花の山、横山岳
昨年行く機会を逃していた横山岳、5月の花の時が一番良いと云われる。ここ滋賀県境最北端にある秘境、冬は深い積雪に埋もれるが、春の花に始まりブナの森の新緑から紅葉まで、自然の美しさを十分に味わえると山仲間には人気がある。頂上からは奥美濃の山々や琵琶湖の展望も望めます。(文章内の太字青文字には画像があります
【山  域】美濃川上。近江川合
【日時】平成13年5月19日(土) 晴れ。気温24℃
【行程】自宅7.00=名神=木之本IC=R303〜
白谷出合駐車場9:00〜経の滝〜五銚子の滝〜
横山岳12:18〜三高尾根〜網谷林道〜駐車場
14:40着=長浜IC=名神高速=自宅17:00
【歩行距離】10キロ 歩程時間約5時間
【メンバー】単独。 
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正面に見える横山岳
駐車場から正面に横山岳
ここ横山岳の山開きは、5月20日(日)という情報を入手。少なくともその日は大勢の人が一斉に山に入るから、ユックリと写真など撮るわけに行かないだろう。それではとばかり、急遽その前日の19日(土)に行くことに決めた。と言うのも、昨年5月の花の季節に登る機会を逃していたので、前々から一度は登っておこうと思っていたからだ。
早朝6時50分に自宅を出発、一路名神高速を飛ばして木之本ICにて降りる。料金所で金を払ったのち係員に横山岳の方角を聞くと、その前の大きな看板にR303号線と横山岳の地図が書かれていた。かなり知名度も高いのだろう。
迷うことなく横山岳に到着。その道中、「祝 横山岳」と大きな花文字ならぬ文字が田んぼの畝斜面に書かれていた。
登山口には大きな新しい駐車場が出来あがっており、少なくとも40〜50台の車が収納できると思われる。
しかも、明日の山開きイベント用のテントや椅子など地元民が協力して準備中であった。既に車は10台くらい駐車中。
その様子を見て、今日来て良かったね〜と夫婦連れが話していた。
登山口もすぐ解り、山岳ルートパネル板もある。登山カード記帳を済ませ白谷沿いルートを登っていく。

経の滝
経の滝
今日は天気も快晴、気温も高そうだ。私の温度計で20℃を表示、朝の気温でも高い。半袖で汗ばんでくる。間もなく山ツツジが私を迎えてくれる。沢の水量も多い。ノッケから急な登りが始まる。麓から900mの高度差を登り詰めるとは厳しいね〜!それを慰めてくれたのが、沢山の花々だ。白いシャク(セリ科)の花々(画像あり)がお花畑を作っている。更にイチリンソウニリンソウ(画像あり)、キンポウゲ、アケボノツツジ(画像あり)など数々。
五銚子の滝
五銚子の滝
急な白谷筋を右に左に巻きながら登っていくと、経の滝に出会う。滝としての迫力は無いが、廻りの花々が色を添えている。
更に高度をグングン稼いで行くと、五銚子の滝に至る。
五銚子の滝は何段かに分かれ、谷幅も狭く水量は少ないが岩壁に囲まれてすっぱり切れ落ちた高さに迫力がある。

この滝から左の尾根に取り付くが、うっそうとしたブナ林の急坂で、新緑の匂いが漂っていた。私の少し前を歩く人がカメラを地面一杯近づけて花を撮っていた。何だろうと横をすり抜ける時その花を見ると、イカリソウであった。かなり大きく花びらが開いており、私もその付近に生えているイカリソウを探したが皆小ぶりで良い被写体になりそうに無い。仕方なく、その方が終わった後私も同じ花を撮らせてもらった。その人は、高価な中判カメラと重そうな三脚を使用。かなり写真に入れ込んでいると見た。
イカリソウ
イカリソウ(画像クリックで拡大)

また、80歳位のおじいさんも登っていた。単独かな?足取りはしっかりしているが、ゆっくりで慎重な歩き方だが杖は無し。ただ、かなり時代物のザックを背負っていたのが印象的だった。多分地元の人だろう?

横山岳山頂
間もなく山頂に到着、約10名の先客が食事をしていた。山頂そのものはさして見晴らしが良いほうではないが、プレハブ小屋が建っており、しかもその屋根上が見晴台になっている。そこから見る山々は展望が良し。北に奥美濃の山々や周辺の峰々が・・・。琵琶湖も眺望できた。
山頂付近はブナの新緑で色鮮やかであった。ただ、食事中、小さな虫が何処からともなく飛来して、私の廻りをブンブン飛び回って些かうっとしかった。そうこうしているうち、中高年のおじさん、おばさんグループ20名程次々登頂し、一気に騒がしい山頂風景と化した。いつまでも居るのも憚れたので、早々に下山体制に入る。
山頂から撮った2枚の合成写真です。北の方角に見える奥美濃の山々。
下山も登りと違わずかなり急坂の連続であった。所々にすべり止めロープが設置され、何とか滑らずそれを利用しながら下山。このロープは新しく、明日山開き用に設置された補助ロープだろう。
鳥越えのコルまで急坂の連続であったが、それを越えると間もなく網谷林道に入る。林道を下る途中、ツツジやキンポウゲなど道端にこれでもかこれでもかと咲いていたのが印象的であった。
14:40分、駐車場に到着。登山カードに帰着時間を書き添え、その後ろ側に流れている白谷の水で汗を拭く。

今日一日、充実した山登りであった。花も沢も、写真一杯写すことが出来、これも比較的少ない登山者だったからこそ出来たと思う。さぞかし、明日の山開きには大勢の登山客に混じって写真を撮るには無理があったろう。狭い登山道だけに、写真撮影中に待って貰わねばできないからだ。しかも数珠繋ぎになるのは大よそ想像できる。(^^)

次週は、花を掲載するつもりです。乞うご期待!(^ ^ゞ ポリポリ

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