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"WORKING QUADS" News Letter 2000、
「ミスタードーナツ障害者リーダー米国留学研修派遣事業20周年」 by Seike on February 24, 2000



「自立へのはばたき」1985(米国留学報告集)

ミスタードーナツ障害者リーダー米国留学研修派遣事業20周年

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WORKING QUADS News Letter
ミスタードーナツ障害者リーダー米国留学研修派遣事業20周年
ダスキン障害者リーダー育成海外留学派遣事業20期生の壮行会と
「山本好男さんを囲む会」のお知らせ on April 10, 2000
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ミスタードーナツ障害者リーダー
米国留学研修派遣事業20周年 

関係者各位

2000年04月10日


ミスタードーナツ障害者リーダー米国留学研修派遣事業20周年

清家一雄@ミスタードーナツ留学研修5期生です。

ミスタードーナツ障害者リーダー米国留学研修派遣事業、
ダスキン障害者リーダー育成海外留学派遣事業が、
1981年から20周年を迎えます。

この事業は、日米、特に日本の障害者福祉の発展に、
ひじょうに貢献してきたものだ、と思います。

ありがとうございました。

感謝を込めて、
現在の事務局長、「山本好男さんを囲む会」を開催したいと思います。

日時は、6月8日、木曜日、午後6時から2時間程度。
ダスキン障害者リーダー育成海外留学派遣事業20期生の壮行会にひき続いて。

山本さんの了承はとってありますので、
興味のあるかたはご連絡ください。






[写真]
第1回、あいのわ障害者国際交流会、
1987年11月、東京都障害者スポーツセンターで



[写真]
第3回、あいのわ障害者国際交流会、
1991年09月、福岡市ベイサイドプレイスで



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ミスタードーナツ障害者リーダー米国留学研修派遣事業と
障害をもつ個人の「成長の可能性」

清家一雄
ミスタードーナツ留学研修5期生

今から15年前の1985年11月14日、
ぼくは、1年間、アメリカ留学に行きました。

当時、手動式車椅子の海外旅行もそれほど一般的でなく、
電動車いすでの海外旅行というだけでもひじょうに珍しい時代でした。

日本の総理大臣が、中曽根康弘氏で、
アメリカ大統領が、ロナルド・レーガン氏の時代だったと思います。

1984年4月、ようやく日本でヘルパーの有料派遣制度が開始され、
(それまでは、どんな理由があっても、税金を払っている世帯には、
ヘルパーの派遣は認められない時代でした)
1984年、スズキから電動リクライニング車いすが発売され、
1985年、シャープのミニ書院というワープロを購入し、使いはじめ、
1986年、スペースシャトル・チャレンジャーの爆発事故、
1986年4月、日本で国民年金障害基礎年金が成立、
1986年6月、ワシントンD.C.で全米自立生活全国評議会(NCIL)が開催され、
ブッシュ副大統領が会場で演説しました。

日米の為替相場は、
ぼくがアメリカに行ったころ、1ドル210円で、
翌年、帰国するころ、1ドル150円でした。

そういう時代に、
戦争で負けた国から
のこのこ電動車いすでやってきて、
トイレの世話まで
アメリカ人の介助者に介助を頼みながら、
留学するというのですから、
極めてひじょうにまれな留学の事例だった、と思います。

本人にも
奨学金をもらえて勉強できるという喜びとともに、
相当なプレッシャーがありました。

当時のそのような時代状況の中で、
C5頚髄損傷者のアメリカ留学を可能にしたのは、
「ミスタードーナツ障害者リーダー米国留学研修派遣事業」
というプログラムでした。

これは、
ダスキン・ミスタードーナツという企業グループの
財団法人広げよう愛の輪運動基金が費用を負担し、
厚生省の外郭団体である
日本障害者リハビリテーション協会が、
事務手続きなどの支援をしてくれ、
ぼくの場合は、肢体不自由者として、
自立生活センターバークレー
Center for Independent Living in Berkeley
が、米国側の受入になってくれました。
セントルイスの自立生活センターパラクォッドも、
正式な、研修受入先になってもらいました。
あと、ボストン自立生活センター、
ボストン・トランジーショナル・ハウス、
リハビリテーション&リサーチ研究所、
ヒューストン自立生活センターなどでも、
面接聞き取り調査を行なうことができました。

当時、ダスキン社長で、広げよう愛の輪運動基金理事長が駒井茂春さんで、
広げよう愛の輪運動基金事務局長が金山和二六さんでした。
ダスキンUSAが関博典さんでした。

日本障害者リハビリテーション協会副会長で、
ミスタードーナツ障害者リーダー米国留学研修派遣事業
実行委員長が竹内嘉巳さんで、
5期生の担当が、小野有紀子さんでした。

実行委員(選考委員)が、
竹内嘉巳(委員長)さん、
中川修(副委員長)さん、
大漉憲一さん、
坂口亮さん、
小島蓉子さん、
下田巧さん、
太宰博邦さん、
花田春兆さん、
松井新二郎さん、
松友了さん、
皆川正治さん、
- 宮城まり子さんでした。

5期生は、
鈴木真由美さん、視覚障害、ニューヨークCIL。
中野寿子さん、肢体不自由、バークレーCIL。
木下香さん、中途障害、カリフォルニア大学ノースリッジ校。
森口広恵さん、米てんかん財団。
望月千雅子さん、視覚障害、ジェームズ・マディソン・メモリアル高校。
清家一雄、肢体不自由、バークレーCIL。
森川忠彦さん、視覚障害、ニューヨークIHB。
松兼功さん、肢体不自由、バークレーCIL。
松谷詩子さん、視覚障害、ペンシルバニア州立大学。

旅行手続きでは、
JTBの草薙威一郎さんが担当者でした。

受入先の
自立生活センターバークレーの
所長は、Michael Winterさん、
プログラムの担当は、桑名敦子さんでした。
実際に、いろいろ教えていただいたのは
David Galagherさん、
Phil Draperさんでした。
パラクォッド・自立生活センターセントルイスの
所長は、Max Starkloffさん、
研修の担当は、Colleen Starkloffさんでした。
世界障害問題研究所(WID)では、
代表のEdward V. Robertsさん、
副代表のJudy Heumannさんに、
自立生活全国評議会(NCIL)では
Justin Dart, Jr.さんに
お世話になりました。

ざっと思い出してみても、
これくらいの関係者の支援のもとに可能になったアメリカ留学でした。

この事業も、今年で20年目を迎えます。

「ダスキン障害者リーダー育成海外留学派遣事業」
とい名称で失行されています。

ホームページのアドレスは、
http://www.duskin.co.jp/company/ainowa5.html
です。

広げよう愛の輪運動基金の現在の理事長は、
ダスキン社長の千葉弘二さんです。
事務局長は、
平塚常四郎さん、
遠藤清徳さん、
山本好男さんです。


ミスタードーナツ障害者リーダー米国留学研修派遣事業は、
障害をもつ個人の「成長の可能性」を
限界まで展開させてくれるものでした。

ありがとうございました。


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このミスタードーナツ障害者リーダー米国留学研修派遣事業に
感謝を込めて、

現在の事務局長、「山本好男さんを囲む会」を開催したいと思います。

日時は、6月8日、木曜日、午後6時から2時間程度。
ダスキン障害者リーダー育成海外留学派遣事業20期生の壮行会にひき続いて。

山本さんの了承はとってありますので、
興味のあるかたはご連絡ください。


「山本好男さんを囲む会」

発起人 勝矢光信、ミスタードーナツ留学研修2期生
今福義明、ミスタードーナツ留学研修4期生
川内美彦、ミスタードーナツ留学研修9期生
清家一雄、ミスタードーナツ留学研修5期生

2000年4月10日、福岡にて ────────────────────── 

「山本好男さんを囲む会」

発起人

勝矢光信、ミスタードーナツ留学研修2期生
AAV16375@pcvan.or.jp

今福義明、ミスタードーナツ留学研修4期生
yoshiaki-imafuku@ma3.justnet.ne.jp

川内美彦、ミスタードーナツ留学研修9期生
BZH15277@nifty.ne.jp

草薙威一郎 日本交通公社・障害者米国留学担当
 iichiro_kusanagi@jtb.co.jp

清家一雄、ミスタードーナツ留学研修5期生
 kazuo_seike@msn.com

2000年5月29日、福岡にて

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on February 24, 2000

(by Seike)


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清家一雄、代表者、重度四肢まひ者の就労問題研究会