中国学の分野における漢文資料の電子化 − ZenBase CD1から『電脳中国学』まで 略年表    1999.10.10訂正


 この年表は岩本が包山楚簡データベース作成作業に関わった際に調べたものです。 ただし情報は必ずしも網羅的ではありません。

 95年から98年は「漢文資料の電子化草創期」、もしくは「台湾や中国における資料電子化の潮流が日本におしよせてきた」時期です。

 では99年以降はどうなっていったのでしょうか。サーチエンジンで「中国史」とか「中国語」とか検索してみてください。自ずとわかるはずです。


1995.5 花園大学国際禅学研究所ZenBase CD1
      (共同作業の成果、データの無償提供。媒体費1000円)
  ・電子テキスト(5年以上の入力校正作業を経る。70点。)
  ・論文・図書データベース(2万点をこえる)
   ・書籍解題
   ・禅と仏教のための辞書集
  ・漢字ベース(4万8千字を検索、文書に貼り付け可能)
   ◎ウルス・アップ氏の提言
     「大規模漢文データベース作成のためのガイドライン」
 http://www.iijnet.or.jp/iriz/irizhtml/indexj.htm

1995後半 よりwindows95が普及。
    
インターネットの積極的利用による共同研究化が促進される。

1996.  台湾中央研究院 二十五史全文検索系統     http://www.sinica.edu.tw/ftms-bin/ftmsw3


1997.4 エーアイネット「今昔文字鏡」8万字の検索を可能に
         関連URL:http://www.niftyserve.or.jp/forum/frekishi/mjk01/mjk01.html


1997.6 日本内経医学会
   「中国医学原典の主要経典である『素問』『霊枢』『難経』『傷寒論』『金匱要略』『神農本草経』の六冊と、さらに医学古典の研究資料として価値のある『史記・扁鵲倉公伝』一冊を合わせた全七冊、約27万字を全文入力し、さらに主要な人名・書名を整理し外字フォントを選定した。」(web上でフリーで提供)
    関連URL: http://www.st.rim.or.jp/~mh_acup/ols/cdrom.html


1997.11 中央研究院文物圖象研究室資料庫
         出土史料データベースをWeb上に。 http://saturn.ihp.sinica.edu.tw/~wenwu/ww.htm


1997.11 天台宗典編纂所 天台 CD1発表 Web上でCD2作成状況の経過報告
                       http://www.biwa.or.jp/~namu007/


1997.12 京都大学 勝村・丹羽氏らの「e-漢字」(約5万字、フリー)
                    http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~ekanji/


1998.1 東洋文庫CD Release1 http://www.toyo-bunko.or.jp/

1998.10  包山楚簡データベース(ベータ版) CD 配布

                 http://www.asahi-net.or.jp/~YW5A-IWMT/kantoku/sokan.htm

1998.11.30 漢字情報処理研究会編 『電脳中国学』(好文出版)上梓 

    それまでインターネットやCDによって公開されてきた中国学関係の情報は、この本の出現により、多くの人に知られるようになった。

    またこの本の出版に伴って「漢字情報処理研究会」がたちあげられることになった。


(リンクに関しては許可を求めておりません。不都合があれば、連絡ください。削除します)