TPM推進キーワード集その二



 全体と個(指導の受け方)

 コンサルタントの指導には、全体の指導と、個の指導がある。全体の 指導とは活動全般の考え方や、活動柱ごとの進め方、手順などである。
例えば自主保全のステップ活動の進め方、計画保全の考え方、進め方。 品質保全の考え方、展開手順などである。
 これらに対して、個の指導とは現場でサークルの自主保全の実施状況の 直接指導や、個別改善の事例の直接指導である。そして指導を通して改善 の考え方、方策,手順、視点、解析手法、ツールを指導する。決して解決 策を直接指導するわけでは無い。またコンサルタントの経験によっては固 有技術面の指導もある。
 よって、指導を受ける側が、全体の指導を受けたいのか、個の指導を受けたいのかを明確にして指導会に望んでほしい。


 全体と個(成果)

 TPM優秀賞の受審時点での成果で最も理想は、全体成果のレベルが高 く、さらに目玉になる顕著なゼロ事例が多い、すなわち個のレベルも高い。 最も理想的な成果である。
 しかし、全体成果のレベルが低いが、目玉になる顕著な成果事例があり、 すなわち個のレベルが高かったり、  または、全体成果のレベルが高いが、目玉になる成果事例が無く、個の レベルが低い場合がある。
 全体と個のバランス取れた活動が必要である。


 全体と個(効率)

「個の効率より全体の効率」と言われている。特定の工程の生産効率を求 めて稼動率を上げても、ライン全体の効率には寄与しない。むしろ作り過 ぎのロスが発生してしまう。
 作り過ぎのロスとは、取り置きの工数、容器 と運搬工数、保管場所、管理工数。しかも保管中の錆や打痕発生などもありロスだらけである。
どの工程も同じ生産タクトで全体の効率を上げるための改善が必要である


次へ