Gonzui Graphic Japan (G.G.J)     −ごんずい写真館 −
紀州で見たその他の生物たち−3−

紀州・串本で見たおさかな以外の写真です。串本では伊豆で見られる
生物と南国で見られる生物が混在する生き物の宝庫なのです。


 クリアクリーナーシュリンプ   <ウツボだって綺麗になりたい>   2005/2の生物

   テナガエビ科     学名: Urocaridella 
                      antonbrunii

  伊豆半島以南、オーストラリア北部、インド洋

   カクレエビ等がクリーニング・ステーションになる
  事はかなり有名ですが、このエビもクリーナーの
  仲間。彼らは魚に付いた寄生虫なんかを綺麗に
  掃除しつつ、これらの魚からは攻撃される事も
  ありません。全身はスケスケ状態で、まる見え。
 
    撮影地:串本・アンドの鼻  水深20m
 
 
 

 彼らはせっせと掃除しているのは・・・ 何と海のギャングと
 言われているウツボ。そうなんです、たとえ強いウツボでも
 綺麗にしないとダメなんですネ。ウツボも気持ち良さそうに
 じっとして掃除が終わるのを待っています。両者の関係は
 何回見ても不思議。言葉を交わす訳でもないし、お互いの
 場所だってどうして判るのかな?エビの方も親から掃除を
 教わる訳でもないだろうし・・・遺伝子ってのはスゴイね。

    撮影地:串本・アンドの鼻  水深20m
 



 クビナシアケウス   <あ・怪しすぎる・・・>

   クモガニ科     学名: Chalaroachaeus
                                                   curvipes

  八丈島、琉球列島

   これがカニに見えるかっちゅうの!フワフワの
   綿帽子みたいに全身をコケムシで覆っている
  怪しげなカニです。何か着飾った貴婦人と言う
   より、コケムシが黒だったら、『真っ黒くろすけ』
  という感じですネ。
 
    撮影地:串本・島廻り  水深10m
 

   



 ミスガイ   <進化の過程を垣間見る>

   ミスガイ科     学名: Hydatina physis
 
  福島県、山口県北部以南の熱帯インド・西太平洋

   カイと言うより、ウミウシの仲間に近いミスガイ。
  進化の過程で、ミスガイには写真の様な殻が
   あるけど、アメフラシの仲間では体内に埋没し、
   ウミウシの仲間では完全に消失しているんだと。
  つまりミスガイは枝別れの付け根にいる種という
  事らしいです。夜に活動的になるそうです。
 
    撮影地:串本・島廻り  水深8m
 

  
  



 ヒラムシの仲間   <一見ウミウシの様ですが・・・>

    xxxxxx科     学名: xxxxxxxxxxxxxx
 
  xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

   一見ウミウシに見える生物ですが、扁形動物門
 という、ウミウシ:軟体動物門とは上流部で大きく
 違う生き物:ヒラムシ。未だ分類等ははっきりと
 なされていない部類です。でも写真のヒラムシ、
 イボウミウシの仲間に似ていますよネ。これって
 擬態なのかしら・・・
 
    撮影地:串本・島廻り  水深18m
   
  



ホシナシイソギンチャクエビ   <小さすぎるゾ、カクレエビ!>

    テナガエビ科     学名: Periclimenes inornatus
 
  琉球列島以南、インドネシア、オーストラリア北部、
                          インド洋

   カクレエビというくらいだから小さくて判り難いのは
  良く理解できるけど、1〜2cmのエビを写真に撮る
  のは結構大変なんだな・・・ 特に超マクロの域には
  達していない機材ではこれが限界。このホシナシ
  イソギンチャクエビはイソギンチャクに住む種類で、
  写真はイボハタゴイソギンチャクの職種に埋もれて
  いました。すぐ潜って隠れちゃいます。
 
    撮影地:串本・グラスワールド  水深16m
 
    



モンハナシャコ   <クルクルおめめ>  2008/9の生物

    ハナシャコ科     学名: Odontodactylus
                         scyllarus
 
  相模湾以南、台湾、東南アジア、ミクロネシア、
                          インド洋

   シャコと言えば鮨ネタみたいだけど、ハナシャコは
  非常に奇麗。これ見るとシャコのイメージ変わって
  しまうんじゃないかな。丸い目をクルクルさせ、警戒
  する仕草はかなり愛嬌たっぷりです。写真はオスの
  婚姻色。大きさは10cm以上ある個体です。
 
    撮影地:串本・下浅地  水深18m