日本三名山の一つ白山
日本三名山、日本100名山、日本三大霊峰・・・、その中に必ずカウントされる山、それが白山である。
一度は登っておきたい山の一つ、高山植物の宝庫、1年の半分が雪を頂く「白い山」が定説。いずれにせよ毎年7〜8月になれば、多くの登山客で賑う人気のある山。
前から登りたいと思っていた山だったが、今回ネット仲間の9名で行く機会に恵まれ、テント持参の宴会含みで楽しんできました。花の種類も何と40種は下らず。全部聞いたが覚えきれず、現在覚えている花はごく一部。でも、沢山の花が綺麗だったな〜との印象は鮮明に覚えている。

【山  域】 石川県、白山 クリックで周辺地図
【日  時】 2002年7月19日夜発〜20日〜21日
【メンバー】 ネット仲間9名
【コ ー ス】 ◆19日夜自宅=名神=福井北IC=20日市ノ瀬
(バス乗換)別当出発〜砂防新道〜南竜山荘〜キャンプ地。
◆翌21日、室堂〜白山〜お池巡り〜室堂〜下山。
【天  気】 20日雨。21日晴れ

【時  間】 20日、4〜5時間(散策含む) 
21日、9時間。

画像クリックで拡大(イメージ画像)
別当出合。登山開始前の記念撮影
20日: 19日夜各グループ別にて車で乗合せ、名神多賀SAにて合流。翌2時過ぎに市ノ瀬に到着。早朝5時に別当行きシャトルバスまで暫く仮眠。5時になると駐車場の車から大勢の人がゾロゾロシャトルバスに乗り込む列が出来る。300円の有料であった。ここから約15分で別当出合に到着。7月中旬から8月中旬の金〜日曜、交通規制がありマイカーは市ノ瀬止まり。
別当出合にはこれから登る人でいっぱいであった。水は豊富にあり、途中にも要所要所にあり。テント持参だけに出来るだけ荷物を軽くするため最低必要な水で充分。それでも各自の重さは約15キロになっていたと思われる。
砂防新道コースを選ぶ。コースガイドによれば、甚之助避難小屋まで約3時間、道はよく整備されており頭上右に壮大な不動滝を見ながら登りが続く。やはり寝不足からか足取りは重い。アクビも出る。途中別当覗きから下を見ると歩いてきたコースが見える。今回皆今流行りのアミノバイタルを持っていた。効果を試す絶好の機会である。早速服用。決して美味しい味という代物ではなかった。でも疲れをとるという効用を信じて飲んでみた。私はその粉末はインターネットで購入、更にアミノウォーターというペットボトルをスーパーで購入し飲料水として使用。後日談だが、そのお陰か二日間、全然足がバテル事はなかった。やはりかなり効果があったのかも知れないな〜。
甚之助避難小屋

山の高度を上げているにも拘らず全然気温が下がらず。こりゃ〜今日は天気が崩れそうだな。幸い雨が降ってこないがムシムシと汗ばむ。時折涼しい風に息を吹き返す。8時に甚之助避難小屋到着。水やトイレも完備されているが、トイレは汚い。
隣の女子トイレから「臭い〜」というオバさんの声が聞こえる。贅沢言うな〜!・・・・とは言わなかった、よ〜(^ ^ゞ
昔の学校は、こんな匂いをよく嗅いだものだ。40年前を思い出せ〜〜!

甚之助避難小屋付近より高山植物がアチコチに顔を出してきた。今回我々のグループは男性4名女性5名。私を除いて皆花に詳しい。花図鑑持参の人もいる。皆「あっ!これは何々」と即答。一応代表的な花は分るがそれ以外は「へえ〜・・・」である。
こうして何やかやと言いながら登っていると南竜道分岐に合流。ここから本日の予定は南竜山荘まで行き、そのキャンプ地にテントを張り、別山までピストンの予定。未だ雨が降っていないが一面ガスがかかり視界が悪い。その付近も花の宝庫であった。
クロユリ(画像クリックでお花畑あり)
言われるままデジカメで写すが後で名前の整理が大変。ハクサンフウロやニッコウキスゲ、ゴゼンタチバナ、シナノキンバイ、イワガガミ、コバイケイソウ、クロユリ・・・・・等々。特にハクサンフウロをハクサンフロウと間違ってインプット。中々修正できず。
RINさんが、「白山風露」と漢字で覚えた方が良いと教えてくれる。他にショウジョウバカマを「猿を吉野ではショウジョウという」
そのピンク色がおサルさん、その茎の葉が袴の格好に似ていると、いう具合に。

展望歩道散策とニッコウキスゲ
キャンプ地に着いてテントを設営。さあ〜テントデポしてこれから別山にピストンするか?現在時刻は9時40分過ぎ。でも何故か皆は腰が重い。一面ガスがかかっているし、小屋の天気予報には雨と書いていた。
別部隊のpanaちゃん夫婦とこのキャンプ地で合流。panaちゃん達は明日別山に行くという。我々は本日別山をキャンセルして明日の白山にかけよう〜!
それじゃ〜、今日は一緒にこの周辺の花を鑑賞して早い目の食事と宴会にするか!話はそう決ると早い。展望歩道コースの途中まで歩いて花巡り。沢山の花にもう覚えきれない。ガスが幻想的な雰囲気を醸し出していた。
テント場の様子
hiroさん、安芸さん、panaちゃん夫婦の4人は飽き足らず室堂まで行きたいとの事でそのまま直進、我々は再度テン場に戻る。
幕営4張で、円さん、どんかっちょ!さんと私のオッサントリオが同室。もう昼過ぎからテント内で宴会が始まった。ビール、焼酎、日本酒等々。暫くすると雨が降る出してきた。でもテント内は別世界。RINさんやくみさんも仲間入り。もう時間が何時か全然分らない。雨が止んで暫くすると室堂行きのメンバーが帰ってきて夕食の仕度をしていた。
もうすっかり出来あがった私には夕食か宴会続きか訳がわからない。すっかり酒を飲み干した時にはそのままテント内でバタンキュウー!
真夜中に大きな雷鳴と豪雨に目が醒める。テントに落ちたらどうしょう〜?なんて思っているうちまたウトウトと眠りに入る。

◆21日
: 早朝4時に起床。雨は止んでいたが一面ガスの世界。
真下に南竜山荘と後方に別山の勇姿

天気はどうだろうか?まあ〜今日は白山に登って何も見えなくて行くしかない。でも晴れ男!必ず晴れる事を信じよう!
昨日の展望歩道は昨日と雰囲気が変わっていた。展望台につく頃、完全にガスが切れ晴れ間が出てきた。ここもお花畑の宝庫である。paroriさんはかなり花に詳しい。単独では見過ごしになりがちな花もこうして詳しく教えて貰いながら歩くのも楽しい。
下に南竜山荘やキャンプ地のテントが色鮮やかに見える。

翠ヶ池(クリックでお池巡りの画像あり)
やがて室堂に着き、大勢の宿泊客と合流。小屋泊まりは荷物も少なく利点もあるが、混雑時の小屋は最悪。布団1枚に二人寝は当たり前。カワイ子ちゃんと一緒だったら大歓迎。でも湿った布団、イビキ、寝言、歯軋りの大合唱に怯まぬ精神力は持ちましょう〜。
白山山頂に立って記念撮影。相変わらずガスが覆い被さっていたが、念力で吹き飛ばそう〜。
その効果が徐々に現れ、お池巡りに入った頃、完全に晴れ間が回復し、白山山頂も見え、剣ヶ峰も目の前に現れる。
お池巡りも楽しかった。少しガスがかかったり晴れたりする様子が幻想的である。そこに花の数々。
室堂からエコーラインでキャンプ地まで下山。途中広々とした阿陀ヶ原の上に白山最高峰の御前峰がなだらかな山容と白い雪渓が望めた。ニッコウキスゲやクロユリ、ハクサンコザクラの高山植物の群落が美しい。
白山ひめ神宮と後方白山、御前峰 室堂平から御前峰の勇姿

南竜山荘を振返り
キャンプ地でテント撤収したのち別当出合まで下山。荷物はだいぶ軽くなった。南竜山荘を振返ると、すっかり晴れ渡った夏の山がそこにあった。
室堂小屋と南竜山荘の何れも泊まった事ないが、雰囲気的には南竜荘の方が親切そうに思う。但し御前峰でご来光を見るには2時間30分の早出をしなければチト無理かも・・・。
下山途中、甚之助避難小屋付近でこれから登るJTB主催の観光登山の40数名の団体さんともすれ違う。室堂小屋泊まりであろう。最近この手の観光登山が増えた。
でも、考えさせられる点は、体力ある人と無い人の落差が大きい。もう歩けない〜と必死の形相のおばさんもおれば、ルンルンのおばさんもいる。女性が圧倒的に多かった。
下山後、市ノ瀬バス亭前にある白山温泉で汗を流す。ここの温泉は小さいながら白山登山者の定番で1軒しかなく、暫し混雑のため待たされる。しかし木の香りがする弱食塩泉の湯は疲労回復に効くそうで、全く事前知識のないまま入浴したが、何故かすぐ良い湯と分る程身体に優しいホンワカした気分を感じたのであった。
かくして楽しい花巡りと宴会と温泉、皆さんどうも有難う御座いました。m(__)m
またご一緒して下さいね〜!



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