Gonzui Graphic Japan (G.G.J)     −ごんずい写真館 −
伊豆で見られる魚以外の生物−1−

何も海には魚ばかりではありません。伊豆で良く見られる魚以外の生物を集めてみました。


ヒシガニ 長ぁ〜い手が特徴

   ヒシガニ     学名:Pltaylambrus validus
 
  東京湾以南  オーストラリア

   普段はやや深い場所に生息しているみたいです。
   長ぁ〜い手が特徴で、怒ると この長ぁ〜い手を前に
   振りかざして威嚇しながら走ります。

  撮影地:大瀬崎・湾内  水深10m
 
 

 



スナイソギンチャク  <実は猛毒注意です。死亡例あり>

   ウメボシイソギンチャク科   学名: Dofleinia armata

   本州中部〜九州  オーストラリア

    殺風景な砂地に奇麗に咲いた花の様にも見える
    スナイソギンチャクには実は猛毒があります。海外
    では人の死亡例もある それは恐ろしい生物です。
    奇麗な花には棘がある というのは海中でも同じ。

    撮影地:大瀬崎・湾内  水深15m
 
 

 



 イボウミウシ  <変テコな生き物です>

   イボウミウシ科     学名: Phyllidia ocellata
 
   房州〜九州(天草)

   ウミウシという生物は何とも変テコな生物。軟体
   動物門 複足綱 後鰓亜綱 という分類の生き物で、
   非常に多くの種類がいます。分類も難しく、外部
   形体や色彩を基準に研究されています。なぜに
   ウシというのかは勉強不足で知りません。

    撮影地:大瀬崎・門下  水深15m
 
 



サンゴイソギンチャク   <プニプニって感じだしぃ〜>

   ハタゴイソギンチャク科   学名: Entacmeea
                                                   actinostoloides

   本州中部〜九州

   イソギンチャクの仲間は海草の一種だと思っている
   人もいるかもしれませんが、サンゴと同様に動物の
   仲間です。 サンゴイソギンチャクを見ると写真の様に
   プニプニって感じで、ちょっと男心をくすぐります。

    撮影地:大瀬崎・門下  水深15m
 



アオリイカ  <定番のイカ 産卵シーンも有名です>  2009/10の生物

   ジンドウイカ科     学名: Sepioteutbis lessoniana

    本州中部以南  西太平洋全域

    伊豆ではお馴染みのイカ。大きなものは1m近くに
    成長し、大迫力です。これが季節になると浅瀬で
    産卵するシーンが良く見られる様になります。産み
    付けられた卵から赤ちゃんイカがハッチアウトする
    シーンも有名です。

    撮影地:大瀬崎・門下  水深7m
 


 

   アオリイカの卵
 
   撮影地:大瀬崎・湾内  水深14m
 
 

 
 
 

   まだ大人になる前の子供の頃の写真
   この個体は大きさが10cmくらいのものです。
   大きくなると迫力で楽しめるイカですが、小さい
   頃だって色彩変化や、その挙動でかなり楽しい
   生物です。
 

   撮影地:大瀬崎・門下  水深4m
 
 



ミズヒキガニ  <足に葉っぱを持っている理由>

   ミズヒキガニ科     学名: Eplumura phalangium

    日本の太平洋岸

    おもしろいカニです。一番後ろの足のはさみで海草を
    持っています。何でもこれでバランスをとってるんだと!
    普段は30m以深に生息するらしいのですが、大瀬崎
    では浅場でも頻繁に見られます。個人的には爪先の
    コバルトブルーが奇麗なのが気に入ってます。

    撮影地:大瀬崎・湾内  水深15m
 



フタオサルパ  <サルパでルンバ>

   サルパ科     学名: Cyclosalpa bakeri

    暖水域を中心とする太平洋

    これはマニアの領域。サルパって種類はクラゲに
    似ているのですが、実はホヤに近い原索(げんさく)
    動物なんだって。写真の両端は入・出水孔で真中の
    白い部分は直腸・・・ 体内から無性個体を生じて
    世代交代するらしい。あぁ不思議!

    撮影地:大瀬崎・外海  水深6m
 



クロイボヤギ  <地味な存在だけど美しい>

   キサンゴ科     学名: Tubastraea sibogae

    本州中南部、インドシナ

    珍しくもないクロイボヤギですが、ご覧の様に
    美しいので大好きです。サンゴの仲間で、当然
    ながら植物ではなく動物。とても奇麗な黄色の
    ポリプを広げて捕食しています。海中では地味な
    存在なのですが、目をマクロにすれば思わず
    見とれてしまいます。

    撮影地:大瀬崎・外海  水深15m