「活力なべ」(2003/11/24号)
{商品紹介}

        「活力なべ(5.5l)」
        
        定価    ¥24800(税別)
        買値    ¥19900(税別+送料込み)

        「スーパー活力なべ(3.0l)」
        ガラス蓋+真空蓋+空気抜き付き

        定価    ¥29900(税別)
        買値    ¥24900(税別+送料込み)

        アサヒ軽金属工業(日本製)

また鍋シリーズである。
実はこの「活力なべ」は、ずいぶんと前に紹介したディナーパンと同じ時に買ったのである。
スーパーの方は後日買った小型版。

曰く、「短時間で調理出来る」。

最近は「自分で料理をせんと始まらん」状況なのであるが、
ほとんどが会社帰ってからおなかが空いて動けなくなるまでの間に
作らなければならないので、時間との勝負となる。

ディナーパンでは料理の失敗は減るが調理時間の大幅短縮は出来ない。
というより、出来る料理の種類が少ないので、何とかそれを増やす方策が必要である。
(それは付属の料理本の厚さでも解る。この圧力鍋付属のそれは113頁でパンのは21頁。)
ということで、同じ会社のこの活力鍋だといろいろ出来そうに書いてあったので、
買ってみた。

まず最初にやってみたのが「ご飯炊き」。
お米を研いで30分以上水に付けてから炊く。
強火加熱で蒸気が出るまで待ち、その状態で1分加熱。
火を切って10分間くらい余熱調理で出来上がり。

早い上に炊きあがったお米もおいしい。
お米に艶がある。噛むとさらっと崩れ甘味がある。
特に比較的新しい米ではそれが良く解るが、古めの米
(研いでいる内に割れてくるお米)でもそれなりになる。
少なくとも今うちにあるIHジャーよりかはおいしい。
ということで、IHャーは今休眠状態である。
(もっとも、圧力鍋でいくつかの料理を作らなければならない時には
 使うかも知れないので棄てるわけにはいかないが。)

チラシには「1分でご飯が炊ける」と書いてるが、それは嘘。
実際には水につけるところから考えれば40分くらいはかかる。
それが出来ているとしても1分は絶対無理。
電気炊飯器の普通のコースに比べればずっと早い(その上おいしい)が、
この書き方には問題がある。
これに限らず、この会社の製品には誇大広告というか実態と合ってない
表記がいくつか見られるので注意(いつも値引き販売しているのに通常価格が書いてあったり)。

野菜(玉ねぎ、じゃがいも、人参、じゃがいも、かぶ、パセリ、トマト)の
スープを作った時は、付属料理本の不出来(後述)により、
完璧とは行かなかったが、結構良く出来た。
驚いたのは、非常に少ない量の水でもスープになること。
野菜は結構水分を含んでいる証拠。これがほとんど蒸発せず使えるからだろうけど、
野菜の持つ水分を飛ばさず使う+加熱時間が短時間であることも合わせて、
その分栄養も飛ばないので良いようだ。

大豆の煮物(?)もとても旨く出来た。
これがまた豆が非常に甘くておいしい。
これも短時間で調理する良さだろうか。

そうそう、スープなど匂いが強い食べ物を作った直後にお米を炊く時は、
しっかり洗わないとお米にその匂いが付いてしまう。
理想的には2つの鍋を使い分けるべきなんだろうけど、高いからなぁ。
TIFAL(旧SEB;フランス製)の圧力鍋が安くて評判が良さそうなので、
それでも買うかな。

何にしても、結構短時間でいろいろと出来るのでおもしろい。
こんな時間なら、いろいろやってみようと言う気になる。

少々量や手順を間違えても構わない。
材料が少し違っても大丈夫だ。
このアバウトさも私のような人間には楽で良い。

もっとも少量が作りにくいので、出来たものを食べる人がいない時には後が大変なんだけど
(冷凍出来ない物だと同じ料理が数日続くことはざら。失敗作でもね)。

まだ平日家に帰ったから作り始める、と言うのはお米以外ではやってないが、
休日ちょっとやってみるのは楽である。

さて、圧力鍋と言えば安全面が気になる。
特にこれは「家庭用圧力鍋としては世界最高圧の1.45K圧」ということなので
注意がいりそうだが、3重以上の安全構造なので安心か。

構造的には熱に強いシリコンゴムを使っているのはもちろん、
蓋はねじらないと取れない構造で、しかも高圧時にはそれにロックがかかる。
少なくとも、今まで使っている間に変なところから蒸気が洩れてきて
危なく感じたと言うことはない。
世間の評判では、理研の圧力鍋が危ないという話が有ったが。
(実は、今まで持っていた圧力鍋が理研の物だった。あんまり
使ってない内に錘がなくなってほっていたけど。)

ステンレス+アルミの5層(スーパーは電磁調理器でも使えるように7層)構造で
力学的衝撃にも強く、また保温性も高い。
高温高圧なのでアルミだとその溶け出しが恐いけど、
そういうこともない。

        お勧め度        活力なべ        80%
                        スーパー活力鍋  90%

「圧力鍋」と言うだけで見ればもっとお勧め度は上げられるけど、
やはり少々高いのが難点かな。
先にも書いたTIFALの物も良さそうなので、それから圧力鍋を使い始めるのも良いのかも。
贈り物にも良かろう。私も親戚の子の入学祝いにあげた(自炊生活するから)。

スーパーの方が高めなのは、小さい分扱いやすいから。
活力なべは両方ともおよそ3キロあるので重いが、
体積が小さいだけもずいぶんと楽になる。
料理中は別に良いけど、洗う時に結構困る。

結構しっかりした調理本も付いているので、
これだけでもかなりレパートリーが増えそう(増えた)。
今までの、見た目にも実際も非常に簡単な物だけ+冷凍もんの解凍だけ
料理からの脱却は出来そうである。

が、この本、先にも書いた通り結構いい加減に書いてあるので
(量がいい加減だったり、材料とか下ごしらえ仕方が抜けてたり)なので、
一度は作ってみないと(失敗しないと)解らない部分もある。
「ホワイトソース1カップ」とか行きなり書いてあったりもする。
どうやってそれを作れば良いのだ?
「そんなもん書かんでも当たり前じゃい!」なのかもしれないけど。

材料によっては焦げ付くのも困りもの。
いや焦げ付くというより、染み付いて取れなくなる。
変な味や匂いが出てくるわけではないが、見た目汚れが残ったままに見えるのは
余り良くない。鍋の素材の特質かなぁ。
だから、料理が終わったらこの鍋に入れて保存はせず、直ぐに別容器に入れて
保存するのがよさそうである。

活力なべの方は別売のスチーマー+ガラス蓋セット(¥5900)を買うと
蒸し物も出来る。まあ、ガラス蓋はスーパーのそれと同じ大きさなので
そのまま使えるし、スチーマー=網かごも直径20センチ位の物を捜せば
入るので、わざわざ純正の高い物を買う必要もないけど。
(買っちゃったけど。)

いろいろと言いながら、現在の稼働率、休日は300%位。
(一日3料理は作るということ。 一番すごい時は鍋と入れ換えして2料理並行もある。)
家族にも喜ばれて、良いことである。

最後に2つ秘密を。
活力なべ(スーパーも)、定価が書いてあるけど「実は」その価格で売られていることはない。
いつも5000円引きだ。
スーパーではさらに「真空蓋プレゼント」と書いてあるが、これもいつも付いている。
それを「今だけ」とか「会員様だけ」といつも書いてある。
これはある意味公正取引法違反ではなかろうか。
まあ、いずれにしても安いから良いんだけど。

そうそう、年末など年に何回か会員=今までに買った人向けに10%1000円割引の販売がある。
欲しい人はそれまで待つと良いかも。
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