「TVスッキリー」(本誌未公開新ネタ)
{商品紹介}

        「TVスッキリー AV107TM」

        熱電子工業(株)
        http://www.netsudenshi.com/

        定価    ¥8500(税、送料別)
                        (現在は税込みらしい)

この商品、何度か名前も出しているし、効果についても書いているが、
そういえば単独のネタとしては書いていなかったのでまとめてみた。
(新規追加分がほとんどだけど。)

        ・・・

この装置は簡単に言えば電源を改良するものである。
オーディオ用ではこの手の装置は結構たくさん出ていて、
1000円クラスの安いものから10万円を越える物まで色々ある。

最近はPC用にも出回っている「ノイズフィルター付きACタップ」も
その1つである。それを導入して果たして音が良くなるのかと言われると、
よくわからない。
果たしてこの装置はどうか。

そもそもこの装置を知ったのは某オーディオ雑誌であったが、
その雑誌はもちろん、インターネットで探してもそれに対する評価が
まったく見られなかった(いや、1つだけあったかな?)。

また、雑誌に書かれていた能書き(原理)もあやしい。
「熱電ダイオードという素子で発電して電子をため込む」(うろ覚え)ということ
であるが、正しければ効果は期待できる。
(でもこの文章、いかにも理系が書いたような文章で、構成がおかしい。
なんで掲載前にもっとよく読んで修正せんかったのか。
今度出すときは商品と共に私の所に持ってくるように・・・半嘘。)

熱電発電については↓ここを参照のこと。
http://www.ned.kindai.ac.jp/~atsumi/atsumi_thermel.htm
ただ、ここの話からすると発電には100度以上の温度が必要だから、
これとはちょいと違うのかも知れない。
製品に付いていた能書きをもう一度読む必要があるかな。

そういう状態で買うのは勇気がいるが比較的安いし、
効果が見られないときは返品も可能ということなので
買ってみた。効果は使い始めてから2時間位してから出る
とのことであるが・・・。
元々TV用と書いてあるが、原理からすれば音声系にも聞くはずである。

買ってみて届いた物を見ると、長さ15センチ、幅10センチ、厚さ3センチ
ほどの片側が丸い箱(ちょうど「U」の様な形)で、
頑丈な金属ケースに入ってはいるが、コンセント部分および
電源ケーブルはちゃちである。

電源ケーブルはめがねプラグで着脱可能、実際の所、
私もOFC線のケーブルに交換している(松下製)。
が、この箱の中で発電するはずなので、そこまでの電源ケーブルの
影響は少ないはずである、理屈上は。

ついでに書いておくと、アースはちゃんと通っているので、
合わせることも可能である。

で、実際の効果。

これはもうびっくりするほどの音質向上である。
音が鮮明になる。今まで混ざって聞こえていたような音が1つ1つはっきりする
のである。まず高音がはっきりしてくるが、単にそれだけでなく中音域・低音域も
改善されている。全体が切れがいいのである。音像定位もしっかりする。
(ただし、無音時の残留ノイズは変わらない。)
さらに、音がはっきりするので小音量でもよく聞こえるという効果も出る。
これはもう「百読は一聞」にしかずなので、聞いてもらうしかないかもしれない。

1台買って効果大だったので、その後追加発注、現在は6台も使っている。
(アンプ、AVアンプ、テレビ1、テレビ2、CD&DVD系、プロジェクター。)
おそらく、1個人としては最大数であろう。

入れてみて一番効果がわかったのは、実は一番安いテレビである。
船井の一番安い21インチモノラルテレビであるが、
あまりに安いので元々の絵はそれほど見られたものではなかった。
チューナーも劣悪でノイズ出まくりである。

が、これが発色が良くなった。驚くくらいに。
入れたときより、はずして元に戻ったときにその差に驚愕するだろう。
チューナーも安定していることが多くなった。
完全ではないが。

逆に、もう1台の高いテレビではそこまではっきりした効果がわからない。
プログレッシブTVであり、内部処理がデジタルだからかもしれない。
もしくは消費電力が230Wと、TVスッキリーの300W
ぎりぎりだからかもしれない(供給できる電子に余裕がない)。

でも、映像の鮮明度は上がっている。
細かいところがぼやけず良く見える。人間の肌も良く見えるようになった気が
する。肌に関しては、汗も見えれば産毛まで見える。化粧ののりもはっきり
見える。水の透明感が増した。ちょっと見え過ぎかも知れない。
これは入れた時と外した時で比べると良く解る。
ハイビジョン映像での効果が特に高い。
さらに若干音が良くなったような気もする。

プロジェクターの場合は、1回の通電時間が(TVに比べ)短いせいか
効果が見えるまでに少し時間がかかったが、
焦点がびしっと合うような感じになった。

VTRに入れたときは、録画の色が綺麗になった気がする。アニメも綺麗だが、
実写も素晴らしい。録画であると忘れてしまうほどだ。
テープ走行時に出るノイズも心持ち減ったか(うちのはビクターのVTRで、
悪名高きメダカノイズが出まくっていたのだ)。

LDははっきりした効果が見えない。実は、そのVTRのサービスコンセント
から電源をとっているからかも知れないが。

CDやDVDプレイヤーも今1つよくわからない。
出力をテーブルタップで4つ又させているからかもしれない。
(実際させるなと書いてあるが、全部合わせても消費電力が
300W以下どころか100W位だし、繋いでいる機器を
同時に起動することがほとんど無いのでそうしている。)

本当はここも個別に入れたい、少なくとももう2台くらい欲しいところだが、
それに見合った効果が出るか不明なので止めている。

この機械の1つの欠点は、対応消費電力が300Wまでであること。
幸いにもうちのオーディオ機器はほとんどが300W以下であったが、
ちまたではそれを超える機器も多い。そういう物に使えるタイプも
あると良いだろう。

一方、対応消費電力は一緒ながらも電子発生量を増やした
というモデルもある。熱電ダイオードの数が3倍だそうだが、
価格もほぼ3倍である(プロタイプ ¥25000、税、送料別)。
効果はわかっているが、さすがに税込みで3万近いお金は出しにくい。
そのモデルでもコンセントの口が2ピンなのも減点ポイントである。
(高級機の電源ケーブルは3ピンが多い。)

何はともあれ、効果が感じられなければ返品可能なので
(実際の返品率は2%程度だと聞いたが)、試してみるのも
良いであろう(直販のみ)。

        お勧め度        81%

もしメーカーの人がこの文を読んだら、一度3倍タイプを貸してください。
気に入ったら買いますので・・・って、こんなところに書いてどうする。
いや、この文を宣伝に使っても良いですから・・・って
だからこんなところに書いてどうするね(^_^;)

http://www.netsudenshi.com/page011.html
http://www.city.meguro.tokyo.jp/sangyou/sangaku/netuden.htm
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