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"WORKING QUADS" News Letter 2001-042
京都の夜−電動5人で居酒屋と電動3人で伊藤道和さんの部屋 by Seike


村上郁夫さん、後藤礼治さん、鳥屋さん、藤重さん、三戸呂克己さんと。
全国頚髄損傷者連絡会・京都大会で。2001年05月26日。


5月26日の全国頚髄損傷者連絡会の京都大会で、
カナダ人の人工呼吸器利用の頸髄損傷者、
Walt Laurenceさんとお話したあと、
電動車いす利用者5人、合計10人で、居酒屋に行きました。
居酒屋のあと、新都ホテルの伊藤道和さんのお部屋で、
電動車いす3人で、夜中の2時までお話しました。
最重度(身体)障害者の問題について、
C4頸髄損傷者の人たちは、脊髄損傷患者さんの中でも、
最も厳しい条件の中で生活しています。



"WORKING QUADS" News Letter
on June 7, 2001


清家一雄@WORKING QUADSです。

「京都の夜」の話しです。
タイトルは、伊藤道和さんからのメールの借用です。

読んでいただければ幸いです。


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京都では、電動車いす5人、合計10人で、居酒屋に行きました。


京都では、皆なで、居酒屋に行きました。

パルルプラザ京都の会場で、
Walt Laurenceさんと、
お話したあとです。

"WORKING QUADS" HomePage Writerの
伊藤道和さんが、
リーダーシップを発揮してくれました。

食事や、お酒を飲みながらの会話は、
とても楽しいものでした。

宿舎の新都ホテルの横の
「みなみ」という名前の(?)
居酒屋でした。

京都駅の八条口のほうにあり、
パルルからは、
京都駅を横断しなくてはならず、
エレベーターに3回乗り、
電動車いすにとって、
移動は、結構たいへんでした。

居酒屋には、
電動車いす5人(全員)、
介助者5人の、
合計10人で入りました。

段差はなかったです。

伊藤道和さん、
(インバケア・アクション・ストームアロー)
(あご操作電動リクライニング車いす)
麸澤孝さん、
(スズキあご操作電動車いす)
坂上正司さん、
(クイッキーF55)
宮原さん、
(アクション)
清家一雄、
(スズキ電動リクライニング車いす)
でした。

お店の人も、
よく入れてくれました。

9時前ごろ、お店に入って、
ラストオーダーがあって、
11時ごろ、蛍の光が流れ、
11時半ごろ、お店を追い出されました。

生ビールや、酎ハイで乾杯して、
日本酒や、焼酎に移りました。

肴は、
居酒屋さんですから、
焼き鳥や、
何とか大根、
サラダ、
その他いろいろ、
お茶漬け、
なども。

他の人が何を頼んでいたのか
よくわかりませんでしたが。

白いご飯まを、
頼んで、
食べている人もいました。

テーブルは1つで、
話しもかなりできました。

お勘定は、
10人で2万2000円ぐらいで、
1人2200円ぐらいの
割り勘でした。

京都の駅前としては、
割と安かったのではないでしょうか。

皆さん、 楽しかったですよね。


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京都の夜


伊藤道和です。

清家さん、お元気ですか。

京都の夜は、楽しかったですね。
居酒屋に電動車イスが5台も
入ってきたので驚いたでしょうね。
それにしても、京都の夜は早いです。
11時半に、店を出されてしまうんですから…。
お陰で、ホテルの私の部屋で、
清家さんと麩沢さん、介助者の方たち6人で、
ゆっくりと話すことができて楽しかったです。
友人に会うと、元気が出るのは私だけでしょうか。
(特に夜は…)

9月の“はがき通信懇親会in横浜”でも、
盛り上げていきたい
と思っています。
皆様の参加をお待ちしています。

伊藤道和


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居酒屋のあと、伊藤道和さんのお部屋で、電動車いす3人で、夜中の2時までお話しました。

京都の居酒屋では、
楽しい時間を過ごすことができました。 でも、 電動車いすで5人も来たら、
居酒屋のお店の人も、
困っちゃっていたでしょう。

そのあと、
伊藤道和さんの部屋で、
麸澤孝さんも交えて、
お話していました。

恐ろしいことに、
3人の中で、
ぼくが一番軽い障害者ということでした。

伊藤道和さんと
麸澤孝さんは、
C4頸髄損傷者、
ぼくがC5頸髄損傷。

夜中の2時に、
京都頚髄損傷者連絡会のボランティアさんたちが、
「もう限界です」(?)
「お話、終わってください」
と言って来られました。

あの日は一日、
長い時間、
話したものです。

他の皆さんとも、
またどこかでお会いしましょう。


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最重度(身体)障害者の問題。
C4頸髄損傷者の人たちは、脊髄損傷患者さんの中でも、最も厳しい条件の中で生活しています。



京都の夜、
伊藤道和さんの部屋で、
C4頸髄損傷者の
伊藤道和さん、
麸澤孝さんと、
C5頸髄損傷者の
ぼくで、
夜遅くまで話しをすることができました。

話の内容の大きなものの1つは、
最重度の(身体)障害者の問題でした。

C4頸髄損傷者の人たちは、
脊髄損傷患者さんの中でも、
最も厳しい条件の中で生活しています。

C4頸髄損傷者の人たちは、
四肢まひ者の原点、
だと思います。

顔がかゆくても掻けない。

蚊がやってきても、手では追い払えない。

その他もろもろ。

C4頸髄損傷者の人たちは、
脊髄損傷患者さんの中でも、
最も厳しい条件の中で生活しています。

C5頸髄損傷者のぼくたちからすると、
もっと生活の大変さをアピールしても良いのでは、
と思うほどです。

5月14日の厚生労働省とのミーティングでも、
一番強調したことは、
しつこいぐらいに、
最重度の障害を持つ人たちに
最も手厚い支援を
お願いします、
ということでした。

今までの福祉は、
障害者福祉は、
何とかなりそうな人たちへ
つまり軽度の障害への支援へ偏っていました。

神奈川県総合リハビリテーションセンターも、
少し前までは、
C4頸髄損傷者は重度すぎて、
リハビリテーション目的のための入院は
断っていました。

最重度の人たちは、
油断していると、
生きていく場を奪われかねない危険がある、
と思います。


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ご意見、ご批判も多いと思います。
ご感想、ご助言をお聞かせいただければ幸いです。

2001年06月07日、福岡にて

清家 一雄
重度四肢まひ者の就労問題研究会; 代表
『ワーキング・クォーズ』編集部
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