「CD紹介1997」
(1997/04/08号)
{CD紹介}

    「実況おしゃべりパロディウス〜forever with me〜」
    KONAMI
    ¥2200

47曲も入ってお買い得なCDである。
元は、同社のシューティングゲームで、まだコンシューマーゲーム機には
移植されていないのではないかと思う。
(前作の「実況おしゃべりパロディウス」はされている。)

まあ、このシリーズ、前からクラシックの曲をアレンジしたものが多くて、
それはそれで楽しめたのだが、今回もその路線で入っている。
ただし今回はアレンジ曲は少ない。それよりも同社の他のゲーム音楽が
多く入っている。

47曲も入って全体で64分だから、1曲は短い。
いろいろな曲がたくさん聞けておもしろいと思うか、
落ち着きがなくていやだと思うか、評価が分かれるところであろう。

まあ、わたしは合格点あげますけど。高くもないし。
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(1997/06/19号)
探してみればお勧めかも知れないものシリーズ

    「The Visitors」

1970〜80年代を代表するスーパーポップスグループ(死語)の
ABBA(本当は2番目のBは逆向き)の最後のオリジナルアルバム
(当時LP、今はCDが出ているはず)である。

それまでのアバは美しいコーラスで奏でるさわやかな軽い曲が多く、
それが売りだったが、このアルバムでは大きくイメージチェンジをはかっている。
全体的に少し暗目で重々しい雰囲気を作っている。
今まではあまりアバが好きでなかった友人に聞かせたところ、
「気に入った」と言わしめるほどの違いであった。

だからといって、それまでのアバの音楽を全面否定するものではなく、
良い方向へ進化させたものといえるだろう。実際、聞いていればやはり
アバの音楽だと思う。

やはり惜しむらくは、アバが最後に世に出したアルバムであるということだろうか。
(この後シングルは1枚出ている。)さらに完成されたアバの音楽を聞きたっかった
のだが。

現在、彼らのような美しいハーモニーを持ったグループというものを聞かない。
それだけ傑出したグループであった。
(日本ではかつて「ZABADAK」というグループが良いコーラスをしていたが、
これも解散した。「和製アバ」だと自称していたらしいが、たしかにイメージは
似ている曲も多かった。)
アバの元メンバーの2人が、とあるグループのプロデュースをしているとも聞いた。
そのグループが全世界的に有名になるのを待とう。
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