「FU−R25/40CX」(2006/03/13〜03/20号)
「商品紹介」

        空気清浄機
        SHARP
        「FU−R25CX」
        「FU−R40CX」
        
        定価    オープン
        買値    R25CX   15120円(税、送料込み)
                R40CX   16976円(税、送料込み)
        http://www.sharp.co.jp/products/fur60ch/index.html

それは2005年の6月始め。
会社でのどに違和感を覚えた。それ以降咳が出始め、
なかなか止らない、というひどい状況に陥った。
家にあった風邪薬は全く効かず、
病院に行って薬をもらっても効かずという状況であった。

うちはいろいろとほこりが多い。
布団が万年床状態になっていることもあるし、
屋根裏からネズミの糞がちりとなって落ちてきているという事実もある。
(天井に膜を張っていると、大量に溜まるのでよく分かる。)
ダニもいる。
ということで、もしやと思い買ったのがR25CXである。

先に咳の話の顛末を書いておくと、その後別の薬(バンコマイシンに効く薬)に変えてもらったところ
急に咳が引き始めた。しかし、通常1回分(6錠)では完全には止らず再度もらってやっと止った。
(この薬はきついので、1月1回投与だけである。が、ちょうど月が変ったのでもらえた。)
この間は胃のレントゲンを撮るやら血や痰からの結核の検査やらいろいろやった
のであるが、結局全部白。実はバンコマイシンに対する抗体反応すら出なかった。
アレルギーの抗体反応もなかったが、その可能性はないとは言えないというような
感じで、結局の所何が原因であったかは解らないままである。

実は、この咳が引き始めた時期にこの空気清浄機が来た。
だから、こちらが効いている可能性もある。
事実として、うちでは咳が出ないのだが外では出ることがまだある。
以前のように止らず連続するということはないが、
これはやはり家の空気はきれいで外は汚いということではなかろうか。
ついでにいえば、子供の咳も少しは出にくくなった気がする。

それはそうと、ということで買った空気清浄機である。
このシャープのものを選んだ理由は、評判が良く価格が比較的安い上に、
理論的にも効きそうだったからである。

・浮遊カビ菌、ダニアレルゲン、ウイルスを不活化する「除菌イオン」の放出量を倍増した
・新開発「除菌イオン発生ユニット」で、空中での浄化力と脱臭力を高め、
・さらにカーテンなどの付着臭にまで威力を発揮する家庭用空気清浄機

というのがメーカーのふれこみ。
うちの場合、先に書いたほこりの他に、道路に面しているため
排気ガス臭もきついことがある。

動作音であるが、「強」にしない限りほとんど聞こえない。
静音時の動作音は16dB(デシベル)という。音の大きさをdBで表すと、

  0dB   普通の人の聞こえる一番小さな音
 20dB   木の葉のふれあう音/置時計の秒針の音(前方1m)
 30dB   郊外の深夜/ささやき声
 40dB   市内の深夜/図書館/静かな住宅の昼/こおろぎの声/静かな事務所
 50dB   静かな事務所/クーラー(屋外機、始動時)
 60dB   普通の会話/静かな自動車の中
 70dB   ステレオ(正面1m、夜間)/騒々しい事務所の中/騒々しい街頭
 75dB   大声での会話
 80dB   洗濯機・自動車の騒音/地下鉄の車内/電車の車内/ピアノ(正面1m)
 90dB   犬の鳴き声(正面5m)/騒々しい工場の中/カラオケ(店内客席中央)
100dB   電車の通るガード下
110dB   ロックコンサート/自動車の警笛(2メートル)/リベット打ち
120dB   飛行機のエンジンの近く
130dB   耳が痛くなる/ジェット機

ということらしいから、木の葉のふれあう音より小さい音という事になる。

ちなみに、このdBの「d」は容量表記におけるデシリットル(dl)の「d」と同じで
1/10を表す接頭文字であり、本来音の大きさを示す単位は「B」=ベルである。
「ベル」は電話のベル。
またこの数値は相対値で
        音の大きさ(dB)=10log10(音の大きさの比)
と計算されるので、1B=10dB違えば10倍、2B=20dB違えば100倍となる。
(2倍の違いは3dB。)

「弱」だと動いているのかどうかが解らないくらいに静か。
枕元=耳のそばではさすがに風の音が聞こえるが、少し離せば問題ない。
「強」ですら、扇風機の首振りの弱より静かである(振らない状態だと中ぐらいか)。
同じ音の大きさでも周波数によって耳に付くかどうかが変るけど、この清浄機の音は
周波数からしても余り気にならない領域ではある。

フィルターは1月に1回ほど掃除機でほこりを取った方が良いのだが、
これを怠ると吸気音が多少大きくなってくる。
(うちでは吸気音が多きので見たら汚れていて、後で取説を見るとそうだったと。^_^;)

自動モードにしておくと、空気の汚れを検知すると自動的に強動作になる。
通常はこれにしてあるが、窓を開けたとき、ふすまを開けたとき、
布団を上げたとき、スプレー類を撒いたとき、そしておならをしたとき(^_^;)などは
動き始めるので、なかなか良く検知しているようである。
なぜだか急に強になることがあるが、一体何を検知しているのであろうか。

空気の出口は上。
おそらく下から吸い込んで上に出していると思われる。
そのため、壁ぎりぎりに付けて設置しても問題ない。
(ただし、左右は60センチあけろと書いてある。)
重さも4.8キロと軽く、移動も苦にならない。

前面には明かりがいくつか付いているが、リモコンでほとんどを消すことができる。
元々それほどまぶしくはないので、そういう面でも枕元に奥のに不都合はない。
デザインは非常にシンプル。こういうのは好き。

25CXは12畳用。
年間電気代は580円だとか(1KWh=20円で計算されていると思う)。
ただし、これは静音モード時なので、急速モードではこの7倍ほど、標準でも倍ほどかかる。
ずっと急速モードで動くことはないので、最大でも1000円までといえる。
これだと付けっぱなしにもできる。
うちの場合、タイマーで誰もいない昼間は止めている場合もあるが、いる間は夜中も含め付けっぱなしだから、
1日24〜16時間は稼働している。

ホームページを見てもらえば解るが、このシリーズには上位から下位まで6種類ある。
その中でこれを選んだのは主に12畳までという条件と価格である。
1つ上の機種FU-R40CXは(これを書いていた当時)4000円ほど高くなるが、
25CXはフィルターの寿命が2年だが40CXは5年もち、フィルターの価格が5000円するので
結局の所そちらの方が良かったかなと思っている。気化ミスト機能というものも付いているようだし。
ちょいと調べが足りなかった。
新機種が出たら追加購入するかもしれない。
(で、これは別の部屋に持って行くと。)

        ・・・ここまで書いて約半年後・・・

R40CXを追加購入した。R25CXを入れてから私が全く風邪をひかないこと、
また子供の部屋に入れたら子供が咳をしなかったこともあって、上位機種を買ったのである。
この時点では25CXとの価格差はもう2000円を切っていた。
これなら迷わず40CXである。

このシリーズはすでに現行商品ではないが、その分安かったというのが決め手である。
もう1つ上の51CHでも良かったが、どうも機能がありすぎる分故障もあるようなので、
こちらにした。
空気清浄機はシャープだけでなく他社からも出ており除菌消臭能力が高くなっているが、
人間の免疫力を保つためには何が何でも全て除菌すべきではないと思っているので、
多少能力が劣っても良いのである。
最近はアレルギー体質の人が増えているが、これは除菌しすぎで体が菌に対して抵抗力がなくなった
ために発生する。人間は菌と共生しなければいけないのだ。
捕るべきはほこりであって、菌ではない。

R40CXは25CXと比較して
        19畳まで
        脱臭フィルターが付いている
        年間電気代は480円
        静音時の動作音は14dB
という仕様である。大きいのに電気代が安く、音も静かで、かつフィルターも5年持つ。
最初からこちらにしておけば良かったと思っても、それは後の祭り。
(交換フィルタは25用;FZ-R25SF/FZ-T28SFも40用;FZ-S40SFで40用が高い。
http://www.sharp.co.jp/kuusei/filter/index.html)
大きいのに静かなのは、大型ファンをゆっくり回すためで、
これは一般的なファンに言えることである。

R40CXが届いてびっくり。でかい。
25より倍ほども大きく感じる。
実際には横幅は同じ、奥行きは4センチ、高さは14センチ大きく、
重さは6.7kgである。

音は仕様の数値上では若干静かになっているが、実際はほとんど変らない。
さすがに強になったときに音はこちらの方が大きい。
重さの差は2キロだが、これは意外に大きく感じる。
25CXは片手で楽々だが、こちらはちょっとつらい。

脱臭フィルターがあるので匂い取りもしてくれるはずであるが、
効果はよくわからない。これは2ヶ月に1回洗浄する必要がある。
フィルターサインが点くので、その都度である。
中性洗剤のお湯に30分ほど浸け手洗い(この際活性炭のかすが出ることがある)、
十分すすいで乾かすわけだが、乾くまでは運転してはいけない。
すぐには乾かないので1〜2日は使えなくなる。
要注意であるし、この作業実は結構面倒である。

暖房器具との同時使用についても書いておこう。
うちではガスファンヒーターを使っているが、燃焼させているということは当然
排気ガスが出ている。でも動きには変化はない。
要するに燃焼に伴って発生する二酸化炭素や一酸化炭素には反応しないと言うこと。
だから、その動きを元に換気するようにしてはいけない。
空気清浄機といえども一酸化炭素、二酸化炭素を捕ってくれるわけではないので、
換気は必須であることを忘れてはいけない、ということである。

そうそう、リモコンは25と40でほぼ同じだが、40用は
脱臭フィルター洗浄サインをリセットするボタンが付いている。
他は同じなので、40用のリモコンで両方操作可能。
なお、なぜかマランツの学習リモコンRC1400では学習させられなかった。
特殊なコードなのかもしれない。

        お勧め度        89%

最初は80%位にしていた。それはその時点ではハッキリした効果がわからなかった
からだが、事実として咳は出なくなったのでここまで上げた。
もちろん薬のおかげもあったとは思うが。

その後私は一冬越しで全く風邪をひいていない。
子供は風邪をひいたけどひどくはなってないし、回数は少ない。
まあ、備えあれば憂いなしという状況である。

先に書いたとおり、これらのモデルはもう現行機種ではない。
これを書いている時点ではそうだったのだが、公開までの間に新機種が発表されてしまった。
それなりに機能強化されているので今欲しい人はそちらも検討すべきであろうが、
私のように、除菌は強くなくてもいいという人には旧機種を安価に買うという
手もお勧めである。
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