闇の果て 光の宴
─フェラーラの熾天使─
<角川ビーンズ文庫>


COPYRIGHT KADOKAWA SHOTEN
闇の果て 光の宴
─フェラーラの熾天使─

吉田 縁:著
高星麻子:画



「ひざまずけ、おれの足に口づけろ」
法王謁見のためにローマ入りした
フェラーラの公子、イッポーリトに
投げつけられたチェーザレの言葉。
屈辱を与えようとしたチェーザレに、
聡明なイッポーリトのとった態度は
意表をつくものだった。

15歳にして枢機卿となった神童
イッポーリトとチェーザレの葛藤を
ルネサンス期イタリアを舞台に描きます。

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ストーリー

15世紀末のイタリア。
フェラーラの公子、イッポーリトは幻獣(キメラ)につけ狙われるという
運命を背負っていた。聡明で研ぎ澄まされた精神と美貌をもつ彼は、
わずか8歳にして大司教に、15歳で法王の心を捉え、枢機卿の座に上った。
なぜ幻獣に狙われるのか、それはフェラーラの宮殿の壁画に描かれた
アイテムが知っていた。
「ローマの盾」「ウェスタの巫女」「燃える心臓」・・・・。
その三つが揃った時、ローマで何かが起こる!