「飲料紹介紹介2004」
(2004/04/12号)
{飲料紹介}

        「KIRIN903」

        キリンビバレッジ(株)
        340g
        110円

果糖、塩化Na、L-カルニチンL-酒石酸塩、クエン酸、クエン酸Na、
香料、コハク酸Na、甘味料(ステビア)、ナイアシン

会社の自販機にあった、怪しげな飲料。こういう物があると思わず
買ってしまうのが悲しい(おかしい?)定めか。

「対乳酸プロダクト」って書いてあるから、
最初乳酸菌飲料に対抗するために作られたのかと思ったら、
運動したら筋肉中に出来る「乳酸」をどうにかしようと言う飲料だった。
しかし、筋肉疲労の原因が乳酸である、と言うことを知っている
人がどれほど居ることか。常識?

味は、「お酢」。
クエン酸が入っている(1700mg)から酸っぱいだろうとは予想したが、
クエン酸の酸っぱさというよりむしろきつくないお酢に似てる。
まずくはないが、そこそこ酸っぱいので好き嫌いはあるだろう。

一応成分を調べてみた。
コハク酸Na    酸味
L-カルニチン   脂肪燃焼に必須の栄養成分
                ただし、これ自体が脂肪を燃焼させるのではなく、体内での脂肪の
                運搬役。
                体重1Kgあたり20mgが一日の摂取許容量だとか。
L-酒石酸塩     L-カルニチンを安定させるために結合させる。
ナイアシン      糖質代謝するときにも、又脂質を分解したり合成したりするときにも
                働く。
                アルコールやコーヒー、砂糖、抗生物質はその吸収を妨げる。
                平たく言えばビタミンB3。
ということらしいので、まあ、ダイエットにも効くというというところだろうか。

私は肉体労働仕事ではないので、これの効果は不明。
ただ、飲んだ後にすぐ尿意をもよおしたことと、やたらおなかがすいたと言うことは
記しておこう。やはり脂肪の燃焼が促進された結果であろうか。
(新陳代謝が活発になると尿意があるし、おなかもすくから。)

        おすすめ度      75%

アディダス・ジャパンとの共同開発だそうで、
財団法人日本アンチ・ドーピング機構の公式認定も受けていると言うこと。
最近の私は、過度のドーピングで過度の疲労を押して仕事しているから、
金メダル剥奪ですな。もっとも、怪しい薬ではなくコーヒーとか
カフェインだけなんだけど。

それにしても最近の飲料は、単に原材料の掛け合わせじゃなくて
いろいろと科学してるのも増えてますなぁ。
でも、本当に飲みたいのは自然な飲み物なんだけどね。
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(2004/07/12号)
{飲料紹介}

        「黒部源泉水」

        500ml
        ¥不明(実はお茶に付いていた)
        (株)富山ビバレッジ

富山は黒部峡谷の水。
いわゆるミネラルウォーターである。

栄養成分は100mlあたりで
        エネルギー、タンパク質、脂質、糖質=0
        ナトリウム      0.60mg
        カルシウム      1.30mg
        カリウム        0.18mg
        マグネシウム    0.28mg
        硬度            37mg/l(軟水)
        pH            8.1
ということで、若干のアルカリ性である。

それはいいとして、味であるが「おいしい」。
初めてこの手のミネラルウォーターでおいしいと思った。
水に甘みがある。

実はこれ、ある粉末茶を買ったときにそれを溶かすためにと
付いていた水なのであるが、確かにこの水ならお茶のおいしさを十分
引き出せるだろう。
富山には立山連峰由来の良い水が湧くそうだが、
それを実感できる。

        お勧め度        95%

問題はどこで買えるかがわからないこと。
富山県内では普通に買えるのだろうか、それともこのお茶を買わなければだめ?
まあそういうことはないだろうが、売っている場所を何とか探したい。
今年の新潟行きで富山で途中下車するから、そこで捜してみるかな。
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(2004/07/05号)
{飲料紹介}

        「soja」(そ・じゃー)

        500ml
        ¥200位
        京都・丹波食彩工房

        コーヒー豆、丹波黒大豆(丹波産)、砂糖、乳化剤

簡単に書けば、コーヒーに丹波の黒大豆の炒ったもの(と思う)の粉末を混ぜたもの。

味はほぼコーヒーそのものであるが、苦みが少なくて
そのままストレートで飲める。
いや、コーヒーよりだいぶこくがあるか。

砂糖は入っているが微糖で、甘さと言うほどは感じない。
砂糖より、豆の甘さによって苦みが抑えられている感じ。

私は缶コーヒーは、砂糖入りは甘ったるくてだめで、ストレートは
苦くてだめだと思うのだが、これは良い。初めてこの手の物で
おいしいと思った。
「コーヒーが苦手な方でもおのみいただける」と書いてあるが、
嘘じゃない。しかも後を引くおいしさである。

冷やしておくと、成分が分離して白いものが浮いてくることがあるが、
原料由来物らしいので問題ない。
乳化剤が入っているが一応これにも解説があって、
「椰子の実とサトウキビの天然素材で品質と安全を向上させるのに役立つ」
ということらしい。毛嫌いは辞めておこうか。

        お勧め度        90%

丹波黒大豆の消費拡大のために作られた一作であろう。
この手の作品にははずれも多いのだが、これは正解。
久々の大当たり。

根っからのストレートコーヒー党の人にはいざ知らず、
コーヒーは(そこそこ)好きだが缶コーヒーではだめだという人には
ぴったりであろう。

問題は売っている場所が限られていることだろうか。
私は丹波(近辺)の町の物産展で購入したが、普通で買えるだろうか。

そういえば、昔は(千里に住んでいて車を持っていた頃)
丹波篠山はよく行ったけど最近はご無沙汰しているなぁ。
また炒って・・・じゃない、行ってみようかな。

ちなみにsojaというのはフランス語で豆という意味とか。
いや、それだけ。
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(2004/08/23号)
{飲料紹介}

        「黒豆茶」

        ¥150(だと思う)
        500ml
        京都府船井郡和知町西河内 西河内農産加工組合

        丹波黒大豆(100%)、乳化剤、ビタミンC

こちらは丹波黒大豆を(たぶん)炒ってそのままお茶にしたもの。
黒豆の甘さが出ていておいしく仕上がっている。
食べ物にもよく合うだろう。

が、それだけと言えばそれだけ。
以前(7/5)紹介のsojaのような強い印象はない。
いや、それが悪いということではないんだけど。

        お勧め度        80%

これもどこで買えるかが問題かな。
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(2004/08/23号)
{飲料紹介}

        「丸福珈琲店 浪速珈房 珈琲オレ」

        販売    丸福商店
        製造    黒川乳業(株)
        200ml
        値段不明

        生乳(50%以上)、コーヒー、砂糖

大阪は千日前にある老舗の珈琲店、丸福の出している
紙パックコーヒー。

通常この手の紙パックものは甘ったるかったりして
飲むに耐えない物が多いのだが、これは甘過ぎずちゃんとコーヒーの味がして
アッパレ。
原材料にも変な物が入っていないので安心。

豆はアラビカ種をメインにして秘伝の自家焙煎らしいが、
「自家焙煎」と書きながら、単に店で焙煎しているだけで
いっこうにおいしくないところもある中で、これはよろしい。
「メイン」をちゃんと「メイン」と書いている所も好感だ。
(「main」は「メーン」ではないのだ。)

        おすすめ度      86%

実はどこで売っているか知らないが、京都でも手に入るのは確か。
探すのだ。

今度日本橋に行った帰りにでもこの店も探してみるかな。
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(2004/09/27号)
{飲料紹介}

        「伊久美」(いくみ)
        金子園
        40g
        定価 失念(600円くらいかな?)

静岡産、と言うことは国内産の紅茶。
無農薬栽培らしい。

2003年の新潟で買ったのだが、ずっと飲めずにいて、
2002年に紹介の紅茶屋「OOTY LAKE HOUSE」で
紅茶を入れるサービスをしていると聞いたので、持って行って淹れてもらった。

お店の人曰く、「香りが甘い」。
確かにそんな感じ。
この香りがどうも記憶にあるのでよく考えてみると、
番茶に近いことに気が付いた。
店のご主人曰く、国産の紅茶はどうしても青臭さが残るので
焙煎をきつめにするらしく、そのため番茶に近い香りが付くそうだ。

パッケージには「自然な甘さと美しい色。ストレートで」と書いてあるが、
確かにストレートが一番おいしい。というか、砂糖もミルクも合わない。
だが、私が今まで飲んだ紅茶の中で一番飲みやすい。
番茶に近いからであろう。
ある意味水に近い。子供でもいやがらずに飲むくらいに。
と言うことは、それだけ水の素性が出やすいので
使う水には注意が必要だろう。
(という意味ではこの店の水は良いと言える。)

逆に言えば紅茶の味と香りという意味では明らかに物足りないので、
紅茶にこだわる人には好かれないと思う。
が、これを紅茶とは違う1つの飲み物と見れば非常にすっきりした
飲み口を好む人もいるだろう。

店のご主人曰く、元々静岡は紅茶の産地だったらしく、
戦前は外貨獲得のために広範囲に栽培されていたとか。
今の静岡茶の栽培はそれを起源としている。
今でも大分、奈良でも栽培されているが、
いかんせん国内は気候のせいか今1つの風味になっているらしい。
インドとかの産地では、日差しは強いが高地だからか結構寒いのだそうだ。
そういった気候は確かに日本にない。
まあ、紅茶産地と全く同じ紅茶を日本で作る必要は無いと思うから、
日本風の紅茶を作ればいいのではないだろうか。
紅茶は毎日・毎食飲もうとは思わないが、緑茶は飲める。
それは単に慣れだけの問題ではなく、あっさりしているからだと思う。
今回飲んだ紅茶はまさにそのような感じで、
そういう意味では高く評価したい。

        お勧め度        80%

紅茶好きの人向けではなく、日本茶に慣れた人向けの紅茶として。
そういえば、店の人もこの銘柄は見たこと無いと言われていた。
で、そこから話が弾んだと。
こういうのって、良いですな。

金子園は関東圏のお茶屋さんなので関西で手に入るかな?
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(2004/11/29号)
{飲料紹介}

        「極め玉露」
        伊藤園
        350ml
        122円(税別)

八女玉露30%、ビタミンC

玉露100%のお茶。

玉露とはhttp://www.aburacho.com/gyokuro.htmあたりに説明があるが、
簡単に言えばお茶の葉に覆いをして渋み(タンニン)を押さえ甘み(テアニン)を
しっかり作らせたお茶らしい。

たしかに色は濃いが苦く無く、甘い。
おいしい。口当たりが丸い感じ。
やっぱりお茶は伊藤園でんな(宣伝)。

        おすすめ度      90%

八女茶についてはここ↓に説明がある。九州のお茶の産地として有名である。
http://www.kisc.co.jp/yamasaki/
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(2004/12/20号)
{飲んではいけない飲料紹介}

        「KIRIN FIRE 関西限定
         ミルクコーヒー」
        (コーヒー飲料)

        キリンビバレッジ(株)
        250g
        110円

牛乳、砂糖、コーヒー、乳化剤、香料

牛乳を22%も入れたらしい、コーヒー。
曰く「関西で人気の高いミルクコーヒーを、辛口焙煎(特許出願中)した
コーヒー豆を使うことで、すっきりとした飲み口に仕上げました。
関西限定発売のファイアです」。

んが、一口飲んで久々に頭を抱えてしまった。
「まっ、まずい・・・」
こんなにまずいもんは、2003/11/17号で紹介した
「リプトン モーニン」(紅茶)以来である。
モーニンよりかはまだましだけど、それは−100に比べ−50がましと言っているようなもの。
共にマイナスであることには違いない。

味がまずい上に非常に甘ったるい。
特に冷えているは吐き出したくなるほどまずいが、室温になるとまだまし。
ましだけどまずいことには違いなし。

コーヒーで未だこんなまずい物が作られているとは。
しかも関西限定って、関西人もなめられたもんだ。
「関西人は味が分からんから、適当に牛乳ぶち込んで出しとけや」
とか言って作ったんじゃないかと、邪推したくなる。
メーカーの人間は、まずは自分の舌が麻痺していないかを確認してから作れ。
飲まれると思われる温度で(最低でも冷やす/暖めるで)。

        返金要請度      60%

ネタになったから少し下げたけど、そもそも
こんなまずいもん売るな。

最初から味を半分あきらめて選ぶことが出来る(げてもの)清涼飲料水とは違い、
紅茶やコーヒーは許される味の範囲があるのだから、
ちゃんと「普通の人が飲むことが出来る」紅茶やコーヒーの味で出せ。
社名に傷が付くぞ・・・って、KIRINはコーヒー会社じゃないから良いのか?

自動販売機には、「まずかったら返金」システムを導入していただきたい。
それか、試飲システムを導入するか。
20円くらいでちょっとだけ飲めるシステム作ってくれ。
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