「CD紹介2000」
(2000/01/28号)
{CD紹介}

        「京都からの風」
                京都の民謡I

        CD1枚        63:54

        作者    民謡合唱団 篝(かがり)
        ¥2500(税込みで買った)

京都の民謡を集めたCDである。
しかも気合いの入ったことにほとんど楽器無しの、いわゆるアカペラである。
(中には現場で録音したと思われるようなライブ的なものもある。)

なんでこのCDを見つけたと言うか買ったかと言うと、
うちの近所にあるホテル(ブライトン京都)で、1999年の7月中、
毎日夜にミニコンサートをやっていたのであるが、その1日のそれが
この合唱団のものだったのである。

合唱が特別良かった、とは思わなかったのだが(失礼?)、
「こういう日本の民謡というものはいいよなぁ」と思ったし、
さらにその場でCDを売るというので買ったのであった。
(その場で買ったのは私1人だけだったようだ。)

そう言えば、炭坑節とか佐渡おけさ等の有名なものを除き、
あまり民謡を知らなかったりするのは日本人としていけないんじゃ無いかと思う。
せめて、自分の住んでいる土地のもの位は、曲名を知らないでも聞いたことがある
位になっていないと。

民謡というものは、その土地の風習に密接につながっているものが多く、
またお祭り曲でもない限り派手ではないので、実際にその歌が歌われる
現場にいないと雰囲気がわからない。
CDを聞いていてもそう思う。
いいCDなんだけど、印象が薄いのは、背景が解らないためだ。

深く考えず、BGMとして流すだけでも、何か落ち着くものではある。
日本人には、日本の音階(陰音階)で作られた歌というものは
やはりなじむものなのであろう。

        お勧め度        53%

普通のCD屋で見つけられるか?難しいかも。
技術的欠点を言えば、若干ノイズが聞こえるのが×。
(多分元の録音がテープなのだと思う。サーというヒスノイズが聞こえる。)
プロのCDでない時はたまにあるんだけど。
妙に音量が小さい曲があるのも△。
ライブ的な物の中には音質が悪すぎる部分もあるのは××。
いくら素人(?)の作品とは言え、全体的にもう少し気を付けて欲しいぞ。
<戻る>
(2000/03/03号)
{CD紹介}

        「天使の歌声」
                シャルロット・チャーチ

        CD1枚        51:50

        SONY CLASSICAL
        ¥2520(税込み)

声楽のCDである。
若干12才の少女が見事なソプラノを聞かせてくれる。

曲は多くが賛美歌であるが、それ以外の曲もある。
残念ながら、ほとんどはキリスト教以外の人にはなじみのない曲ばかりなので、
そういった意味では聞いてて直ぐにわかるものではないが、
声が美しいことはわかる。
(アヴェ・マリア位は聞いたことがあるかな。)

17曲で52分なので、1曲はそんなに長くない。
なので、知らない曲、賛美歌のようなゆったりテンポの曲でも
お手軽に聞ける。
綺麗な声+ゆったり曲ということで、聞いているだけで穏やかになれるのが良い。
今はやりの「癒しの曲」にはもってこいだ。

英国ではえらいはやりようらしい。
CDも、輸入版に日本語説明紙を入れただけのようになっている。
元もとの歌詞カードと言うか説明書は英語だ。
まあ、どうせ歌っている曲全てが英語もんだから構わないが。

残念なのは、録音の仕方が悪いのか、声が余り前面に聞こえないこと。

これはうちのステレオの問題かも知れないので、聞く環境によっては違うかも
知れない。
やっぱり音質は悪い。そのせいで全曲聞く気になれない。残念。
CDには「MASTER SOUND」とか書いてあって、
高音質録音と言うのが売りもんらしいが。

        お勧め度        70%

若干低めなのは余り聞き込んでないため。
というか、聞き込む気になれないと言った方が正解か。
でもこれ以下にはならないと考えてもらってもよい。

噂では、本場英国盤はもっと音が良いとか。
日本で再編集した時に音が落ちたのか。
向こう物を輸入した時にはこういうことが良くあるらしいが、
機会があれば聞き比べたい。

追伸;
最近日本に来ていろいろなテレビに出ていたようだが、
見損ねてしまった。せめて直に声を聞きたかった。
<戻る>
(2000/03/15号)
{CD紹介}

        「純情時代
         心にのこる母のうた〜大人のための童謡集〜」

        CD1枚        45:03

        KING RECORD
        ¥1980(税込み)

その名の通り童謡のCDである。
表題には〜大人のための〜とあるが、実際には以前紹介した子供用のCDに
入っているそれと特に変わることはない。
子供がいない人でも買いやすいように、という配慮であろうか。

いずれにしても、私にしても昔なつかしい曲の数々である。
こう言った曲は今聞いても良いものである。
最近の歌謡曲にはない、ほのぼのとした感じがある。
先に紹介の声楽のCDとは違った意味で、癒しの曲となろう。
それはなつかしき昔を思い出して、という感じである。

残念なのは、やはりもっと「大人のため」に徹して欲しかったということで、
歌っている人を渋い声の人にするとか、テンポをゆっくるにするとか、
そういう配慮が欲しかった。
ダーク・ダックスが歌っている曲なんて、良い感じなのだが。

20曲で1980円とお買い得なので、
ちょっとこの手の音楽に哀愁を覚える人にはお勧めである。

        お勧め度        72%

そうそう、このシリーズには「愛と青春の抒情歌」「胸に響くサトウハチロー作品集」
「あの頃のラジオ・テレビ主題歌」「世界の子守歌」がある。
「ラジオ・テレビ」なんて、ちょっとそそられるものがある。
捜してみるかな。

そうそう、このCDの裏の著作権関係のただし書きに「ネットワーク等を通じて
送信出来る状態にすることは、著作権法で禁じられている」とある。
こんなん初めて見たが、いかにも時代である。
<戻る>
(2000/04/07号)
{CD紹介}

        「サティの詩」
                ミシェル・ルグラン&レイモン・ドヴォス

        CD1枚

        ワーナーミュージック・ジャパン
        ¥2100(定価;税込み)

サティという作曲家(多分ピアノが中心)の作品を収めたCDである
・・・と思って買った。
まあ、それは嘘ではないが、あたりでもない。
なんと、このCDではそのピアノ演奏に合わせておっさんが詩を朗読するのである。
全部の曲でではないが、全49曲中じつに3+21+4+3=31曲が
朗読付きである。詩と言っても「歌」ではない。単なる詩の朗読だ。
全部フランス語。だから、内容はさっぱり解らん(訳詩は付いているが)。

しかし、なんてこったい。
折角有名なサティのピアノ曲だけ聞こうと思ったのに。
いくらタイトルに「詩」があるからといって、
こういうものだとと解る人は少ないのではないか?
確かに裏の曲名のところには「朗読」って書いてあるけど、
気を付けんとわからんぞ。
「騙された!」と思った人は決して私だけではないはずだ。
朗読も音楽に合っているし下手なわけじゃ無いけど、いらんもんはいらん。

朗読の無いピアノだけの部分が良いだけに、余計に惜しまれる。
(演奏はうまい。)
これはサティさんのせいではないが、最初がこれだと、
もう二度とこの人の作品は買えなくなるなぁ。う〜ん。

        お勧め度        25%

中にはこういうのを好きな人がいるかも知れないけどね。
詩の無いところだけ聞こおっと。
<戻る>
(2000/04/21号)
{CD紹介}

        「森羅万象」 姫神ベスト
                姫神

        CD2枚組

        PONY CANYON
        ¥3360(定価;税込み)

姫神という人のベストCDである。
基本的にはインストルメンタルだけである(一部歌詞があるようだが、
歌というより、やっぱりそれも楽器のような感じ)。

この姫神という人、それほど有名ではないかもしれないが、
曲はいろいろと使われているので結構聴いているとは思われる。
私も知っているような曲がいくつかあった。
一番手っ取り早いのは、TBSのドキュメント「神々の詩」のテーマソング
らしいが、あいにくその曲を私は知らない。

2枚組、前17曲であるが、そのほとんどがゆったりとしたした穏やかな曲で、
聞いていて、本当に落ち着く。
シンセサイザーの曲らしいが、機械っぽい音がしない。ふんわりとした音。
使われている音域が比較的狭く(不協和音的な極端な低音や高音がない)、
ゆっくりしたテンポ、非常広がる音などが相まって、聞きやすく
そういう感じを出すのだと思う。
日頃ストレスをためている人(特にS社の人とか^_^;)にも
是非聞いてほしい。

あえて1つ欠点を上げるとすると、やはり電子楽器による演奏が中心だ
と言うことか。このCDを聞く前に生楽器演奏の、しかも良いものを聞くと
電子楽器のうすっぺらい音が気になってしまう。
これだけを聞く時にはそうではないのだが。
1枚目(古い曲の方)は音質が良くないが、2枚目になるとかなり向上する。
電子楽器であっても、使っている機器の進化でここまで音が変るもんかと思う。

しかし、音楽性は非常に高いので、音の云々は抜きにして、
その曲調に酔って欲しいところである。

        おすすめ度      93%

久々に満点近い物出た。
いやぁ、これはとても良い。
これからもこの人のCDは集めることになろう。

(こう言い方は何だけど、音域が狭いので、ちゃちなスピーカーでも
結構きれいに聞こえるCDである。そういう意味でもおすすめできるか。
良いスピーカーで聞くと隠れていた音に気がつくことになるんだけど。)
<戻る>
(2000/06/12号)
{CD紹介}

        「for BOYS」

        CD1枚

        ビクター・エンターテイメント
        高橋由美子
        ¥2500(税込み)でも買値は¥1800円位(一応新品)。

某民放で人気があった(らしい)ドラマ「ショムニ」に出ていた
高橋由美子のベストアルバムである。

私が高橋由美子を知ったのは某ゲームの主題歌でだったのであるが
(その曲もこのCDに入っている)、
その後ドラマ「南君の恋人」でブレイクしたのであった(大嘘)。
いや、そのドラマは珍しく全部見たのであった。
その後、見たドラマはない(ほぼ真実)。

ということで、結構好きな人なのであるが、歌手としてはどうかと言うと、
まあ、「好きこそ物の上手なれ」ではなくて、好きだからこそ買うと
言うところである。

このCDは、本当は同時発売の「for GIRLS」とセットに
なっているそうだが、そちらの内容はいざ知らず、こちらは元気の良い曲が多い。
でも、はっきり言ってうまい!と思う曲はない。
悪くはないのだが。

特に最初の曲は駄目。歌のうまい下手の前に、曲が曲として成ってないと言うか、
難しすぎると言うか、聞いてて何か落ち着かない音運びである。
そんなのから始まるから、ちょっと「しまった!これは大外れか?」と思ったが、
後に良くほどよくなるので、歌がうまくなったのか、曲がまともになったのかである。

中にはお勧めの曲もあって、8曲目の「A Song For You」は
良い。これは落ち着いた曲であるが、「南君の恋人」の曲ではなかったか?
と思うところである。

        お勧め度        62%

これを聞いて彼女の他のCDまで買おうとは思わないが(ひどい言い方)、
安かったのだから文句は言わない。
最近の若い歌手連中と違って、何か素直で一生懸命歌っている!と言う感じが
好感度大である。
<戻る>
(2000/07/07号)
{CD紹介}

        「AQUA」

        AQUARIUS
        ¥1880(税別)

直輸入版の外国のグループのCDである。
AQUARIUSがグループ名で、AQUAがアルバム名。

とあるホームページでちらっとだけ紹介しているのを覚えてて、
たまたまCD屋に行った時に売っていて、しかも
安かったので購入してしまったのである。
因みに、日本国内版もあって、こちらは100円高い。

曲は一応ポップスに入ると思う。
個人的には好きなリズムである。
軽快な音楽で、特に聞かせるもんじゃないけど、のりで勝負。

そう言えば、外人唄のCDって買うの久しぶりだなぁ。
一番最近(と言っても数年前)に買ったのは「ABBA」というグループの
ベストだったような。
これは昔の曲を集めたもんだから、新譜を買うのは非常に久しぶり。
でも、当たりだったので良かった。

そういえば、このCDはHDCDという規格で記録されている。
簡単に言えば高品位CDであるが、対応したプレイヤーで聞けば良い音が出るらしい。
うちにはそういう機械はないので、どの程度良いのか解らない。

さらにこのCD、実はPC(WindowsとMAC両対応のようだ)に入れるとグループの
写真が見られたり曲の歌詞が読めたりゲームとかが出来たりする。
あんまり意味はないけど、面白いと言えば面白いかも。

        お勧め度        75%

何と言っても安いからね。
軽い音楽を聞きたい時に良し。
<戻る>
(2000/07/31号)
{CD紹介}

        「classical ever! one」

        CD2枚組      79:01+79:23

        東芝EMI
        ¥2800(税込み)

クラシックの曲を集めたCDである。
1枚分ほどしかないジャケットの中に実は2枚入っていて、
しかもそれぞれ20曲の計40曲も入っている。
実にお買い得なCDである・・・はずなのだが、実はそうとも言い切れない。

なにやらヨーロッパでは結構売れているらしい。
ずっと前に紹介した「MAXクラシック」というのもそうだった。
あちらでは今そういうのがはやりなのだろうか。
それとも単に嘘でまかせか。事実は、行ってみなければ解りそうにない。

収録されている曲は必ずしも有名曲だけではない(私で半分以上は知っている)、
が、聞いてて嫌になるような曲はない。
ということはどういうことかというと、一応それなりに落ち着いた曲
+有名どころの指揮や演奏を集めているからである。
やはり有名人はうまい。こういう音楽はうまい人のを聞かなくては。

んだけど、必ずしも最高の録音を集めてきているわけではなく、
適当に寄せ集めてきているようなので、音質的に余り良くない曲もある。
今時モノラルの曲すらある(2曲ほど)。
このあたりは気に入らない。

さらにある気に入らないところ。

価格や曲数から考えれば想像出来るかもしれないが、
「長い曲は途中までしか入っていない」のである。
一番長い曲で6分。平均的には1曲3分半ほどであろう。
全てが切られているわけではないが、有名なフレーズのみが入っていて、
前後が切れている曲も多いので要注意である。

あと、注意点を1つ。

最初に上げた収録時間を見て気が付いた人がいるかも知れないが、
1枚におおよそ80分入っている。
実はCDの規格上の最大収録時間は74分までである。
ということは、このCDは規格外領域を使っているのである。
最近はそういうCDもちょくちょく見かけるので、ひょっとすると規格として
了承されたのかも知れないが、古いCDプレイヤーの中には
それに対応していない物もあるから、最後まで聞けない場合もある。

うちにある4台では1台が聞けなかった。それは10年位前に買った
CDプレイヤーだが、それ位の時期の機種だと聞けないわけだ。
(後は5年前LD、2年前CDラジカセ、1台は今年ラジカセ。)
聞けない場合どうなるかというと、勝手にリピートがかかる。
1枚目2枚目共に20曲目、即ち最後の曲であるが、途中から勝手に
前に戻ってしまい、永遠に演奏され続けるのだ。
1枚目の場合、終わりと最初が見事につながっていて違和感がないので
気が付かなかったが、余りに曲が長いのでふと見てみるとリピートしていたのである。
2枚目は変なリピートだったのですぐに気が付いたが。

こういう場合は店で理由を言って返品するのが筋だろうが、
家では聞けないが店では聞けるだろうから受け付けてもらえない可能性が大である。
そもそも、その店まで行くのが大変だ。
こういったことの注意書きがどこにもないのはいかんと思うのだが。
ホームページもあるので、一応メーカーにクレームを入れておいた。
あっ、相手は東芝だなぁ。「クレーマー」扱されると嫌かも。
今時東芝の物を買う方が悪いのか?
(その後全く返答はない。)

安いし、初めてクラシックのCDを買う人には良いのかも知れないが、
全ての曲目をちゃんと聞きたいと思ったら駄目。
まあ、それでもとりあえず曲として聞けないほどひどい物はないが。

        お勧め度        60%

ちなみに、このシリーズは「two」ともう1つ(もっと?)も出ている。
多分、私は買わない。
編集内容も問題だし、ちゃんと聞けないCDは買えないというのもあるし。
<戻る>
(2000/08/21号)
{CD紹介}

        「ペイント・ザ・スカイ」
        ザ・ベスト・オブ・エンヤ

        CD1枚 16曲
        ¥2447(税込み)を1.5割引で購入

        ワーナーミュージックジャパン

「エンヤ」という名前だけを聞くと、なんとなく日本のおっさんか?
等と思ってしまったのであるが(親戚に良く似た名前の人がいる)、
イギリスの女性ボーカルである。

で、以前から良い声の人だとちょこっとだけ聞いた曲から
思えていたのだが、今まで買う機会がなかった。
が、今回CD屋に言った時にふと思い出したので買ってきた。
しかも、最所はお手軽にベスト版である。

唄の感じから言えば、おとなしめのものである。
昔のABBAの曲のおとなしい物に似ていないことはない。
ABBAもスウェーデンだったから、北欧系の音楽と言うことか。

これも1日の仕事の後に聞くにはよいかも。

        お勧め度        80%
<戻る>
(2000/09/06号)
{CD紹介}

        ホームクラシック名曲集
        「コンセール」

        CD12枚組
        日本音楽教育センター
        ¥28900(税込み)

クラシック音楽の全集である。
有名処の曲が多く網羅されているらしい。
某新聞の日曜日の特版の後ろにて発売掲示=広告があったので、
こういう物が欲しかったこともあり、購入したのであった。

全ての録音が1991〜92年のヨーロッパの著名楽団による
デジタル録音なので音は良い。
今までに持っている曲もあるが、音質的にはこちらの方が良い。
あんまり綺麗すぎて音が細く感じてしまうほどである。

クラシックと言うものは、やはり聞いていて一番落ちつける、
というか一番安心である。
最近の若いグループのは当たりはずれが大きすぎるし、
聞くに耐えない場合も多い(唄が下手/歌詞が分けが解らない/録音が駄目など)。
クラシックはよほど無名でない限り外れても許容範囲である。
まして有名処となれば、問題はほぼ起こらない。

3ヶ月ほどかけてようやく全部聞いたが、
確かに、どこかで聞いたことがある曲ばかりである。
「あれも知ってる、これも知ってる」と言う感じ。

クラシックといえどもアレンジの違いで好き嫌いが出ることがあるが、
このCDのそれは、一部にテンポがやけに早いものがあるが、
全体的には良好である。
これならBGMとして流していても作業が捗る。

        お勧め度        70%

クラシックのCDの中には大外れもあるが、これは大丈夫。
若干高くも感じようが、それだけの価値はある。

しかぁし、このCD、とりあえず今回の発売は完了している。
録音が1991〜92年でありながら「最新録音」と書いている
ところを見ると、おそらくはそれ以降、何度か発売されていると思うので、
きっとこれからもいつかあるだろう。
気になる人は、某落日新聞(仮名)を取ってみるのも一興だろう。
私はそこの記事が嫌い(裏付けを取らずにいい加減に書くから)なので取らないが。
(ではなぜ知ったかと言うと、親戚が取っていたからで、
たまたまおじゃました日にその広告を見たからであった。)

・・・2003/04/30追記・・・
このCD、「高音質録音」とあるが、実際の所あまり良い録音ではない。
音が甘すぎる。よくわかるのがピアノで、グランドピアノがそのように聞こえない。
アタックがなまっているので電子ピアノ以下である。
音質を求めるなら、このCDはおすすめしない。
あくまでBGMで気軽にかけておくだけ用。
<戻る>
(2000/09/18号)
{CD紹介}

        「the most relaxing feel」

        CD1枚 18曲
        ¥2600(税込み)を1.5割引で購入

        東芝EMI

いわゆるオムニバス物で、落ち着いた系の音楽が18曲収められている。

最近東芝EMIは先に紹介した「classical ever! one」とか
こういう集め系を良く作っているが、何せそれが悪かっただけに、これもどうかなと
買うのをためらわれたところはあるが、こういうのが欲しかったので
買ったのであった。

最初の曲のNHKスペシャル「世紀を越えて」を始め、
ほとんどの曲はテレビや映画で使われていたものなので、
それとなく聞いたことがある曲も多い。
危惧された出来の悪さや曲の切れもなく、一応は安心した。

名前から想像出来る通り、曲の感じは癒し系である。
おとなしく、ゆっくり流れる曲。
ボーカル付きの方が多い。
選曲は悪くないし、録音も悪くない。
1日の仕事の後に聞くにはよいかも。

        お勧め度        75%

お手軽かな。
EMIに対する評価を少し上げた。
<戻る>

(2000/09/11号)
{CD紹介}

        「GRANDIA2〜DEUS〜」

        CD1枚 22曲

        作者    岩垂徳行
        発売    TWO−FIVE
        ¥2940(税込み)

先日(8/7)少し紹介したSEGAはDreamCast用ゲーム
「GRANDIA2」の音楽を抜き出したCDである。

先日紹介の通り、このゲームの初回限定版には音楽CD(マキシCDというやつ)が
付いてくるが、これは編曲物であり、しかも全く評価に値しないほどの駄作で
あったが、こちらはサウンドトラック物なので編曲は基本的にない。
ただ、ゲーム中に流れてくる音楽に比べてはるかに綺麗な音だし、細かい音も
入っているので微妙には違うのかも知れない。しかし、本質的な違いではない。

実は、すでにゲーム本編も終わったのであるが実に良い作品であった。
本当は本編の紹介を先にしておかないと話がしづらいのだが、
その紹介は長くなりそうなので先にこちらを書いておく。

まず前作グランディアと比べておくと、曲数は減っているし、
前作がフルオーケストラ演奏もあったが今回はない。
しかし、音楽としての質が下がっているかといえばそういうことはない。
十分に聞かせる物である。

前作では短いフレーズの曲が数多かったが、今回は1曲1曲が長い。
だから、数ではなく中身で勝負である。
ゲーム中に使われている曲の一部はグランディア1からのまるごと流用
または編曲である。さすがに音楽CDには流用物は入ってないが。
まあ、同じ流れの作品だからそれ自体は悪いことではない。
ついでに書けば、なんとなく曲調がずっと前に紹介したSATURN用ゲーム
「LUNA2」にも似ている。同じ作曲者だし、ゲーム本編の筋も―寸だけ
似ているので、わざと合わせたのかも知れない。

グランディア2では音楽CDが、すでに決まっているだけでも3種類出るらしい。
最初がこれ、次が「〜POVO(だと思う)〜」、最後がアレンジ物らしい。
「〜DEUS〜」はゲーム前半(に聞ける)の曲なので、「〜POVO〜」は
後半の曲だろう。因みに、前者は「神」、後者は「人間」と言う意味である。
その意味あいは本編紹介の時にでも。
小出しにしてかぜごうという魂胆は気に入らないが、音楽が気に入ってしまって
いるのだから仕方無い。

        お勧め度        85%

ゲーム本編を知らないと―寸場面が思い浮かばないので苦しいかも知れないけど、
逆に知っていると思い出させるに十分。
これは映画とて同じ。初めてゲーム音楽CDを買う人にもお勧めかな。
高いのは難点だけど。

・・・2003/04/30追記・・・
音質は悪くない。せっかくの歌にエフェクトが入っているのは残念だけど。
突き詰めれば結構細かい音が入っているのが解る。
この音をきれいに出すのも、今の1つの目標。
<戻る>
(2000/09/29号)
{CD紹介}

        「image
                emotional & relaxing」

        CD1枚 17曲
        ¥2520(税込み)

        Sony Records

いわゆるオムニバス物で、落ち着いた系の音楽が17曲収められている
・・・って、先に紹介した(9/18)「the most relaxing feel」
とほぼ同じ書き出しだが、実際、同じ系統のCDである。
実は、1曲目に入っている曲も非常に良く似ている。
―寸だけ聞いたら、あれどっちだっけ?と思ってしまうかも。

これもまたほとんどの曲はドラマやCMで使われていたものなので、
それとなく聞いたことがある曲も多い。

名前からは「癒し系」と思われよう。
ほとんどはそうなのだが、一部「これが癒し?」と言う曲もある。
録音も何か―寸今一つ。音量上げすぎじゃ無いか?なんとなく音が割れてるぞ。
全体的にfeelの方が上。
「悪い!」と言うほどでもないが。

        お勧め度        65%

同じ傾向のCDだと紹介も楽で良いね。
(って、それでいいのか?^_^;)
<戻る>
(2000/10/27号)
{CD紹介}

        「カヴァティーナ」

        CD1枚

        ビクター・エンターテイメント
        演奏家  村治佳織
        ¥3045(税込み)

村治佳織という人が演奏するクラシックギターのCDである。

今となっては昔の話であるが、私はクラシックギターを弾いていた。
正確な書き方ではないな。習っていたと言うべきか。
もう数年ギターは触ってないが、その当時少しはギターのCDを聞いたし、
演奏も聞きに行った。
従って、少しはこの方面に見識があったりするわけである。

で、今回このCDを買うに至った経緯であるが、
実は親戚がエリック・クラプトンのCDを持ってきたからである。
これでは解りませんな。
つまり、彼の弾いているギター(これはアコースティックですな)の
音が非常に良かったため、急にギターの曲が聞きたくなり、
かと言って同じ物を買っても仕方無いので、他のを捜していてこれを見つけた、
という次第である。

クラシックギターは音が小さくて繊細、また音色は1つと言うイメージがあるかも
知れないが、実はそんなことはない。
音は小さくても綺麗に出るし、大きく力強くも出る。
音色は元に弾き方でも変わるが、筐体を叩くことでも音は出る。
鐘の音とか人の足音なども出るのである。
実に奥深い。

それはいいとして、このCDであるが、若い女性の弾くものなので
繊細さが売りのかと思いきや、なかなかどうして、良い演奏をしている。
実に聞くに耐えるものである。
確かに若干全ての曲の調子に似ているところがあるとか
男性の演奏に比べ細いところはあるが、それはこの人の味と言えるだろう。

基本的に、クラシックギターの音色と言う物は心落ち着かせる物がある。
単にふわふわした感じの曲でなくめりはりがあるのにそう思えるのが
ギター、いやこの手の生の楽器の良さかも知れない。
それを再認識させる物であった。

        お勧め度        80%

1つ欠点があるとすれば、それはジャケット。
外側から見える写真は良いのだが、中にある写真が実にいけない。
映りが悪いのではなく、外の写真との整合性がないのだ。

一体この人をどういうイメージで見せたいと思っているのかが解らなくなる。
3種類の写真があるが、全てばらばらのイメージなのだ。
また、曲感じとも全くかけ離れる写真である。

演奏や外の写真が良いだけに、実に惜しい。
メーカーにはもっと気配りをして欲しいところである。

・・・2003/04/30追記・・・
実はこのCD、かなりノイズが多い。
録音そのものはかなり良くて、演奏している部屋の雰囲気まで伝わってくる。
彼女の演奏している姿が浮かんでくるようでもある。
(ギターのきしむ音とか体の動く音まで聞こえる。)
が、いかんせんその上にテープのヒスノイズのようなものが入っているのが気になる。
実に惜しい。
<戻る>
(2000/11/06号)
{CD紹介}

        「パストラル」

        CD1枚

        ビクター・エンターテイメント
        演奏家  村治佳織
        ¥3045(税込み)の1割5部引きで買った

先に紹介の「カヴァティーナ」が良かったので別のCDを買ってみた。
今回はスペインの作曲家の曲集だそうで、聞くと確かにそのような感じがする。

演奏もうまいとは思うが、事これが個人的好みに合うかどうかと言えば、
残念ながら×である。

曲が―寸難しいリズムだと言うこともある。
乗り切れないわけだ。
いくら曲的にめりはりがあって、音色も良くてもだめなもんはだめ。
私の感性は実に難しい(^_^;)。

        お勧め度        69%

悪くはないけど、好みじゃないという点から。

そうそう、ジャケットは結局「カヴァティーナ」の表面が一番良いなぁ。
このパストラルのジャケットのイメージで行くなら、あんまり好きじゃない。
<戻る>
(2000/12/08号)
{CD紹介}

        「Muff&Huff」

        水野裕之
        CD1枚 12曲
        ¥3500(税込み)

        満開製作所

オリジナル音楽をMIDI楽器によって演奏したものをCDに収めた物である。
MIDI楽器とは、簡単に言えばいろんな楽器の出る機械で、
コンピューターで制御出来る物である。

有名な人の作品ではないので、少し心配していたのだが
(個人の作品では、結構変な物も多いから)、
基本的には落ち着いた曲が多く、聞くに十分足りる。
―寸1曲が短いかなぁ、という気も線ではないが。

このCD、実はExtra−CDという物であり、
前には普通のCDプレイヤーで聞ける音楽が、後半は
PCで読めるようになっていて、そこに収められている曲の
MIDIデータが入っている。

しかも太っ腹なことに、音楽は非営利目的であれば自由に使って
よいという物である。要するに、自作の映像作品やゲームに使っても、
それを売らなければ、特に了解を得なくてもOKということである。
ホームページ用では「自由に使える画像集」などが売られているが、
こういう音楽物では珍しいのではないだろうか。

        お勧め度        70%

―寸高いけど、いろんなことに使えることを考えれば安いのかも知れない。

ところで、発売会社の「満開製作所」。
ここでも何度か名前を出したことがあるとは思うが、
もともとはX68000用のソフトやハードを出していた会社である。
過去系で書いているのは、もうすぐそこから撤退するからである。
このCDは撤退直前に発売された物である。

従って、決して怪しい会社でも同人物でもないでなく、
その筋では有名なのだが、でもやっぱり名前だけ聞くと怪しい?
(再編集時注;今はもう存在しない。)
<戻る>
(2000/12/22号)
{CD紹介}

        「フォルテシモ」
        
        クライズラー&カンパニー
        Epic SONY
        13曲  ¥3000(税込み)/買値は1.5割引

最近各所で活躍している葉加瀬太郎のいたグループ
「クライズラー&カンパニー」のCDである。

これはクラシックをアレンジした物である。
このグループのものはみんなそうだと思っていたら
オリジナルもあるそうだが、今回はクラシックアレンジのこれを買った。

昔タモリがテレビ大阪(系)でやっていたクイズ番組(「音楽は世界だ」
だったかな?)で初めて聞いた時は気に入っていたのだが、
そのCDを買うまでに、何年もかかってしまった。
実にこれがこのグループのCDを買う初めてなのである。

で、クラシックのアレンジなので、元の曲は大凡知っている。
だから、取っ付きやすいのではあるが、
いかんせん、そのアレンジは余り好きなものではなかった。
いや、アレンジの仕方と言うより音が薄すぎる。
録音が悪いと言っても良いかも知れない。

足しかに綺麗な音ではあるが、全く迫力がない。
中高域のみで低域が全く無い。
基本的にはキーボードと(生)バイオリンのセッションだが、
このバイオリンの音も生きてない。
実にうすっぺらな録音なのである。
そのため、余りじっくり聞く気になれない。
残念である。

        お勧め度        50%

軽くBGM程度に流すなら良いけど、じっくり聞くには耐えない。
少なくともそこそこのオーディオ装置では。
とても残念。

「クライズラー&カンパニー」はもう解散して、
これもそんなに新しいCDではないので、探さなきゃ無いかも。
私はたまたま大きいCD屋の隅の方で見つけたんだけど。
<戻る>