「スーパーウーハー Velodyne CT−80」(本誌未公開新ネタ)
{商品紹介}

        「スーパーウーハー
                Velodyne CT−80」

        Velodyne
        アメリカ製

        定価    ¥50000(税別)
        買値    ¥40000(税別)

スーパーウーハーとはスピーカーの一種で、極低音を専門に受け持つ物のことである。
最近は「スーパーウーハー」ではなく「サブウーハー」というらしい。

ここで言う極低音とはどれ位の周波数かといえば、
カタログスペック的には32〜120Hzである。
この上限は可変であり、メインに使っているスピーカーの
最低周波数と同じににしておくと音的に綺麗につながる。
(重ねてしまうと、その領域の音が異常に強調されて聞きにくくなる。
特に低音域の強調はボンボンいうだけになってしまい非常に聞き辛い。)
うちのメインスピーカーは70Hzが下限なので、そこにあわせてある。
さてそれはいいとして、一体何のためにこんな物を買ったかである。

はっきり言って、こんな極低音域の音はほとんど聞こえない。
だから、本来的にはこんな物あってもなくても同じと思われる。
しかし、実際に入れると音の広がりが変わる。

そう、人間は耳では聞こえてなくても超低音や超高音域を体で感じることが
出来るのだ。そして、それを感じることが出来ると聞こえる領域の音までも
鮮明に聞こえるようになるのである。
これは紛れもない事実である。

以前紹介したサブツイーターCLT−1はこの高音域を補う物であったが
(それだけの役目じゃ無いけど)、CT−80は低音域を補う物なのである。

元々この、低音域が綺麗に出れば全体の音が良くなるということは、
別に雑誌やインターネットで知ったわけではなく、
以前持っていたAWMでそれを体験したことによる。
AWMは高音域こそ弱かったが、中低音に関しては非常にバランスの良い音を
出していた。特に低音が素晴らしく、全てのソースで聞き直す位の意義があった。

ところが、事情に寄りAWMを手放してからは、
メインスピーカーだけではどうしても低音が出ず、物足りない感じがしていた。
スーパーウーハという物は以前からあるが、お店で聞いてもAWMのような
良い音がしない。単に低音がボンボン唸っているだけで気持ち悪い。
さらに、安くないと来ている。

そういうことがあって導入をためらっていたが、
例の逸品館がこのCT−80を扱い、安いが「性能が良い」と言う評価を
出していたのでインターネットでも調べることにした。
ほとんど情報はなかったが、日本で1つ、外国で1つ情報があり、
どちらも良い評価だったので、まあお店を信じることにして
音を聞かずに勝手しまったのであった(無謀)。

で、実際に物が来て聞いてみたのであるが、最初はメインスピーカーとの
接続周波数の設定を間違っていて低音がボンボン出て「失敗したか?」
と思ったが、設定をあわせると途端につながりが良くなった。

導入してからいろいろなCDを聞き、ゲームなどをしているが、
どちらも結構低音が入っているのが解る。
そして、それが響くと迫力が大きく変わることも解る。なかなかに素晴らしい。
(DVDの映画では一層違いが出る。)
意外にも地上波のTVでは低音は余り出ない。カットされている可能性もある。

ただ、AWMとどちらが良いかと聞かれれば、やはりAWMと答えてしまう。
つながりが数段上だ。しかし、あちらは27万のスピーカーである。
価格差を考えればこれでも十分と言える。

感想はさておき、機能面も少しだけ紹介。

重さは20キロ近くだろうか。結構重い。
設置の時には要注意だ。特に箱から出しにくいので、
場合によっては箱を切った方が良いかも知れない。

スーパーウーハーは、大きな音を出す必要があることから、
それ自身がアンプを内蔵している。
ということは、当然電源がいる。
CT−80は出力的には100Wということである。
もっとも、こんな出力で鳴らした日にゃあ、御近所から非難が大音量で
返ってくるので当然そんなには出せない。
低音は意外に響くから設定は要注意である。

で、メインのアンプとのつなぎはメインアンプの出力系(プリアウト等)を使うか、
CT−80ではスピーカーケーブルでの接続も出来る。
(両方混在は不可。)
うちでは、メインアンプにプリアウトがあるので、ここからラインケーブルで
つないでいる。

電源は信号が来ている時だけ自動的にONになる自動モードと手動モードがある。
どちらでも基本的に構わないが、出来れば手動の方が良く、
しかも電源を切る時はCT−80を先に、メインアンプを後にした方が良い。
理由は、メインアンプを先に切るとCT−80から非常に大きな
ボコっという音が出てしまうからだ。
電源断時のノイズが入ってしまうからなのだが、注意が必要である。
(心臓に悪い音である。)

その他、幾つかスイッチなど付いているが説明は割愛。
余り使うことはなかろう。

        お勧め度        75%

低音域も重視したい人には、この手の物の中で性能から考えて安い方なので、
良いであろう。

1つだけ注意があるとすれば、説明書が英語(とフランス語)だけなので、
機能や設置面で知りたいことがあった時に、英語を読む必要があるということである。
まあ、読まなくても使えるるし、読むにしてもそれほど難しい単語はないので
高校生以上なら辞書無しでも読めるとは思うが。
私も読まずに設置したが、念のため読んでみたら勘違いがあったりして役にたった。

1つ例をあげると、CT−80にはボリュームがあるのだが、
これ、このウーハーの音量をあげるのではなく、このウーハーにスピーカーケーブル
接続した時にメインスピーカーに出す出力の音量調節を行う物らしい。
このウーハーの出力調整だと思って調整していたが、無駄だったようだ。

そうそう、この説明書で1つ面白かったのは、
いわゆるカタログスペックを書いてある一覧表で、
フランス語版はいわゆるSI単位系、長さはcmで重さはKg表記で
解りやすいのだが、英語版は長さはインチ、重さはオンスとポンドである。
まったく、アメリカ人は未だにSI単位系を使わないのだから、
困ったもんである。国際ルールを守らないことに関しては、やはり天下一の国である。
一番国際化が遅れているじゃないか。
こんなところにも、アメリカのわがままぶりを見ることが出来たのであった。
(先に掲載の「愚かなアメリカン2〜書き忘れ編〜」にあった
単位の話は、ここから抜き出した物である。)

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結局のうちのシステム                            2001年9月13日現在
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アンプ1AIRBOWPM6100SA/KAI
CDCEC/AIRBOWCH7700 Super2
+ケーブル自作
CD−RTASCAMCD-RW700
+ケーブル自作
DVDMARANZDV-3100
+ケーブル自作(音声/映像とも)
チューナーONKYOIntegra TX445XG
+アンテナmasproFM3
レコードDENONDP-37F
+カードリッジVictorZ-1E
+ケーブル自作
スピーカー1DALIRoyalMenuetII
スパイク 自作黒檀+ジルコンスタンド+MysticWhite 
+ケーブル自作
補助ツイーターAIRBOWCLT-1
+ケーブル自作
スパイク 自作黒檀+ジルコンスタンド+MysticWhite 
アンプ2TimeDomainYA9
スピーカー2TimeDomainYoshii9
+ケーブル自作(アンプ1←アンプ2間)
スピーカー3VolodyneCT-80<追加
+ケーブル自作
LaserDiscPioneerCLD-R7G
ビデオVictorHR-VX1
TVSONYKV-29DRX5
+BSアンテナ DXアンテナDSA353K
電源改良熱電子工業TVスッキリー(5台)
インシュレーター 自作黒檀+ジルコンスタンド+MysticWhite
ラックADKSE-5055NA+SE-OP50G 
ヘッドフォンaudio-technicaATH-PRO6
音質改善AcousticReviveRR-7
 AcousticReviveRD-1
 カリテ・プリIMPACT DISC MAKER
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それにしても、最近どうも音に不満がある。
特にCDの音がいけない。
接続ケーブルがおかしいわけではないのだが、何か変になった感じ。
しばらく調査の日が続きそうである。
(だからといって、買い換える気は全く無い。先立つ物もない。)
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