「ACOUSTIC REVIVE RD−1」(本誌未公開ネタ)
{商品紹介}

    「ACOUSTIC REVIVE RD−1」
    
    関口機械販売(製造は別会社のようだけど)

    定価    ¥28000(税別)
    買値    ¥20000(税別)

まずは理屈編である。

CDやDVDの板は微妙でありながら帯磁するらしい。

帯磁と言うのは磁気を帯びることで、身近な例で言えば、
一度磁石をくっつけた鉄釘は磁石を離しても磁力を残している、
あれである。

CDやDVDは銀色(もしくは金色)に見えるが、銀色の場合その素材は
アルミが主ではあるが、中に若干の鉄分が含まれている。
鉄は(強)磁性物質である。
また、アルミも完全な非磁性(磁気を帯びない)物質ではない。
このため長く使っていると、地磁気その他諸々の磁気の影響を堆積する=
帯磁してしまうわけである。

でも、帯磁して何が悪いのか。

磁気を帯びた物体が電線の中を移動(運動)すると電流が発生する。
いわゆるフレミングの右手の法則である。

CDは演奏中は回転している。
そしてもちろんCDの機械の中には電線がたくさん有る。
だから、帯磁したCDが回転するとそれだけでCDの回路中に
電気が発生し、それが音を悪くするというわけである。

補足:フレミングの法則
右手:磁界の中で導体が動くと導体に電流が流れる(発電機の原理)
左手:次回の中で導体に電流を流すと運動を生じる

この残っている磁気を消すことでこの悪影響を無くしてやろうというのが
この機械の役割である。

しかし、実際にどれほどの効果があるのか。
CDがいくら帯磁すると言っても、それで他の金属にくっ付くほどには
とうていならない。そんな微妙な磁気の影響何ぞ、そんなに大きいものだろうか。

やってみての結果は、それなりに効果はあると言うことである。
実は、以前同じような実験を市販の消磁器を使って行ったことを
レポートしたと思うが(それとも書いただけでまだ発表してないか?)、
その時と同様で、音の細かい部分が聞こえるようになる。

普通のCDやDVDの他、録音前のCD−RやMDでもかけると効果があるらしい。
理屈にも合うが、帯磁量が多いと思われる古いCDやCD−Rで
特に効果が高いように思った(うちにはCD−R録音機はないので
録音後のCD−Rに対しての結果)。
MDでも同様である。
新品のCDやDVDでは効果は余り見えない。

説明書には「MDは録音後にはかけるな」とある。
が、MDは磁気記録方式とは言え金属が溶けるほどの高温(1000度以上)
で磁場を与えて金属原子を磁場の方向に揃える方式を利用しているので、
理屈上は録音後でも音は消えない。実際にやってみても消えた試しはない。
まあ、安全のためだろう。

CDと言えばパソコン用やゲーム用の物もあるが、
これらにかけると読み取りが早くなるらしい。
その心は、読み取りエラーが減って再読み込みしなくて済むようになるから
であるが、私がやってみた限り見た目で解るほどではない。
(読み取り時間が半分になるようなことはない。)
まあ、ディスクの読みが激しいソフトなどでは顕著なのかも知れない。

    お勧め度    71%

たしかに効果はある。
しかし、前に紹介のRR−7程顕著ではないし、この効果が解るにはある
程度以上のクラスの装置が必要だと思う。
それでいて、決して安いとは言えないのでこれ以上のお勧め度はあげられない。
まずはRR−7を導入し、もっと何とかしたい、と言う時に選ぶべき物だろう。

理論編2:
フレミングの法則による効果を語ったが、しかしもしそれだとすると
磁気記録をしているメディアでは須らくエラーが出ると言うことになる。
フロッピー、ハードディスク、MO、MD等である。

それらには全てにエラー訂正機能が入っている(ずっと前に紹介した)ので
データ読み出しとしては大丈夫なのだが、
音の再生を伴うMDで言えば、記録されているデジタルデータを
アナログに変換した後の回路にも影響は出る。
とすると、MDは理論上絶対に音が悪くなる要因を持っていると言うことか?

そうも考えられるが、もう1つ別の理論から考えるとそうではなくなる。

帯磁した面に光が当たると、その磁気極(SとN)によって光の偏光面が
回転する。これをカー効果と言う。
簡単に言えば磁気がある所に光を当てると反射角度が変わるのだ。

それによってデータを読み出しているのがMOやMDである。
これらはそれを積極的に使っているので大丈夫だが、
CDやDVDでは板上にあるくぼみの有り無しを読み取っているので、
反射角度が変わって一部のデータが読めなくなると困る。
一部のデータ欠損はエラー訂正で補正出来るが、時間軸的に見ると遅れが
出るので、これが音の劣化につながる。

もしかすると、こちらの原因の方が大きいのかも知れない。
実際のところ、どういう理屈であるかは作ったメーカーでも
まだはっきりしていないようである。

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結局のうちのシステム                2001年 5月23日現在
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アンプ1AIRBOWPM6100SA/KAI
CDCEC/AIRBOWCH7700 Super2
+ケーブル自作
MDSONYMDS-JE700
+ケーブル自作
DVDMARANZDV-3100
+ケーブル自作(音声/映像とも)
チューナーONKYOIntegra TX445XG
+アンテナmasproFM3
レコードDENONDP-37F
+カードリッジVictorZ-1E
+ケーブル自作
スピーカー1DALIRoyalMenuetII
スパイク 自作黒檀+ジルコンスタンド+MysticWhite 
+ケーブル自作
補助ツイーターAIRBOWCLT-1
+ケーブル自作
スパイク 自作黒檀+ジルコンスタンド+MysticWhite 
アンプ2TimeDomainYA9
スピーカー2TimeDomainYoshii9
+ケーブル自作(アンプ1←アンプ2間)
LaserDiscPioneerCLD-R7G
ビデオVictorHR-VX1
TVSONYKV-29DRX5
+BSアンテナ DXアンテナDSA353K
電源改良熱電子工業TVスッキリー(5台)
インシュレーター 自作黒檀+ジルコンスタンド+MysticWhite
ラックADKSE-5055NA+SE-OP50G 
ヘッドフォンaudio-technicaATH-PRO6
音質改善AcousticReviveRR-7
 AcousticReviveRD-1<追加
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