2003KOBE 六甲全山縦走大会
今年で7回目の縦走。毎年の事ながら、色々新たな感動や思い出が残る大会となりました。
当日の天気は、過去8年間快晴続きだった大会もはじめて小雨が降る生憎の天気であったが、全般的に温暖化現象の影響かさして寒くもなく、寧ろ私には心地よい寒さで歩きやすかった。
私のみならず参加者23名が全員完走と好タイムに恵まれ、それもサポート隊の献身的な応援に後押しして頂いた結果だと感謝しています。
以下、その時の様子をまとめてみました。

【山 名】六甲全山縦走コース(須磨浦公園−宝塚間。六甲山最高峰ほか)
【山 域】六甲山地
【開催日】2003年11月9日(日)
【天 候】曇り→小雨→曇り
【全距離数
56キロ
【コース 】須磨浦公園〜妙法寺小学校〜菊水山(CP)〜大龍寺〜市が原〜摩耶山(CP)〜ゴルフ場
〜凌雲台〜一軒茶屋〜東六甲縦走路分岐点(CP)〜塩尾寺〜宝塚 *(CP)はチェックポイントです
【 大会総参加者】約2,000名 (安全、円滑な運営の為人数を制限)
【縦走隊23名全員完走】 その名前及び完走タイムはこちらをご覧下さい。
【サポート隊】 
 10名+(応援)6名
サポート隊への感謝
毎年ながら多くのサポート隊のお蔭で楽しい縦走ができるのも感謝の言葉も言い尽せないほどです。
しかも、早朝我々が出発後、素早い撤収から荷物搬送まで至れりつくせり。こんなサポート光景は囲炉裏ならではの事だと思っています。これが8年も続くから脅威としか云いようもありません。
勿論、外部から色々ご批判頂いたり、こんな事してまで完走終えても決してそれは自分の力で完歩した訳ではないと。
でもそんな意志の強い人は別として、仲間の強い絆に支えられた縦走は、それ以上の感動も味わえサポート隊共々共有できる喜びがあります。勿論サポート隊も同じなんです。益してや初参加者の人達にとって、是ほど深い感動を与えてくれる場が他にあるでしょうか。
いずれにせよ、初めてサポート隊に志願し、その間の気苦労も大変なものです。過去私も経験しました。
でも、無事終了した時、ホッとすると同時に縦走隊の喜びは自分の喜びでもありました。
この件で、少しくどくど書いたのも、サポートという行為が何故されるのか、受けるのか少し誤解された節もあるので、改めて書いた訳です。この大会が終わって初参加者のサポート隊への気持ちを率直に書かれていますので、こちらをご覧下さい。
大会当日
早朝4時10分頃に受付け前に並びに行くが、やはり今年も長蛇の列。前には沢山の列があった。
待つ間アクビも出るし、身体を解しておかないといけない。待つこと約40分、前の列が移動しはじめた。さあ〜これから出発だ。雨が降らなかっただけでも有難い。寒さは全然感じなかった。厚着すると汗が出そうだ。
受付けで参加証を提出し、全員が記念撮影だ。あれ?二人受付で何かしているよ。どうやら写真を貼り付けるのを忘れたようだ。何とか救済処置をしてもらい、一同ホッ!
今年は23名の大所帯。速いグループから遅いグループまで色々ある。出来るだけグループ別に歩けば良いのだが、皆夫々のペースが違うから、無理する事はない。前後に囲炉裏の人がいるから、安心して歩いて下さい。
待たされるな〜。ああ〜眠む〜! やっと受付が始まったぞ!(^-^) 出発前の記念撮影
須磨アルプス
受付終わると、私はぐり〜んさんと同じグループでスタート。彼女は初参加であるからある程度のサポートは必要と考えた。闇夜にヘッ電の灯りを便りに黙々と参加者達の列が続く。誰がどの位置にいるか皆目わからない。
鉢伏山、旗振山と長い列が続き、後ろを押されるようにひたすら黙々と歩く。彼女は遅れる事なく流れに乗っていた。
高倉団地に入るとボランティアの人が「静かに」というパネルを持って立っていた。未だ夜明け前なので、住民に迷惑かけてはいけないのだ。誰も話し声は聞こえず、ザクザクという低音の靴音だけが響いてくる。
初めて栂尾山の400段の階段前で渋滞のため停滞。この間を利用して並びながら休憩モード。
6時30分、横尾山から須磨アルプスにさしかかった。毎年この時間でご来光を拝めるのだが、生憎曇り空。しかも朝靄に浮び上った須磨アルプスは、また別の美しさがあった。

黙々と闇夜に列が続く

6時30分、須磨アルプスに入る
蟻の行列のようだな〜。
菊水山CP(チェックポイント)
須磨アルプスが終わると次は妙法寺小学校前。昨年までここでチェックポイントがされていたが、今年から廃止。
この時点で前後のグループが確認された。DOPPOさんに携帯すると、私達の後ろにくみさんと歩いていた。こまくささんは、私達の前。ありゃりゃ〜、出発時の鉢伏山公衆トイレで用を済ませているとき時に先行したらしい。暗いから全然わからなかった。幸いこまくささん&おそまつさんグループと高取神社前で合流。
こまさんは、ぐり〜んさんも一緒に歩くからと云われたので、前を歩く山太さんに追いつくつもりで「お先に!」と云って飛ばした。処がこのぐり〜んさん、中々の健脚。先行したつもりの私を天狗道で追い抜き、そのまま宝塚までゴール。何と私に40分の大差(17:20着)をつけて。アチャチャ〜、参った参った(^ ^ゞ ポリポリ
菊水山の急登は、ゆっくりしたペースで登った。後の体力温存しないといけないので(^ ^ゞ
今年から、ここがCPになった。何とそこに応援のアウタースキーさんが待ちうけてくれていた。
有難う〜!元気が出た。思わぬ場所での応援が励みになる。マラソン大会も同じだろうと思う。
高取神社通過(7時56分) 菊水山CP。グリーン帽の人が係員 軽い食事や一息入れている所
鍋蓋山、大龍寺、掬星台CP
菊水山が終わると、次の難所は鍋蓋山。おわんを被せたような山。ここでぐり〜んさんとKayoさんを捉える。一緒に出発したがkayoさんが飛ばすので、それに引っ張られたのかぐり〜んさんまで飛ばす。結局私は暫しの間一人となった。でも後に山太&さじグループがいるから、中間の連携役を果たせば良い。
その山太&さじグループも速い速い。みな健脚揃いだ。最後の宝塚まで抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り返していたな〜(^ ^ゞ
大龍寺では、大勢のサポート隊が待ちうけていた。蜂蜜レモンやらオレンジジュース、水の補給など至れりつくせり。
有難い〜m(__)m この準備にさぞかし手間のかかった事でしょうね。縦走隊の殆どが元気と勇気を貰ったみたいだ。
この大龍寺でこれまた不知火さんが突然現れ、先行した山太&さじ、こまくさ&おそまつグループにバナナを渡す為に私と暫し駆け足で市ヶ原で追いついた。何も言われなくとも囲炉裏の人達の好意は痛いほど嬉しい。
さて、今回の最大の難所、天狗道の登り。でも慌てずマイペースで登れば何てことないが、ついつい遅れじとペースを崩すから無理が祟る。幸い全然苦痛もなく登りきれた。掬星台がCPに今年からなった。
ここにもサポート隊のぜんざいやホットレモンサービスに感謝感謝であった。両方とも頂いた。
毎年、ここで市のボランティアの方々のホットレモンサービスがあるが、今年の9日は無いらしい。衆議院の総選挙と重なったからかな?
囲炉裏サポート隊のサービスに他の縦走参加者の視線が「羨ましい〜」という顔に見えた。
「ぐり〜んさんは?」と聞くと、「もう先程出発した」とか。凄い!やるき満々。慌てて後を追ったが、とうとう最後まで捉える事が出来なかった〜(ー_ー)
鍋蓋山でぐり〜んさんとkayoさん 大龍寺で手厚いサービスを受ける 掬星台でぜんざいやホットレモンなど
凌雲台、一軒茶屋、東六甲分岐CP、大平山、塩尾寺、宝塚
掬星台を過ぎると、後は平坦な道が続く。平坦と云えども若干のアップダウンもある。
この辺でまた雨が降りだし、雨具を着る。幸い小雨。
アゴニー坂を終わればドライブウェーから丁字ヶ辻へ行くまでの登り。ここは甘くみると足の痙攣を起こしやすい。疲れた足に登りが続くので、慎重に屈伸運動してから登るのがコツ。今まで経験で大きくものを云った。
平坦なアスファルト道は休まず兎に角早足で時間を稼ぐ事。チンタラ歩いていては時間を浪費するだけ。
この途中、山太&さじグループと何回か前後しながら、お互い意識はしていたと思う?。
でも二人の脚力には叶わなかった。同じ歩調で歩いているつもりでも、何故か速い。やはりキック力の差なんだろうか。
私は致し方なく船を漕ぐようにダブルストックを駆使するが、すぐ追いつかれてしまった。
このお返しは、いつか何処かで晴らそうか(^ ^ゞ
凌雲台、カーブ99の短縮コースを間違いなく通過し、まもなく一軒茶屋。ここでも休憩をとらず、殆ど歩き続けた。
東六甲分岐CPで15時36分。ここで練習会の時同伴したひでまるさんと偶然合う。彼女は、「5時頃に着けますか?」と聞いてきたが、「まず無理!」と答えた。幾ら下りが続くといえどもどんなに飛ばしても2時間強はたっぷりかかる。
よし、日は未だ明るい!暗くなるまでが勝負。ここで初めてタイムを意識するようになった。
幸い前の若い男性グループも飛ばしている。
ダブルストックをスキーのように駆使して殆ど駆け足状態だった。幸い雨も止み、ぬかるんだ道が滑りやすいが、ストックのお蔭で転ばず快調に走る。足の疲労も却って気にならなかった。飛ばす、飛ばす。ドンドンと。
大平山で山太&さじグループが休んでいるところで追いついた。が、私は休まずどんどん下っていく。
ひでまるさんグループも私の後を追いながらついてきた。まるで競走馬のようだった。
塩尾寺手前付近で暗くなりとうとうスピードも落ちた。
ゴールまであと僅か。振り絞る力をフル回転しながらゴールの宝塚に18時ジャストに到着。
今までの私にとって過去最高タイムを樹立した瞬間だった\(^O^)/
どんかっちゃ!さんとてるさん、助役、SUMIEさん、たまさん、hiroさん、kazさんが待ちうけてくれていた。
やった!やった!私にとって最高タイム。(^-^)
早速「完走おめでとう」の前で記念写真。そうこうするうち次々と仲間達がゴールインしてきた。
全員、満足感に満ち溢れた顔を紅潮させていたのは云うまでもなかった。

その後、皆の待っている祝賀会会場でその喜びを全員で分かち合ったのでした。
私とこまくささん、おそまつさん 山太さん、さじさん 最後の組みをアーチで迎える完走祝

今年も無事大会も終了し、怪我もなく楽しい1日を過ごす事ができました。
これも、大勢のサポート隊のお蔭です。
本当に有難うございましたm(__)m

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