「PC接続機能付き万歩計」(2007/07/02号)
{商品紹介}

        PC接続機能付き万歩計
        「Walking Style HJ-710IT」
        http://www.healthcare.omron.co.jp/product/hj710it_1.html

        オムロン
        定価    オープン価格(Amazon参考価格が6510円)
        買値    3980円(税込み、送料別)

オタクラ本誌では最後にずっと毎週の総歩数を掲示していた。
その万歩計は2001/03/26号に紹介した
ゲーム付き万歩計であった。

この万歩計、ゲーム付きだということで色物だと思われるかもしれないが、
なかなかどうして基本性能が非常にしっかりしていて良いものであった。
歩数のカウントも非常に正確だし、過去7日間の歩数、
総歩数(100万歩で0に戻るが)も記録してくれた。
新潟も白馬もこれでカウントしている。

しかし、如何せん酷使したせいか末期にはボタン押しても反応しなくなってしまった。
ベルトに引っかけるタイプだったのでしょっちゅう落としたし、
仕方ないのかもしれない。6年間よく持ちこたえてくれた。

実はボタンの調子が悪くなりかけてからずっと新しい万歩計を探していたのだが、
取って代われるような物が見つからなかった。
過去数日間(出来れば1週間)の歩数を記録すること、
歩数カウントが正確であることが必須条件である。
時計も必要だ。

ところが、ある日ふとゴミ箱に入ってたメイルを見たらそういうのが売られていて、
その日まで特価だったので買ってしまったのがこれである。

カタログによると履歴は14日分ある。
しかも、単なる歩数と運動として認められる10分以上連続歩行(しっかり歩行)の2つを分けてカウントできる。
時計もあり。
歩幅を設定すれば歩行距離も表示される。
後、消費カロリーと脂肪重量も。
しかも今度はUSBでPCにデータが吸い上げられる。

今度のはベルトに付けるタイプではなく、
ストラップを付けて、その先のかみつき型のフックでポケット等にくっつける。
確かにこのタイプだとよほどでないと落ちることはないが、
薄着の季節には丸見えになるのでちょっと「あれ」かもしれない。
胸ポケットに付ける場合、付属ストラップではちょっと長すぎるので、
私は途中でホッチキスで留めて短くしている。
別の短いひもにした方が良いのかもしれない。

前面は色は黒でボタンは黄色。背面は灰色。
大きさは前のとほぼ同じでちょうどLサイズ卵くらい。
もちろん厚みはそんなにはなく1.5センチほどだが。
だから見目にそんなに悪いものではない。
前のがピンクだったので、出来ればそれに近い色が欲しかったが、
残念ながら、色の選択肢はなかった。

加速度センサが2つはいっており、ぶら下げていようがバッグなどに入れていようが正確にカウントすると
いうのが売りだが、実際にはかなり少なくカウントされる。
しっかり歩行の方はほぼ正確だが、それ以外の「だらだら歩行」では7割程度であろうか。

説明書によると、ジョギングのような早い走りや逆に極端にゆっくりした歩きではカウントしないそうな。
また、本体が水平に近い状態にあるときもだめ。
前の万歩計はそういうのも正確にカウントできていたのだろう。

まあ、しっかり歩行でないと運動としては意味がないのだから、それがあっていれば良いとは言えるが、
前の万歩計と比べて明らかに歩数が少なく出るので、ちょっと精神的慣れが必要だ。
(買ってからしばらくは2つの万歩計を付けて比較していたので解った。
そのうち前のが完全に反応しなくなってしまいこちら1本運用になった。)
ジョギングが正確にカウントできないというのは困りもんだと思うが、
この万歩計はそういうときに使うものではないのだろう。

最初のポケットの外側=人から見えるように付けていたが、
この状態ではかなり揺れるのでジョギングと見なされたのかもしれない。
そう思い、ポケットの中に入れてみたが、余り変わらない。

ちなみに、これを付けてJOBAに乗ってもカウントされない。

過去の歩数履歴は、7日間は本体で見られるが、それ以前14日までのはPCで取り込まないと見られない。
PCへの接続を1週間に一度にするか2週間でも良いかの違いにしかならない。
基本的には1週間に1回PCにデータを取り込んで履歴を保存するのが良いようだ。
うちではオタクラ本誌発行時に必ず取り込んでいるので手間ではない。
1回の取り込み時間はせいぜい2〜3分なのですぐ終わる。
時計で管理されているので、同じデータが重複記録されることもない。

PC上では総歩数の他、毎日の目標歩数と入れておけば達成率も表示される。
達成率別ソートもかかり、いつが一番良く歩いたかなども一目で解る。
ソフトは付属しているが、1本で複数人数の管理が出来るので、
家族で複数のこれを買って集中管理というのも出来るだろう。

困ったことに総歩数は本体に記録がない。
これはPC上で集計するしかない。
旅行期間中何歩歩いたかなあ、とか言う使い方は出来ない。
それと、これは前のも出来なかったが、これから何歩歩くかを計測する
「ラップ歩数計測」があればいいと思うのだが、これにも付いてない。
山登りとかのと気にあったらいいなあといつも思うのだが。
そんな要望はないのだろうか。

前の万歩計はボタンを押したときだけ表示する「省エネ設計」だったが、
これは常時表示されている。特に時計が表示されるのが私にとっては良い点。
何せ腕時計も携帯電話も持たない私にとって、万歩計のボタンが効きにくくなって
表示がさせにくくなって以降は時計を探すのに時折苦労することもあったのだが、
これが解消された。

        お勧め度        89%

何歩歩いているかを意識すると、歩こうという気になるので、
ウォーキング健康法をする人には万歩計は必須といえるだろう。

ここまでの高性能機がいるかどうかはあれだが、
集計が見えるとそれはそれで楽しみにもあるし、
そもそも安い機会は歩数カウントが至極いい加減な場合も多いので、
やはりこれくらいのちゃんとしたものの方が良いだろう。
(特に中国製の1000円未満のものの中には手で振ってもカウントがバラバラなほど出来が悪い物すらある。)
これも若干少ないのがあれだが。

電池は6ヶ月持つらしい。
CR2032というコイン型の一番良くあるタイプ1個。
多分コンビニなどでも売ってるだろうから、
これなら買うのに困ることもないだろう。
前のが「省エネ型」だったので(同じ電池で)2年近く保ったことを思えばずいぶんと短いが、
まあ、常時表示なら仕方ないだろう。
問題は、電池交換時にデータが消えてしまうのかどうか。
基本的には交換後はリセットしろと書いてあるが。

なお、「データ記録を毎時00分に行っているので、それをまたぐような時間に電池交換するな」と書いてある。
揮発性メモリーから不揮発性メモリに書き込むのが毎時00分だという事だろう。
特に00:00分には日付変更処理(歩数カウントを0にするなど)が入るので余計におかしくなるから注意、
とある。
電池交換時は時計に注意である。

PCへのデータ転送機能のない下位機種も発売されていているようである。
でも価格差が1000円ほどしかないのでこちらの方が良いのでは、等と思う。
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