない。
基本的に1回の冷却で1回の作成(約450ml分)であるが、
これを終えても冷却剤はまだ十分冷えているのでもう2回位は出来ない事は
ないかも知れない。
が、後述するような問題というか事柄があるので簡単ではない。

材料の混ぜは結構めんどう。材料の内、牛乳と生クリームと砂糖は問題ないが、
難関はゼラチン。
大さじ2杯の水に5gのゼラチンを溶かすのが時間がかかる。
ゼラチン5gは結構多いのだ。これをたった大さじ2杯の水に溶かす
と言うことは、それだけ高濃度の溶液を作ると言うことで、
湯煎しながらやらないとすぐに「だま」が出来る。
慣れないとこの作業だけで20分以上かかるのではなかろうか。
説明書にはゼラチンに水を入れて湯煎で溶かす方法と湯煎したお湯に
ゼラチンを少しずつ入れる方法の2通りのやり方が書いてあるが、
確実に前者の方が楽。これなら10分位で出来る。

材料は分量通りに用意すること。
ただし、砂糖は少し少なめにした方があっさりして良いかもしれない。
おおよそ450mlとなり、これが1回分である。

モーターを回転させながら材料を冷却剤の中に入れると、
夏場でもおよそ13分位で出来はじめる。
最初は柔らかめであるが、しばらく出すとちょうど良くなる。
この状態で、およそ10分から15分が食べ頃である。

この分量、実は4人家族なら余るほど出来る。
ソフトクリームなら1人1〜2本分食べて、まだ半分は余るという感じ。
よほど友達とか呼んでいない限りそんなにたくさん食べきれない。

で、肝心の味はどうであるか。
これはもう「おいしい」の一言に尽きる。
実においしい。
牛乳本来の味が出ていてすばらしい。
ソフトクリームってこんなにおいしい物だったのかと再認識できる。
ちまたの店ではもう食べられない。
無添加万歳である。

レシピが20種類ほど書いてあるが、基本的には全て同じといえる。
機械の構造上固まりを混ぜることが出来ないので、
液状またはクリーム状のものを混ぜることしかできないからだ。
コーヒー、紅茶、濾したサツマイモなのである。
(アメリカ製のはチョコレートチップなどの固形物を入れることが出来る
ようであった。)

これ以上経つと固まりすぎて、もはやソフトクリームとしては絞り出せなくなる。
温度が冷えすぎると粘度が高くなりすぎるのだ。
ゆえに材料を入れてから絞り出しきるまでの時間が重要なのだが、
まあここで出てこなくなっても、アイスクリームとしては食べられる。
これもおいしい。
ソフトクリームほどの鮮烈さはないが。

        お勧め度        88%

いやあ、この味が出れば十分元は取れたと言える。
価値ある出費である。
何度も書く様だが、一度この味を知ってしまうと下手な店では二度と
食べられなくなる。それほどのおいしさである。

説明書にある分量は守らなければならないようだが、
その分量は1家族分としてはちょっと多い。
余った分は冷凍したが、やはり作りたてが一番であることは言うまでもない。
友達を呼んで作るのも良いかもしれない。

・・・それにしても、私はこれを食べると多くの場合なかが緩くなる。
元々濃い牛乳を飲むと緩くなる方なのだが、これは
牛乳300ml+生クリーム450mlでもう濃厚そのものだから、
こうなるのであろうか。
それとも単なる冷えの性か。
お通じの悪い時に食べると効果覿面。ただし、なかなか止まらないのが
難点なのであるが(^_^;)
ちなみに、こうなるのはソフトクリーム状態の時だけであって、
一端アイスになると食べても大丈夫なのである。不思議だ。
<戻る>