「PS7400Special&GB1」(2005/09/05〜10/31号)
{商品紹介}

        AVアンプ
        「PS7400Special」
        MARANTZ/AIRBOW
        買値 250000円(税込み)
        http://www.ippinkan.co.jp/airbow/product/avamp/ps7400_kai.html

        スピーカー
        「GB−1M」
        PMC
        買値 215000円(税込み)−5%キャッシュバック
        http://www.heavymoon.co.jp/hifi/pmc/gb1m/index.html

PS7400SpecialはMARANTZ社のちょっと前のAVアンプPS7400を、
逸品館がAIRBOWブランドでチューンアップした機種。
逸品館では「AVアンプと呼ばすサウンドセンターと呼んで欲しい」らしい。
GB-1Mはトールボーイ型と言われる縦長のスピーカーである。
今回、これらをセットで購入したので一度に紹介する。
音の処理部と出口なのでその方が良いと思うので。

ここでいきなり余談。「MARANTZ」は日本の会社で元々は
スタンダード通信工業という会社だったらしい。
ブランド名自体は1953年にアメリカでSoul.B.Marantzによって設立されたHiFiオーディオブランドで
これがいろんな経緯でスタンダード通信工業でも使えるようになって、
今に至るらしい。
1980年からはオランダフィリップス社のHiFi専門部となって、最先端技術をHiFiオーディオに
応用できる立場になった、らしい。
現在は株式会社ディーアンドエムホールディングスが株主となっている。
ちなみにこの会社、オーディオメーカーをいくつも傘下におさめており、
DENON(旧日本コロムビア)、高級オーディオ製品で有名なMcIntoshもグループ内にある。
最近DENONの音や絵がが急に良くなってきたという評判らしいが、
何かしらグループ会社間の交流があったのかもしれない。

うちでAVアンプとして今まで使っていたのは同社のSR4200/KAI。
http://www.soundweb-asia.com/abc_2002_06/kai_series/sr4200.htm
もうだいぶ前の機種で、逸品館が初めて改造したAVアンプでもある。
2003/03/31号で紹介しているが、買ったのはもっと前(2002年1月)である。
PS7400はそれからすればもうかなり後のモデルである。
KAIシリーズの系譜                       MARANTZの現行機種
        SR4200→SR4300                  SR4500
            PS5200→PS5300          PS5300
                PS7200→PS7300→PS7400  PS7500
                                        PS8500
SR4300/PS5300/PS7400の3機種はAIRBOWでは現行機種である。
ベースとなったPS7400(定価10万円;2003/12発売)はもうすでに廃番機種であるが、
逸品館ではそれを在庫して改良モデルとしているのである。
(SR4200は2001年5月発売の機種。)

実は以前にも一度買い換えようと思いオタクラにも一度売却告知を出したが、
そのときにはまだSR4200/KAIやフロントスピーカーIMAGE11/KAIの実力を出し切れていない気がしたので延期した。
事実、その後いろいろな調整によって音は格段に向上した。
今回、もういいだろうと思い、さらなる上を目指すために買い換えることにした。

・・・というのは実は建前。

2005年の1月初め、映画を見ようと思ってスクリーンをかけようとしたら
フックが曲がって落下、このとき横にあったスピーカーも巻き込んで落下させてしまった。
(うちは試聴毎にスクリーンをかける。)

これでフロントスピーカーIMAGE11/KAIが側面中破。
補助ツイーターCLT-1が食い込むように落ちたため深い切り傷が付いてしまったのだ。
これを機にスピーカーを買い換える気になっていった。
(そのIMAGE11はそのままスクリーンの上に落下、スクリーン下の鉄棒が
大きく曲がったし、スクリーンもしわくちゃになった。この鉄棒、
人の手で曲げられるような代物ではなく、曲がったままである。)

この事故でIMAGE11/KAIの音が変になったわけではない。
むしろその後の調整のやり直しで以前より良くなったくらいだが、
そもそも畳の上で小型スピーカーを高い(80センチ)スタンドの上に置いて、
さらにその上にCLT-1を置いていたので非常に不安定だった。
近くを歩くと揺れる。
(スピーカー&スクリーンの落下は実はこれが2回目。しかし前回は
スクリーンに若干のしわが入った程度でスピーカーは無傷であった。)

スクリーンのフックは登山用のフックに変更したのでもう今後落ちはしないだろうが、
スピーカーが不安定なのは地震を考えてもよろしくない。
その真ん前で寝ているから余計である。
ということで、トールボーイ型という下から上まである細長い物にしようと思った。

地震時のスピーカーの恐怖についてはこんな体験がある。
阪神大震災の時、枕元に置いていたJBLのそこそこ大きなスピーカーが倒れた。
畳部屋にて丸パイプ椅子の上に置いていたが、普段そんな揺れることはなかった。
だがさすがにあの地震では倒れたのだ。
幸いにも食卓の下に逃げ込んでいたので私自身は無事だったが、
そこにあった目覚まし時計は全壊した。そのまま寝てたらたぶんあの世行きであったろう。
スピーカーは、重い物はもちろん比較的軽い物でも高い位置から落下すれば
非常に危険である。
人がその近くに無防備にいる可能性があるなら、それなりの転倒および落下防止策はしなければならない。

で、候補に挙がったのがAudioProのIMAGE44とPMCのGB-1M。
どちらも逸品館でお勧めの品であるが、値段は約8万と22万とかなりの開きがある。
最初はIMAGE44で考えていたが、逸品館の人が「IMAGE11/KAIからIMAGE44ではアップにならない」と言うのと、
実際店で聞いたGB-1の音がIMAGE44に比べ大幅に見通しが良かった(個々の音がはっきりしていた)ので
後者にした。

GB-1の音を最初に聞いた感想は「しまった。えらい音聞いてしまった」。
聞いた後頭抱えて悩んでしまった。
「う〜ん困ったなあ」
正直、聞かなきゃよかったと思う音であった。
この音聞いてしまったらもうIMAGE44は買えない。
IMAGE44が悪いわけではない。GB-1が良すぎるのだ。

で、スピーカーがここクラスになるならアンプもそれ相応にしなければと思ったわけである。
試聴室にあったのは1つ前のモデルPS7300Special。
現行はPS7400KAI(15万)とSpecial(25万)。
KAIでも良かったが、もう音の善し悪しをアンプの性にしたくないからと思い、
清水の舞台から飛び降りる覚悟でSpecialにしたのである。
大幅に予算オーバーしたけど。
(これを買ったので、その後あった10連休でも旅行に行かなかったわけである。)

SR4200/KAIも機能的にも音的にもまったく不足だったわけではない。
おそらく突き詰めればもっといい音は出せただろう。
ただ、「これで最後にしたいのよ(C)トップをねらえ」だったわけである。

        ・・・

SR4200/KAIもIMAGE11/KAIもAIRBOWである証拠は「改」と書かれたシールだったが、
このPS7400Specialには「AB」というロゴバッチが張られている。ちょっと高級感がある。
(KAIでも付いているかどうかは不明。)
外観上の元の製品との違いは、このバッチと背面にあるPSEマークの製造事業者名が逸品館になっている部分だけである。
(PSEマークとは、電気安全法によって定められた基準を守っているという認定シールだと思えばよい。
ここには最終製造事業者名が記載される。)

入力端子の数や各種機能・能力はSR4200と当然のごとく異なるが、
私が使う上で重要な部分は後述するとして、多くは私にとっては余り重要ではないので
上記サイトから比較をしてもらえばと思う。
ここでは主に使い勝手と音の違いについて述べる。

一応MARANTZ内の各機種の情報。
PS7400
http://www.marantz.jp/he/products/past_products/hometheater/ps7400/index.shtml

SR4200
http://www.marantz.jp/he/products/past_products/hometheater/sr4200.shtml

まず最初に大きさについて。
SR4200とPS7400は高さと幅はほとんど同じだが、奥行きが大きく異なる。
PS7400の方が10センチほど大きい。
かろうじて今のラックに入り、棚板補強のための人工大理石ボードの上に乗ったが、ぎりぎりである。
同様の買い換えを考えている人は、この「大きさ」に注意する必要がある。
(高さがほぼ同じだったので、棚位置を変えずに済んだのは助かった。
機器を載せたままでの高さ変更は非常に大変だからだ。)

また、コネクタの位置が微妙に変更されているので、ケーブル長がぎりぎりの場合は
つながらない可能性もある。うちでもぎりぎりの部分がある。
SR4200も同様だったが、AVアンプはどうしても端子が多い分端子間隔が狭いので、
太いケーブルは挿せないことがある。これも要注意。

        ・・・2006/10/06追記・・・

入力端子はデジタルが入力で光4(内1つは前面)、同軸3、出力も光1、同軸1、
他アナログ系も豊富である。SACD等をつなぐためのアナログ7CH入力もある。
入力切り替えはTV/CD/TUNER/CD-R/DVD/VCR2/DSS/TAPE/AUX1(前面)/AUX2があり
(AUX2を使うときはアナログ7CH入力は使えなくなる)、
AUX2以外はそれをアナログ端子から入力するか、上記デジタルのいずれかを割り当てるかを
設定できる。単にどちらかだけでなく、一定時間デジタル入力がなかったアナログにする
という設定も出来、これがデジタル対応テレビなど、デジタル放送ではデジタル出力が出るが、
地上波アナログでは出ないと言うときに、自動的に切り替えてくれるので至極便利である。

        ・・・

電源ケーブルは交換可能タイプ(SR4200は不可)。

スピーカーターミナルは相変わらずケーブルが入れにくい。
AVアンプは端子間隔が狭いことや価格の制約上良い端子台は使いにくいのだろうけど、
なんとかならんかなぁ(ただし、MARANTZはこの端子台を「良い物」と書いている)。
詳細は後述するが、Yラグという物がささらない。
ゆえに施工性も悪い。バナナプラグというタイプは入るようだが。

スピーカーはフロントに関して2系統接続できる(SR4200は1系統)。
バイアンプ対応のスピーカーに両方を使って接続しても良いし、
異なる2セットのスピーカーをつないでも良い。ピュアアンプスピーカーではよくあった機能だ。
AVアンプではそうでなくても置くスピーカーが多いから不要だと思っていたのだが、需要があるのだろうか。
うちにはつなぐスピーカーはあるが、置く場所がないので使ってない。
PS7400は7CH分のアンプを内蔵しているが、この場合A/B系統ともフロント2CHでの駆動のようである。
だから、バイアンプ対応スピーカーでA+Bを使ってそれぞれのスピーカーを駆動しても余り意味はない。
(実際にはバイアンプ駆動にはなってないから。)

また、サラウンドバックを使わない場合、それ用スピーカーを別の部屋に置くスピーカーと想定して
使う「マルチゾーンスピーカー」も設定出来る。出る音はフロントのそれ。
先のフロント2系統とこれとどう違うの?と思うかもしれない(私も最初そう思ってた)。
この場合マルチ側のスピーカーはフロントのアンプではなくサラウンドバックのアンプで駆動される。
だから、バイアンプ対応スピーカーでフロント+サラウンドバックを使ってそれぞれのスピーカーを
駆動するとちゃんとバイアンプ駆動になるので、それなりの効果があるらしい。
アンプのプリアウトから別アンプに接続してバイアンプ駆動をすると、ケーブルにおける損失などがあるので
概して内蔵アンプよりいい音がしなかったりするが(SR4200/KAI+PM6100/KAI2でそう思った)、
内蔵アンプならそういうこともあるまい。
後述するが、うちではサラウンドバックのうちLのみセンターとして使っているので
このバイアンプ駆動が出来ない。ちょっと残念。

AVアンプは総じて多機能であるが、不要な機能まで付け加えすぎではないかと思う。
そんな部分は削って単価を下げるかもしくは音質向上をして欲しいところだ。

SR4200/KAI、というかSRシリーズにはFM/AMチューナーが内蔵されていたが、
PSシリーズには内蔵されてない。まあ私は使ってなかったので問題ない。
(単品チューナーも一応持ってるし。)

AVアンプには必ず映像の切り替えも付いているが、はっきり言って私にはこの機能はほとんど不要。
映像はTVなりプロジェクターの方で切り替えるから。
わざわざアンプを通すとそれだけ映像は汚くなるはず。
また映像回路がある分音声系にも影響がある。
切り替えを一発で行いたいというものぐさな人(失礼?)には良いのかもしれないけど、
私は機器個別に切り替えることに何の苦労も感じないので、
逆に無駄に思えるだけ。この回路を省いて価格を下げて欲しい。
(映像ケーブルを短くしたり、出力先を複数持っている場合にケーブルを本数を減らせるかもしれないが。
そうなら、高級ケーブルをそれだけの本数と長さ買うことを思ったら映像回路があった方が
かえって安上がりになるのかもしれない。)
PS7400にはV−MUTEと言う機能があって映像回路をOFFにできるので、
映像系が音声に与える影響を減らすことが出来るのがせめてもの救いである。
が、これ、一度電源を切ると解除されてしまう。
これはいけない。使わない人は全く使わないのだから記憶してもらわなくては。

設定しやすさはだいぶ上がっている。
従来はアンプにある表示でのみしか確認も設定も出来なかったが、
今度のはTV画面上でOSD(On Screen Display;画面上に文字を表示する物)で
見ながら設定・確認できる(アンプの表示でも可能)。
まあ逆に言えば、わかりやすくするためにはアンプとTVをつなぐ必要があるということではある。
先に書いたとおり私は映像切り替えにはアンプは使わないので
本当ならアンプ→TVは接続する必要はないが、このためだけにつないだ。
画質は関係ないから単に届くケーブルで、という感じだが。
・・・と最初書いてたが、まれにゲームで使うことがある。
ただ、ゲームの音声は圧縮率が高くてあまりきれいでないのがはっきり解りすぎて逆効果だったりはする。
細かい音まで聞えるのは良いのだが。

SR4200/KAIではフロントの2CHだけが改良されていたが、
PS7400Specialでは全ch(7.1CH)を改良、さらに全体に細かい調整がなされている。

最大出力は160W*7CHと不要に高い。
全100WだったSR4200でも-10dB以上には上げなかったくらいだから、十分すぎる。
うちでは-20dB以上には上げられない。一般家庭でこんなにいるのだろうか?
アンプは最大出力が高くなるほど、低出力時のひずみが大きくなる。
(http://www7a.biglobe.ne.jp/~sigotnin/audio/audio004.htm#mark005 および
http://www3.coara.or.jp/~tomoyaz/higa9709.html#970915 参照のこと。)
だから、無用に上げて欲しくはないのだが。
ただ、SR4200でつないでいたIMAGE11/KAIは4オームだったが今度のGB-1は6オームなので、
理屈上従来の1.5倍の出力を入れて同じ音圧になるのでちょうどなのかもしれない。
実際には、アンプの出力が高い分か、それとも音が今までよりはっきり聞こえるからか
従来と同じボリューム位置でも音は大きくはっきり感じる。通常-20dB以上には上げられない。
特にヘッドフォンで顕著。音量の微調整がやりにくくなった。

        ・・・

リモコンとしては同社の単品売りもしている学習リモコンRC1400が付属している。
定価では13440円の物である。
SR4200のリモコンはお世辞にも使いやすいとは言なかった。
実際私はVictorの学習リモコンRM-A1500を使っていた。
SR4200のリモコンは学習タイプではなく、機器毎にメーカーコードを設定することが出来た。
取説には海外対応だからか聞いたことのないメーカー名も含めずらっと並んでいるが、
実は必要なものがない。
CDにはCECがないし、CD-RにはTASCAM(TEAC)がない。
DVDで東芝を指定してもX4/XS30は動かない。ということでうちでは全く実用に耐えなかったのだ。
RC1400にもこの機能があるが全く使えないので、学習機能を使うことになる。

学習のやり方はA1500と大差ないが、
・A1500に比べ学習に時間が掛かる上に、OKと表示されていても失敗していることも多い
 (1キー10秒以上かかることが多い。基本的にはOKが出るまで押し続ける。)
・実学習中なのかどうかの表示がないので不安(A1500はある)
・連続設定は1キー分楽
という感じ。
学習はA1500より変にシビアなところがあり、A1500を使ってRC1400に学習させようとしたら、
いくつかのキーで失敗した。しかたなく元のリモコンを引っ張り出して学習させたが、
A1500への学習とはちょっと勝手が違うようである。
私はA1500で学習リモコンの使い方について慣れていたのでRC1400もなんとか学習できたが、
いきなりこれを、付属取説だけを見ながら行うのは難しいかもしれない(取説は余り読みやすくない)。

RC1400には5キー*4頁分の液晶付きキーがあり、
この分A1500より割付キーできるキーは多いが、いかんせん普段必要なキーが足りない。
特に早送り系のキーがないのがいけない。
もう5つくらいキーがあると効率的設定が出来るのだが。
それでもA1500ではかなり機能を削らないと設定できなかったX4/XS30がほぼ全て登録できたのは関心。
でも、使い勝手が(そこそこ)良いように配置するのはなかなか大変であった。
液晶部分には名前も登録できるが、A1500と違ってカタカナや英小文字が使えないので名前の付け方に苦労する。
結局、A1500でもそうだったが、人間側の記憶容量に限界があるので別途登録内容を書いた紙を作り、
それを見ながらでないと操作できないのである。
人間側も「学習」せんといかん。

欲を言えば、学習した内容を2つの機器間で丸ごと入れ替える機能が欲しかった。
(RC1400同士での丸ごとコピーはあるが、機器間入れ替えはない。)
うちだけかもしれないが、接続端子を入れ替えることがよくあるからだ。
うちでは「入力選択」と「操作」が別という状態になっている機器がいくつかあって
ちょっと使いにくい状態である。
そのためだけに再学習させるのも面倒なので。

A1500に勝っているのは、バックライトが点灯できること。
これはホームシアターでは必須だ。ボタンが蓄光式なのではなく
ボタンを押したら光るというのも、映画鑑賞中に入らない明かりが見えないという点で良い。
現在基本的にRC1400利用になったが、RDシリーズの操作には
やはり専用リモコンの方が便利である。
Gコード予約するには必須だし(最近はEPGを使うので余り使わないけど)。

そうそう、A1500とRC1400で共通する1つの課題は、使わないキーの設定。
どちらにも初期設定はあっても「クリア」がない。
無効なキーを設定できないのだ。
事実上無害なキーを設定するのだが、なんとかならんものだろうか。

あと1つ。うちにはSHARPの空気清浄機FU−25CXがあるのだが、
これのリモコンは学習させることができなかった。
コードが特殊なのかもしれない。

電池の持ちはかなり悪い。
バックライトを多用しているからかもしれないが、10ヶ月くらいで正常に動かなくなった。
これも不思議なもんで、電池が減った状態で動く機器と動かない機器があった。
X4がだめ(リモコンコードのDR1/DR2を認識し間違えるようになった)だったが、
他のは機器が悪い程度で何とかなった。
確かに電池残量不足の表示は出ていたが、こういう状況になったら電池がだめだと思えばいいのだろう。
なお、不足の表示が出ても、結構長く使うことが出来る(アルカリ電池)。

        ・・・2008/06/28追記・・・

このリモコンは、電池容量が足りないマークが出ている状態で学習をさせようとすると「ERROR」が出る。
途中で電池が切れるとおかしくなるからであろう。
「うまく学習できない」と思う時は、電池を交換すると良いかもしれない。


        ・・・

さて今度はスピーカーの話。

PMC社のGB-1というモデルである。
GB-1とは「ガンバスター1号の略」ではない(またマニアックなネタを^_^;)。

後ろのMは防磁型であることを示している。
ただ、GB-1シリーズにはMの無い=非防磁のタイプはない。

これはトールボーイという細長いスピーカーなので高さ上げのためのスタンドは不要。
その分設置はずいぶんと楽になった。
また、幅と奥行きもIMAGE11/KAIに比べ1〜2回りくらい大きいので、
上にCLT-1を載せるのが楽、というか安定して置けるようになった。

GB-1には安定設置のための足まわり(スペーサー)が付属しているが、うちでは使っていない。
安定度を上げるためには使った方が良いのだろうが、
音のためには使わずインシュレーターで支えた方が良いと思ったからだ。
(うちのように床が水平でない場合は、逆にこの足回りを使った方が垂直が出しやすいので
良いのかもしれないのだが。)
逸品館のここ http://www.soundweb-asia.com/cm/sp_start/page_1.htm の
説明に似せて、前1,後ろ2で底面にフェルトで滑り止め部分を作り
(上記サイトでは円形に切り抜くと書いてあるが、これはあまりに面倒なので
5ミリ幅*2cmで切ったフェルトを四角く張った)その中に同社のWOODBOYインシュレーターが
収まるようにした。
上記サイトにあるOB-1は足が4本のようだが、GB-1は元から前1、後ろ2の足をつけるための穴が開いている。
インシュレーターを置く位置はこれを避けなければならないので、
実はちょっと不安定な位置にしか設定できない。
前は穴の前、後ろも穴の前=全体的に前になるわけである。
これでもまだ滑りはあるし若干揺れるが、少なくとも、IMAGE11/KAI+CLT-1+専用スタンド(Stand802)
に比べれば格段に安定している。

GB-1はこのようにインシュレーターで底上げして設置しているが、
何せ3点支持のため押せば簡単に倒れてしまう。
そのため、転倒防止のために前1の左右に厚さ8mmの人工大理石ボードの端切れと
クッション素材を入れている(倒れたときに危ない方向が大理石)。
スピーカーには直接触れないようにしているが、多少の音質への影響はあるかも知れない。
しかし、転倒を防ぐには仕方ない。
(この方法でも完全に転倒防止が出来るかどうかは分からないが。)

仕上げはかなりきれいなスピーカーであるが天然木を使っているせいか、
所々小さな穴というかくぼみがある。
なめるように見れば気になるが1mも離れれば見えない。
仕方ないところであろうか。
仕上げだけで見れば、前に使ってたスピーカーMenuetRoyalIIの木目が一番きれいであった
(がこれも落下で傷を付けた)し、IMAGE11のピアノフィニッシュも美しい。
スピーカーは目立つのできれいでなくてはいかん。

筐体はたたいてもほとんど響かない。「コン」ではなく「クッ」である。
今まで使ってきたスピーカーの中で一番響きの収束が早い。
剛性が高い証拠。
いわゆる「箱鳴き」をしない。
(スピーカーの善し悪しを調べる一番簡単な方法がこれ。)

スピーカーの接続端子は一番下にある。
このため、ケーブルを接続するのがかなり面倒。
穴が見えないのだ。
スピーカーの内部構造上仕方ないのであろうが、何とかして欲しい。
手鏡と懐中電灯があればちょっとは楽になる。
また、後述するが、スピーカーケーブルの末端をYラグというもので処理するとかなり楽になる。

実はGB-1には取説がない。
最初箱を開けたときにシリアル番号とチェックしたという印の書いた紙とユーザー登録はがきしか
無かったので、逸品館に問い合わせてしまった。
すると「GB-1に取説はない」と。
まあ、スピーカーに取説がいるかどうかは考えどころだし、
特にGB-1クラスのスピーカーを初めてのスピーカーに選ぶ人はいないだろうから
接続などは知っていて当然なのかもしれないが、
私の購入してきた他のスピーカーにはすべて説明書があっただけに、
「そんなところで手抜きというかコストダウンする必要はないんじゃない?」と思った。
(ユーザー登録をしたら送ってくるのかな?と思ってたけど、送られてこなかった。)

その弊害があったのがジャンパーの飛ばし方。
このスピーカーはバイアンプ仕様=ツイーター(高音側スピーカー)とウーハー(低音側スピーカー)に
独立した接続端子があるのだが、これを2つのアンプではなく1つのアンプの1本のケーブルで接続するときは
ツイーターとウーハーの端子の間にジャンパーという飛ばしの配線をする必要がある。
最初これを

        ツイーター      −      +←アンプ+
                          \          ツイーターの−からウーハーの+へジャンパー
        ウーハー        −      +
                        ↑
                        アンプ−

としていたのだが、音がおかしい。低音がほとんど出ないのだ。
逸品館の上記サイトにOB-1でのジャンパーの飛ばし方の写真があるが、
これがどうにも不明瞭で分かりづらい。よくよく見ると

        ツイーター      −      +←アンプ+
                        ↑      ↓
        ウーハー        −      +
                        ↑
                        アンプ−

このように、+は+、−は−でジャンパーを飛ばす必要があった。
これでまともな音が出るようになった。
(これも逸品館にメイルで問い合わせた。返答が来る前に分かったのだけど。)
素直に考えれば下の接続するのかもしれないけど、中には考えすぎて上の接続をしてしまう
私のような輩も居る・・・かな?
ただ、1つの端子に太いケーブルを複数本入れるのはちょっと手間である。
ということで、ここは後日Yラグこいうもので末端処理をした。

Yラグとは、Yの形をした電線の末端処理部材である。
これを使った方が電線の接触面積が増えて音が良くなると言う。
電線をそのまま接続端子にねじ込んでも、実は接触面積がそれほど大きくない。
(いったんケーブルを入れて、抜いてみて跡が付いている部分の面積を見ると分かる。)
スピーカーは特に大電流が流れるので接触面積は重要で、
Yラグのような物を間に挟んででも広げた方が良いのである。
また、ごちゃごちゃしていた接続端子周りが非常にすっきりした。
これによっても接続がしっかり行えるようになった。
裸のケーブルを挿した場合はしばらくするとゆるんでくることも多いが、
Yラグではこのゆるみも少ないというかほとんど無い。

処理してからは音が確かに良くなった。細かい音がより聞え、迫力も上がった。
オーディオの世界では、間に何かを挟むとその分音は絶対にに悪くなる
と思いこんでいる人もいるが、電気の知識があればそれは間違いであることがわかる。
何事も思いこみはいけない(特に素人の思いこみは泥沼に陥る危険があるのでなおさら)。

費用の問題から、全てのスピーカーケーブルなどにその高級なYラグを使うことは出来ないので、
一部は一般電気用のものを使った。大阪日本橋なら三重電業社などで購入できる。
オーディオ用は逸品館で購入したが、他メーカー品に比べればかなり安価とはいえ
4個で1200円というのは、一般電気用=元の値段を知っていればぼったくりとも思えるほど高い。
元は50個程(ちゃんと数えてない)で600円ほどなのだ。1個12円。カバーを含めても20円くらいだろう。
実に15倍も高いわけである。
まあ、逸品館で売っているものはそれに超低温(クライオ)加工などをしてあるのだが。

Yラグの構造や材質が音質に与える影響はほとんど無いと思う。
それより接触面積をいかに大きくできるか=圧着がうまくできるかである。
また、接続時に締め込むので結晶構造をいくら極低温処理できれいにしても
無駄だという気もするが、まあここは気持ちの問題。

ちなみに「Yラグ」というのは電気での一般名称ではない。オーディオでの名称だ。
だから、電材屋でその名前を言っても通じない。「先開形 圧着端子」等という。
また、Yラグは圧着という方法で電線に付けるが、これには専用工具が必要である。
安いもので3000円くらい。実は会社から借りていたのだが、今後も使いそうなので買った。
安いものでは圧着が完全に出来ないという意見もあるが、少なくとも線が抜けないくらいに
2〜3回に分けて、出来れば両側から締めつければ何とかなる。
(作業後引っ張ってみて抜けるようならだめだと言うこと。)

Yラグ処理をしたときは、ジャンパーやうちならRadioWaveCutおよびCLT-1へのケーブルも
同時に同じ端子に挿すため、その重ねる順も考慮した方が良いらしい。
これも先の逸品館サイトの写真で分かるはずなのだが見えにくくわかりにくい。
うちでは、

        ツイーター      −                      +
                上      CLT-1へ                 アンプから
                中      RadiowaveCut            RadiowaveCut
                下      ジャンパー(下から)    ジャンパー(下へ)

        ウーハー        −                      +
                上      アンプから              CLT-1へ
                下      ジャンパー(上へ)      ジャンパー(上から)

という順にしてある。

そうそう、GB-1MもIMAGE11/KAIもYラグのV部分の大きさは8mmでちょうどである(7mmでは入らない)。
CLT−1はもっと太いのでだめ。アンプ側は、7400も4200もスピーカー端子の形状の
せいでYラグが入らない。Vの片方だけは入るけど、かえって音が悪くなったので外した。
よって無用である。
(PM6100SAは7mmのが入る。8mmはだめ。)

GB-1は、その周波数特性も分からないので、サブウーハーとの接続における
周波数割り当ての設定でもちょっと困った。
これは結局、メーカーのサイトにあるカタログpdfを見て分かった次第である。

特性表
メーカー                PMC                             AudioPro/逸品館                 
製品名                  GB-1M                           IMAGE11/KAI                     
形状                    2ウエイトールボーイ             2ウエイ密閉型ブックシェルフ     
ツイーター              27mmファブリックソフトドーム    25mmソフトドーム                
ウーハー                140mm                           114mm                           
クロスオーバー周波数    3000Hz                          3,600Hz                         
バイワイヤリング        可能                            不可                            
防磁                    防磁                            非防磁                          
周波数特性              29Hz〜25KHz                    80Hz〜20KHz                     
効率                    87dB/W/m                       88dB/W/m                        
インピーダンス          6オーム                         4オーム                         
重量                    10.5Kg                          2.4kg                           
大きさ                  W155×D234×H870mm              W124×D155×H199mm              
買値                    215000(2本)                   18300(1本)                   

メーカー                Velodyne                        DALI                            
製品名                  CHT-14(Satellites)              MenuetRoyalII                   
形状                    2ウエイ密閉型ブックシェルフ     2ウェイバスレフ型ブックシェルフ 
ツイーター              3/4インチソフトドーム           19mmソフトドーム                
ウーハー                4インチ                         100mmコーン                     
クロスオーバー周波数    不明                            4200Hz                          
バイワイヤリング        不可                            可能                            
防磁                    防磁                            非防磁                          
周波数特性              90Hz〜22kHz±2dB                70Hz〜25kHz                     
効率                    88dB/W/m                        86dB/W/m                        
インピーダンス          6オーム                         4オーム                         
重量                    3.1kg                           4kg                             
大きさ                  W140×D159×H216                W156×D185×H257mm              
買値                    15000(1本)                   100000(2本)

ちなみに、「主旋律のボーカルや楽器のエネルギーの大半は300Hz-3KHzに集中している」(電話の周波数帯域もほぼこの範囲)
らしいので、この辺りがいかにきれいに出るかが音楽全体の印象を決めると言える。
そういう観点で見れば、上記スピーカーは(不明なVelodyneを除き)すべて理にかなった
クロスオーバー周波数であるといえるが、GB-1が帯域上限すぐで切れているので一番苦しそうでもある。
さらに、元気がよい音のBOSEで一番使われている(と思う)スピーカーの口径は115mmである。
これはIMAGE11に近い。この口径のスピーカーは物理的には「50Hzから15KHz付近までフラットに再生できる」
らしいので、そういった意味でもIMAGE11の音が良いというのは理にかなっているのかもしれない。

GB-1は、購入した時期にちょうど消費税分還元セールをやっていたので、後で5%分帰ってきた。
(ただし、為替だったので換金に行くのが面倒であったが。)
20万を超えるから5%でも1万円以上ある。
ちょうどこの前日に例の東北の切符の手配ミスで1万円パーにしていただけに、
その穴埋めが出来たと言うところか。
いや、47万も使っておいて1万では穴埋めにはならんかもしれないが、
「小さな額からこつこつと」である。
ついでに書けば、前のアンプSR4200/KAIも売却して家計補填に回した。
合わせて-35000円也。

        ・・・

アンプもスピーカーも付属品や機能面ではいくつか注文を付けたが、音に関してはどうか。
店で聞いたのはPS7300Specialだったし、それもスピーカーのセッティングが
不十分だと言うことだったし、うちでどれくらいの音が出るか。

実のところ、最初適当につないで出てきた音にはエージングも出来てないし、
ちゃんと距離や向きなどの設定をしていないにもかかわらず良い音なので感動したが、
レーザーセッターを使ってちゃんと距離や角度を合わせた後はなぜかそうでもなくなった。
音の出はIMAGE11/KAIよりずっとはっきりしているが、
でも何かこう「もっといい音のはずだ」という感じからすれば物足りない。
CDを2CHで聞いた場合は。

実は、最初位置調整し終わってからさあスクリーンを掛けようと思ったらかからなかった。
IMAGE11/KAIよりGB-1の方が一回り大きいため、同じ位置に立てるとスクリーンに当たってしまうのだ。
結局、従来より左右とも5センチ以上離すことになった。
でも、そのせいでだいぶ壁やラックに近づくことになったので
音への影響が出たのかもしれない。

もう一度、三脚の水平もきっちり合わせてセッティングし直したらだいぶ良くなった。
この件については別途レーザーセッターという装置の紹介で書くが、
ちょっとしたこつが必要であった。

2CHでの音はまだ完全には満足ではないが、IMAGE11/KAIの音よりかは良くなったし、
少なくともソースの善し悪しははっきり分かるようになった。
IMAGE11/KAIもセッティングを何度もやり直してやっと(そこそこ)満足する音になったから、
GB−1も根気強く調整する必要があろう。
(何度かやっているうちにだいぶよくなった。)

IMAGE11/KAIの音も悪くはない。逸品館3号館で聞いた音は感激するほどよかったから
底力はあると思うが、如何せんその実力を引き出すのが難しい。
その点GB-1はある程度おおざっぱでもそれなりの音が出るので楽である。
価格差は実に10倍以上もあるが、それに見合うだけの音の差もあるといえよう。

2CHでの評価は上記のようであったが、映画を見たら評価は大きく変わった。
特に中低域が大幅に改善され、フロントとリアのつながりも格段に良くなった。
細かい音もよく聞こえる。
SR4200/KAIはフロント2CHのみの改善であったが、PS7400SpecialはすべてのCHが改善されているというのがよく分かる。
リアの改善が予想以上に効果的であることも。
作成者が音に込めた思いをすべて知ることが出来るだろう。
意外なところに意外な効果音があったりするのだ。
今まで見た映画も見違えること間違えなし・・・というか、今まで気づかなかった音に
気づいて感動している今日この頃。
出費はでかかったが、それに見合うほどの音質(音楽性とも言うべきか)向上であったと言い切れる。

実は2CHのCD等もCircleSuroundという機能で5.1CH化すると大きく評価が変わる。
SR4200ではCircleSuround(CS;http://www.srslabs.jp/tech/cs.html)という機能による
2CH音源の疑似5.1CH化が可能であった。
これをすると音が広がって曲によっては聞きやすくなったが、如何せん音が甘くなった。
PS7400ではこの改良型CS II(http://www.srslabs.jp/tech/cs2.html)が搭載されている。
実際、アンプやスピーカーの性能向上も合わせるとかなり効果的で、
特にライブのCDでは反射音が後ろに回り、会場の雰囲気を非常に良く出してくれる。
これを聞くともう2CHでは聞けない、という位に臨場感が出る。
ただし、CSでもCS IIでも適さない曲もあるので、都度切り替える必要がある。
(ギターの1本弾きなどには適さない。)
RC1400の標準設定ではCS IIとソースダイレクトが別ページにあるので行き来がしにくい。
設定し直す必要があろう。
(でもこれをするにはもう1台MARANTZのリモコンか、学習リモコンで学習させて戻すという
ことが必要になる。うちにはA1500があるので可能だったが、RC1400 1本しかない環境では無理。)

CDだけでなくDVDでも同様で、
SR4200KAIでのCSはおまけ程度にしか考えてなかったが、
PS7400SPでのCSIIは非常に実用的である。
2CHの映画などでもそれのおかげで音がかなり広がる。
しかも違和感は非常に少ない。基本的にうちでは常時ONである。

CS IIではモノラル音源の疑似5.1CH化も可能。
モノラル音源なんてあるの?と言われそうだが、実はかなり多い。
TVの二カ国語放送は全部そうだ。
その効果であるが、確かに5.1CHのスピーカーはなっているので
音量は上がったように聞こえるが音が効果的に動いているかどうかはよく分からない。
包まれるような広がりは確かに出るんだけど。
まあ、モノラルの変換はあってもよい機能という程度か。

極低音はTruBassのおかげで震えるほどに伝わってくる。
うちのサブウーハーCT-80は35Hz〜140Hzなので、上記の通りカタログスペック上は
GB-1の方が低域が出ていることになり、事実、IMAGE11/KAI+CT-80と同等量でかつ
スピードの速い低音が出ているように思うが、PS7400の持つSRS TruBass
(http://www.srslabs.jp/tech/trubass.html)という機能を使えばスピーカーの持つ周波数特性より
ずっと下まで再生可能、正確には聞こえたように人に感じさせることが出来る。
これはGB-1よりCT80で効果が絶大だった。
風の音などがはっきりする(風の音は意外と低い)。爆発音なども迫力が全く違ってくる。
TruBassは切り替えが可能であるが、1ではちょっと弱いが2以上では、
ソースによっては低音が過剰に出すぎる。ソースによっては極低音に強い低音が
意図的またはノイズ的に入っていることがあり、出過ぎると聞きづらいことがあるのだ。
(劇場版カードキャプターさくら;1作目などがその例。)
結局、1にしてCT80のボリュームを少し上げることで対応
・・・していたが、やはり低音が響きすぎる(家がふるえるほど)ことがあるので、
ボリュームはむしろ下げている。
(逸品館の試聴でも、実際にサブウーハーのありなしでは迫力が違った。)
TruBassは実際には極低音を発生してはいないので、低音が壁を越えて隣へ伝わってしまう
現象を低減できる。低音問題で悩んでいる人は、サブウーハーも外してしまい、
フロントのみでTruBass再生した方が良いかもしれない。

センターも音は良くなったが、逆にスピーカーの善し悪しがはっきり分かるようになった。
また、どうしてもフロントスピーカーに比べて下に配置されるため、
せりふなどが下から聞えてくるのが気になる。
SRS Dialog(http://www.srslabs.jp/tech/dialogclarity.html と
http://www.srslabs.jp/tech/focus.html の組み合わせ)でセンターの
音を明瞭かつ上に上げることが出来るそうだが、
実際には最大限強くしても明瞭度は確かに上がるが単に音量が上がっただけのようだし、
上がるという感じもあまり明確ではない。
最初センターの音量を別途-2dBして音量を他のスピーカーと合わせて
上がる感じだけが強調されるようにしたつもりであったが、
やはり下から聞こえる感じが抜けないので、0dBに戻し、Dialogは1にした。
物理的なスピーカーの位置の低さはいかんともしがたいらしい。
もっとも、聞いている内にある程度は慣れてきたが。

実は後で気づいたが、センターを抜きにしても台詞はスクリーンの下の方から聞こえる。
スピーカーがスクリーンの下の線に合うくらいの高さになってしまっているからである。
IMAGE11/KAIをフロントにしているときはもう20センチほど上だったのでちょうど真ん中だったが、
GB-1ではこうなってしまうのだ。これを解決するにはスクリーンを下げるしかないが、
それはそれでうちの設置環境では難しい。センターを下げる必要があるほか、
視線が下になると疲れるからだ。ということで、慣れるしかない。

うちではCHT-14BVというスピーカーをセンターに使っていたが、
少々こもるような聞こえ方をする事が解った。
IMAGE11/KAIと付け替えて比べてみると余計に解る。
こもる上に細かい音が抜け、音の迫力も落ちる。
(これでも以前は逸品館のお勧めセンタースピーカーだったのだが。)
ならせっかく余ったIMAGE11/KAIを使えばいいと思われるかも知れないが、
残念ながらIMAGE11/KAIは防磁でないためTVの直前に置くと盛大に色ズレを起こしてしまい
そのままでは使えない。IMAGE11/KAI/Sという防磁型を買おうと思っていたら
売り切れてしまった。しかたないので後継機種のIMAGE12/KAIでも買おうかと
思っていたのだが、1つ良い手を思いついて買わずにすんだ。

アンプの持つスピーカーの距離設定でセンターだけ少し前にしてから
実際のスピーカーの置き場所も前にする。
要するにTVから前に離して設置するのである。
たったこれだけのことであるが、実にそれが思いつかないものだ。
IMAGE11程度のスピーカーなら30センチも前にすればもう大丈夫。
(というか、PS7400での距離設定は30センチ単位しかできない。
30センチ≒1フィート。そうPS7400はアメリカのくそ単位系を採用してやがるのだ。SI単位系を使いやがれ!)
ただし、このスピーカーの置き位置は結構厳密さを必要とし、1cmも違うとだめになる。
ミリ単位の前後調整が必要である。

また、前にすることでTV下のラックに入れてあるRD-XS30やDVDへの操作が格段にやりやすくなったし、
センタースピーカーの微調整もやり安くなった。
良いことずくめだが、その分部屋がわずかに狭くなるのだけが問題である。
まあこれで25000円(IMAGE12/KAIの値段)ほど浮くのだからしかたない。
これも「小さな額からこつこつと」である。

今回、IMAGE11/KAIがもう1台余っていたのでリアに1台追加した。
後ろ側にあるサラウンドスピーカーのさらに後ろ真ん中に1台、
リアセンターとして入れたのだ。
これの導入にはいくつか問題があった。
うちは後ろに押入があるため、その前にスピーカースタンド+IMAGE11/KAIのような
不安定な設置は出来ない。
PS7400はリアをサラウンドバックと称して左右で2本のスピーカーを扱うことも出来る
(これが7.1CH状態)のだが、2本も置き場所はないしスピーカーもない。
そのため、鴨居にねじをねじ込んでセンターだけにスピーカーを吊ることにしたのだ。
他のスピーカーと違って、頭上50cm程の所に来る=高いが、これは仕方ない。
最初は落下しないか心配であったが、何とか2.4KgのIMAGE11/KAIくらいなら大丈夫なようであった。
このためのスピーカーケーブルだけは新規に必要であったが、あまり音質が重要な
位置ではないしこの位置ではかなり長く(6m)必要なので、安いもの(480円/m)にした。

リアセンターの効果であるが、これは思いの外大きかった。
ここもサラウンドスピーカーと同じで反響音が中心だが、その反響音がよりはっきりしてくる。
これまで「5.1CH」と書いてきたが、これからは「6.1CH」となったわけである。
なお、CS IIでの疑似多CH化ではリアセンターからかなり大きな音を出すようである。
従って、レベル調整で少し音量を下げておいた方が良いかもしれない。
(うちでは-4dBしている。)

DVDでもDolbyDigitalEXやDTS-ESというタイプが6.1CHである。
うちにあるソフトではそのようなものは多くないが、以下の数本があった。

タイトル名                      音声形式        注目(注聴?)する場所
ハウルの動く城                  DD-EX           全体的に音あり
千と千尋の神隠し                DTS-ES          川の神様が帰るところ
STARWARS EPISODE1               DD-EX           移動音、効果音多
STARWARS EPISODE2               DD-EX           爆発音関係
STARWARS EPISODE3               DD-EX           音の広がり
STARWARS NEW HOPE               DD-EX           宇宙船の飛行音
STARWARS 帝国の逆襲             DD-EX           宇宙船の飛行音
STARWARS ジェダイの帰還         DD-EX           宇宙船の飛行音
E.T. THE 20THANNIVERSARY      DTS-ES/DD-EX    効果無し
マッハ!!!!!!!!          DTS-ES/DD-EX    大きくは変化を感じない(5.1CHでもかなりいけてる)
ハリー・ポッター 賢者の石       DD-EX           音の広がり
ハリー・ポッター 秘密の部屋     DD-EX           反響音および移動音と広がり
(ハリー・ポッターの「アズガバンの囚人」はDD5.1CHである。)
Mr.インクレディブル          DD-EX           音の移動感
ファイディング・ニモ            DD-EX           忘れた
AI                            DD-EX           未聴
ロード・オブ・ザ・リング        DD-EX           未聴

効果は、後ろ側での移動感がかなり向上というかわかりやすくなった物が多い。
また、従来のリアスピーカーだけに比べ、音がずっと後方まで広がる。
このため、リアセンターがあるとリアスピーカーの位置の厳密さが緩和される。
が、中には全く効果がないソフトもあったし、効果があっても、そもそも
リアセンターから出る音はあまりないので無理に付ける必要はないかとも思う。
うちでは位置的に頭上にあるため、上から音がするのがある種違和感もあるが、
逆に上下の移動感が出るのはおもしろい。
リアセンターの位置は前のセンターに比べてそれほど厳密さは要求されない。

PS7400は7.1CH対応であるが、実際にはDVDにそういうソースはない。
CS II等で擬似的に作り出すしかない。ゆえに7.1CHにしてもあまり効果があるとは言えない。
(CS IIの疑似サラウンドはうまくいけば素晴らしいが、外れれば
むちゃくちゃになるので常用は出来ない。)
スピーカーが多くなると音が濁るという話もある(特にリア2CHの場合)。
ゆえに6.1CHまでで十分だし、それ以前に基本の5.1CHをしっかり設置することが重要である。

ちなみに、落下で破損したIMAGE11/KAIがリア、そうでない方がフロントである。
やはり見栄えからするとそうするしかない。
PS7400とバイアンプタイプスピーカーを使っているなら、
リアセンターを入れてDVDに含まれている音をすべて別スピーカーで再現するか、
サラウンドバックのアンプを使ってフロントをバイアンプ駆動して音質向上を図るかは
悩ましいところであろう。

        ・・・

最後に、SR4200/KAIで問題とした部分をいくつか見てみよう。改善されているかどうか。

・残留ノイズが多い
SR4200/KAIでは残留ノイズがやや大きかった。サーという音が常に付きまとう。
音の入力がない時から小音量時には特に気になった。
7400ではスピーカーに関してはほとんど気にならないくらいになった。
ヘッドフォンに関しては、無音時にノイズが多く聞えるが、
音が出ているときには気にならない。

ヘッドフォンと言えば、7400ではSRS TruSround(http://www.srslabs.jp/tech/trusurround.html)機能
によりヘッドフォンでも「仮想サラウンド再生が出来る」と思ってたけど、
実際には、多少音が広がるのと低音が響くようになるだけ。
後ろもから聞えるとかそういうことはない。
普通(ソースダイレクト)とどちらが良いかは微妙なところ。
ソースダイレクトは平面的だがはっきり聞え、TruSroundは立体的ということで
好みの問題。なお、リモコンではS-DIRECTとCS-IIで双方を切り替える(これは取説に載ってない)。
PS7400Specialはヘッドフォンで聴くと低音がほんの少し強い気もするが、
これは私の使っているヘッドフォン(HD580)の特性かもしれない。

・SR4200/KAIで最大の弱点と感じたのはデジタル入力したときのCDの音が
弱くなる(細くなりすぎる)点であったが、PS7400ではそれもない。
アナログ入力と遜色ない。いや、デジタルケーブルを変更したらデジタルの方が
ずっと解像度が高くなった。
CH7700はアナログ出力の周波数特性が20Hz〜18KHzと広域側がCDの持っているぎりぎりの周波数22KHzより
高域側が低い。それにもかかわらず音楽性が高いのではあるが、
デジタル出力にするとその全部が出せるものと思われる。
その分逆に繊細に聞こえるのかもしれない。

・デジタル入力がとぎれると、一瞬プチッというノイズが入りそれから数秒音が出なくなる。
これは相変わらずだが、その時間がかなり短くなった気はする。
切れるのは最大でも1秒程度(SR4200では2〜3秒か)で、ほとんど気にならない。
プチ音もヘッドフォンでなら解るが、スピーカーでは解らない位に小さくなっている。
以下にSR4200/KAIの紹介で書いた文章を再掲しておく。

「DVDでの1層目から2層目への切り替わり時とか、リジューム時とかが顕著である。
CDでもプレイヤー側がデジタル出力をプレイ中にしか出さない機種なら
(CH7700がそう)、無音部が全くなしに始まるものでは最初が欠けるかも知れない。
これは、マランツのアンプがプチ音消しの回路を持っていないためで、
これは音の劣化につながる回路は持たないという同社の姿勢によるものだそうだ。
(プチ音を最小限にするために電子ボリュームを一端絞ってまた戻すようにしているらしいが、
この際に最初の一瞬の音が出てしまう。)
私の使う範疇で、これが問題になったことはない。
逆に1層目から2層目への切り替わり時のプチ音はいつ切り替わったかがわかっておもしろい。」

「問題になったことがない」と書いているが、実際にはDVD等で2層目の最初から音が入っている場合に
それが欠ける。多くの映画は切り替わり後いきなり音が出ないように考慮されているが、
そうでないソフトも当然あり、特にいきなり台詞が始まる場合には気になる。
(手持ちでは「クレヨンしんちゃん;温泉わくわく大決戦」がその例。)
余り気にはしてないが、気になる人にはだめかもしれない。
PS7400では多くの場合ほとんど気にならない。

後もう1つ気になった点がある。
前面に1入力(AUX1)があるのだが、ここにゲーム機をつないで映像も入れていた
(要するに、映像はゲーム機→PS7400→TVと経由して出ている)とき、
時々TVに入る画像が切れ、一瞬黒画面が出てしまうことがあった。
どうもPS7400の持っている映像系の何かの回路がゲーム機の作るような
疑似NTSC信号対応しきれないか、ゲーム機の創り出す映像が瞬間的に切れることがあり、
TVは対応できるがPS7400が対応できないのかもしれない。
(ブラウン管TVの同期信号への追従性はかなり高い。)
いずれにせよ、あまり見目には良くない。
この現象は、DreamCast版GRANDIA2やPS2 GRANDIA3で発生したが、
PS2 YsIVでは発生したことがない。解像度の切り替え時などに発生しているのかもしれない。

        ・・・2006/01/25追記・・・

オーディオ機器は一般的に電源投入から音が安定するまでに時間がかかる物であるが、
このPS7400Specialの場合、外気温15℃近辺でおよそ15〜30分で音が安定してくるようである。
最初は音がなかなか前に出てこないが、これくらい経過するとはっきり聞こえるようになる。

まあ、プレイヤー側も同じ時間経過させての状態なので、正確にアンプだけの安定を
聞いているわけではないかもしれないが、それ以降は余り変化がないので大きな間違いではない。
人を呼ぶときなどは、少なくとも30分前には電源を入れておいた方が良さそうである。

電源という物は、一般に温度が上がると効率が下がるので、
夏場より冬場の方が良い音でなるような気がするが、どうだろうか。
記憶音だけでの比較では、これは難しい。

        お勧め度        93%

いろいろ書いたが結局のところ、ピュアーオーディオを極めるならいざ知らず、
ホームシアター用としてはこれ以上は不要だと思う。
確かに高いが、それなりの価値はある。
ただし、普通の人にこの価格の物を勧める気はない。
アンプ+DVDプレイヤー+スピーカー5本で15万で十分ではなかろうか。

これ以上の音の調整は、機器の買い換えではなくスピーカーのセッティングで突き詰めるべきであろう。
ただし、私がそこまでやるかどうかは別。
私は見聞きするのが好きなのであって、細かい調整をして音の変化を突き詰める
=機器のセッティングを楽しむのが趣味ではないのだ。
(当然、セッティングなどでうんちくをたれる気もない。)

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うちの主な装置構成                          2005年 03月28日現在
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AVアンプ              MARANTZ/AIRBOW          PS7400Special
インシュレーター        AIRBOW                  WOOD-BOY(黒檀)
電源ケーブル            AIRBOW                  CPSC-L/1.25

フロントスピーカー      PMC                     GB-1M
インシュレーター        AIRBOW                  WOOD-BOY(黒檀)
ケーブル                AET                     6N-14G/EZ
Yラグ                   AIRBOW                  F5.5/8CR
音質改善                オーディオゴトウ        RadiowaveCut
ベース                  AIRBOW                  人造大理石ボード(16mm)

補助ツイーター          AIRBOW                  CLT-1
インシュレーター        AIRBOW                  WOOD-BOY(黒檀)
ケーブル                AIRBOW                  MSS-14G
Yラグ                   AIRBOW                  F5.5/8CR(GB-1側のみ)

センタースピーカー      AudioPro/AIRBOW         IMAGE11/KAI
インシュレーター        AIRBOW                  WOOD-BOY(黒檀)
ケーブル                AET                     6N-14G/EZ
Yラグ                   AIRBOW                  F5.5/8CR
ベース                  AIRBOW                  人造大理石ボード(8mm)

リアセンタースピーカー  AudioPro/AIRBOW         IMAGE11/KAI
ケーブル                AET                     HCR-SP

サラウンドアンプ        TimeDomain              YA9
サラウンドスピーカー    TimeDomain              Yoshii9
ベース                  AIRBOW                  人造大理石ボード(8mm)

サブウーハー            Velodyne                CT-80
インシュレーター        山本音響工芸            QB3(黒檀)
ベース                  AIRBOW                  人造大理石ボード(16mm)

CD                    CEC/AIRBOW              CH7700Super2
インシュレーター        AIRBOW                  WOOD-BOY(黒檀)
3P-2P変換プラグ         AIRBOW                  DH9021/CR

CD−R                TASCAM                  CD-RW700
インシュレーター        AIRBOW                  WOOD-BOY(黒檀)
ケーブル←アンプ2       AIRBOW                  MSU-095

DVD&HDDレコーダー1      東芝                    RD-XS30
インシュレーター        エレクトロコンパニエ    ECS-3
ベース                  AIRBOW                  人造大理石ボード(8mm)
電源ケーブル            Panasonic               RP-CA108A
TVアンテナ終端抵抗    日本アンテナ            DF-75C-SP

DVD&HDDレコーダー2      東芝                    RD-X4EX
Dケーブル→AVアンプ     AIRBOW                  MSD-90
インシュレーター        AIRBOW                  WOOD-BOY(黒檀)
電源ケーブル            Panasonic               RP-CA108A
TVアンテナ終端抵抗    日本アンテナ            DF-75C-SP*2

PHONOアンプ(代わり)   MARANTZ/AIRBOW          PM6100SA/KAI2
レコード                DENON                   DP-37F(付属カートリッジ)

プロジェクタ            PLUS Vision             Piano改(HE3150)
電源ケーブル            AIRBOW                  CPSC-L/1.25
ベース                  AIRBOW                  人造大理石ボード
スクリーン              OS                    MT-TV060(BS)

DVDプレイヤー           SONY                    DVP-NS715P
ケーブル→TV          AIRBOW                  MSU-095
ベース                  AIRBOW                  人造大理石ボード(8mm)

TV                    SONY                    KV-29DRX5
BSアンテナ            DXアンテナ              DSA353K
3分配機                 日本アンテナ            CD-3P-SP

ヘッドフォン            SENNHEISER              HD580

電源改良                熱電子工業              TVスッキリー(5台)
                        Synm World              α-genius
                        アポロ科学研究所        BS-1(3台)
                        森修焼                  アーススタビライザー
                クライオオーディオテクノロジー  クライオピュアブレーカー
ACタップ                小柳出電気              OCB-1H(2台)
コンセント              松下電工                WN1318(3台)
電源ケーブル            Panasonic               RP-CA108A(TVスッキリー用他)

雰囲気改善              AcousticRevive          RR-7
CD/DVD音質・画質改善    AcousticRevive          RD-1
CD/DVD音質・画質改善    ピーター・ボフィン工房  サウンド改善ディスク14/15
セッティング補助        AIRBOW                  レーザセッターADVANCE

ラック1                ADK                  SE-5055NA+SE-OP50G
棚板補強                AIRBOW                  人造大理石ボード(8mm)

学習リモコン            MARANTZ                 RC1400
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              [IMAGE11/KAI]
                   ↑
           [CLT-1] ↑ [CLT-1]
               ↑  ↑  ↑
           [GB-1M] ↑ [GB-1M]
               ↑  ↑  ↑      [CD-RW700]
               ↑  ↑  ↑        ↑  ↑
               ↑  ↑  ↑        光D └←←┐
               ↑  ↑  ↑    ↑        ↑
         [GAME]↑  ↑  ↑  [CH7700Super2]  ↑
           ↓  ↑  ↑  ↑    ↓           同軸D
         映像C L  C  R  同軸D/A        光D
         音声A ↑  ↑  ↑   ↓    ┌←←←┘
           ↓  ↑  ↑  ↑    ↓    ↓
          [PS7400Special]←←←←←←←←←←←←←←←←┐
           ↓ ↓   ↓  ↑  ↑  ↑  ↓                                 ↑
           ↓ ↓   ↓  ↑  ↑  ↑  └→→映像S→→→→→→→→┐      ↑
           ↓ ↓   ↓  ↑  ↑  ↑                             ↓      ↑
         サブ ↓   ↓  ↑  ↑ [PM6100SA/KAI2]                 ↓  音声:同軸D
     ウーハー ↓   ↓  ↑  ↑  ↑                             ↓      ↑
           ↓ ↓   ↓  ↑  ↑ [DP-37F]                        ↓  [DVP-NS715P]→┐
       [CT-80]↓   ↓  ↑  ↑                                 ↓      ↓        ↓
              ↓   RC  ↑  音声:光D←[RD-XS30]→映像:Comp→┐ ↓ 音声A/映像D1   ↓
              ↓   ↓  ↑               ↑      音声:A     ↓ ↓      ↓        ↓
         サラウンド↓  └←←←←←┐   └←←←映像:S ←[KV−29DRX5]   ↓
              ↓   ↓              ↑                         ↑      ↑        ↓
              ↓[IMAGE11/KAI]      ↑                         ↑     音声A      ↓
              ↓                音声:同軸D                    ↑     映像C     ↓
             [YA9]                 ↑                音声:A   ↑    ↑        ↓
              ↓                   └←[RD-X4EX] →→映像:D1→┘   [GAME]      映像:S
       [L/R:TimeDomain]                    ↓                                   ↓
                                        映像:Comp=YPbPr                         ↓
                                           ↓                                   ↓
                                         [Piano]←←←←←←←←←←←←←←←←┘

デジタル接続表
                        IN              OUT
        CD-RW700
                光      CH7700          PS7400
                同軸    PS7400          未使用

        CH7700  光      ---             CD-RW700
                同軸    ---             PS7400

        PS7400  光1    RD-XS30         未使用
                光2    CD-RW700        ---
                光3    未使用          ---
                同軸1  RD-X4EX         ---
                同軸2  CH7700          CD-RW700
                同軸3  DVP-NS715P      ---

音声接続表
        PS7400  TV      ←      KV-29DRX5  (A)
                CD      ←      CH7700     (A)
                TUNER   ←      CH7700     (D)
                CD-R    ←→    CD-RW700   (D)
                DVD     ←      RD-X4EX    (D)
                VCR1    ←      RD-XS30    (D)
                DSS     ←      DVP-NS715P (D)
                TAPE    ←      PM6100SA   (A) ← DP-37F
                AUX1    ←      Game       (A) 利用時のみ

     KV-29DRX5  Comp1   ←      RD-X4EX
                Comp2   ←      DVP-NS715P
                Comp3   ←      RD-XS30
                S1      ←      PS7400(設定/AUX1用)
                S2      →      RD-XS30(ハイビジョン録画用)
                Video2  ←      Game(利用時のみ)

電源系統表
        AC(1-1)→ BS-1(1)   → TVスッキリー(1) → KV-29DRX5
                            → RD-1
        AC(1-2)→ α-genius → OCB-1H(1)     → サブウーハー
                                             → PS7400Special
                                             → PM6100SA/KAI2   → DP-37F
                                             → 未使用
        AC(1-3)→ TVスッキリー(2) → BS-1(2) → OCB-1H(2)       → 3P2P → CH7700
                                                                → CD-RW700
                                                                → RD-XS30
                                                                → DVP-NS715P
                                             → TVスッキリー(3) → RD-X4EX
        AC(2-1)→ BS-1(3) → TVスッキリー(4) → TimeDomain
                          → TVスッキリー(5) → Piano
        AC(2-2)→ RR-7

        アース→CH7700,PS7400Special,RD-X4EX,PM6100SA/KAI2(全てフレームアース)

アンテナ接続表
        BS  → 3分配機 → RD-X4EX → 終端抵抗器
                        → RD-XS30 → 終端抵抗器
                        → KV-29DRX5
        VHF → ブースター → 2分配機 → RD-X4EX  → 終端抵抗器
                                      → RD-XS30  → KV-29DRX5

ラック1内配置                          ラック2内配置
         天面  DP-37F                    天面  KV-29DRX5
        1段目  CD-RW7700               1段目  RD-XS30
        2段目  CH7700Super2            2段目  DVP-NS715P
        3段目  RD-X4EX
        4段目  PS7400Special
        5段目  PM6100SA/KAI2
        棚は8mm人工大理石ボードで補強   棚は8mm人工大理石ボードで補強
        (天面と5段目を除く)

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私のシステムも初代のSONYづくしからずいぶんと変遷したが、主な機器をおおざっぱに書けば(時期はちょっとあいまい)
                                          ↓1995オタクラ開始
                1980            1990位                  1999位                  2001                    2005
                初代            第2世代                 第3世代                 第4世代                 第5世代
アンプ          SONY            A701XD                  PM6100SA/KAI            PM6100SA/KAI2           なし
AVアンプ        ----            ----                    ----                    SR4200/KAI              PS7400SP
スピーカー     Lo-D            JBL LX44                MenuetRoyalII           IMAGE11/KAI             GB-1M
補助ツイーター  ----            ----                    CLT-1                   ←                      ←
センターSP      ----            ----                    ----                    CHT-14BV                IMAGE11/KAI
サブウーハー    ----            ----                    ----                    CT-80                   ←
CD              ----    Victor  DCD1610                 CH7700SP Rev.B          CH7700SP2               ←
チューナー      SONY            TX44XG                  ←                      AVアンプ内蔵            なし
カセット        SONY    SONY    GX-Z7100                なし                    ----                    ----
レコード        SONY            ←        DP-37F        ←                      ←                      ←+PM6100SA/KAI2
MD              ----            ----     MDS-JE700     ←                      ----                    ----
CD-R            ----            ----                    CD-RW700                ←                      ←
LD              ----    Pioneer CLD-5    CLD-R7G       ←                      なし                    ----
DVD             ----            ----                    DV3100                  DVP-NS715P              ←
DVDレコーダー   ----            ----                    ----                    RD-XS30         +RD-X4  ←(両方)
VTR              SANYO   日立 VT-???
                  三菱HV-V36 SHARP VC-BS50 HR-VX1   ←                      なし                    ----
ヘッドフォン    ----            ATH-PRO6                ←                      HD580                   ←
他              ----            ----            AWM     TimeDomain              ←                      ←

(過去に装置履歴に載せた機種はメーカー名を省略)

その後の行方
        アンプ  SONY ;譲渡先で廃棄
                A701XD;売却
                SR4200;売却
        スピーカー
                Lo-D ;譲渡先で廃棄
                LX44 ;譲渡先でウーハー故障のため破棄
                MenuetRoyalII;第2システムで利用中
                CHT-14BV   ;保留
        CD      Victor ;譲渡先で廃棄
                DCD1610;売却
        チューナー
                SONY ;譲渡先で廃棄
                TX44XG;保留
        レコードプレイヤー
                SONY ;故障で廃棄
        MD      MDS-JE700;譲渡(入学祝い)
        LD      CLD-5;譲渡先で破壊
                R7G ;第2システムでCDプレイヤーとして実用中
        DVDプレイヤー
                DV3100;譲渡
        VTR     SANYO ;故障で廃棄
                HV-V36;譲渡先でメカ故障
                日立 ;メカ故障で廃棄
                BS50 ;故障で廃棄
                VX1  ;故障で廃棄
                (VHSの歴史についてはここ;http://www.vhs-std.com/index.htm に詳しい。)
        ヘッドフォン
                ATH-PRO6;廃棄
        その他  AWM;売却

ようやくここでスピーカーとアンプは更新終了。
少なくとも今の部屋の広さや環境ではこれ以上は無意味。

DVDレコーダー(&プレイヤー)はちょっと分からないが当面はない。
変更するならデジタルハイビジョン対応の時くらいだろう。
だが、この関係はコピーワンスの関係が変る可能性もあり、
今は手を出したくない。

機器として追加の可能性があるのはSACD/DVD-Audioプレイヤーくらいだろう。
が、それもソースが充実してこそ意味があるのであって、現状ではその意義はない。
さらに言えば、最近はもうCDすらあまり聞かなくなったくらいなので、
音声だけメディアには余り興味がない。

スクリーンだけは、今回の落下でかなり痛んでいるので買い換えるかもしれないが、
そのためには天井の補強が必要なので簡単ではない。
来年には東芝&CANONのSEDが出てくる。地上波/BSデジタル対応も考慮すると
プロジェクターは止めてそれで行く可能性も高い。
60インチでいくらになるかが鍵である。
実売で45万を切るかどうか(ほとんど無理とは思うが)。

今一番欲しいのはスピーカーの音の反射を制御する板だが、
1枚25キロ、最低4枚は必要なので重量がありすぎ床がもたない。
ゆえに当面は無理。

ということで、機器の買い換えや追加より今ある物の実力はめいっぱい引き出すのが重要。



全くの余談。
インターネットでオーディを関係で検索していると、振動対策でアンプの上に重しを載せている人を
見かけることが結構ある。しかも放熱口を塞いでまで。
これはアンプに非常に大きな負荷を掛けるから、やってはいけない。

実はうちでもジルコンサンドを入れた袋を1つだけ置いているのだが、
どちらかというと振動対策と言うよりインシュレーターは3点支持なので
どうしても重心バランスがずれるので、その補正のためである。
だから出来るだけ放熱口を塞がないように置いている。

アンプにおいて、放熱が十分に出来なくなって真っ先に影響を受けるのが「電源」。
(レコーダー類ではハードディスクとかディスク系のプレイヤーメカ部も影響を受ける。)

電源が劣化すると音も悪くなる。長期的には寿命が短くなるし、
短期的にはエネルギーが十分供給できなくなる。
電源には温度と取り出せる電力の間に相関関係があって、温度が上がると効率が下がる。
(電源メーカーの資料にはちゃんと書いてある。)
どんなに良い装置もそのエネルギー源がいかれたらおしまいなのだ。
人間がおなかが空いたら力や良い知恵がでないのと全く同じ。
逆に、アンプの回路が少々貧相に見えても電源部が素晴らしければ音は良くなる。

ということで、アンプは放熱口を塞いでまで振動対策するより、
出来るだけ放熱効率を上げてやる方が実は音には良い、と書いておこう。
(そもそもパワーアンプの音質に振動は関係ない;
http://www7a.biglobe.ne.jp/~sigotnin/audio/audio001.htm#mark008)

素人の間違った思いこみ対策ほど、無駄どころか有害なものはないのである。

        ・・・終わり・・・
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