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<font color="#FFCCFF">Force The Hand Of Chanc</font>
Force The Hand Of Chance
Psychic TV

WPCR-1766/7
1982

01: Just Drifting
02: Terminus
03: Stolen Kisses
04: Caresse
05: Guiltless
06: No Go Go
07:Ov Power
08:Message From The Temple
Peter Christpherson: Keyboards, Electric Percussion, Tubular Bells, Vocals
Alex Fergusson: Lead, Bass and Accoustic Guitars, Tambourine
Genesis P-Orridge: Vocals, Keyboards, Real Percussion, Bass Guitar
Mark Almond: Vocals on Guiltless and Stolen Kisses


 サイキックTVのファースト・アルバム。あまりに美しいストリングに包まれて歌われる「Just Drifting」の久遠の響き、、人類終焉へのレクイエムと言われているが、それは全ての境界が崩れさり原初の一なるものへの回帰を彷彿とさせる。この曲はスロッビング・グリッスル解散後に、アレックス・ファーガソンがジェネシス P-オリッジの部屋で弾いたギターに何か感じるものがあって生まれたのだという。それがまたサイキックTVのスタートでもあった。

 ソフト・セルのマーク・アーモンドがゲストヴォーカルとして2曲(M3, M6)に参加している。M5の赤子の泣き声は、ジェネシス P-オリッジ初の娘の誕生時のもの。
 M9「Ov Power」、OVとは性液のことだそうである。性エネルギーの象徴と見ることができよう。初期サイキックTVの重要ナンバーで、ライヴではハイライトとして演奏されていた。

 ラスト「Message From The Temple」は、タイトル通り、テンプル・オヴ・サイキック・ユースからのメッセージで、ナレーションはホロフォニクス録音。人間のプリミティブ(根源的潜在的本質的)な能力、パワーを抑圧することなく解放し制御することを、罠を避けるように細心に省察し且つ大胆に実践すること、それがサイキックTVのメッセージであり、サイキックTV自体の存在意義。

 自主制作自主リリースのスロッビング・グリッスル時代とは打って変わって、業界最大手ワーナーからのリリースが話題だった。

 日本盤のみ、『Psychic TV Themes』が付加された2枚組仕様となっている。(アナログ盤リリース時に初回限定でセットされていたもの)

Psychic TV Themes

Part 1: Piano and Clarinet
Part 2: 23 Tibetan Human Thigh Bones
Part 3: Cowbell, Bicycle Wheels and Vibes
Part 4: New Guinea Headhunters pipe, Large and Small Drum
Part 5: Piano and String Machine
Part 6: Recording made at Jonestown, Guyana at the time of suicides
Part 7: African Initiation Drum and Animal Tusk Horn
Part 8: Various Temple Bells, Gongs, Cymbals and Vibes

 テンプル・オヴ・サイキック・ユースの儀式用に制作された音源。チベットの大腿骨で作られたトランペットや、ニューギニアの首狩り族の楽器、アフリカの太鼓や角笛などの民族楽器が使用されている。静謐なピアノ曲や、現代音楽風のミュージック・コンクレート、ジョーンズタウン人民寺院の集団自殺時の構内放送の音なども収録されている。意識を非日常へ誘導する音群。

 ほとんどの音はホロフォニクス録音と思われる。8曲目にはマッチ箱を振る音が収録されているが、ヘッドフォンで聞くと頭の周りをマッチ箱が動くのが如実にわかる。上下、斜めの動きもわかるので、ホロフォニクスが完全な立体音場再生だということが確認できる。ホロフォニクス録音が使われたレコードとしてはもっとも早いもの。


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