「ディナーパン(26cm)」(2002/05/27号)
{商品紹介}

        「ディナーパン(26cm)」
        
        アサヒ軽金属工業(日本製)

        定価    ¥9900(税別)
        買値    ¥9900(税別+送料込み)

鍋シリーズである。
以前に紹介のチタン鍋は家内へ、と言う理由であったが
(実際にはほとんど使われてないが)、
今回の鍋は自分のためである。
そう「自分で料理をせんと始まらん」と言う切実な状況のためである。

今回は特にこれを狙っていたわけではないのだが、
或る日の新聞にここのちらしが入っていて、そのうたい文句が良さそうだったので、
ちょうどもう少し普通に使える鍋が欲しいと思っていたことも有って
買ってしまったのである。

曰く、「油を使わないでも調理出来る」。

この鍋、と言うよりフライパンは先のチタン鍋とは、ある意味正反対である。
アルミ製だしテフロン加工されているし、重い(1.1Kgもある)上に
熱伝導率も悪い(カタログには良いと書いてあるが、構造から考えて
それはあり得ない。温まりやすく冷めにくい物はないはずだ)。

しかし、その分焦げ付かないので油を引く必要がないし、
保熱性が高いので、一度温度を上げれば後は余熱で調理出来る。
アルミ+テフロン加工ではあるが、基本的には最初に熱を与えて後は
余熱で調理する方式なので、温度が上がりすぎてアルミやテフロンが溶け出す
可能性が低い。

実際このフライパンの焦げ付き防止は優秀である。
それ故、ほとんどの場合油を敷く必要がない
(パン粉にまぶしてある場合などは、少し敷いた方が料理しやすいが)。
というより、油を含んだ素材からは油が染み出てくるほどで、逆に油を絞り取れる。
健康的である。

保熱性の高さは、このフライパンが多孔質アルミであるかららしい。
多孔質アルミというのは、薄いアルミの板ではなく、アルミの固まりの中にたくさんの
気泡が入っている構造である。この気泡のお蔭で保熱性が高くなり、
また熱が均一に伝わるため、焼きむらも出来ない。
お好み焼きなど焼くと、非常に綺麗にふっくら焼き上がる。

最初に熱を与えて後は余熱で調理する方式と書いたが、
このために、このフライパンには「適温計」という物が付いている。
フライパンの上に置いてしばらく強火で加熱すると(およそ1分)この適温計が
「パチッ」となるので、そうしたらこれを取り、後は弱火で焼くのである。
ほとんどの場合これで十分。

ガラス製の蓋も付いているので、これをかぶせておくことで一層熱的
むらがなくなると同時に保温性が良くなるので短時間に料理出来る。
お好み焼きの例では5分以内で十分である。

また、小量の水で蒸すまたはゆでることも可能。
冷凍物の解凍もこれで素早く出来るし、ゆで卵も出来る。
とうもろこし何かもいけるそうだが、まだ試していない。
大量の水を使わないので、そこに栄養素を棄てずにおいしくなるそうだ。

何にしても、これは使いやすい。
また、調理時間も短いのでせっかちな私には重宝である。
短い=ガス代も節約されているらしいが、それが目に見えるほどは
料理していないので、まだまだである。
短い=素材の栄養を壊さないらしいは、これもまだそれほど多くの
材料を試してないので解らない。味が良くなるらしいが。

1つ欠点を上げるとすると、料理の基本を知らない人(私もそう)には、
どのような料理の時にどのようにこのフライパンを使ったらいいのかが
解りにくいと思う。
同梱の料理本は、実は構成が悪く読みにくいので余計にそうだ。

        お勧め度        85%

これは楽。
熱加減の難しいもやし炒めも楽に出来る。
重いので調理中に振ったり出来ないけど、そもそも熱むらがないので
その必要もない。

でも出来た物を皿によそう時と洗う時にはこの重さが気になる。
あと値段が高いのが難点だけどね。
ただし、私を含めユーザーの満足度はメーカー曰く&インターネットで調べても
高そうなので買って損ということはないだろう。

簡単な調理例集も付いているので、それで火加減などを覚えたら
他にも応用出来るだろう。私にはまだまだ先の話だけど。
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