「CD紹介1995」
「娯楽の殿堂」
嘉門達夫
ビクター・エンターテイメント
¥3000
相変わらずのお笑い一直線路線です。
曲数は24曲、時間は12インチCDぎりぎりの74分とたっぷりです。
嘉門達夫のアルバムにはいつも一曲だけ真面目な曲があって
それが好きだったんだけど、今回は全くなし。
ちょっと残念。
お笑いのパワーは相変わらずだけど、以前に比べるとちょっといまいちかなあ
という気もする。以前は力任せと言うか、強引なほどであるにもかかわらず
それがかえって新鮮でよかったんだけど、
最近はちょいと技に凝り過ぎのような感じ。
最近は嘉門達夫の曲が多くコマーシャルに使われているおり、
このCDの中にもそういった曲が多く入っている。
お勧めは「言えますか?」と「シャワー浴びてくる」かなあ。
まあ、暇でお笑い好きな人はどうぞ。
「Cyber SLED」
NAMCO ゲームサウンド・エクスプレス Vol.10
ビクターエンターテイメント
¥1500
NAMCOの最新ゲームの音楽をいち早く届けるこのシリーズ。
その第10弾がこれである。
先日紹介した「鉄拳」がVol.17であるからこれは少し古い。
このゲームは未来の都市で行われるバトルゲームという設定だが、
音楽もそれにマッチしたものになっている。
相変わらず音楽性は高いがゲーム音楽の領域を越えていないとも言える。
このCDでは曲集の終わり方が実にあっけない。
他の(私が知る限りのこのシリーズの)CDでは、
曲は1連の物語をなしていて、聞く上で実によい。
(同シリーズvol.4「ドラゴン・セーバー」というのは、この点で最高作品だと思う。)
しかし、この作品に関してはそれがなく、「えっ、これで終わったの」という
感じである。
もっとも、ゲーム自体がエンディングものではないのでしょうがないのかも知れない。
ところで、最近のクイズ番組などでは実によくゲーム音楽や
その中に出てくる効果音が使われている。
「なるほど・ざ・わーるど」何かはそのいい例だ。
そこでどのように使われているか。
一度じっくり聞いてみるのもいいだろう。
まあ、知らない人にはわからないだろうけど。
「愛・超兄貴」(あい・ちょうあにき)
東芝EMI
¥2800
「弾を撃たずに心打つ!! 兄貴の愛は燃えている!」
これは同名ゲームのサウンドトラックである。
しかし、ゲーム中に使われている音楽ではなく、統べてアレンジのようだ。
これは、2年ほど前に発表され、一部(どこだ?)で絶大な人気を博した
「超兄貴」の続編である。
前作の音楽はなかなかに「きている」もので、聴きごたえがあったが(本当か?)、
今回も前作に負けず劣らず、なかなかにぶっ飛んでいる。
今回は、前作とはCDの販売会社も違うし、作曲者も違う。
作曲者がかわって、あの強烈な「兄貴」ミュージックができるのか?と心配したが、
聞いてみると、その心配はなかった。
前作とはまったく違った形で、ちゃんと「兄貴」ミュージックしていたのである。
前作とは音楽イメージが違う。まったく違うといってよい。
前回が全世界の音楽を使いまくって、さらに兄貴の「ボイス」
(あえて「声」とは言わない)を楽器として有効利用していたの似たいし、
今回はタイ音楽(事実、作者はタイに行ったとか)を中心に、
オペラ+フルオーケストラの様な感じを出している。
どちらがいいというものではなく、両方いい。
ただ、ゲーム音楽として、その「のり」の良さは前作の方が上であろう。
(今回のはちょっと音楽としてはおとなしめ。前作と比較して。)
今回のCDの唯一の欠点は、ジャケットが「漫画」であることである。
前作のジャケットは、見る者すべての脳裏に焼き付くような強烈な
CG(コンピューターグラフィック)であった。
あのCGの筋肉の光具合いは絶妙であった。
今回は漫画のため、絵数は多いが、迫力がない。
残念。
(見てみたい人は、局長のところにCGがあるので来られたし。)
なんにしても、日頃聞く音楽に何か物足りなさを覚えているあなた。
脳味噌をふっ飛ばしたいような音楽を聞いたいあなたにおすすめの1枚である。
(買う時には、ぜひ前作「超兄貴」(NECアベニュー)も御一緒に。)
おすすめ度 150%(おい!)
もしくは−∞(マイナス無限大)
ようは、好き嫌いがはっきり出るということ出んな。
「trf hyper mix4」
avex trax
¥2800(中古で買ったので定価があっているかどうかは不明)
局長には合っていないとか言われそうな感じですが、
実はtrfは好きなんですな。
trfのが何で言いかといえばリズム、のりがいいんです。
世の中にはリズムが良いと言われながらも、私には単なるやかましいだけとか、
どうしても好きになれないのも多いんですがね。
最近ので一番嫌いなのが「EAST&YURI」(?)とかいう奴。
聞くにたえまへんな。
そうそう、日本人のくせに英語に頼るのもだめ。
日本語をちゃんと発生しながら英語も少し使う位なら良いけど、
日本語でも何をいってんのかわからないようなのも気に入らない。
その意味でZOOは今一。
こういう点で、trfは良いですな。
曲名はみんな英語だけど、歌詞は結構日本がしっかりしていて感動しました。
もちろん歌い方もちゃんとした日本語発音でGood。
(もちろん英語部分は英語発音。)
一番好きな曲が「BOYS MEETS GIRL」で、
それが入っていて、なおかつ他の曲も有名というのが気に入って買ったのが
この「trf hyper mix4」です。
実は前から目を付けていたんですが、高くて買えなかったのが、
今回たまたま入った中古屋にあったので、速攻でGETしたのでした。
いやあ、聞いてみて、やっぱり良いでんな。
何で早く買わなかったのか。
この文章も聞きながら書いてるんです。
そうそう、このCD歌詞カード入ってません。
REMIXアルバムなんで、歌詞が知りたい人はシングルか元のアルバムを
買ってくれということですかね。
(歌詞は十分聞き取れるけど。)
これだけが残念。
でも、72分以上も入っているのでお買い得だ!
さあ、あなたも早速CDやへGoぉ!して、今夜はのりのり(死語)だぜ!
これからカラオケで歌うのにも力が入るってもんでんがな。
ふふふ。
「ギター教則本シリーズ No.1」
¥2200
大野ギター学院
このCDは、私が習っているギター教室(大阪は豊中に本部あり)の、教本のCDである。
どういうことかというと、「曲の練習にはその曲を知っていることが一番いい」
ということで、教本にある曲の内有名な曲を、学院長が弾いたのを録音したもの
である。
「教本のCDなんでたいしたことないんでないかい?」と思うかも知れないが、
元が有名曲だけに、なかなかどうして、ちゃんとしたCDである。
(学院長という位だから、演奏はうまい。)
ちょっとノイズが気になる部分がある。(たぶんマスターテープのヒスノイズ。
デジタル録音じゃないな。)これが欠点。
とはいっても、いいオーディオ環境で聞かないと、そのノイズもわからないかも
知れないけど。
1.ハバネラ 作品9 3:01 アルバ
2.ロマンス 1:41 メルツ
3.マリアルイサ 1:39 サグラレラス
4.愛のロマンス 2:40 スペイン民謡
5.雨だれ 3:03 リンゼイ
6.ノクターン 1:56 ヘンツェ
7.ソナチネ 2:06 バガニーニ
8.小さなロマンス 3:37 ワルカー
9.タンゴNo.3 1:53 フェレール
10.エチュード 1:45 コスト
11.道化師の踊り 1:12 フェランディエーレ
12.舟歌 作品51-1 2:01 コスト
13.月光 1:32 ソル
14.アレグロ・ヴィヴァーチェ 作品147-10 2:02 ジュリアーニ
15.ラグマリ(涙) 1:56 タレガ
16.ポプラール・アンダルース 0:44 アスピアス
17.タンゴ 2:05 タレガ
18.ショーロ 1:56 ベルナンブーコ
19.ラリアーネ祭 3:46 モッツァーニ
20.メヌエット 作品11-2 2:17 ソル
22.メヌエット 作品11-6 2:53 ソル
23.アルハンブラの想い出 3:37 タレガ
24.無伴奏チェロ組曲 第1番から 前奏曲 2:36 バッハ
ギターCDとしては高いかも知れないけど、これだけの曲を集めようと思ったら
けっこうたいへんだからね。曲数も多いので、そういう意味では安いかも。
そうそうこのCD、せっかく紹介したけど、一般のお店では売られていない。
うちの学院内だけの発売だから。
「だったら紹介するな」って、ごもっとも。
欲しい人がいたら、このギター教室に問い合わせてね。