森富雄 さん・"Working Quads"ゲスト
Mr.Tomio Mori, "WORKING QUADS" guests
森富雄 さん:『ワーキング・クォーズ』ゲスト:福岡市
[ Photo : Mr. Tomio Mori ]

私を社会参加させてくれるテクニカルエイド

私の生活にはテクニカルエイドが不可欠だ

テクニカルエイドを考える会代表.
                      森 冨男
福岡県福岡市西区


 私は,脳性マヒとして生まれ重度障害者のため,社会参加が出来なかった.
三六才のころある障害者の会に出合い,それからはボランティヤさんに手押し車椅子で介護を受けながら,外出をするようになった.
五年ほどして私の友達が,電動車椅子を使用しているのを知り,私も乗れるかを区役所に相談したところ,更生相談所の判定のうえ<チンコントロ−ラ>ならばと支給してもらった.
電動車椅子に乗って操作し歩いた時のうれしさと不安で,言葉には言いあらわせないほど感動しました.
今まではボランティヤさんの都合に合わせて,外出をする事が多かったのですが,それからは自分の好きな時に,行きたい所へ,出かける事が可能になり社会参加が出来るようになり,多くの人々との出会いが有り,その中で自分が大きく変わったと思います.

 体の方が重度化して行き,背骨が変形し自分で座る事が困難になったので,きさく工房にたのんで座位保持装置を作ってもらい座れる事が出来る様になりました.
父を亡くして十六年になり,母が一人で介護をしているけど,だんだんと年老いて来ると,毎日の介護に疲れが感じれるため,二
年ほど前に家の改造を行いスロ−プを付け,フランスベット社のギャジベット入れ,MEIDEN社の簡易天井走行リフタ−も購入している.
七十六才の母一人でも楽に介護を行う事が出来ている.ベットから座位保持装置.電動車椅子へと乗り移る事が楽になり母の疲れも少しは解消してるようである.

 私はこの他にパソコンもヘッドピ−スを使ってコミュニケイションを取っているし情報も得ている.
原稿書きもパソコンです.それからアマチュア無線で社会参加も行っている.
私の電動車椅子には座位保持装置を乗せているが重心が変わり安定が悪く転倒するので改造を加えています.
電動車椅子に座位保持装置を付ける事で多くの重度障害者の社会参加が出来るのではないかと思います.
それには重心が変えられる事の出来る必要があります.
メ−カ−の方で何か対策を考えて欲しい.
まだ困る事が多く残っている.
外に出てみると障害物が多い,段差とか歩道が狭い,エレベ−タ−が無く階段だけの所が多いなど,電動車椅子で自由に動く事はむりです.
それから私達が使えるトイレが少なく外に出にくいのが現状です.
早くバリヤフリ−の社会が出来る事を望んでいます.
障害者には電動車椅子やワ−プロ.パソコンそのほか,あらゆる物の使い方を教育する機関が無くてはならないと思います.
又福祉器具の展示場も少なく情報を提供する所が少ない.
専門的に相談を受ける窓口を設けて欲しい.
またヘルパ−さんが介護をする上でリフタ−やギャジベットなどを操作出来るような研修を受けさせてはどうでしょうか.

 お風呂はヘルパ−さんが二人で入れてくれているが,トイレや風呂場にも器具が有ると良いと思う.
しかし予算がなく購入出来ずにいる.
行政が助成金を出してくれると生活がしやすくなると思います.
それにバスに電車, タクシと言った公共的な乗り物も使えずアクセスが悪く限られた所だけの社会参加となってしまいます.
障害者も健常者も共に生きていける社会であって欲しいと思います.






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