六甲全山縦走 (2回目の体験記録)・・・・・・ part2

大龍寺からゴルフ場まで

さあ〜段々話が佳境に入ってきました。(^-^)

そ〜なんです!摩耶山の登りそして山頂手前の天狗道は、胸突き八丁ともいえる長い急な登り。

ここが第2の難所、いろんなドラマが見られるところだ〜。
今まで蓄えた体力も殆ど消耗してしまい、日頃の基礎体力がものをいう場所でもあります。
殆どがここで体の不調、特に膝の痛みが発生し、今回我々のグループは日頃の練習のお陰で故障者はでず、何とかクリヤーしました。が、他のグループで途中の登りで敢え無くダウン、もしくは足を攣り、動けぬまま同伴者にマッサージをして貰っている光景がみられる。

参加者必携「ハイカー心得帳」の表より抜粋すると、「最もつらかった場所(男)摩耶山は全体の40%」を占める。また「足の痛みが起き始めた場所別人数(男)は、ここで全体の33%」が発生。その内訳で「筋肉痛は42%、膝痛29%」と表より読み取れる。

ここでも狭い登攀道の為、これら疲れたグループの後に付くと自分のペース配分が出来ずイライラが募り、ちょっと広い個所に入ると追い越すためにピッチを上げたり、また次の遅いグループにぶつかるなど繰り返す為、益々こちらがバテソ〜になる。

その為かナブラさんが今まで元気だったのに急に両膝に痛みが走り、又最年長のKENさんも山頂手前でガクとペースが落ちる。何とか気力だけで登っているようだ。
こういう時こそ皆の励ましも何よりの薬だが、決して無理せずマイペースをとる術を彼らは練習で会得している。
私も二本のスティックを駆使しながら、やっとの思いで山頂に到着。時間は13時24分であった。
天気も最高、雲一つない!神戸港が奇麗に見える。気分は最高、身体はボロボロ!\(^O^)/
良くしたもので、山頂の掬星台には「摩耶山を守ろう会」の皆さんによるホットレモンサービスが待ち受けている。「有り難い〜〜!!」今年も4杯飲んじゃった!

更に丁字ガ辻手前の郵便局で甘酒の振舞いもあった。昨年も頂戴したのでキッチリとゲット!

益々元気が回復する。現金なものだ。>俺 (^^;;)

もうここまで来ればもう全行程の約半分。後は平坦なアスファルトの道程。頑張れガンバレ!

ピッチが上がる。

やっとゴルフ場の第4チェックポイントに到着。時間は15時10分であった。

ここで、ライトの点検を受ける。


東六甲分岐点まで

陵雲台手前の駐車場で、何と山のぼるさん、堀江百太郎さんが応援のため自動車で登って待っていてくれていた。アリガタイ。(^O^)

そして陵雲台では缶ビール、ラーメン、おにぎり等最後の腹ごしらえをする。早朝より歩き始めて10時間30分。まだまだ宝塚までタツプリあるぞ〜!だが、もう登りはなく、ひたすら下り。もう惰性しかない。
堀江百太郎さんが、その間を利用してナブラさんの膝をテーピング治療をする。これが何と効果てき面、その後一度も膝が痛まなく、本人も驚く程!流石サポート隊の大活躍に一同感謝する。有難う百さん!

短い休息ではあったが、さあ〜これより出発!
やはり標高900m、日中暖かかったが、午後4時を過ぎると気温も下がりやや肌寒く、半袖から長袖のシャツに着替える。

六甲山頂ドライブウエイを横切ったり端しを歩いたりで、特にアスファルト道は疲れる。出来るだけ土を見つけて歩いた方が楽だ。

一軒茶屋に16時40分着。そして、いよいよ東六甲分岐点に到着する。


ここで、最終チェックポイントを受ける。16時50分であった。
係りの人から番号札を受け取り、ヘッドライトの準備。もう辺りは薄暗く、これより宝塚まで17キロの標識が見える。

さあ〜、これより下り。膝を痛めないよう慎重に降りよう。特に暗くなると、高低差が分かりにくくなり、思わぬ躓きが捻挫を起こし易く、また膝にも負担が掛かる。昨年体験済みなので、改めて気を引き締める。



宝塚への最後のねばり。

どんどん廻りは薄暗くなり、とてもライト無しでは歩けない。
所々に点在する岩が分かりづらく、けつまずく事も多くなった。気を付けねば!足の疲労も限界に近い。
段々電池が少なくなったのか、手元の明かりが薄暗くなり始めた。予備電池は持っているが、後ろの人のライが明るくまあ〜暫く辛抱するか。止まると皆に置いていかれるし、とても追いつく元気もないし、もうこうなったら惰性で突き進むしかないか、等々頭の中でいろんな思いがよぎる。

船越峠まで220mを下り、その間森に入るとすっかり闇の世界だ。
し〜んと静まりかえった森は、音に敏感になり、人の話し声がかえってうるさく感じる。

ここで、あめのうえさんの面白いレポートを引用させて頂きます。

『下りの急斜面になると渋滞するようになる。後ろに付いた2人組の男女の話し声がどうにもうるさい。「ライトが暗い」の「明るい」とうるさいのは良いのだがどうも雰囲気が納得いかない、二人は夫婦ではないようだ、そのくせに「大丈夫か?とかココに岩があるよ!」(りかあさんの所まで聞こえてた?)などと歯の浮くような事を言う・・・怪しい・・・・・六甲全縦走で失楽園かぁ、だいぶライトを付けるのを我慢したが、もう真っ暗になってきたので付ける。右手にチラチラと見える大阪の夜景が綺麗だ!後ろの二人には見せたくないな、と思ったら案の定「キレイ〜」なんてほざいてる、わざと後ろに砂を飛ばすように歩いてやった。ハッハッハッ(^O^) 』

今年の夜景は実に素晴らしかった!天気が良かったせいだろう、きらきら輝いていた。その後の失楽園?のお二人さんは今ごろどうしているのだろうか??

大平山(682m)、譲葉山(526m)、岩倉山(489m)と歩くにつれ渋滞もここまで来れば、殆どなし。人の気配はするが、静まりかえった山道は、何か心細い。
グループから逸れた女性1人は、我々が近づくまで待っていた。多分恐いのであろう?一緒のグループになって歩いてい

そして塩尾寺(えんぺいじ。354m)、宝塚(48m)のゴールになるが、ここで再度あめのうおさんの楽しいレポートにご登場願おう。

『大平山でNTTの特設電話が置いてありタダで電話がかけれるようになっている。伊能隊長が山のぼるさんに電話。すでに宴会の準備も進みつつあるようだ(^_^)
前を歩くKENさんは下りになると生き返る(^_^) 長い足を利用してスタスタ下っていくと、丹さんが「KENさん!切れたらアカン」と言いながら離れていく・・・そしていつのまにか再び直ぐ後ろを歩いている。
大谷乗越の車道ので車が来た事を知らせるのにハンドマイクで「上くるまぁ〜下くるまぁ〜」と叫んでいた、主催者の方々に感謝m(__)m
塩尾寺の下りにさしかかると宝塚の夜景が見える。とにかくみんな考えてる事は一緒「もう少しでゴール」それだけだ(^_^)
塩尾寺には後続隊みんなが殆ど同時に到着し、「さぁ〜てっちりが待ってるでぇ〜」と最後の力を振り絞る。宝塚に着いて直ぐ帰ってしまうのと、みんなが待っていて宴会の用意をしてくれてるのとでは最後の力の振り絞り方が違う。(^O^)
待っていただいた方々、ありがとうございます。m(__)m
紅葉谷の川沿いに来ると、もう終わったぁ〜という実感が沸いてきた。ゴール前で全員が揃うのを待って7時39分みんなで一緒に「ゴォ〜〜ル〜〜」\(^o^)/\(^o^)/充実!充実!
サポートの皆様・応援の皆様ありがとうございました。本年も充実した縦走ができましたm(__)m


此れで私の体験記を終りますが、また来年も出来れば参加してみたいと思っています。
50才を過ぎてから始めたこの縦走、いつまで続くか分かりませんが、気力と体力が衰えない限り挑戦し続けたいな〜・・・・と思う今日この頃です。(^-^)


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