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サイキックTVのエピソード、独特の用語等
○ 「ゴッド・スター (God Star)
」
サイキックTVの最大のヒット曲、1985年にリリース。イギリスインディーズチャート、ナショナルチャートでランクイン。アルバム『Allegory
and Self』に収録。シングルは12インチと7インチがリリースされている。
同曲は、そのロックスタイルサウンドからも伺えるように、ローリング・ストーンズの元メンバーブライアン・ジョーンズに捧げられている。 ストーンズと言えばミック・ジャガーとキース・リチャーズが中心人物だが、初期ストーンズにおいては、もう一人のギタリスト、ブライアン・ジョーンズがカリスマ的魅力を放っていた。音楽的にはモロッコのジュジュカのサウンドを取り入れるなど、ユニークで先鋭的なセンスを持っていた。そのブライアン・ジョーンズは、若くして原因不明の死を遂げる。
ジェネシス P-オリッジは、日本盤LP 『LIVE AT FINAL WARS』のライナーで、「思うに、彼は自殺したんだ。俗に言われているように溺死したってのはでっち上げだ。彼はドラッグの飲みすぎで死んだんだ。自分から死んだんだ。溺死ということにされたのは、ローリング・ストーンズの連中が罪悪感に悩まされないためだ。ストーンズは彼をクビにした、そしてガールフレンドにも逃げられ無一文で自殺したんだ。だからまわりの連中が罪悪感にかられないように溺死に見せかけたというわけだ。今でも彼について話すのは、ストーンズの間ではタブーになっている。」「マジな話、「ゴッドスター」のレコードは私にとってすごくオブセッショナルなものなんだけど、その原因のひとつはブライアンの魂に安らかに眠ってほしいからなんだ。ブライアン・ジョーンズの自殺は60年代の自殺であったといえるだろうな。」と語っている。
そして、ゴッド・スターは、次のように説明される。「最初にスターがいて、次にスーパー・スターという概念をウォーホールが呈示し、そしてマス・メディアがそれをメガ・スターへと移行させた。そうなったら最後に来るのはゴッド・スターでなくてはならない。ただ、ゴッド・スターになる資格は死ぬまではないんだ。」
わかったような、それでいてよく読むとよくわからない定義だが、ブライン・ジョーンズ同様不明の死を遂げたジミ・ヘンドリックス、30才の自分なんて想像できないと生前発言し、不慮の交通事故で30才になる前に亡くなったTレックスのマーク・ボラン、
それから、ドアーズのジム・モリソン、ジャニス・ジョップリン、、、彼(彼女)らに思いを馳せてみよう、、、そう、ジェネシス P-オリッジの言うゴッド・スターの意味がわかる。
今でも命日に墓へファンが集まるという彼(彼女)らを定義するとしたら、「ゴッド・スター」という言葉しかない。
○ 23
すでにスロッビング・グリッスル時代のアルバム『HEATHEN EARTH』 のジャケットで23という数字が書かれているが、23という数字はジェネシス
P-オリッジならびにサイキックTVのシンボル数。
この23という数、ロバート・アントン・ウィルソン著『イルミネイタス』 三部作(1975年)において、アトランティスの太古より存在して世界史を裏から操ってきたオカルト団体イリュミナティーにまつわる数として登場している。(ロバート・アントン・ウィルソンは元プレイボーイ誌編集者で作家に転向、ティモシー・リアリーとの交流など、ポップ・オカルトの重要人物。)
ジェネシス P-オリッジにとって23という数が、ロバート・アントン・ウィルソン著『イルミネイタス』 に由来するのか、それともアトランティスの太古より存在して世界史を裏から操ってきたオカルト団体イリュミナティー(ちなみに「イリュミナティー」という団体は実在するらしい)に由来するのか不明だが、コワイくらいに23という数がサイキックTVの作品には登場する。
・『Psychic TV Themes』の2曲目:
「23のチベットの人間の大腿骨 (23 Tibetan Human Thigh Bones)」
・セカンドアルバム『Dreams Less
Sweet』の1曲目:
「賛美歌23番 (Hymn 23)」
・23ライブシリーズ:
世界各地23箇所でコンサートを行い、
全23枚を、毎月23日にリリースするというもの
・コンサートポスター
『Origin Of The Species』の中ジャケのコンサートポスターには 数字23が並んでいる
・アルバム『コンドール』 :
アルバム全3トラック全部がそれぞれ23分のトラック
各トラックの録音日は年ちがいの1月23日
・アルバム 『Towards Thee Infinite
Beat』:
1曲目「Infinite Beat」、繰り返し発音される単語は23個
ラスト曲 「Money for E...」は、サルバドール・ダリの一周忌の1990年1月23日に録音
・Catalan (Music Video):
映像中に23の数字が入っている
・テンプル・レコーズの私書箱
ジェネシス P-オリッジが主宰運営していた自主レーベル、 テンプル・レコーズの連絡先は、
TEMPLE RECORDS
c/o RAPID EYE
P. O. BOX 23 ←私書箱23号
BRIGHTON BN2 4AU
SUSSEX U. K.
・テンプル・オブ・サイキック・ユースの入会儀式:
3種の人体液による密儀を、月の23日の23時に行う
○ Thee
サイキックTVのアルバムタイトル、ライナーノーツには、独特のスペルが見られる。たとえば、定冠詞の「the」これはすべて「thee」と、eを付加して表記されている。
ジェネシス P-オリッジは魔術師アレイスター・クロウリーからの影響を表明しており、黒魔術系の書物では、このような独特のスペルが使われているので、クロウリーの書物からの影響だと推測される。
○ C → CK
たとえば、「magic」という単語は、「magick」 と、kを付加して表記されている。
また、単純にCをKに置き換えたりする。
アメリカのハードコアバンドのジャケットでも同様のスペルを見かけたことがあるが、単純に語感上カッコイイという理由でも使われたりするようだ。ただし、サイキックTVの場合、前述のように黒魔術師アレイスター・クロウリーの著作から来ている。
(ちなみに、当サイトのタイトル「Drive To Arkadia」(アルカディアへの疾走)の「Arkadia」のスペル、これは、理想郷の意のアルカディア「Arcadia」と、モーセの聖櫃アーク「Ark」を掛け合わせたもの)