「JOBA EU−6441」(2007/07/16号)
{商品紹介}

        「JOBA EU−6441」
        松下電工
        定価 138600円(税込み)
        買値  93800円(税・送料込み、マット、カバー付き)
        http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=EU6441

乗るだけで痩せるという乗馬式の痩身具(毛唐語で言うならフィットネスマシン)の一種。

2006年の9月から、鬱のリハビリを兼ねて御苑を歩く・走るようにしていたが、
2007年に入ってからは体調不良が続きほとんど行けないまま4月にまでなってしまった。
その頃は本当に体調が悪いくせに食べる量はむしろ増えてしまい、
急激に体重(体脂肪率も)が増えた。
これはまずいと言うことで、2006年の冬のボケナス時に
一旦検討はしたものの購入は中止したこの機械を購入することにしたのである。

乗馬が健康に良い、とくに腰痛や膝の痛みの治療に効く
というのはヨーロッパではよく知られたことらしい。

で、そういう機械が出来ないかととある先生が松下電工に話を持ち込んだのが
開発されたきっかけという(それ以前にも何社か声を掛けたが断られたとか)。
初代は本当に馬のロボットでなんと2000万円もしたらしいが、
そこから必要な「揺れ」だけを抜き出し、家庭用に小型&安価にしたのが
このシリーズである。
この6441はその4代目。

この手の機械は他の会社からも出ている(ロデオなんとかとか)。
しかもそれらの方がだいぶ安い。
しかし安すぎるのは効果の面でどうかと思うし、
高いのももったいないので、中堅機種を買ったのである。
(ロデオは乗り心地が「安いなり」らしい。)

しかしこの機種、人気なのか買おうにも安い店は軒並み売り切れであった。
そんなとき、Amazonが専用マットとカバーを付けて上記値段で売るというキャンペーンを始めた。
最安値の店に比べ4000円ほど高いが、まあいいかと思い注文した。
でも翌週には売り切れが減って、84000円くらいが相場になってた。
どうやら一番相場が高いときに買ってしまったらしい。
急がば回れ。ガッテム。

実はマットは製品にももっと良い物が付属しているから要らない。
カバーはあった方が良いが、ほこりが溜まる部分はないし、毎日乗るなら要らないと思う。
結局、要らない物を付けて売っているだけである。
在庫処分?
ちなみに通常価格は、カバーは980円、マットは1780円(いずれもAmazon価格)であった。

箱は結構でかい。
MH700ほどではないが、子供なら余裕で入れるほど。
重さは34キロもあるので、1人で移動させるのは難しい。
本体全部に手綱があるが、これを持って・・・ではなく、
その下に持つところがあるので、そこを持って前を上げるようにして移動させる。
後ろにキャスターが付いているからだ。
私は移動してから説明書を読んで「しまった!」と思った口。
あまつさえ「手綱は持つな」と書いてある。
説明書は最初に読もう。
さすがにこの重さの物を2階に持って上がるのは無理だったので、1階に置いてる。

動作音は思っていたよりか静か。少なくとも2階では聞こえない。
ただ、マットを敷いていても床へ振動が伝わるので、マンションなどでは
気をつけた方が良いかもしれない。
デザインはなかなか良いので、居間にあっても目障りにはならないだろう。

上位機種EU6422との違いは、高さ調節が出来る(高さ方向の運動がある)ことと、
座る部分にエアバッグがあり、これの拡大・収縮により股関節を広げる運動が出来ることにある。
これらはあればいいとは思うが、なくて困るものではない。
幼稚園の子供でも器用に乗るので高さ調節はほぼ必要あるまい。
股関節運動はダイエットボールを足で挟めば出来る。
でも、前傾・後傾は必須だと思う。

コースは自動とお好みに大別され、自動には水平のみ;エクササイズ、前傾中心;ウエスト、
後傾中心;ヒップの3つがある。
この機械は水平動作と前傾・後傾の角度調整が出来るので、
その組み合わせを自動的に変化させるか、手動で設定するかである。
自動コースは1回15分。

いずれのコースでも速度も変更可能であり、自動では標準は一番遅い速度からある程度の範囲となる。
「ある程度」とは、速度はある範囲を持って変化するからで、
もっとも遅く設定していても、ある程度早くなることもあると言うことである。
最初はもっとも遅い=標準速度でやらないと体を支えきれないと思う。
慣れてきたら+1、+2としていけばいい。
速度が上がるほど踏ん張りが必要になり、負荷が上がる。
1段階上がるだけでもかなり変わるから、最初は無理は禁物である。
現在は後述のJOBAビクス内では+2〜+3しているが、この速度での負荷はかなりなもので、
気を抜くと振り落とされそうになる、

乗るときは鐙を足の親指の付け根で踏むというか踏ん張るようにし、
胴体を太ももで挟むようにする。
一応手綱も付いているが、握らない方が体が揺られるのが大きくなって効果が上がる。
(逆に言えば、慣れるまでは持っていた方が無難。)

足で胴体を挟むとふくらはぎの横が鐙に当たる。
これで揺れるとそこが擦れるわけで、ズボンなりのその辺りも
擦り跡が出来るかもしれない。うちでは特に問題は出てないが、
気になる点である。

これで揺られるわけだが、最初は単調に感じるし、
「こんなんで本当に効果あるの?」と思うが、
降りてみると結構筋肉が使われているのが解る。
実際にはかなりハードな筋肉の使われ方である。
後述のJOBAビクスをやらない、単に載っているだけなら前傾中心のウエストコースが
一番効くように思う。
鐙を踏ん張り胴体を挟んでいると、足の内側の筋肉が思いっきり使われる。
終わる頃にはけいれん起こすほどになる。
(数日もすれば慣れる。)

慣れないうちは酔うこともあるし、結構おなかに来るので食後すぐは止めた方が良いと思う。
寝る前にやるとほどよい疲労があるのでちょうど良い。
風呂上がりに15分やって、そのまま寝るのが一番良いかな。
単調と思う動作も、慣れてくると確かに馬に乗られて歩いているようで気にならなくなる、
というか楽しくなってくる。

ジョーバビクスという、JOBAに乗りながら行う運動のDVDも付属している。
乗りながらなので当然上半身だけの動きとなり1つ1つの動きは単純だが、
それを繰り返し行うと上半身か半身が同時に動かされることになり
それなりに運動になる。

コースはシェイプアップ、ウエスト、ヒップがあると書いたが、
その違いは水平、前傾、後傾の時間配分だけである。
ウエストなら前傾1分後傾30秒、ヒップならその逆という感じ。
シェイプアップは水平の速度変化のみである。
ジョーバビクスの運動はそれぞれにだいぶ異なるが、
やはりそれぞれの筋肉を動かすように組まれている。
シェイプアップコースが一番運動量が多いが、
意外にも息が上がるのはウエストコース。
ウエストコースでは前傾時に出来るだけ体を倒すのが腹筋を使うコツ。

15分は短いようで長いので、このDVDでなくとも、TV等見ながらの方が良いかもしれない。
うちではTVの真ん前に置いてある。ニュースを見ていることが多い。
シアタールームに置こうか迷ったが、もう2階に重量物を置くのは気が引けたし、
それ以前にこの大きさ&重さの物を持ち上げること自体1人では無理だし(うちの嫁さんは
そういうこと絶対に手伝ってくれない)、これの振動がHDDに悪さしそうなのでやめた。
馬の出てきそうな映画(西部劇や時代劇)を見ながら乗ってれば臨場感あったろうに。

そういえば操作ビデオが付属している製品が時々あったが、
それが今やDVDである。それだけDVDが普及したと言うことだろう。
何DVDが見られない?それならJOBA買うより先にDVDプレイヤーを買え、である。

うちでは子供も時々乗ってるが、一番下の子は遊園地にある、
お金を入れたら動くあの遊技器の様に思っているらしい。
時間があれば勝手に乗って動かしている。毎回1分くらいだが。
確かに似てる。今は前面に目と口のシールを貼って「蛙ちゃん」と呼んでいる。
「馬」に似せるにはそれ相応の工作が必要かと。
子供を乗せるときは、結構高さがある上にシートが人工皮革なので
滑り落ちないように気をつけてやる必要がある。
うちでも滑り落ちて泣いてたことがあるので、ここは要注意である。

さて、効果はあるかどうかである。
確かに効果はある。筋肉質の体になる。
まずは足にそれを感じ、次ぎにおしり、最後におなかと言うところだろうか。
この「体感効果」はかなり早い時期から感じられる。
私の場合は1週間で体感できた。

筋肉が付くのが一番わかりやすいのは内股だろう。
鞍をずっと挟み込むのでいつの間にかそうなるのだ。
そうそう、「挟み込む」時に普通のズボンだと滑ってしまう。
「生足」になるか、滑りにくい生地のジャージなどをはいた方がよいと思う。

あと、JOBAビクスをやってると上半身が絞られてくる。
私の場合、御苑を歩いているだけでは全く落とせなかった胸のふくらみ(^_^;)、
もとい、胸の脂肪が落ちた。
JOBAビクスは結構体をひねったりするので、腰が弱い人はちょっと気をつけた方が良い。
私も何回かちょっと痛くなった。まあ、その場限りの痛みだったけど。

「15分これを毎日やったら絶対に痩せる」と書きたかったが、
実際には体重は減らなかった。でもそれまで増加傾向にあったのが止まった。
私の場合は2週間くらいで。
まあ、食べる量を減らさなかったから時間がかかった、というのもあるだろうけど。
この間朝と寝る前の毎日2度乗っていた。
そのくらいでこの期間はかかると言うことである。
即効性を求めてはいけない(これでも十分早いとは思うけど)。

また、体脂肪率も徐々にではあるが下がっている。
ということは、筋肉質になってきているということである。
腰が痛むこともほとんんどなくなった。
乗った後は、2キロくらい歩いた後に似ている。
発汗量とか体の温まり方が。

逆に言うと、それだけの運動量がある。
体をひねる動作などではバランスを崩して落ちる可能性もあるから。
まずはJOBAに15分乗るということに慣れ、それが楽に出来るようになったら
JOBAビクスに挑戦、さらに慣てきたら速度アップという順番になるだろう。
(慣れると逆に標準速では物足りなくなる。)

なお、残念ながら便秘は治らなかった。
それでも腹筋が付いたので気張りやすくなったとは思うのだが、
出なけりゃ意味はない。
JOBAビクスでは結構おなかもひねるので効果を期待したんだけど。
やはりこちらは食事改善が必要か。

        お勧め度        88%

この値段なので全ての人にお勧めはしづらい。
5万円台のもう1つ下のモデルでも良いかもしれない。
鐙がない=足を踏ん張る部分がない分、効果はかえって高いとの噂もあるが、
傾斜がないので、ウエストやヒップを効率よく絞るのには向いてないかも。

しかし、本当に乗っているだけなので、
ほかの「簡単」といわれる物でも全てにすぐ忘れてしまったような
私のようなかなりのずぼらな人にもお勧めである。
そのうち、本を読むときにも椅子代わりに座ったりするようになった。
もちろん揺らすと本が読めないので止めているが、鞍を足で締めたり、
鐙を突っ張ったりして足の運動が出来る。
それが気持ちよくなってくるのだ。

10万円が高いかどうかだが、うちで考えるなら、
プールに通えば1回1000円だから100回、1年足らずで元が取れる計算である。
スポーツジムの念会員になるとしても数万はかかるだろうから、数年で元が取れる。
しかし、そもそもプールはそこへ行くこと自体がおっくうになって止めた口。

御苑歩きはただだったが、体調が悪いときには行けない、
雨の日、寒い日は行きたくなくなる。これは体調が良くなって季節が良くなれば併用すればよい。
外を歩くには1時間、それなりの格好をせねばならなかったが、家の中では15分、
例えばパンツ一丁でも出来る気軽さが良い。
いや、それは極端として、寝る直前とか、朝会社行く前でも15分あれば出来る、
この気軽さが良い。また、気が向かないときはJOBAビクスは止めてただ単に乗っているだけでも良いのだ。
主体的にも受動的にでも運動になるのが、意志の弱い私のような奴には
おあつらえ向きである。
今となっては1日2回は乗らないと落ち着かないほど好きになったけど。

子供は夜の御苑歩きは嫌がったが、このJOBAなら喜んで、自分から勝手に乗っている。
家族全体で使える、その健康維持が出来ると思えば、決して高い出費とは言えないのではなかろうか。
んぜかよめは使わないんだけど(うちの嫁は洗濯機・掃除機・炊飯器など生活必需品以外の家電品は
一切「使おうとしない」人だから。使っても必要最小限しか覚えない。使えば便利な物・機能もあるのに)。

参考HP
http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/column/2007/03/26/620.html
http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/column/2006/12/27/303.html
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