「CD紹介2006」
(2006/06/05号)
{CD紹介}

        「The Motion Picture of TITANIC」

        定価    1849円(元はUS$)
        買値    1000円
        SONY
        全15曲/約72分

ジェームズ・キャメロン監督の、あのタイタニックのサウンドトラック。
私自身この映画には余り思い入れがない。以前紹介しているが、
「そこそこ良く出来た恋愛映画」てな位である。
良く出来ているとは思うけど。

なら「今更何んで買うてんねん」と思われるかもしれないが、
それは「このCDが非常に高音質である」という情報を得たからである。
思いっきり金をかけて音作りがしてあると。

装置の性能やセッティングの善し悪しを判断するときには何らかの音源を使うわけであるが、
出てきた音がよろしくない場合、果たしてそれが音源に由来するのか、
装置に由来するのか、セッティングに由来するのか切り分けが難しい。
そういうときにはこれのような、信頼できる店の推奨する高音質CDを使っておけば、
少なくとも音源のせいではないことが明白になる。

実際に聞いてみるとそれは伊達ではない。
まず最初の曲から超低音が入っている。
うちのシステムでは鳴っているのが解るが、PC内蔵のCDでは全く聞こえない。
そこそこのシステムでもそれなりに良い音に聞こえるが、
それなりのシステムで聞くと、より良い音で聞けるという、
ある意味底なしの能力を秘めたCDといえる。

ちょっと音が綺麗すぎて嘘っぽい気がせんではないが、
電子楽器ではないので音としての嘘はない。

装置判定用としては申し分ないが、サウンドトラックとしてはちょっと飽きるかもしれない。
でも、Amazonで購入したが、安くてこの収録時間と音質なら文句の付けようがない。

        お勧め度        90%

そうそう、収録曲の中にはあの大ヒットしたセリーヌ・ディオンの
「My Heart Will Go On」も入っている。

アメリカからの輸入もんなのでジャケットを初め、説明書も全て英語。
でもこの手の物では関係ないけど。
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(2006/10/16号)
{CD紹介}

        「ACOUSTIC FRIENDS」
        DEPAPEPE

        全8曲
        定価    1680円(税込み)

神戸出身のアコースティックギターデュオ、「DEPAPEPE」の初CD。

NHKでやってる「TOP RUNNER」という番組に出ているのを見て買ってしまった。

「デパペペ」は神戸出身で、ストリートライブをすれば人だかりが出来るほどの
人気だったらしい。彼らの最初のCDがこれ。

一言で言えばアコースティックギターの連奏であるが、
とにかく音が綺麗。リズムは全体的にアップテンポだけど、
音が綺麗なので忙しい感じはしない。
聞いていて落ち着く感じ。

録音もかなり綺麗で、ギターにしては迫力がある。

        お勧め度        90%

綺麗な音楽ではあるが、全曲の調子がほぼ同じというのは気になるところ。
このCDはそんなものだと言うことでいいかもしれないが、
今後も同じ調子だとあきられるかも。

まあ、まだ20代前半だから今後に期待したい。
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(2006/12/25号)
{CD紹介}

        「THE CONCERT」
        CONCERT TOUR 2002 〜Home Sweet Home〜
        
        槇原敬之(まきはらのりゆき)
        2枚組
        
        定価・買値 3360円(税込み)

槇原敬之の2002年のコンサートのライブCD。
逸品館という、私がいつもオーディオ装置を買う店で
そのチェックに使われているというので買ってみた。
とはいえ、ちょっと前のCDなので日本橋でも見つけるのに苦労したのだが。

実はライブのCDを買うのは、彼に限らず全くの初めて。
あっいや、正確には先に紹介したセルゲイ・チェリビダッケのクラシック演奏は
ライブだけど、クラシック演奏以外では初めて。

ライブだからもっと観客の声とかがうるさくて、音も割れてて・・・
と思ったが、全くの杞憂だった。非常にきれいな録音でいて、
それでもライブの雰囲気が良く伝わってくる。

曲は全部で20曲だが、2枚目の最後4曲の前までは全く編集されていないのでは
と思うほどつながっている。だから余計に雰囲気を壊さない。
最後4曲の内3曲はおそらくアンコールで、そのアンコール待ちの間が少しカットされている。
最後の1曲はツアーのある場所でだけ歌われた曲を追加指定あるらしい。

CDなので2ch録音だが、AVアンプではサークルサラウンド2
という機能を使って疑似5.1ch化すると一層雰囲気が出る。
まるでホールの一番前の客席にいるくらいに接近して聞える。
CDで体が動き出すというのは初めてかも知れない。
それほど会場の雰囲気が伝わってきて乗れる。

槇原敬之のCDを買うのは初めて(実は男性歌手のCDを
買うのも初めて。ただし超兄貴は除く^_^;)だが、
なかなかどうして聞かせてくれる。
彼の曲は最近の曲に多い、曲は乗りやすいけど歌詞はさっぱりというものではなく、
まさに歌詞を聴かせる「詩」である。
彼自身がいろんな苦労を乗り越えてきた後のコンサートだけに、
余計にそういう歌、合間のせりふにこめられている。

逸品館の試聴会でこれを使ったときは涙ぐんだ人が出たと聴いたが、
わからんでもない。うちでは逸品館ほどの良い音は出せないが、
歌の良さは解る。

        お勧め度        93%

まあ一度聞いてみなはれ。
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