「RD−XS30」(2003/01/06−03/03号)
{商品紹介}

        HDD&DVD−RAMビデオレコーダー
        「RD−XS30」
        
        東芝
        定価    ?(オープン)
        買値    88000円(税、送料、代引き手数料別)

私が今まで使ってたビデオレコーダーは、ビクターのVX1という機種であった。
1995年当時、定価で15万、買値で10万の中堅機種である。
最大7倍速再生まで出来、しかもそのときに映像が乱れず音声まで出る
という代物であった(タイムスキャンという)。
もちろん(S−)VHS。

別にこの機械が特別悪くなったわけではない(良いわけでもない)が、
もうテープによる記録には限界を感じていた。
テープでは保存場所を取ることが一番だが、映像の劣化も大きい。
そこで、最近出てきたDVDビデオレコーダーを購入検討していた。

私の場合、編集もある程度すると思われるので、
HDD(ハードディスク)もあった方がよい。

この手の機械は、絶対的に古い機種より新しい物の方が本体ソフトが
こなれているので良い。
そういうことでいろいろと調べていたのだが、ここで候補に挙がったのが
        松下            DMR−HS2
        パイオニア      DVR−77H
        東芝            RD−X2
であった。
それぞれを調べている最中に、急遽東芝の新機種RD−XS30と40が発表された。
(本当はXS30はCEATECに展示されていたのだが、
そこではカタログも発売時期もなかったのだ。)

最初はパイオニアが第一候補であったが、HDD上で編集できないのが
欠陥とも言える問題仕様である(画質の調整機構やDVD-Videoの再生能力は良さげで
あったのだが)。
実売価格が13万円で11月末出荷予定で高いし時期が遅い。
松下は全体的にいまいちである(こちらもあまり信用がない)。

機能的にも、どうも東芝機が良いらしい。
東芝に対しては、例の事件以降良いイメージはなかったが、
他に同等の製品がない以上、そうも言ってられない。

XS30と40の違いはHDDが60Gと120G、後者はLANで制御できる
ということであるが、私には後者の機能や容量は要らないし、
出来るだけ早く欲しい。
XS30は11月初め発売が結局10月末に出荷開始であった。
(XS40は12月上旬に発売された。)

ということで、発売前に予約を入れて買ったしまったのがXS30である。

        ・・・

まずはディスクレコーダーという物についての感想。
はっきり言って、録画の概念がかなり変わると思う。
テープを認識をしなくてよいことがいかに「楽」かは使うとわかる。

テープビデオデッキに比べ簡単か難しいかで言えば、最初は難しい、
慣れれば同じくらいかもしくは簡単、といえる。
少なくとも、テープビデオのように、説明書を読まなくても使えると
言うものではない。私も久々に説明書を隅から隅まで読んだ。

一口にディスクレコーダーと言っても、
DVD−RAMまたは−RWというディスクメディアに直接録画する
ビデオレコーダもあれば、HDDにしか記録できない物もある。
しかし、私の利用感から言えばどちらも片手落ちである。
HDDにざっくり記録し、編集して必要部分だけDVDに記録する。
これが一番。

ディスクレコーダーでは絶対に上書きがないので、テープのように
巻き戻ししてなくて上書きしてしまったということがない。
さらにHDD付きであれば、電源を入れるだけですぐ録画が出来るので余計楽。
録画はするけど保存の必要がない番組もある。
こういう時はHDDにだけ記録して、見終わったら消せばよい。
DVDの無駄利用が防げる。

テープでは残り容量も気になる。慣れれば巻きの太さからだいたいの
残量はわかったし、ビデオによっては残量表示もしてくれたが、
ディスクレコーダーでは分単位でおおよそわかる。
実はDVD−RAM/Rは片面4.7Gで、後述の画質設定によって
録画可能時間は変わるが、実用的範囲で1枚2時間記録である。
これでS−VHSの3倍以上の画質はあるが、2時間では少ないこともある。
この時は、一端HDDに録ってから、分割して記録などが必要となる。
そういう意味でもHDDも必須といえる。

以後、個別の項目について書いてみる。
なお、用語説明は基本的にその都度行うが、基本的にテープビデオレコーダーに
関する知識は持っていることを想定している。
DVD−RAMとDVD−Rについては最後に説明するが、まず簡単に書いておけば
Rは1度だけ書くことが出来るもの(CD−Rの映像版と思えばよい)、
RAMは何度でも書けるもの(MOのような感じ。CD−RWとは違う)である。

また、以下「東芝機」と「XS30」という書き方をしている部分があるが、
「東芝機」は従来の東芝製品でも同じであったという意味である。
「XS30」はこれになってから追加・変更されたものと思えばよい。
(もしくは従来どうであったか不明な機能。)

        ・・・

*画質・音質設定
ビデオテープレコーダーを使うに当たって「画質設定」というのは基本的に無かった。
せいぜいテープ速度の設定=3倍(5倍)か標準である。
もしくはどのグレードのテープを使うかであろうか(S−VHSとかハイグレード
とかノーマルとか)。
高級機では色や輝度の設定などが若干出来たが、これは「設定」ではなく「調整」で
ある。ディスクレコーダーでの「画質設定」は、それとは根本的に違う。
(調整機能もちゃんとある。)

ここで言う「画質」とは、画像のきめ細かさをどこまで再現するかである。
市販のディスクレコーダーは全てこの画質設定を持っているが、
XS30では非常に細かく画質の設定が出来る。
さらに、XS30では画質だけでなく音質というか音の記録方法まで3種類から
選択できる。
他機種はたいてい音質の設定は出来ないか、画質に合わせての自動変更である。
音楽番組を中心に録画する人は、画質を下げてでも音質は最高で録りたい人は
多いのでは無かろうか。そういう人にはうってつけである。

画質はビットレートと言うもので設定できる。
ビットレートとは、画像の記録に対してどれだけのデータ量を割り付けるかという
数値である。
一部の例外時を除き、基本的にビットレートが高いほど画像が細かくなる。
(画像の解像度と圧縮率の設定が同時に変化するようになっている。)
XS30では画質で実に38段階もある(音声によって画質の上限が付く場合も
ある)。9.2Mbps〜1.4Mbpsの間、0.2M単位で設定するが、
途中で3段階解像度も変化する。

  D1    =720×480             4.0M〜
  2/3D1 =480×480             〜3.8M
  HalfD1=352×480ドット       〜2.2M

経験から言えば、                                        DVD−RAM
  8.0MでS−VHS標準並みでLDやBS放送録画     1枚1時間
  4.?MでS−VHS3倍でBS録画                   2時間15分くらい
                                                        =映画1本
  3.2Mで地上波アニメか地上波ドキュメンタリー番組   2時間30分
                                                        =アニメ6話(CMカット)
という感じである。ただし、もとのソースにノイズが多い場合には
それに圧縮率を持って行かれるので、若干高めにした方がよい。
(画質が悪いものに対してレートを上げるというのは逆のような気もするかもしれない
が、ディスクレコーダーで使われる画像圧縮手法のMPEG2の特性から仕方ない。)
また、元々の放送が画質が荒い物に対して高ビットレートを割り当てても無駄である。
どれが適当であるかは経験によって覚えるしかない。
ちなみに、高画質のDVD−Videoは8.8〜9.8Mbps位である
(劇場版カードキャプターさくら 封印されたカードなど)。

XS30は基本的に可変ビットレートなので、このビットレートは、その録画における
基準値である。ある一定時間(と思う)において、たとえば黒画面などがあって
高圧縮=低ビットレートで記録出来た画面があった場合、他の画面により多くの
ビットレートを割り当てて圧縮率を下げるようになっている。
そのときのビットレートを表示する機能があり、録画時は設定したビットレートから
動かないが、再生時にはビットレートがかなり頻繁に変わるので見ていると
画面とビットレートの傾向がわかる。なお、9.2MまたはLPCM時の8.0Mでは
さらにべたに近い画面で圧縮率を上げて、全体としての容量を削減出来る設定もある。

音声はドルビーデジタルという圧縮方式で、192Kbps(DD1)と
384Kbps(DD2)もしくは無圧縮のPCM(L−PCM)の3つから選べる。
だが、実際の所192kbpsではかなり音声が劣化する(特に細かい音が落ちるのが
はっきりわかる)ので、地上波のドキュメンタリー番組なら大丈夫だが、アニメや
音楽系はPCMかDD2にしておくのがよい。DD1とDD2ではあまり録画可能時間
は変わらない。画質を1つ落としてでもDD2にした方がよい。
PCMにすると、最高画質は8.0Mに限定される。

XS3ではあらかじめHDD/DVD別に5つの画質&音質設定を予約しておけるが
(当然ある時に使えるのは1つずつ)、録画中には変更できないので、
重要な放送ではHDD上に高画質のPCMで録画し、
DVDに落とす時にレート変換をした方がよい(こういう意味でもHDDは重要)。
ただ、後で書くが、ダビングには高速とレート変換があって、
レート変換では常に実時間かかるので、後を早くしたいのなら録画時にきちんと
設定した方がよい。
なお、タイマー録画時はこれとは別に、番組別に設定が可能である。

上記はHDDとDVD−RAMでの設定の話。
あらかじめDVD−Rへ保存する場合にはDVD−R互換モードという設定を
しておく。DVD-Rは容量的にはRAMと同じだが、
この設定をすると、DVD−Rでは使えない2/3D1も解像度が無くなり、

      4.0M以上    D1
      3.8M以下    HalfD1

となる。2/3D1とHalfD1にはかなりの画質の差があるので、
実質4.0M以上2時間以下録画となる。
また、音声圧縮方式には制約はないが、2カ国語放送の場合、両音声がステレオとして
同時に記録されてしまうため聞きづらい。
テレビもしくはプレイヤー側に音声の左右どちらかのみ出力の切り替えがあれば
何とかなるが。XS30にはその設定があるので何とかなるような気はする。

なお、互換モードで記録していなくても、画質や音声等の条件さえDVD−R記録に
おいて問題なければそのままダビング出来る。
(していなかった場合は、後でレート変換ダビングを使って変換する必要がある)。

        ・・・

まず1つ前回の記事の訂正。

DVD−Rに2カ国語を記録するとステレオの左右になると書いたが、
これはビデオからダビングした時だけで、テレビ放送からの記録の際には
日本語か他国語か、どちらかを選択して記録する必要がある(はず)。
ビデオからダビング時にステレオの左右になってしまうのは、
二カ国語という信号ははずれてしまうためである(らしい)。

        ・・・2004/1/10追記・・・

ちなみにXS30に使われているDVD−RAMドライブは松下製である。
DVD−RAM創生期(2.6Gの初期)には東芝も独自にドライブを作っていたが、
あまりの性能の悪さに閉口したものである。
(当時仕事で松下/日立/東芝の全てのドライブの性能評価をした。)
読み書きが遅いのはもちろんのこと、よくハングアップした。
PC用としては自社ブランドでは発売せずメルコ(だったと思う)が
ケースに入れて売りに出していたが。
その話はどこかのネタに書いたと思うが、どこだったけ。
(X68のFAT32ツール群のドキュメント内かも。)

        ・・・

*録画
録画の開始そのものはテープのレコーダとさほど変わらない。
チャンネルを合わせて録画のボタンを押すだけである。

時々、ボタンを押してから実際に録画始まるまでちょっと間があくことがある
(HDDを休止時に停めるモードにしているからかもしれない)。
これはテープのレコーダーでもそういうことがあるので特に気にするほどでもないが、
重要な録画の場合には、少し前から始めておいた方がよい。
タイマー予約では5分前から動き始めるので大丈夫。
(これが動き始めると編集・ダビングなどは出来なくなる。)

この録画は、HDDへもDVD−RAMへも直接も出来る。
DVD−Rへは出来ない(DVD−Rへの記録はダビングのみ)。
ただし、基本はHDDへだと思う。

HDDに録画中は、同時に再生も可能である。
今録画している番組の少し前を再生する追っかけ再生(もしくはタイムスキャン)や、
別番組を再生すること、DVD−Videoも再生も出来る。
ただしDVD−RAM録画中はだめ。

追っかけ再生は、番組をタイマー録画をしているときに途中で
最初から見たい時などにも使えるが、それよりも画質の確認に使える。
設定した画質が良いかどうかである。昔で言うなら3ヘッドカセットデッキの
録音と再生を同時にするのりであろうか(古い?)。
これで録画中(せめて一時停止中に)に画質音質変更が出来れば鬼に金棒だったのに、
残念ながら出来ない。

再生中は、再生だけでなく早送り巻き戻し一時停止はもちろん、
チャプター分割も出来る。ただし、削除は出来ない。
チャプターというのは、番組中に付ける頭出しポイントと思えばよい。
ここまで一発移動したり、チャプター間が後述の編集の単位になる。
XS30ではこのチャプターがほぼ1フレーム単位(若干ずれることはある)。
で編集出来る。これはすばらしいことである。
(1フレームは1/30秒単位の画像で、日本のテレビはこの単位で
映像が送られている。)
ただし、これはHDDとDVD−RAM上だけで、DVD−Rでは
その規格上の制約から15フレーム単位となる。

追っかけ再生の別の利点は、画面を止めることが出来る点にもある。
たとえば料理番組でレシピが表示されたとしてそれを止めて見ることが出来るのだ。
この間も録画は続いているので、テープビデオのように録画が終わるまで待つ
必要がない。
大昔に「デジタルビデオ」という物があって、画面を取り込んで分割表示したり
停止できる物があったが、これに似た機能だと言える。
前後まで見られる点ではこちらの方がずっと上だが。
(私が手に入れた2代目のビデオが三菱製のそういうビデオだった。
その当時はそういうビデオがはやりだったと思う。デジタル記録するのじゃないので、
最近のデジタルVHSとは全く意味は異なる。)

録画ではもう1つ重要な機能がある。
DVD−RAMへの記録中に容量が足りなくなるとHDDへ続きで録画してくれる
機能である。
こういうのもHDD付きの良いところである(もちろんHDDの容量が足りない場合は
切れるけど)。このときは「のりしろ」という部分が出来て10分間分、
双方に同じ内容が記録される。結合時にはどちらかを削除してからということに
なるだろう(チャプターが付いているので編集は楽)。
このDVD→HDDの記録時には、たとえ今がHDD記録中であっても追っかけ再生は
不可である。DVD部分まで戻られたら困るからであろう。
(ちなみに、松下機はDVDでも追っかけ再生可能。)


*タイマー録画
XS30のタイマー録画は、基本は「何が何でも録画する」である。
編集中、再生中、他の録画中でも録画を開始する。
(タイマーが重なっている時には後タイマー優先。)
DVD−Video再生中では、HDDへの録画は裏で行われる。
(Video再生は継続。)

タイマーの設定をしたのにタイマー録画ボタンを押すのを忘れて
時々録画を失敗したVX1に比べればこの方がずっと良い。
(日立のビデオ機は、電源を切れば自動的にタイマーモードだったので良かった。
ビクターや三菱はタイマーボタンを押さなければならなかった。)
他の録画中にいきなりタイマー録画になるのには少々驚いたが。
(全然違う画像がいきなり出てきたから、間違ってリモコン押してしまったかと
思った。)

タイマーは32本もある。
普通の利用には十分であろう。最近の私ではせいぜい週5本まで、
昔の最盛期(?)でも週20本程度だったから、大丈夫。
(年末年始は20本位予約したが。)
(ただし、録画時間合計機能が有効なのは先頭の8本だけである。)

        ・・・2003/04/01追記・・・
タイマーの予約時間であるが、実は
        ??:??:00〜??:??:01
となっている。すなわち、終了時間は設定分01秒までとなっているのだ。
これは通常のビデオとは異なる気がする(少なくとも今まで使っていた
ビクターのビデオとは違う)。

だから、予約の1本目が夜11時までで、次が11時からの場合、
        〜23:00、23:00〜
とするが、ここで、「予約が重なっている」の警告が出てしまうのだ。
これはバグだと思う。
        ・・・

タイマー録画中には他のタイマー録画予約を入れることは出来ない。
また、予約録画中には簡単に停止することが出来ないようになっている。
(本体の停止キーを2回押す。)

タイマー録画には、Gコードもしくはマニュアル設定の他に、
手動で録画を開始して、それを指定時間まで継続して終了というタイマーもある。
終了タイマーとでも言うべきだろうか。
ダビング時は、録画を開始して終了タイマーを設定し、
そのまま寝てしまうことも多い。
終了タイマーでは、終了時に電源を切ることも出来る。
このとき1つ注意は、表でDVD−Video再生していて裏でHDDで
終了時OFFタイマー録画していると、録画終了時に
Video再生をもぶち切って電源が切れてしまう。
ただし、電源を入れ直せば元の位置から再生可能である。
(どこまで再生していたかを覚えているのだ。電源を切っても。)

タイマー録画時には、番組別に画質・音質が設定出来る。
これはマニュアル録画とは別。
それから、予約名というものも付けられる。一言で言えば、あらかじめ
タイトル名が付けられるという物。それだけ。
便利だけどね。

どうせなら、マニュアル録画時にも、今録画しているもののタイトルが入れられると
いいんだけど。


*メニュー
XS30には3つのメニューが存在する。番組を再生・録画していない時には
基本的にこの3つのメニューのうちのどこかにいることになる。
また、これとは別にクイックメニューというものがあって、
いろんな場所でそれを押すと、そこで出来る機能が一覧表示される。

見るナビ
        録画した番組を選択して操作するメニュー。
        ほとんどの場合ここにいることになろう。
        ここでクイックメニューを使えばほとんどのことが出来る。
        記録されている番組やチャプターを選択して再生する。
        ここからほとんどの編集も出来る。

編集ナビ
        一括編集に特化したメニュー。
        ダビング、削除、結合などが出来る。
        また、DVD−R作成もここで行う。      

        ここには大きな問題がある。
        ダビング、コピー、タイトル結合などをする場合、せっかく付けている
        チャプター名が十分活かされていないことである。
        は有効なのでそれを付けていれば画像を見ればわかるが、
        同じような画像の場合は判別が難しい。
        結局番号で識別するしかない。
        正確にはクイックメニューからチャプター内容のチェックが出来るのだが、
        非常に面倒。
        これが何を意味するのかというと、どれとどれを選ぶという時に
        番号がわからないと正しく選択できたかどうかわからないのだ。
        これは大手抜き。
        結局、見るナビに戻って番号を確認してからという手間がかかる。
        見るナビ上からの編集では個別は可能でも一括が出来ないだけにこちらも
        重宝するのだが、使えない。是非改良して欲しいところ。
        (チャプター名を表示させられる場所はあるので。)

録るナビ
        タイマー録画の設定画面。


*編集
ディスクレコーダーでは録画後に編集が出来ることが利点だと思う。
CMをカットしたり、チャプター単位で入れ替えて再生順序を変えたりである。
また、タイトルを付けたり、ジャンルを分類したりもできる。

東芝機の最大の利点は、番組(タイトル)単位の管理が前提であると言うことである。
まず番組単位=録画の開始から終了までが1単位で、その中で編集するのである。
他機種は、ディスクの内容全体が1まとまりである=テープと同じ感じか。
この場合ももちろん番組の最初にはチャプターは付くようだが、
結局編集時に全部が対象になるためわかりにくい。

編集にはいくつかの段階がある。私の場合は、主に以下の手順で録った番組を
編集している。
        チャプター分割
        削除
        タイトル付け
        付け
        ダビング

チャプターについては先に書いたが、要するに番組の中で付ける印である。
これを基準に、編集・再生することになる。
XS30では全く任意の場所にチャプターを付けられる。
(一定時間ごとの自動設定も可能)
特に編集モードに入らなくても、録画中でも再生中でもボタン1つである。

チャプターはビデオで言えばVISSと同じである。
大昔のビデオはそのポイントをVASSというもので自由に設定解除できたが、
最近の機種は録画開始時および一時停止時に自動的に付けるだけで後で変更追加
できない。
その点このXS30では本当に自由に設定できるので重宝する。
他社のDVDレコーダーが自動設定しかないことに比べると、
これだけでも売りに出来る。

チャプターを打った時、それが今見ている画像に付くのかその次に付くのか
であるが、正解は今見ている画像、というか、感覚的には
1つ前の画像と今の画像の間に付く、である。
要するに、今見ている画像から次のチャプターになる。
編集時にはコマ送りをし、不要な画像が出てきた最初のコマで
チャプター分割をすると良いのである。

チャプター単位で名前やと言って、タイトル画を付けることが出来る。
(タイトル画はそのチャプター内の任意の映像を設定できる。)
このサムネイル、そのチャプターもしくはタイトルの先頭から
何バイト目という記録をしているみたいで、
編集によりチャプター長を変えたり、レート変換ダビングをすると
画像がずれてしまう。それらの処理をした時には要注意である。
(特に後者は忘れがち。)

        ・・・2003/04/02追記・・・
後、二カ国語放送の番組に対してサムネイルを付ける処理に入ると、
なぜか両方の言葉で音声が出てくる。一種のバグかも知れない。
        ・・・

削除する場合、まずは削除したい場所の前後にチャプターを付ける。
ここを個別削除もしくは一括削除する。
個別削除はまだ良いとして、一括削除には大問題がある。
これについてはメニューの項目で説明する。
個別削除は、困ったことに終わると必ず見るナビが解除される。
従って、連続する時はまた見るナビのボタンを押さなければならない。
これも操作性を著しく悪くしている。
(一括が使いにくいだけに、余計。)

私の場合、CMはよほど長くない限り残しておくんだけど
(後で見るとおもしろいから)、でも汚らしいCMだけは完全にカットしておく。
最近はともかく、昔はそういう物が多かったからね。特に夜間の物は。
あと、CM削ればDVD1枚に収まる時も泣く泣くカットする。
これで2時間の映画なら10分くらいは短くなる。

ここで余談。CMカットをしていると映画におけるCMの入れ方がわかる。
いわゆる21:00〜23:00の映画では、最初の30分はCMなしで、
その後は10分ごとくらいに入り、提供が変わるとその後15〜20分くらい入らず、
また、エンディングに入るとことでは15〜20分くらい入らない。
最初に見た人を引きつけておいて、後は細かくCMを見せようと言う戦略が
よくわかる。ただ、見る側から言えばうざったい。全体が等間隔で20分くらい
ずつの方が良い。
これが夜中の映画になると、15分くらいの等間隔になっている。
録画前提だからこうなっているのだろう。

削除して前後を繋いだ物は、ダビングしない限り再生時のそのポイントで
一瞬止まってしまう。従って、やはりHDD上で編集してDVD−RAMに
コピーするのがよい。
(コピーはHDD上へも出来る。)

XS30ではディスク上で削除を繰り返しても、特に全体の動作が遅くなることは
(ほとんど)ない。私はかなり削除しまくる方であり、HDDを何回もフルにする
くらいに記録して削除してを繰り返しているが、体感上の速度低下はない。
従来機種では遅くなっていったようなので、その点このXS30のソフトは
改良されているのだろう。

なお、削除系にUNDOはない。
後で書くが、リモコンの受付が悪いため、選択したチャプターが
意図したのものでないことがよくにある。そのため、必要な物を消したり
したこともある。削除前に確認はあるが、とにかく要注意である。
できるだけ削除でなく後述のプレイリストを使うのが良いのかも知れない。

チャプター単位での編集が終わったら、番組としてのタイトルとサムネイル、
ジャンルを設定する。
DVDの場合はディスク名も別に設定できる。
名前やサムネイルが多重にあるのでどれがどれなのか、良く理解しておく必要がある。

このタイトル付けは非常に面倒。こういうことはやはりPCのような
キーボードが必要。特に後述するようにXS30のリモコンは応答が悪いので余計である。
せめて、仮名漢字変換で前候補選択、再変換が出来るとか、
定型文が登録できるとかがあってほしい。
PCにDVD−RAMドライブを接続すれば、PC上のソフトから
入力が出来るようになる(らしい)が、そういう環境を持つ人は
少ないだろう。私も出来そうにない。

XS30ではライブラリという機能があって、3000枚分のディスクの内容と
残り容量などを本体に記録してくれる(DVD-RAMとHDDのみ)。
これにより、どのディスクに何が入っているかとか、後何分入れられるかを
いちいちディスクを入れないで確認できるのだが、この時にジャンルによって
絞り込みが出来る。
ジャンルは、映画だとかドキュメンタリ、アニメ等という感じである。
このライブラリ機能は、特にこの機械はディスクの認識が遅いのでうまく使えば
重宝する。
ただ、特に外部入力から入れてダビングした場合は番組名をちゃんと付けてないと
わからなくなるので、要注意である。
そういう意味でもタイトルの入れにくさは何とかして欲しい。
また、基本的に録画した番組毎に(=1ディスクに複数番組記録すると
その番組毎別々に)表示されるので少々わかりにくい。
一度すべて消して最初からやり直したが、今度は手動登録が必要になって
面倒であった。

チャプターを繋いでオリジナルの再生順序を設定することも出来る。
これをプレイリストというが、これを使えばオリジナルを編集削除することなしに
CMカット版を作り出すことが可能である。
というよりも、編集する場合はオリジナル(録画したもの)に対して
操作するのではなく、プレイリストを使った方がよい。
まずオリジナル全体に対するプレイリストを作り、この中で編集削除したい部分に
チャプターを付ける。後でプレイリストの再編集によって削除したい部分を
選択解除すればよい(削除してもかまわないが)。この場合、間違ったとしても
オリジナルには影響がないので、思い切って出来る。
(逆に、オリジナルを削除すると、それに由来するプレイリストも自動的に
削除される。)

プレイリストはオリジナルに対するチャプター位置&選択情報のみを持つ
ファイルなので、それを作っても容量はほとんど食わない。
だからドンドン作ればよい。
このプレイリストの存在が東芝機の優位性である。

当然、プレイリスト単位でダビングも可能である。
ダビングするとプレイリスト内容に従ったオリジナルができあがる。
(高速ダビング時もレート変換ダビング時も。)

編集は、別にHDD上でしかできないことではない。
DVD−RAM上でも可能であるが、遅いので、やはりHDD上でほとんどやってから
ダビングするのが筋であろう。
ただし、ディスク名とかはDVD上でないと無意味だけど。

なお、DVD−R上では一切の編集は出来ないので、
HDD上で編集しておくことが必須となる。
HDD上でプレイリストを作り、それをDVD−Rにコピーすると
オリジナルとしてコピーされるわけである。


*再生(自己再生)
再生については特にテープのレコーダーと変わるものではない。
ただ、早送り・巻き戻し・一時停止中もノイズは出ない。テープビデオでも
VX1のようなタイムスキャン搭載機は可能であったが、
安物では出来なかっただけに目新しく思う人もいるだろう。
おそらく2倍までは中飛ばしなしで、それ以上になると中何枚か飛ばしで高速再生
としている。早送り巻き戻し中は音声は出ない。

早送り・戻し再生をすると気が付くのだが、早送りはスムースな画像流れなのに
逆戻しはぎくしゃくする。これは、MPEG2の記録方式に由来する。
細かいことは省略するが、逆は苦手なのだ。

ワンタッチスキップは、1回押すと指定秒数分先にジャンプする。
他の機種でCMスキップと呼ばれる機能である。
逆に戻すキーもある。
頭出しはチャプター単位で可能。
いずれの場合も、ジャンプは一発(瞬時)である。
これはテープとの大きな違い。

また、再生も基本的に番組別だが、これを全部を通して再生する機能、
それをリピートする機能、各番組の先頭5秒を順次見ていく機能、
1番組中を3秒再生、1分分ジャンプを繰り返すダイジェスト再生も可能である。
このあたりはディスクのメリットを十分に発揮していると言えよう(全部通して再生は
テープでは当たり前だけど)。


*再生(Video)
XS30は、レコーダーとしてだけではなく当然のごとく市販のDVD−Videoも
再生できる。ただし、今はやりのプログレッシブ出力ではない。
しかし、その発色ははっきりし、特に暗部における再現性は良い(黒つぶれしない)。
またノイズも少なく、映像の安定性も高い。
少なくとも、私が今まで使っていたMARANZのDV3100よりかは
ずっと綺麗である。
(DV3100はコンポーネント出力:自作ケーブル3m、
XS30はD1出力:市販ケーブル2mの違いがあるので、
ケーブルの差という事も考えられるが。)
XS30の導入に伴い、DV3100はメインからは引退させた。
ただ、標準では若干白レベルが強すぎるようなので、映像調整で
少し落とした方がよいかもしれない。

XS30の映像を各種プログレッシブ回路に入れるとかなりの高画質となる。
東芝がプログレッシブにこだわらず通常プレイヤーにこだわる
理由はここにあるかもしれない。

ただし、XS30でVideoを見る場合には1つ問題がある。
それは、音声モードの対応である。

DVD−Videoには、DTSやドルビーデジタルのようなサラウンド系音声
の他に、LPCMでサンプリングレート96K/48KHzの2つが、
量子化ビット数には24/20/16ビットの3種類がある(らしい)。
全て数字が大きい方が高音質と考えて良いが、
XS30は、このうちサンプリングレート96KHzに対応していない。
正確にはそういうソフトも再生出来るが、音声は48Kに変換されてしまう。
要するに音が劣化する。
(量子化ビット数は24/20/16全て対応。
ちなみにHDD&DVD−RAMへの記録は48K/44.1Kの16ビット
である。)

現実に96Kのソフトがあるかどうかは知らないが、
クラシックなどで高音質を求めるものにはあるのかも知れない。
少なくとも、普通の映画にはそういうものは存在しないので、
おおかた問題ない(普通の映画は全てサラウンド系音声だから)。
(DV3100は対応していたようである。でも使わない音声モードのために
残すのは何なのではずした。)

もう1つ問題と言えば、デジタル出力にノイズが乗ることがある。
無音時になぜかノイズが乗ってくる。
特にメニューを出している間のノイズが気になる。
ヘッドフォンで聴かなければわからない位であろうが。
また、どうも大音量の高音にもノイズが乗るような気がする。
よくわかるのは映画MATRIXでモーフィアスを助けに行くところで
大量の武器が出てくる場面など。
DV3100ではなかったノイズが出てくる。
やはりコストダウンのために、通常気にならないだろうと思われる部分は
手が抜かれているのかもしれない。

画質・音質的にこれ以上を望むなら、少し高いプログレッシブ出力付き
DVDプレイヤーが必要となろう。

後気づいた2つの小問題。
・1層から2層への切り替え時の画面の停止時間がDV3100に比べ長い
 (とは言っても1秒位だが)。さらに、この切り替え時にデジタル信号が
 切れる(アンプによってはノイズが出る)。
・再生中に停止、電源をOFF→ONしても前後で再生位置を覚えているが、
 音声モード(たぶん字幕も)などは覚えていない。
 従って、こういう時は結局再設定が必要。こういう状況はあまりない
 だろうが、一応注意が必要。

なお、昨今の当然の事ながらVideoからHDDへのコピーは出来ない。


*内部ダビング
編集し終わったタイトルもしくはチャプターをHDD→DVDもしくはその逆、
あるいはHDD内でコピーまたは移動するのが(内部の)ダビングである。

東芝機のもう1つの売りがこのダビングの良さである。
他機種はほとんどがダビングが等速(放送時間と同じ)であったり
再エンコードと言って画像を再生してもう一度圧縮するという手順を録るために
画像の劣化があるのだが、東芝機は高速でしかも劣化がない。
PCのようにデータとしてそのままコピーするからである。

XS30に使われているDVD−RAMドライブは松下製の物であるが、
これは約2.6MB(バイト)/秒くらいの転送速度を持っている。
余談であるが、通常のDVD−RAMドライブの書き込み速度は1.3MB/秒位
である(ちまたではこの数値をbps=bit per secondで書き表しているものも
あるが、DVD−RAMドライブはパラレル=8ビット=バイト単位転送なので
この表記は正しくない。画質の設定がbpsなので転送レートもそれで書いた方が
わかりやすいんだろうけど)。
このときは書き込んだ後に読み出して確認するWrite&Verifyモードになっている。
ところがレコーダー用はこの確認=Verifyを省いているので倍早くなる。
もっとも、その分エラーに弱いので、メディアには良い物を使う必要がある。
これに対し、先に述べたとおりビットレートは最大でも9Mbps=9Mビット/秒
=1.1MB/秒くらいである。音声もあるのでもう少しデータ量は
多いが、2倍以上の速さを持っているので、ダビング時はこれをフルに使う。

高速ダビングは録画された時のビットレートのまま行うが、
これとは別にレート変換ダビングという物もあって、HDDに高画質で記録した物を
DVDの容量に合わせて低画質に変換してダビングすることも出来る。
この場合は、高速は無理で常に等速になる。
レート変換ダビング時にはそのときの画質・音質設定に従うので、
あらかじめ設定が必要である。

高速ダビング中はその途中の画像を見ることは出来ない。
内蔵チューナーでテレビを見ることになるのだが、
この時、どこまで進んでいるかを示すグラフが画面下部に出る。
これが消すことが出来ないのが欠点である。


*外部入力からのダビング
今度は外部入力からのダビングについて。

XS30には3系統の外部入力がある。
入力端子は普通のビデオ端子(コンポジット)とS端子があるが、
VHSテープからは当然画質の有利なS端子を、
LDからはコンポジットまたはSで接続する。

LDでどちらがよいかは、LDまたはXS30のどちらのYC分離回路が優れているかに依る。
LDは記録上はコンポジット信号(アナログ)だからだ。
ちなみに、私の持っているパイオニアのCLD-R7Gでは、その内蔵の
YC分離回路が独特のデジタルっぽい色づけをしてしまうようなので
コンポジットの方が良いかも知れない(とはいえ、私はSでダビングしたが)。

LDからのダビングでは、音としてLPCMを選んだ方がよい。
これは、LDのデジタル音声はLPCMだからで、
実際同じソースをDVDとLDで比べると、2CHの音声はLDの方がよい。
高画質で撮るなら、LPCMの8.0Mbpsである。
これでDVD−RAM1枚約1時間。LD1枚が片面40分程度なので、
2枚組3面使った映画なら、DVD−RAMでも2枚必要となる。
この際には、LDの1枚目A面全部、B面の半分という形になるので、
きりの良い場面でチャプター単位の分割をすることとなる
こういう場面では、編集精度の高い東芝機は有効である。
ただし、DVD−RAMでは非常に高い精度で編集した結果が有効となるが、
DVD−Rにすると0.5秒単位に丸め込まれるので、
意図したところとは若干ずれる場合がある。
もっとも、映画でなら少しくらいずれても大きな問題にはならないだろうが。

VHSテープからのダビングでは、番組内容(アニメ、ドラマ、映画、ドキュメント
など)、記録速度(標準、3倍、5倍など)、テープ種類(VHS、S−VHS)、
経過年数によって画質音質共に変える必要がある。
私の行った結果では、
  アニメ              S−VHS 3倍        3.2〜4.0Mbps/DD2
  映画                S−VHS 3倍        4.0Mbps/DD2
  映画                VHS    3倍        3.2Mbps/DD2
  ドキュメント        VHS   3倍        3.2Mbps/DD1
  ビデオカメラ        CVHS  標準        4.0Mbps/DD2
という感じであった。これ以上にすればいいわけだが、基本的にVHSテープでは
ノイズや画像の揺れを防止しにくいので、あまり上げても意味はない
(画質向上装置を間に入れれば別だろうが)。

映画では2時間枠のものをDVD−RAM1枚に納めたいので、この数値にしている。
実写映画で3.2にすると一時停止するとさすがに荒らが見えるが、
動いているうちはあまり気にならない(一時停止するとよくわかる)。

アニメは3.2で1枚6話、4.0で4話となる。
地上波アニメなら3.0〜3.2で十分(クレヨンしんちゃんでは3.0/DD1で
全く問題ない)、BSで4.0はきれいすぎ、かも知れない。

VHSは、元々3.0〜3.8程度の画質しかないので
それ以上に上げても無駄と言えば無駄ではある。
S−VHSでも地上波では4.0以上は無意味といえよう。
地上波放送が元であれば、それ自体がそんなに良い画質ではないからである。
BSは結構きれいなのでもう少し上げ、ハンディービデオは、
昔のアナログ物では画質はいまいちだが、音質は良いのでDD2またはLPCMに
する(DD1は絶対にだめ)。
DVのハンディーはまだ試していないが、結構画質音質ともに良いので、
4.0〜6.0のDD2/LPCM位が必要ではなかろうか。
なお、上記画質に関しては動画時の参考値である。静止画にすると上記レートでは
粗が見えてしまう。静止画を重視するならレートはもっと上げる必要がある。

なお、VHSからのダビングにおいては、白が強すぎる傾向があるので、
白レベル調整で1段階落とした方が良さそうである。
(3段階調整出来るが、これ以上落とすと色ははっきりしてくるが暗くなりすぎる。)
こういう調整が出来るのもXS30の利点である。

そうそう、当然のことながらDVD−Videoからのダビングは出来ない
(コピープロテクトで引っかかる)。

ここで余談。
今回のVHSからのダビング時にわかったのはS-VHSとVHSの差、およびテープの質。

今更のように思うかも知れないけど、
S−VHSと普通のVHSの差は、解像度の違いが歴然だが、
色の再現性においても差が大きかった。

それに比べれば、S−VHSにおける標準と3倍の差の方が小さい。
S−VHSは高いと思われがちだが、VHS標準で録るより
S−VHS3倍の方がきれいなので、そうした方が良いと思う。

もう1つ、今回のVHSからのダビング時にわかったのはテープの質。
高いテープのはずなのに劣化が激しかったり、その逆であったりした。

はっきり書こう。

コニカS=スコッチS>スコッチノーマル>日立>>SONYノーマル
                >マクセルS、ビクターノーマル、松下>>>TDK XP

である。

一番劣悪なのがTDKのXPというS−VHSテープ。
1〜3年以内の物なのに記録が異常に劣化している物が多かった。
単にメダカノイズが出るだけではない。妙な帯は出るは、
トラッキングはずれるはで最悪。まともに再生出来た方が少ない。
(テープを巻き戻したものを見えると、妙に巻きに乱れがあるので
走行系に問題があるのかも知れない。)
このテープは常時ランニングか1年以内利用にしか使えない、というより買ったら
だめ。もう500円も出せば他のメーカーのが買える。

マクセルS−VHSもメダカノイズやノイズ帯が出る。
ただしマクセルはテープによってはましなので、種類によるばらつきが大きいらしい。
大元は同じだと思うのだが、日立ブランドテープの方が質がよかった。
SONYは時々同期がずれるのか画像が乱れるが、メダカノイズは少ない。

松下も良くない(Zetasとかいう名前のテープ)。
2本あったが、1本は巻き戻しだけで切れたので論外。
(実はスコッチも1本切れたんだけど。)
1本は切れなかったが、かなり悪かった。

これらに比べ、スコッチのノーマルVHSのテープに記録した物は古いもの
(およそ10年前の物)でも比較的状態が良かった。
S−VHSランクになると全く問題ない。
ノイズ帯も出なければ、VX1でよく出るメダカノイズすら出ない。
特に静電気の発生が少ないからだろう。これは特筆物。
コニカのS−VHSも同様で良かった。
これらの良い物はダブルコートされている。
長期保存や静電気に良いようである。

TDKのテープは安売りしていることが多いが、それなりである。
やはりXPという名前の物は良くないようである。

そうそう、今回ダビングしていて困ったのが、2カ国語放送のものを
ダビングすると、その2カ国語という情報がはずれてただのステレオに
なってしまうことがあった。
どういう事かというと、ダビングした後には音声切り替えが
出来なくなると言うことである。
結果的に、XS30で記憶した物を再生すると左が日本語、右が他国語
で同時に聞えてしまう。

ビデオ側が悪いのかXS30が悪いのか不明だが、
ダビングしている最中の画像を(XS30から)テレビに写している
時は正常なので、やはり記憶側の問題だと思う。

これへの対策であるが、
(1)アンプにはアナログで接続する
(2)音声出力モード切替でLまたはRにする
という必要がある。
TVへの接続はアナログ出力なので問題ないが、アンプへの接続は
デジタル出力での場合もあるだろう。
でもデジタルは本体の音声モードの設定にかかわらず常にステレオで出力
されてしまうのでこの問題が回避出来ない。
ゆえに、アンプとの間にもアナログの接続をしておく必要がある。
いっそのこと、TVからの音声出力をアンプに入れておくのがいいだろう。
(うちはこの接続がある)

基本的には問題なのだが、これのおかげでXS30本体では出来ない、
DVD−Rへの2カ国語放送の記録が可能になっている。
不具合転じて福となすである。


*全体動作
XS30の最大の欠点とも言えるのがリモコン。

受付音がなったのに実際には動いていないことが非常によく起こるので
本当に動いたかどうかをちゃんと見ておく必要がある。受付が遅かったり早かったりで
不定すぎるのだ。
押したのに受け付けないこともあるれば、押してないのに押されたように
なっている(キーがチャタリングしている;キーは人間が一度押したつもりでも
細かいレベルで見ると接点がバウンドして何度もON/OFFされている
事が多いので、通常は1回押されたらそれからしばらくの間のON/OFFは
無視するようになっている。が、XS30のはそうなってない。)
このおかげで、間違った選択をしてしまうことがよくある。
特に削除時は要注意である。

これにキー配置が悪い事も重なって非常に扱いにくい。
よく使うクイックメニューのキーが小さすぎるのもいけない。
はっきり言って、これではいらちな人には使えない。
別の学習リモコンを買って使った方が良いという人さえ居る。

リモコンだけでなくXS30は全体的に動作は鈍い。
でもこれでも従来機種よりかはずっと早いのだそうな。
(遅い理由は、オンメモリに情報を持っていない性だと思う。)

DVD−RAM/Rの認識は遅い。特にブランクのDVD−RAMでは1分近くかかる。
メディアを入れていると電源投入時の立ち上がりまで遅くなる。
不要であれば、ディスクは入れっぱなしにしない方がよい。
メディアそのものの認識から予約ディスクやすでに登録された(使ったディスクは
3000枚まで記録するのだ)でないかどうかの識別などを行っているからである。

動作音は静か。さすがに静かな早朝深夜にはHDDの起動音が聞こえるが、
ラックに入れていれてば気にならない。
当然、TVから音を出していれば全く聞こえない。
もっとわかりやすく言えば、VTRやLDよりも音は静か。
これで我慢出来ないならちまたの録画機は全部だめ。そういうこと。

HDDレコーダーはほぼ全てファンが付いていると思うが、この理由について少し述べておこう。
HDDは温度上昇に弱い。表面温度が45度を超えるとグリ−スが急速に劣化し、
5万時間の動作可能時間が2万時間くらいにまで落ちる。
ファンを付けた場合で、通常HDD上の温度は外気温+10度くらいになる。
45度を超えないようにするにはファン付きで室内温度が35度までということだ。
従って、温度を下げるためのファンは必須といえる。
もっとも、外気温が低い冬等時は回す必要もないわけで、出来れば温度センサを付けて
温度上昇によって回したり止めたりして欲しかったところである。


*経済性
実際の所、先にも書いたとおり、実用的画質ではDVD−RAM1枚で2時間なので、
(私にとっての実用的画質はS−VHSの3倍まで。)
テープと同じ6時間取ろうと思ったら3枚必要になる。
3枚だとVHSテープとほぼ同じ幅になるので場所的には
あまり削減されないことになる(高さは低くなるけど)。
ということで、場所削減計画は失敗したが、画像劣化だけは防げる。
うちでは一番古いテープで1987年の物があったが、
何とか再生できた(質の良いテープだったからであろう)。

だけど問題はメディアの価格。
DVD−RAMは4.7G片面の殻なし(DVD−RAMは本来?はMDやMOのような感じで、
板がケース(殻)に入っている。でもこの殻がない状態でも使える。
これはCDのような感じ。)が最安値で1枚600円位である(国産純正品)。
・・・2003/04/02追記;現在は@460/50枚時円くらいに下がっている。
海外品にはもっと安い物もあるが、結構品質にばらつきがあるのでおすすめできない。

私は仕事でDVD−RAMを使った商品も作ったが、この時も海外製安物
メディアで問題が出たことがあり、「使うな」というお達しをしたことがあった。
DVD−RAMは書き込み時に使うレーザーの出力を調整するための領域が
あるのだが、このあたりの不良で出力調整がうまくできないようである。
さらに先に書いたとおり、ディスクレコーダーのDVD−RAMドライブは
確認作業を省いて高速化しているので余計にメディアは良い物を使う必要がある。

されはさておき600円という価格は、S−VHSテープのそこそこのものの
およそ倍の価格である。しかし記録時間は1/3なので、実質2*3
=6倍も高いことになる。

DVD−Rという物もある。これはCD−Rのように1回だけ書けるものである。
これなら国産品でDVD−RAMの半額以下(@280位)なので経済性は良いが、
でもまだ3倍高い。
私は思いきって最初にDVD−RAM50枚買ったが、結局足りなくなって+50枚、
合計100枚買った(今後も買うであろうが)。
さらにまだ足りなかったのでDVD−R50枚を買ってDVD−RAMから
写してあけてなんとかしのいだ。
これだけでおよそ7万円。

本体はもう良い価格だと思うが、このメディア代では一般普及には難しかろう。
早くこの価格が下がることが、ディスクレコーダーの普及の鍵だと思う。


*DVD−何が良い?
ディスクレコーダーと言えば、東芝、松下、日立はDVD−RAMという形式、
パイオニア、シャープ、SONY、三菱はDVD−RWという形式である。
どちらが良いかは不明だが、私は仕事でDVD−RAMを扱っている関係もあって
そっちにした。メディアの価格的にはほぼ同じである。
(容量は全く同じ。)
DVD−RWはDVD−Videoの機械でも再生できる可能性が高いですよ
と言うことであったが、そういう用途には別途DVD−Rというメディアがあり、
こちらは全ての会社で記録でき、かつメディアの価格は半額くらいなので
それを使えばよい。CD−Rと同じく消去や編集は出来ないが。

メディアの特性から言えば、DVD−RAMは1セクターあたり10万回
書き換え可能で、DVD−RWは1000回。
PCや防犯機器などの連続録画用途で使うなら1000回では足りないが、
AVで使うなら十分である。
だいたいビデオテープで1000回も上書き利用したことがあるだろうか。
せいぜい10回が関の山である(テープはそれくらい使うと物理劣化したと
言うこともあるが)。

余談であるが、HDDは1セクターあたり何回書き換えという制限はない。
寿命は主に回転軸のグリス(潤滑油)の劣化から来る。

また、DVD−RAMはPC用、−RWがAV用だと言える。
RAMの方が書き換え許容回数が多く、ランダムアクセスに強いからだ。
ただ、AVと言っても画像の場合編集が入りランダム並びに
なることが予想されるので、RAMの方がよさげではある。

DVD−R上では全く編集が出来ないので、HDD上での編集が必須となる。
(東芝機ではDVD−Rへの直接録画は出来ない。他機種は可能。)

DVD−Rにダビングを前提とする場合には先に書いたとおりビットレートに
制約が出、また、ダビングでDVD−RからHDDへの戻しをするとき
高速ダビングが使えない。そうなると、再ダビングが必要になった時に
必ず劣化することになる。

従って、今後絶対に編集せず、かつ将来的にも他人への配布を行わないもの
記録に限定される。私は現在はLDから記録したもの以外には使っていない。
安いのは安いが、結局使い捨てになるのが難点である。
(そうは言ってもRAMの半額という値段には負けたが。)

DVD−RAMもしくはRWでデジタル記録すると、永久保存で劣化しないと
考えている人が要るようだが、これは間違い。
以前にも書いたことがあるが、デジタルでも劣化はする。
ただ、よほどひどくならない限りエラー訂正のおかげで再生可能なだけだ。
ある限度を超えると全く再生できなくなる。
そこがアナログとの違いだ。アナログは徐々に劣化すれども、完全に
再生できなくなるまでにはかなりの時間がかかる。

また、物理的にも磁気記録でなくて光記録でも永久ではない。
テープも伸びたりかびが生えたりしてだめになるが、追記可能型ディスクも
いろいろな要因で劣化する。

DVD系はすべからく傷や埃に弱い。これは非常に精度の高い記録をしているからである。

DVD-Rは中の色素が劣化する。化学物質だからである。
特に日光や蛍光灯の下に記録面を向けておくなんてもってのほか。
粗悪品では1日持たないという結果もあるようなので要注意。
(http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Bass/2502/DVD-R_FAQ.html Q51)

DVD-RAMは層変化(ディスク上の金属の結晶構造をレーザーで熱を与えて変化させる
ことでデータを記録する)による記録なので色素に比べればずっと長持ちするが、
永久ではない。保護層(ポリカーボネイトという透明な層)その接着面から侵入する
水分や空気中の化学物質により金属が劣化する。
(RAMの金属層はゲルマニウム、テルル、アンチモンの合金である。
ちなみにRWは銀、インジウム、アンチモン、テルルの合金。)
メーカーの言う一応の保存可能年は30年だ。

実際には条件が良ければもっと保つだろうが、永久ではない。
今回うちのビデオテープでは15年前の物が再生できたが、
DVD-Rでは15年保つかどうかは不明なわけだ。
本当に重要な物はDVD-RAMを使い、さらに何年かに1度確認と
必要ならダビングする必要があろう。

以下にメディア毎の特性をまとめておく。

                HDD          DVD-RAM   DVD-R
容量            60G          4.7G(片面)   4.7G
交換            ×              ○              ○
再ダビング      高速(無劣化)  高速(無劣化)  ラインU(劣化)
編集精度        1フレーム      1フレーム      15フレーム
プレイリスト    ○              ○              ×
音声            全て            全て            2カ国語不可
解像度          全て            全て            D1/HalfD1
16:9/4:3混在    ○              ○              ×
書き換え        制限無し        10万回        1回
記録方式        磁気            相変化          色素変化
保存性          5年            30年          数年以下(メディアによる)
値段            −−−          @460(国産)  @280(国産)
用途            一時保存        長期保存        短期保存
                                                (再録画可能ソース物)
                編集前          編集後          編集後
                見て消す番組                    1枚1番組


*サポート
実は初期ロットの機械にはソフトにバグがあって、
        一度確定した予約は日付を触らないと変更できない
        延長機能が動作しない
        まず毎週の設定で日をまたぐ録画予約をします。毎月曜23:00-1:00などと。
        そのあと、同じく毎月曜の0:30-1:00と設定すると、
        「予約時刻が重複しています」と警告が出る
等の症状が出ていたらしい。私も最初のバグは経験した。
で、登録しているユーザーにはCD−ROMが配布された。
ちょっとお粗末なバグであるが、この対応の早さは感心した。
最近の東芝はあの事件以来、少し良くなっているのかも知れない。

まだこの後にもバグが出ているようだが、それらが修正されるかどうかは
現段階では不明である。
・録るナビで予約名の入力をしたとき、モードをジャストにしてあると、
  再起動時に、予約名が消えてしまう。

        ・・・2003/04/02追記・・・
上記バグについても、最新のファームによって解決された。
下記HPよりファームをダウンロードしてCD−R(W)を作って読み込ませればよい。
(この手の作業は1回きりなので使ったら再利用できるRWの方がよい。)
http://www.rd-style.com/support/index_j.htm
        ・・・

また、非常にバグに近い仕様として以下のようなものがある。
・録画予約を変更モードに入り、実際には変更せず終了しようとすると
 「変更していません」と警告が出て抜けられない。
 仕方ないので、一回どこか(ON/OFFだけでも良い)を修正して抜け、改めて戻す必要がある。
 →Bボタンで戻れるようである(2004/1/9追記)
・予約した際、2つの番組が終了時間と開始時間で一致している場合、
 「予約が重なっている」の警告が出る。
 たとえば、7:00-8:00と8:00-9:00という2番組があった場合、8:00が同じなので
 警告が出る。ところが、先の8:00は8:00:00直前で終わるのであり、
 後の8:00は8:00:00から始まるから重ならない。録画動作としてつながるだけである。
 警告が出ても予約自体は受け付けられるが、ちょっとうざったい。
 ビデオでこんなこと警告する機械はない。ちょっとチェックがきつすぎ。

        ・・・2003/04/02追記・・・
この件についてはタイマーの項で追記。終了時間判定の問題である。
        ・・・

まだ操作面で練られていない部分もあるので、さらに改良して配布して
欲しいものである。


*将来のこと
テープ録画装置はもはや減少する傾向にある。それはVHSテープの売れ行きを
見てもわかる。逆にDVDメディアの売れ行きは急激に増えている。
利便性、画質、長期安定保存性を考えれば当然であろう。
ただ問題はやはり録画時間。実用画質でDVD1枚2時間は余りに短すぎる。
最低3時間は欲しい。

そうなると方法は2つで、メディアの容量を上げるか、圧縮方法を変えるかである。
メディアの容量については、青色レーザーによる記録方式が出来ている。
これなら1枚で20GB、最低今の4倍だから8時間記録と言うことになる。
ただ、実際にその記録機が発売されるまでには最低1.5年、普及価格に
なるまでには3年はかかるだろう。
いずれそれになるだろうが、それまでは圧縮方法を変える方が良い。
今はMPEG2だが、これをWaveletを使うMotionJPEG
2000にすれば同画質で5割り増し位には出来るので3時間になる。
(他にはVictorが独自圧縮方法を考えているようだが、
M−Jpeg2000は特許料不要だから絶対にこっちの方が有利。)
ついでに書いておくと、青色レーザー物もMPEG2ではないはずである。

この方法ではDVD−Videoプレイヤーとの互換性は全くとれなくなるが、
自己再生出来れば問題はない。
もうすぐそれようのICも出てくるはずなので、メーカーには是非とも
対応して欲しい。
メディアが高いので、その互換性さえとれればよいのだ。

        ・・・総括・・・

私は発売前に予約を入れて買ったので高かったが、
かなり売れているようで、実売価格はあっという間に1万ほど下がった。
初期ロットにあったソフトのバグも修正されたので、
今ならお買い得といえるだろう。

上記は私が使う範囲での紹介である。
この機械には他にもいろいろと機能があるが、その全てを使いこなすのは難しい。
ほんと、久々に取説をかなり読み込んだ。
手応えのある機械ではある。

これを書いていた時点の私の使い方は、番組の録画はほとんどHDDで
一過性(見たら消す)、多くの時間はLDや古いVHS録画の物を
HDDへ記録、CMカットなどの編集をしてディスクへ保存という毎日である。
寝ている間も、出勤している間も「終了時間設定」「終了時電源OFF」などの
有益な機能を使いまくって連続実行である。
1日の稼働時間は非常に長いと言えよう。それだけでも価値はあった。
(掲載時の使い方は、ちょっとでも気になる映画や番組はとりあえず録画してみて、
気に入ればDVDへ保存、気に入らなければ即削除、という状況である。
利用頻度は下がったが、VTR時に比べれば多い。やはり気軽に録画できるのが
その根底にある。)

この手の機種は当然これからも出てくるし、安くなるだろう。
(掲載時注;この連載中に松下から新型が出た。)
本当にどんどん新製品が出ているのでいつ、どれを買えばいいか迷ってしまう。
メディアの価格も下がるだろう(掲載時注;松下が新型に合わせてDVD−RAMの
価格を下げたと聞いている)。待てばカイロの日吉ミミ・・・じゃなくて
海路に日和ありともいえるが、
録画とあとの整理に不便さを考えているなら、さっさと買ってしまって楽になった方が
良いと思う。

        おすすめ度      87%

特によく録画をする人にはこの手の物は必須。

また、最近のビデオデッキは低価格化のためにいろいろと手が抜かれているというか、
昔に比べて安い部品で作られているので信頼性が低いと聞く。
壊れやすいということだ。デッキは壊れたらまた別のを買うでも良いが、
テープを巻き込んだらおしまいだ。またテープは見るたびに画質が劣化する。
そう言う意味でも、保存しておきたいテープがある人は早めにDVDレコーダーを
買うべきである。DVDレコーダーも最近急激に安くなりつつあるが
まだ高額商品なので信頼性はビデオに比べれば高いはずだ。
DVDプレイヤーも買おうと思っているなら1台2役なのでなおさらである。

松下と東芝の大きな違いは、この画質設定と編集機能にある。
とにかく東芝の方がいろいろ細かくできる。
逆に言えば設定が多くて覚えるのが面倒ではある。
簡単に使いたければ松下の方が良かろう。

編集時の画質を気にし、編集をよくする人には東芝機を勧めておく。
(同ビットレートでの録画画質は松下の方が良いという人もいるが。)

この手の機械やホームシアターの紹介本も最近は良く出ているようだが、
ほとんどがメーカーの言い分通りというか、宣伝文句をそのまま
並べたようなもの=カタログの寄せ集めのようなので、
とっかかりや眺め読みにはよいが、本質的な部分ではあまり参考にならない。
踊らされないようにして欲しい。

そのほか情報が欲しければこのあたりを覗くと良かろう。
XS40についてだが、割合まともな紹介記事。
                http://usability.novas.co.jp/rep_hr/hr_00.html
RD-Style FAQ    http://rd-style.s16.xrea.com/
東芝RD-X1研究   http://ww2.tiki.ne.jp/~props/rdx1.html
本家東芝へのリンクもこれらからどうぞ(^_^)。

        ・・・2006/11/08追記・・・

XS30のDVD-RAMドライブは松下製であるが、
コネクタ形状・位置やねじ位置が大幅に異なる専用品のため市販ドライブとの交換が出来ない。
交換のためにドライブを買って&分解したのに出来なかった(T_T)。
ドライブは売ったけどね。

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結局のうちのシステム                            2003年 01月10日現在
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AVアンプ              MARANZ/AIRBOW   SR4200/KAI

アンプ1(フロント)     MARANZ/AIRBOW   PM6100SA/KAI2(電源ケーブル交換)
フロントスピーカー      AudioPro/AIRBOW IMAGE11/KAI
+ケーブル              AET             6N-14G/EZ               <変更
+音質改善      オーディオゴトウ        Radiowave
補助ツイーター          AIRBOW          CLT-1
+ケーブル              Time&Space      KLARA/8N

センタースピーカー      Velodyne        CHT-14BV                <変更
+ケーブル              AET             6N-14G/EZ               <変更
+スパイク      エレクトロコンパニエ    ECS3

アンプ2(サラウンド)   TimeDomain      YA9
サラウンドスピーカー    TimeDomain      Yoshii9

スーパーウーハー        Velodyne        CT-80
+セレクター            maspro          DSW42E(AVと普通の切り替え)

CD                    CEC/AIRBOW      CH7700Super2
CD−R                TASCAM          CD-RW700
レコード                DENON           DP-37F(付属カートリッジ)

ビデオレコーダー        東芝            RD-XS30                 <追加
 兼DVDプレイヤー
TV                    SONY            KV-29DRX5
+BSアンテナ          DXアンテナ          DSA353K

電源改良                熱電子工業      TVスッキリー(5台)
                        小柳出電気      OCB-1(3台)
                        森修焼          アーススタビライザー    <追加

雰囲気改善              AcousticRevive  RR-7
CD/DVD音質/画質改善     AcousticRevive  RD-1

ラック                  ADK          SE-5055NA+SE-OP50G
ヘッドフォン            audio-technica  ATH-PRO6
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                     [L/R:IMAGE11/KAI]              [CHT-14BV]
                        ↑      ↑                      ↑
    ┌←←←←←←←←[PM6100SA/KAI2]←←←[Record]     ↑
  ↓                  ↓  ↑  ↑  ↑                  ↑
  ↓                  ↓  ↑  ↑  └←(A)→ [CD-R]    ↑
  ↓              ┌←┘  ↑  ↑            ↑↑      ↑
  ↓              ↓  フロント↑            ↑↑      ↑
  ↓              ↓      ↑  └←(A)┐┌(D)┘↑    センター
  ↓  [CT-80]←[Selector] ↑        [CD]    ↑      ↑
  ↓              ↑      ↑  ┌←(D)┘       ↑      ↑
  ↓              └←┐  ↑  ↓              ↑      ↑
  ↓          サブ    ↑  ↑  ↓ ┌←←(D)→→┘      ↑
  ↓          ウーハー↑  ↑  ↓ ↓                   ↑
  ↓                  [SR4200/KAI  ]→→→→→→→→→┘
  ↓                  ↓      ↑
  ↓                  ↓      └←音声(D)←[DVD]→映像→┐   ┌←[GAME]
  ↓                  ↓                        音声(A)↓   ↓音声・映像
  ↓                  ↓                                [T V]
  ↓              サラウンド
  ↓                  ↓
  └→→→→→→→→ [YA9]
                        ↓
                 [L/R:TimeDomain]

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これにてMD、レーザーディスク、ビデオテープレコーダーは廃止(MDは譲渡済み)。
(チューナー、カセットデッキはとうに廃止。)

接続は今回だいぶすっきりさせたが、AV系とピュア系を同居させ、
また出来るだけのことを出来るようにしているため複雑である。
当面このままで行きたいのだが。
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