「補助ツイーター CLT−1」(2001/03/05〜03/12号)
{商品紹介}

        「補助ツイーター CLT−1」

        AIRBOW(逸品館)
        日本製

        定価    ¥130000(税別)
        買値    ¥113300(税込)

先日(2000/12/11〜18)のCDプレイヤーで紹介した、
日本橋にある逸品館が作った「補助ツイーター」という物である。

先に紹介のCH7700 Super/Rev.Bを逸品館に試聴しに行った時、
友人がそこに置いてあったこのCLT−1に気が付き、
試聴させて欲しいと頼んだ。

で聞いたのだが、この時は音の出足が良くなったか?
という感じであったが、今一つと言う感じもしないではなかった。
しかし、気になったので、その日日本橋回っている間中、
買うかどうしようか悩んでいた。
安ければ即決してもよいが、なにせ13万である。

で、もう一度逸品館で、今度は試聴室ではなく、売りの店で聞かせてもらうこと
にした(逸品館にはいくつかの店があり、今回、試聴室・売り店・中古品店に
行った)。こちらの方が余り設置条件が良くないので、うちの家の条件に近いと
考えたからである。
そこで聞いた結果は、買いを決断させるに十分であった。

        ・・・

このツイーターは全ての音楽に対してはっきりした効果が出るわけではない。
音が連続でゆっくりしたもの=弦楽曲とかでは余り効果がない。
この店での試聴でも最初ゆっくりした曲だったので解らなかったが、
クラシックの比較的アップテンポの曲にした時、正確には
最初CLT−1を付けて、その後外した時に効果がはっきりした。

        「音が平面的になった!!」

そう、CLT−1を付けている時は音が実に立体的なのだが、
外すと急に平べったくなるのだ。
言葉ではなかなか解らないだろうが、これ以上の良い表現がない。

ここにおいて、購入を決定したのであった。
高いが、効果は抜群である。
細々とした実験何ぞでは埋めようがない大きな差がある。
その時買おうとしていた細かい物やゲームはほとんどキャンセルして
こちらに投入した。それでも大幅に予算オーバーだったけど。

代引で送ってもらったので家に付いたのは3日後、
ケーブルを自作してつないでみた。

        「おぉ!スピーカーがなくなった!!」

今まではどんなにセッテイングをうまくやったつもりでも
スピーカーの存在が気になったというか、そこにスピーカーがあって、
そこから音がなっているという感じが取れなかったが、これがなくなった。
全く、空間上に音がある。
これはすごい。
AWMと組み合わせた時にも効果がある。
今まではどうやってもAWMの音が浮く嫌いがあったが、これがなくなった。
これからの音楽聞きが楽しみである。

        ・・・

ツイーターとは、一般にはスピーカーの高音側のことを指すが、
このCLT−1の場合の「ツイーター」は形状がそれに似ているからそういうので
あって、実質的意味は大きく違う。
なぜなら、高音だけが改善されるのではなく、全音域で改善されるからである。
CLT−1は、音を音として特徴づける最初の出だし=アタックを
改善する補助スピーカーである。

効果は抜群だが、値段は高い。
なんせ、メインスピーカーより買値で高いのだから。
(メインスピーカーのRoyalMenuetIIは定価15万で買い値10万だから。)
数百万のステレオセットでもこれほどの音はしないと言う人もいる位ではあるが、
この効果を「絶大と感じるなら、安いが、そうでないと思うなら高い」
というところか。

        お勧め度        72%

安けりゃねぇ。
ちなみに、このCLT−1はもう生産中止、後は在庫のみ。
で、2000年12月には後継機種のCLT−2(15万)、
2001年3月頃にはAV用(5万)が出るはず
である。CLT−2はともかく、AV用が安いのが気になる。
性能が段違いならいいんだけど。
入門用には良いのかも。

追記:
このCTL−1は従来のスピーカーの並列に繋げるのだが、
そのケーブルは、今回購入せずに自作した。
以前の実験で紹介した0.4φ(直径)のテフロンコート線を
熱収縮チューブと言う熱をかけると縮む性質を持ったビニールパイプに通し、
その中にジルコンサンドを充填して両端を閉じて作った。
ジルコンサンドでコートしたような形だ。

この線を使ったのはCLT−1が細い線を使った方が良いと
ホームページで見たのと、別に前からジルコンサンドによるコート
した線が良いという話を聞いていたからである。
今回の日本橋ではその熱収縮チューブも買ってきたので早速作ってみたのである。

細い線の意味は以前に紹介したが、ジルコンサンドは振動を吸収する。
さて、この線の効果がいかほどなのかは、実はこの線しか使ってないので
解らないのだが(わざわざ他の線に試すために差し替えするのが面倒)、
少なくとも悪くはない。変な音はしないので、しばらくはこのままで行こうと思う。

→現在はAETのMSS-14Gに変更。

        ・・・2006/11/08追記・・・

重量はかなり思い。持つと見た目よりずっしり来るので驚くだろう。
この重量ゆえに落下時の衝撃はかなり大きい。
うちではImage11/KAIの上にこれを載せている時に当たって一緒にスタンドから落ちてしまい、
Image11の上にCLTが落ちて食い込んだ。
幸いユニットは無事だったのでまだ使えているが、人の方(=私)のショックの方が大きかった。

また、ある時はプロジェクター用スクリーンを吊す際に誤って落としてしまい、
スクリーンの下棒の上にCLTが落下、鉄の棒が曲がってしまった。
人の手で戻そうにも戻らないほど堅い棒がである。

とにかく、CLTを載せる際には下のスピーカーの安定性には十分気をつけた方がよい。
Image11のような小型スピーカーの上に置くときは、不安定に鳴りやすいので余計。
間違っても人の頭の上に来る(その前で寝る)様な設置は、いざというときのためにも止めた方が良い。
50センチの高さがあれば、多分頭蓋骨くらい折れてしまうから。

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結局のうちのシステム                            2000年 7月11日現在
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アンプONKYOIntegra A701XD
+セレクター  masproDSW42E
CDCEC/AIRBOW  CH7700 Super/Rev.B
+ケーブルSpace&TimePRISUM22/0.6m
カセットA&DGX-Z7100
チューナーONKYOIntegra TX445XG
+アンテナmasproFM3
MDSONYMDS-JE700
レコードDENONDP-37F
+カードリッジaudio-technicaAT33ML/OCC
スピーカー1DALIRoyalMenuetII
+ケーブルWasatchB-601
補助ツイーターAIRBOWCLT-1<追加
+ケーブル自作テフロンコート0.4φ単線+ジルコンコート<追加
スピーカー2BOSEAWM
ヘッドフォンaudio-technicaATH-PRO6
LaserDiscPioneerCLD-R7G
ビデオVictorHR-VX1
TVSONYKV-29DRX5
+BSアンテナ DXアンテナDSA353K
MIDI音源RolandSC-88
SC-155
シーケンサーSHARPX68030
X68000 CompactXVI
電源改良熱電子工業TVスッキリー(4台)
インシュレーター 自作黒檀+ジルコンサンド座布団+MysticWhite
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