好感度で静かな山「金勝アルプス天狗岩」

関西エリアで湖南アルプスの中でも随一好感度の山、それは滋賀県栗東町と草津市の間にある「金勝(こんぜ)山地天狗岩」であります。駅から(JR草津駅)も近く、低山(570m)ではあるがその雰囲気は北アルプスにある燕岳に少し似たところがあり、ハイキングコースとしてお勧めの三つ星の場所。
森あり、沢あり、滝あり、岩あり、のすべての自然が凝縮!
ご家族・友人・恋人同士、いずれの仲間と行っても充分楽しませてくれる素晴らしい所。
今回、囲炉裏のしぇるぱさんのご案内により、行ってまいりました。\(^O^)/
【山  域】滋賀県湖南地区
【山 名】 金勝(こんぜ)山地天狗岩
【日時】平成11年10月3日(日)
【行程】JR草津駅ー上桐生のキャンプ場ー落ケ滝ー天狗岩ー白石の峰ー
国見岩ー狛坂磨崖仏ー上桐生のキャンプ場ーJR草津駅
【メンバー】しぇるぱさん、KENさん、堀江百太郎さん、るっちいさん、ダンノ 凡太郎さん、森の音
小雨降る池の静けさ



昨日から雨模様の天気、インターネット天気予報を見ても降水確率60パーセント以上。こりゃ〜無理かなと思いつつも、今まで晴れ男を自負するだけに何とかなるだろうと取りあえずJR草津駅まで出向く。雨でもまた楽しいかも (^^)
雨は樹木を色ずかせ、そのシットリとした雰囲気がまた格別なものがある。もしかすれば小人数しか集まらないと思ったがゾクゾク集合!やはり根っから自然が好きな連中ドモだ。
おりしも駅では大雨だったが上桐生のキャンプ場に着いた頃には雨も小降り。やはり晴れ男が全員集合したな〜 (^^)



落ケ滝
雨のお陰で樹木が青々と色づく
やはり雨に濡れた樹木は輝きがある。呼吸が聞こえてきそうだ。カメラを取り出し早速シャッターを切る。勿論三脚をセットしマニュアル撮影にしないと巧く写らない。この間仲間に待ってもらい素早く撮影。
落ケ滝にて、滝下から写そうと思い水量のやや少ない滝に近づいたとき、ナメのところで左足をズル!あっと思った瞬間膝までドボッ!幸い浅い所だったから良かった。すぐ左足をあげる。水が靴中に浸入したかと思ったが、ズボンがスパッツ代わりになり、水は一滴も入らず。流石この登山ズボン、本日オニューだったのだ!高かったもんね \(^O^)/
これを見ていた仲間もビックリ! やはり濡れた岩場や沢のナメには細心の注意が必要だ。この程度で良かった良かった〜 (^^)


天狗岩
画像クリックで拡大
手前のコースから天狗岩を見上げる
天狗岩までのハイキングコースもなかなか味があってよろしい (^^)
いろんな岩があり、岩の上にまた大きな岩が重なっているものやら、北アルプスの燕岳のミニチュア版みたいな雰囲気の岩がニョキニョキ生えているみたいで、目を楽しませてくれる。
もう天気も回復し、少し薄日が差してきたようだ。天狗岩での展望は実に良い。遠く琵琶湖や三上山(別名近江富士)もよく見える。雨が埃を洗い流したからだろう。
天狗岩のてっぺんで食事。少し肌寒く風防代わりに雨具を着て丁度よい。
私は、先々週の笊ヶ岳(南アルプス)の時残った物を持参。ラーメン、お湯を入れるだけで出来る「かやくごはん」、カロリーメイトなど食材もタップリ。風が強かったので、私が考案、ただ今全国アウトドア専門店にて発売中の「ウインドガード」にてコンロを囲む。燃焼効率が良いからすぐお湯に沸騰。やはり風の時には威力発揮だわい
\(^O^)/
画像クリックで拡大
右が天狗岩、その後方に近江富士、琵琶湖
仲間のKENさんがお酒を持参。私はワインと皆んなそれぞれお好みのものを持ち合い、食事もまた楽しい。
最後にコーヒーで終了。我々囲炉裏仲間の食事風景は、知らない人から見れば贅沢で又少し変わっているかも。皆コンロを持っているし、何でも自分で作るから、共同装備はテント持参の山以外は別にして、ハイキング程度なれば各自の判断で持って行く。囲炉裏に入り、最初の頃はコンビニの弁当だけで少し寂しい思いがした。
皆んな沢山の食材を持ち込み、山でミニ宴会しながら食事を楽しんでいる。山の最大の楽しみは食事である事を心得ている。その雰囲気に圧倒されたものだった。単独以外彼ら(囲炉裏の連中)と行く山は、これが当たり前になっている。 (^^)


狛坂磨崖仏
画像クリックで拡大
狛坂磨崖仏
ここの磨崖仏は奇麗に保存されている。はっきりとした顔形、何か圧倒されそうな雰囲気を持っている。
その磨崖仏の下に花を添える器があるので、誰かがいまだに信仰の為にここに来ているのだろう。
まあ〜ここからだと麓の民家までそんなに時間がかからない。
磨崖仏を終え、これで金勝山地天狗岩を中心に一周したようになる。
下り坂をひたすら歩き、昨日の大雨の水がハイキングコースに入り込んで時折道を塞ぐ。
仲間のるっちいさんが、濡れた木に足を滑らせるが、さすが若いだけあって両手で支え尻餅つかず。
「我々年寄り?だと尻からドシンだわい」の言葉に、思い当たる節のある人には「そうだ、そうだ」の相づちに一同笑いが起こる。そうこうするうち上桐生のキャンプ場に到着。

余談
余談(1)
朝、上桐生のキャンプ場に着いた時、誰もいなかった。有料駐車場だが、「この雨降りだし、管理人も面倒だからこないのかも」とシメシメと思って帰ってくると、沢山の車が駐車していた。「こりゃ〜ぜったい管理人のおっさんがいるで〜」「はよ〜乗ってズラカロー」と車に乗った途端、「はい!500円です」と爺さんが足を引きずりながら車に近づく。
「あちゃ〜、こんでもええのに〜」

余談(2)
打ち上げに駅前で軽く一杯と思うが、適当な場所がない。仕方なく喫茶店で打ち上げとする。ケーキーとコーヒーで。
メニューをみてオーダーする。今回一番の若手(20歳学生)が「私はいいです」と言ってオーダーせず。
「ありゃ〜水だけでええの?」「・・・・・・・」「どこか具合が悪いの?」「・・・・・あの〜お金が無いのです」
「ナンダそういう事だったのか、納得!」「そりゃ〜そうだわ!学生に金あるほうがおかしいよな〜」「でも、よくぞ言ってくれた」
彼は非常にまじめな好青年。今、実家の大阪枚方から京都・綾部の全寮制専門学校に入り、1週間に一度帰省するとか。しかも農業志望。こよなく山を愛し、こうして我々オヤジ連中にも付き合ってくれ、また彼はいろんな山に単独で縦走した経歴の持ち主である。近畿の山はかなり踏破しているみたいで、来週の連休には四国の石槌山に登山予定とか。ただ、寮ではパソコンが出来る環境ではなさそうで、実家に帰った時しか出来ないのを残念がっていた。
こんなコーヒーとケーキを食うなら節約し、山に登る費用にしたいという気持ちが本音だろう。我々とえらい違いだ。心構えがしっかりしとる(^^ゞポリポリ 。尤もケーキーは大好きだったが、コーヒーは駄目で、ミルクを頼んでいた。 (^^)


トップページに戻る