「ETX−70AT」
(2004/06/28〜07/05号+ホームページ掲載時再編集)

{商品紹介}

        自動導入機構付き天体望遠鏡 「ETX−70AT」
        (9mm、25mmレンズ、×2倍バローレンズ付き)
        製造元  ミード
        購入    カタログハウス
        買値    49800円(税、送料別)

        専用ソフトケース/メーカー推奨三脚/三脚接続金具/コンパスのセット
        製造元  ミード他
        購入    Newton
        定価    49300円(税、送料別)
        買値    20800円(税、送料別)

        レンズの所に付けるテレビカメラ「エレクトロニックアイピース」
        製造元  ミード
        購入    Newton
        定価    15000円(税、送料別)
        買値    4980円(税、送料別)

        ムーングラス
        製造元  ミード
        購入    協栄産業(株)
        定価    ?
        売価    1840円(税別)

天体望遠鏡というものは、おそらく誰もが一度は欲しいと思い、
実際に手にする人も多いのではなかろうか。
しかしそれもつかの間、やがて使われなくなるのである。

その理由は
・そもそも都会では見える天体が少ない
・重くて大きいので持ち運びできない
・目的の天体が探せない
の3つにまとめられるのではなかろうか。

私もかつて屈折型10センチ口径の天体望遠鏡を買ってもらったことがあり、
なんと三脚も含め新潟まで、担いで行ったことがある(しかも東京回りで)。
本来ならよく見えるはずのこの望遠鏡も、
・これで見た天の川は綺麗ではあったが、天の川は漠然と全体を見た方が美しい
・目的の天体が探せない
と言うこと、さらにて赤道儀が壊れたことをきっかけに、押入の肥やしとなった
のである。
(最後に使われたのはハレー彗星を探す時だったろうか。これも探せなかったけど。)

都会で見える天体が少ないというのは非常に嘆かわしい状態なのだが、
こればっかりは天体望遠鏡の性ではないので、それなりの場所へ行くしかない
(ただし、実は望遠鏡で覗くと肉眼では見えない星も見えるので、
都会でも望遠鏡があればある程度見えることが解る)。

多くの人は星を見るために住む場所まで変えることは出来ないから、
その都度移動が必要となるが、こうなると望遠鏡の「移動性」
というか「可搬性」が重要となる。
車を持っていれば少々の大きさと重さは何とかなるが、
そうでない場合は軽さと小ささは必須である。

重さ/大きさが何とかなれば持ち運びも出来て「都会では見えない」問題が
解決できるようになる。
これに「目的の天体を探せる」機能が付けば、天体望遠鏡が
有効に使える気がするわけである。

そういう点で見た時、このETXは
・目的の天体が探せない
・重くて大きい
の2点をある程度解消した望遠鏡といえるだろう。

まず「重くて大きい」に関してだが、ETXは実に本体3キロ、
長さ50センチほどと、天体望遠鏡にしてはかなり小さく軽い。
付属品のレンズ、取説、必要な電池等を入れても+1キロはないだろう。
今年の新潟や白馬へはまさにこれをキャリングケースに入れて手持ちで行ったわけだが、
軽いとは言わないが、サイズとも重さも持ち運びに無理はない。

それとこれは意外に重要なのだが、小さいということは楽に収納できる
ということも意味する。置き場に余り困らない。
大きな望遠鏡はこれにも結構困ったから。

もっとも、このままでは使いづらいので三脚に取り付けるのだが、
この三脚が重いのが難点とは言える。
これだけで3.6キロもあり本体より重いのである。
三脚はそこそこ頑丈なものでないと望遠鏡を支えきれないのでこのくらいになって
しまうようだ。新潟へはこの三脚は別輸送した(白馬は手持ち)。

余談であるが、この三脚はETX専用ではないので普通の(ビデオ)カメラにも
そのまま使える。水平基準器も付いているのでなかなかのものである。

そしてこの望遠鏡の最大の特徴は、なんと言っても天体の自動導入が可能な点にある。
星を選択すると、その星へ向かって望遠鏡が勝手に動いてくれるのだ。
本体にAutoStarという装置を接続するとこれが可能になる。
もちろんこれも標準添付である。

可搬性と目的の星を探せるこのETX、果たして実使用に耐えるのであろうか。

        ・・・

この望遠鏡は屈折型で、名前の通り口径70mmである。
望遠鏡は、基本的には口径がでかいほど優秀である。
ここで言う「優秀」とは、簡単に言えば星がはっきり見えるかどうかである。
光景が広いほど低い倍率では広い範囲が見え、高い倍率ではよりはっきり見える。
集光率が高いと言うべきだろうか。

カメラでズームにすると視野が狭くが、これと同じで望遠鏡でも倍率を上げれば
それだけ視野が狭くなる。従って、元々口径の小さな望遠鏡で余り倍率を上げても
視野が狭くなりすぎて目的の星が見えなくなる。
口径に見合った上限倍率があると言うことだ。
(このあたり http://www.rnac.ne.jp/~tomoyu/ に説明がある。)

これらの点で言えば、70mmというのはさほど優秀な部類には入らない。
月ならはっきり見えるが、大接近時の火星は、(付属のレンズの)最大倍率でも
まだぼやける。
ちなみに接眼レンズ(アイピース)は25ミリの方が低倍率、9ミリの方が高倍率で
ある。
ETXシリーズにはまだ上に90/105/125等があるが、これ位になると
ある程度よく見えるらしい。しかし、価格もずっと高い。
(90でおよそ倍。)
価格と私の星を見る頻度と目的を考えれば70位がちょうどである。

AutoStarは星の位置を記録した、いわばミニコンピューターである。
ETXが最初(設置時に)観測地や今の時間などを入れると
初期調整モード(アライメントモード)に入り、通常はイージーアライメントという
モードで2つの星を基準にして微調整をして観測地点に置ける星の位置を計算できる
ようにした後星を指定してそこへ向かわせるという手順を取る。
星を指定してそこへ移動するのが「導入」で、
その後地球の自転につれて星が移動してしまうのを追いかけるのが「追尾」である。
ETXは「導入」を簡単に、自動を自動で行ってくれるのである。
この初期設定は慣れるまで面倒だが、慣れれば大した手間ではない。
またその後の星指定&自動追尾は極めて簡単である。

残念ながら電源を切ると観測地や機種名等の一部の設定を除き設定し直しである。
ずっと同じ場所に設置しておける人にはこれは面倒であろう。
こういう面でも、ETX70は持ち運びを前提としていることが解る。

で、ここからはいきなり実使用で解った欠点である。

・しっかりしてないので揺れる
・フォーカスノブが非常に回しにくい
・AutoStarのキー配置が今一良くないため、操作がやりにくい場面がある
・自動追尾が解除できない
・基準となる星が見つけられない時には自動導入が事実上使えない
・電池が入れにくい
・ACアダプターが使えない

ETX70は、元々は三脚を持たない望遠鏡である。
ゆえに、卓上に置くか丈夫な三脚に付けて使うことになる。
卓上ならいざ知らず、メーカー推奨の三脚(今回買ったもの)では
その接続部分が貧弱すぎるため全体が揺れてしまう。
ちょっと触っただけでもである。

フォーカスノブとはピントを合わせるねじであるが、これが非常に回しにくい位置にある。
その上、倍率の違うレンズに交換するとその都度合わせ直しなので余計に面倒。
(少々の直しではなくかなり大きく変わる。)
さらに、これを回している間に先に書いたとおり望遠鏡が揺れるので目視も
しずらいときている。
はっきり言ってこれは設計ミスである。
この部分にはフレキシブルパイプを付けた方が良い。
近日作ってみようかと思っている。
これらがETX70の最大の欠点だと言っても過言ではない。

AutoStarにはカーソルキーが2種類(上下左右の物と上下だけの物)あるが、
この2つのどちらを使うかが機能によって異なり、さらに
上下だけのキーがかなり下にあるので押しにくい。
でもこのキーを押す場面も、特に初期設定時に多い。
覚えればいいのだが、面倒なことには違いない。

この望遠鏡は天体の自動導入&追尾が売りであるため、
一度天体を導入した後もモーターが回り続けて追尾し続ける。
と言うことはどういう事かというと、電池を食い続けるわけである。
このことは説明書には書かれてない。
最初、導入が終わってもモーターが止まらないので不良品かと思って問い合わせて
しまった(たぶん自動追尾じゃないかとは思ったんだけど、念のため)。
これがいやなら、一度導入したら電源を切る必要がある。
が、そうすると又最初の調整からしなくてはいけなくなり、
面倒である。困ったもんだ。

もう1つ言えば、手動導入が「普通」では出来ないのも問題である。
手動追尾をするには、初期設定時のままほっておき、
そこで移動させるか、詳細設定のモードに入ってギアの回転角度の
学習をさせるモードで移動させるかである。
後者は移動速度も変更できてよいのだが、メニューにはいるのが面倒。
前者は実は移動速度が変えられないのが問題である。
正確には、変えられるが2段階だけで、しかも速度設定上
もっとも遅い0.5度/sにすると早くなり、それ以外では0.5度/sで動く。
何か非常に変な仕様である。
この事実に気が付かないうちは非常に困った。

ETXは自動導入をするために、まず1つまたは2つの星を全天から選んで
それに合わせるように言ってくるのだが、これが出来ない時は
自動導入が事実上使えなくなる。
「出来ない時」があるのかと言えば、実はかなり高い確率である。
それは、建物の窓から見える範囲の星を見る場合などである。
夏なら外で見てもよいが、冬にはこういう状況はもっと増えるだろう。
この時に基準星合わせを適当にやってしまうと、
その後の自動導入がある程度の位置まではやってくれるが正確には合わない。
さらに困ったことに、ETXは手動導入が事実上困難なので、
ある程度自動でやってその後手動で合わせると言うことが出来ない。
ゆえに、この売りであるはずの自動導入がかえって仇となることもある。

白馬のホテルからは窓から見ていたのでまさにこの状況に陥って
非常に困った。結局先の「初期設定モードで移動」でやったのだが、
自動追尾が出来ないので自転に合わせて微妙に動かすことが面倒だった。
(人に見せていたから余計に。)

電池ボックスは本体台座の中にあるが、この蓋が堅く、
また電池ボックス自体も電池サイズぎりぎりなので
電池が入りにくい。一発で入れられる人はいないのではなかろうか。
また、ETX70はACアダプタが使えないので電池駆動しかない。
電池は割と長持ちするようではあるが、ACアダプタを使えるようにしてくれると
よかったのだが。

        ・・・

本体を買ったのは「通販生活」というカタログ販売をしている
カタログハウス社(http://www.cataloghouse.co.jp/)。
この天体望遠鏡自体は他でもたくさん売っているところがあるが、
私が買おうとしていたその時は(この表現が重要)、
2倍バローレンズも含めた価格で見るとここが一番安く、
なおかつ3年保証もしてくれるからここを選んだ。
このバローレンズだけで通常は12000円位するのだ。
他はほとんどがこれなしで49800円、まれに39800円もあったが、
やはりバローレンズ付きでは高くなる。

がしかし、その後Newton(http://www.newton-club.co.jp/)でも
このバローレンズ付きで同価格になった。
さらにその後には定価1万円の52倍レンズまでついて同価格となった。
これを知った時までに、実は1回も実使用してなかったのに。
なんてこったい。
火星大接近直前だっただけに、すぐに売り切れたようだが。
こちらで買うと操作ビデオも付いてくるが、保証はたぶん1年。

日本の総代理店はミックインターナショナル(http://www.micint.co.jp/)という
会社なので、通販生活もNewtonもどちらで買っても結局ここから送られて
くるし、サポートもここがする。
だから、どこで買っても値段が同じと言うことでもあるのだけど。
これ以外の価格のものはたぶん並行輸入物。
ここで買ったものには日本語取説も日本語AutoStarも付いてくるので、
少々安くてもこちらの方がよい、と書いておこう。

        ・・・保証と言えば・・・

うちのこの望遠鏡、実は2代目である。

1代目は、落下によって破壊してしまったのだ。
しかも1回も実使用しないまま。
使おうと思って三脚に付けて運んでいたところ、
三脚と望遠鏡を繋ぐ部品がはずれて落下したのだ。
下はアスファルトの道路。
レンズは割れてなかったが、フィリップミラー(接眼レンズの手前にある光を反射
させる鏡)が剥離、自動追尾の水平方向が不良、電池ボックスのふたのつめが
はずれた。

再購入覚悟でメーカーに送ったところ、
非常に太っ腹にも新品代替えをしてくれた。
感謝感激である。

それも新潟行きの2週間前であり、絶対に持ってきたかったので、
「修理では間に合わないだろう」と覚悟していたところだったから、
なおさらである。

こういう対応の面でも並行輸入品よりこちらの方がよいと思うのである。
いつでもこういう対処してもらえるとは言えないけど。

一応書いておくと、ETXと三脚に付ける金具は別売である。
これによりETXが三脚の上のねじに付けられるようになるのだが、
三脚をお持ちの方は解るだろうが、この部分は取り外しが出来、
またそれはレバー1つで簡単である。
と言うことは逆に言えば簡単にはずれると言うことで、
三脚に付けたETXを肩で担ぐようにすると、振動ではずれてしまうのだ。
今回もこれで落下した。

注意。
ETXを持ち運ぶ時は必ず本体を抱えること。
三脚を持って移動してはいけない。

        ・・・

ということで、京都では性能評価というか実動作は1回もさせないまま
新潟へ持って行ったのである。
ここでなら本領発揮・・・と思っていたのだが、
なんと1週間夜全く晴れず。
重いのを担いでいったのに1日も見えないとはなんてこったい。
秋から冬の日本海側では日中は快晴、夜は曇りというのはよくあることなのだが、
真夏にこうなるのは珍しい。

で、さらに後日、白馬へ持って行った。
こちらも昼は晴れでも夜は曇りに悩まされたが、
何とか1日だけ火星と月だけ見える日があった。

火星は39*2倍程度では、円には見えるが極冠の模様などは見えなかった。
(ETX70+デジカメで撮影できたという話も聞いたが。)
やはりこういう時は100倍以上が必要なのであろうか。
でも視野が狭くて探しにくそう。
(自動導入が出来ればいけそうだけど。)

他の星は薄曇りと月の明るさで消えてしまったようであったが、
月は中秋の名月まで後わずかという時で非常に明るく、クレーターまではっきり見えた。
時々見る月の写真そのものがそこに見えるわけで、これはちょっと感動ものであった。
そういえば、前の天体望遠鏡では月の向こうに見える星を見たことがある。
肉眼では絶対に見えないそれが、月の影の暗黒の空間に浮かぶ様を見るのもまた
神秘的である。

ただし、月は明るすぎるので、次回からサングラスを持って行こうと思った。
・・・と最初書いていたが、その後ムーングラスなるものを見つけて購入。
要するに望遠鏡側に付けるフィルターで、月を見てもまぶしくならないようにする
もの。まだ試してないので効果のほどは不明。
余談であるが、これを買った協栄産業という会社は梅田(というか中津)にあって望遠鏡などを
専門に扱っているお店。ただ、最近はヨドバシが出来てそこでも望遠鏡を
扱っているので大変だとは思う。

星空を見ているとついつい時間の経つのを忘れてしまう。
まあ、もっと星が見える状態、天の川がはっきり見える状態なら、であるが。

        ・・・

2004年の夏も新潟へ持って行った。このときは前半きれいな夜空が見えた。
とはいえ、昔に比べれば柏崎も明かりが増えて見にくくなった。
車のヘッドライトももちろん、原発の明かりや公園の明かりなどである。
実に残念である。
まあ、そうではあっても京都や大阪で見える星の数とは比較にならないほど多い。
天の川もまだかろうじてその存在が見える。
天の川は英語で「Milky Way」(女神ヘラの乳)であるが、言い得て妙である。

そういう中ではETX-70ATはさぞかし活躍するだろう
・・・と思ったら、意外にも使えなかった。なぜか。
最大の理由は「アライメントが出来ない」である。

アライメントは
(1)望遠鏡を水平にして北に合わせる
(2)AutoStarが選ぶ2つの星を視野中心に入れるように調整する
の手順で行うが、この両方が出来なかったのである。

(1)が出来なかった理由であるが、簡単に書けば「方位磁針が北を指さない」である。
これは私が観察しようと思った場所は海岸なのであるが、
ここになぜかコンクリートの土台が埋め込んである。
この土台が鉄板で囲まれているのだが、これが悪さをして方位磁針が正しく
北を指さなかった。北極星が見えているのに、その方向を指さないのだ。
さんざん調べた結果、土台が影響していることに気が付いた。
後日他の場所で合わせようとしたが、これもだめだった。
どうも望遠鏡本体自身も鉄の部分があるのか、その上に方位磁針を置くと
うまく北を指さない。非常に困ったもんである。
結局目視で北極星に合わせたのだが誤差が大きかった。

(2)これは意外な問題であるが、星が多く見える場所ではAutoStarが示す星が
どれか識別できないのだ。基準とする星は当然明るい星だろうと思うが、
そういう星も多いので本当にわからない。それではと思って星図盤で確認しようと
おもったが、AutoStarが示す星がその中になかった。これでは星座からの位置判断も出来ない。
せめて惑星でも見えれば良かったのだが、2004年の夏の新潟では惑星は1つも見えなかった。
もっと詳細な星図盤を用意すればいいのかもしれないが、AutoStarがあるのに
星図盤が必須というのは本末転倒な気がする。

というわけで、結局どの星が何であるのかはわからずETXの性能は発揮されずじまいであった。
星そのものはきれいに見えたのだが。
とりあえず、次回星の観察が出来るまでに上記問題を解決する良策を考えて
みようと思う。

でも。
望遠鏡を通すと非常に視野が狭くなる(倍率を上げればなおさら)。
本来ある程度以上星が見える環境では広い視野で夜空を見上げた方が格段にきれいに見える。
流れ星も見つけやすい(今回、後に線が残る大きな流れ星も見ることが出来た)。
そういうところでの望遠鏡は、ピンポイントで特定の星を見ることにだけに利用価値がある。
それが出来ないとなると、ほとんど無用の長物とも言える。
全く困ったもんである。

        おすすめ度              星があまり見えない環境では70%
                                よく見える環境では45%

最初考えていたより実に微妙な評価となった。
こうなると、いったいどういう人に勧めて良いやらわからない。
少なくとも星空をきれいにみたいと言うだけなら、
望遠鏡より双眼鏡の方が良いかもしれない。
私はどちらかと言えば「夜空を見たい」&「惑星を観察したい」人である。
だから、惑星が見えない夜空ではETXは無用。
来年は惑星があるかどうかを調べてから持って行くかどうかを決めよう。
一般的な望遠鏡に比べ軽いとはいえ、ETXも持ち歩くにはそこそこ重いから。

夜空を見るのではなく、星の観察をしたい初心者の人には
いい1台ではあろう。上級者の人には物足りないだろうが。
ちなみに、単なる電動望遠鏡は国産を含めいくつかある。
しかし、「電動」と「自動」は大きく異なるので要注意。

残念ながら、これを書いている段階ではエレクトロニックアイピースは
使えていない。モノクロカメラで、レンズの代わりに付けるから
倍率は低くなるはずだが果たして見え方はどうか。
これはもちろんカメラだけなので、映すにはテレビなりが必要となる。
うちではハンディービデオのビデオ入力を使って、その液晶画面で見ようかと
思っているのだが。
(2004年の新潟で使うつもりだったが、モニターに使おうと思って持っていた
ハンディービデオのビデオ端子の形状が特殊なのを忘れてて、
ケーブルが合わずに使うことが出来なかった。)

↓ここに非常に詳しい解説がある
http://etx.galaxies.jp/

追記:
購入店のNewtonというのは、あの科学雑誌のNewtonとは全く関係ないお店である。
念のため。

        ・・・カタログスペック・・・

ETX-70
●光学系:2枚玉アクロマート屈折望遠鏡 マルチコート
●有効径 70o  ●焦点距離:350o
●口径比 1:5 ●極限等級:11.5等星
●マウント形式:2軸電子制御フォーク式架台
●電源:単3電池6本(DC9V) 電池寿命:約20時間
●鏡筒サイズ9.3cm(径)×30.4cm(長さ)
*付属品
●オートスター(内蔵天体数1400個)
●望遠鏡ガイドブック
●アイピース:MA25o(14倍)、MA9o(39倍)
●サイズ:40.4×18×22cm
●総重量約3.0kg


ソフトケースセット
●ソフトキャリーケース
●ETX70AT用カメラ三脚(メーカー推薦品)
●カメラ三脚アダプタ
●コンパス
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