「古都巡礼 土門拳」
{写真展紹介}

        「古都巡礼 土門拳」

        阪急NAVIO 3F ナビオ美術館
        6/13(火)まで
        11:00〜20:00(入館は19:30まで)
        700円

以前とある人から紹介のあったこの写真展に行ってきた。
細かい感想はともかく、結論から言おう。

        「行きなさい」

「真実は1つしかないが、それを見る方向、断面はいくらでもある」
ということを、写真を通じて教えてくれる。

同じ仏像や寺院を映しているはずなのに、これほどまでに違う断面があるものかと
関心する。また、今まで見知っていたお寺の新しい側面が見えるというのも
収穫である。

しかし、「百聞は一見にしかず」という諺どおり、その現物も知っておいた方がいい。
自分の目で見たそれらと比較すると一層よくわかるであろう。

ただ、彼が写真を撮ったのは、その多くが昭和40年以前、まだ自然(荘厳さと
趣深さと言ってもいい)が残っていたころのものだ。
今同じ場所に立っても同じように見えるかどうかはわからない。
(すでに見えない場所もある。)

そこに、彼が意図したかどうかはわからないが、写真の中に封じこめられた時間と、
今現在の時間のギャップをも感じられ、「日本はこのままでいいのか?」
という感情も覚える。

明日までなので、興味のある方はお早めに。

追伸:
そういえば、土門拳の記念館が、彼の故郷である山形県酒田市にあるそうだ。
今度田舎に帰った時に行ってみようかな。
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