京都北山「三国岳」ワカンジキでラッセル三昧
囲炉裏、佐野さんのオフへのお誘いで、京都北山は芦生の東に位置する【三国岳】959mから【経ヶ岳】889mへ縦走ラッセルハイクをしましょう〜と云う企画があり、早速同行させて頂きました。
少し天気に不安な面もあったものの晴れ男を自認する私としては絶対晴れると確信。当日天気の神々は我々に味方し、すっかり晴渡った青空のもと、楽しい雪中ハイクが出来ました。\(^O^)/
京都特有の重たい雪質に悩まされながらも、超久し振りのラッセル登攀も出来、昔ながらのカンジキで1日ラッセル三昧。
しかし、余りの雪の重さで予想外に時間がかかり、経ヶ岳への縦走は残念する。
誰もいない三国岳の尾根と山頂は、我々のトレースをクッキリ残してきたのでありました〜(^ ^ゞ
佐野さんはじめ同行して頂いた皆さん、どうも有難うございましたm(__)m

山 名】 京都北山:三国岳(959m)
【日 時】 
2003年2月8日(土)
【メンバー】
佐野さん・矢問さん・いるかさん・森の音
【天 候】 
晴れ ←周辺地図
【コース】 
桑原橋〜針細川沿いの林道〜堰堤北側尾根
      〜686m地点〜三国岳(959m) 〜686m地点
      〜北東側尾根(登りルートで使用の1本東側)
      〜三国岳登山口〜針細川沿いの林道〜桑原橋

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おでんで小宴会
前夜発にて矢問さんの四駆にて葛川細川まで直行。さすがやや凍結気味の道でも安心して乗ってられる〜(^-^)
真野では気温0℃、峠での電光表示は-2℃。寒む〜!でも、道路沿いの道は昨年に比べずっと少ないと矢問さん。
明日は大丈夫かな〜?
細川で、早速小宴会。矢問さんの計らいでおでんが出る。私はビールと少々のウイスキーで乾杯。と言うのが、山頂用のビールとして1本持参していたが、佐野さんは雪山登山では行動が鈍るので酒はしないと言う。ホンマかな〜?でも、佐野さんの言う事なら信じる(^^)
だから私も自粛し?山頂ビールをここで飲んだが、でも、もう1本余分に買ってくれば良かったな〜・・・。ワイワイとおしゃべりも続いたが、明日5時起床の為、1時30分で切り上げる。深夜の冷え込みは相当下がっていたと思う。
翌朝5時過ぎ、早起きの矢問さんに起こされる。いるかさんも眠そうだ。ランタンの明かりで朝食。さあ〜今日の天気はどうだろうか?
桑原橋で駐車。後ろの山が三国岳
車で桑原まで移動。路面は少し凍結個所もあったが、全体的に綺麗に除雪されスムーズに進む。現地桑原橋での駐車場所探しに少し手間取る。幸い除雪が広く取られた川沿いの路肩に駐車。
雪で覆われた山里の雰囲気はまるで日本画のようだ!朝日に輝く雪景色はシーンと静まり、ピーンと張り詰めた空気が美味い!
7時40分、準備も出来たしいざ出発。川沿いの林道に沿って歩いていくが、ここで雪が20〜30センチ。何かウキウキする。
風景と写真に気を取られ、少し皆に遅れてしまう(^ ^ゞ

急斜面に取りつく(画像クリックでアルバム)
約10分程あるいた時点で、オハヤシ谷とタバ谷出合の堰堤で佐野さんが「ここでワカンを付けましょう〜。そしてここから登りましょう〜」と。皆「唖然??」本来の登山道はあと10分程いった先にある。でも同じピーク686に合流するから、この急登の尾根を登った方が面白いと言う。夏山では無理なルートだ。ワカンを装着し矢問さんがまず先頭でアタック。イヤハヤ重い雪と急登にワカンがままならず。ストックを使用していては登りづらい。念の為にと持参した学生時代の古〜い骨董品(札幌・KADOTA)の木製ピッケルが役に立った(^-^) 。ついでに、木製のカンジキ。少し古めかしい私の道具だな〜(^ ^ゞ ポリポリ
ラッセルを交替しながら・・・。先頭は私(^^)


さすが重戦車の矢問さんも10分程で汗だくだ。この後佐野さん、紅一点のいるかさん、そして私とラッセルを交替しながら急斜面を登る。佐野さんの登りは流石だ。無駄がない。いるかさんは、急斜面が慣れていないので、時折ズルズルと後退する事もあったが、佐野さん、矢問さんの指導を仰ぎながら頑張っている。私はと云えば、まア〜歩みは遅いが雪中深く打ち込んだピッケルにグイと引き上げて貰っているという感じであった。
ズボッ!足が抜けないいるかさん
突然「キャ〜!」と、いるかさん。左足が雪の中にズボッ!「抜けない〜」ともがいている。雪下にある松か小枝に挟まれたようだ。雪山低山では、良くある事だ。特に樹木の付近や松が多い個所には要注意。ストックで前の足元をチョコチョコと確認しながら歩かないと落とし穴が待っている。
大きな老木杉の処で一休み。前に広がる武奈ヶ岳の山並みが綺麗だ。集合写真を撮ろうとデジカメをセットして、さあ〜と立ちあがった途端、三脚ならぬ特製1脚にワカンを引っ掛けドタッ!またやった〜・・・ 何とドジな私(^ ^ゞ ポリポリ
ブナやミズナラの林を抜けるとそこに三国岳の標識があった。でも、そこは山頂でなく、もう少し西に行った処と佐野さん。成る程地図を確認すれば、その通り。人間GPSの真骨頂発揮。



三国岳山頂にて
11時30分、山頂到着。誰もいない綺麗な雪の絨毯が引き詰められていた。
「いるかさん、どうぞ〜」と佐野さんと矢問さん。
それに反応して、雪の上にダイビング!後で知ったのだが、飛び込んだ瞬間、鼻の穴に雪がガバッ!と入ったそうな(^-^) 。
キムチ鍋。ウインドガードで覆う(^^)

「ここで食事にしましょうか〜」と佐野さん。「え〜?」「もう少し行ってからではないの〜??」「いえ、今日の重い雪質に加え、天気の様子も分らない。更に経ヶ岳にはアップダウンがあるからラッセル時間が予想以上にかかるので、無理でしょう」と涼しい顔。
成る程、目の前に見える経ヶ岳であっても色んな状況を加味すれば中止と判断するに皆納得。
そうと決れば食事、食事!(^^)  佐野さん指導のもと、いるかさんが雪スコで雪の円形テーブル作り。そこにキムチ鍋のご馳走だ〜(^^)/
山頂は風もなく程よい位の気温であった。

下山の様子
帰路は、同じコースでは面白くないのでP686から左の尾根、つまり夏山コースに進路を変えようと打ち合わせする。
下りの急斜面も矢問さんが楽しみにしていた尻セードが余りの重い雪質に全然滑らず。いるかさんも痺れを切らし、滑らないなら転がってやる〜とゴロゴロ。P686分岐に着いた処で休息と暫し矢問さん持参のGPSに話しが盛上がる。前々から興味があったが、非常に精度が高く、現在位置誤差も10m位になったとか。

あっと云う間に麓の林道まで降りてしまった。
日本古来のワカンジキ
この重い雪質には、3人がうんざりしていた。ワカンに付着した雪塊が落ちず、団子状態になるからだ。重い、重いの連発。
矢問さんいわく「鉄下駄履いてるみたいや〜」
私には、全然そんな事はなかった(^-^)  やはり、日本古来のカンジキは、こういった雪質には威力があるみたいだな。

14時50分、桑原橋に到着。そこに警官?一瞬ドキ!駐車違反?いえ、ガードマンでした。(^ ^ゞ ポリポリ
私のカンジキを見て、昔カンジキを作っていたそうな。懐かしそうに話しかけてきた。

本日の温泉は、朽木村にある「思い出の森」てんくうの湯。地元の人達やスキー帰りの人達で賑っていた。
600円。ふう〜疲れが取れたぞ〜(^-^)
そして帰路途中で雨が振り出してきた。良かった、良かった(^-^)
久し振りの雪三昧。楽しかったな〜\(^O^)/


矢問さんのHPはこちらです〜(^^)

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